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十王
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大賢者で大魔道のマグヌスが五体満足で生存する所か、以前より若く強力になって戻ってきた。
各国の王はマグヌスの容態を知っていたからこそ、驚愕した。
今現在ですらマグヌスしか使えない魔法が五万とある。
各国の大結界の整備、調整、一般魔法職をより強力にする分かりやすく強力な新魔法の開発、国をもたずに一国王並みの発言権と強者を押さえつける調停力など、マグヌスがいなくなることでそれぞれの国が、何かしらの不利益を受ける事になる。
十王の一人魔道賢者マグヌス、マグヌスの受けたダメージはだれが見ても助かるものではなかったし、同じ十王の聖女ですら諦めた強力な呪いと負荷による傷。
それがなんと人間としての位階を大幅に上げ、魔力も若さも生まれ変わるがごとく復活した。
各国の王はほっとしたと同時に恐怖もした。
以前の状態でさえ、悪神ラグナロクを引き分けとはいえ討伐できる実力の持ち主が、以前以上の力をもって帰ってきた。
これにより十王の均衡は崩れると思われたが、マグヌスが放った言葉は以前の威勢のいい彼の発言とはちょっと違っていた。
仕えるべき主を得たので、十王の役職を降りると言い始めたのだ。
役職の様で役職ではない十王という地位、各国との調整も、もう弟子に譲り、一度死んだ身なのだから隠居する。
降りたいといって簡単に降りれるわけもなく、自然と頭角を現した十人の超越者、二代目にはいどうぞというわけにもいかないそんな存在。
死期も近いと思われるマグヌスの近くには、彼の馴染み十王達が己の領域を離れ集まっていた。
「それで?お前の主ってのはいったい誰なんだ?」
「お屋敷様のことか?」
「お屋敷様とは?神なのですかな?」
「ああ!素晴らしいお方だ!私の功績を聞き、慈悲をくださった!限界の見えていた魔道の道に新たな光を当ててくださったお方だ!何より今の私を見れば、どれだけの力をお持ちか大体想像がつくだろう。これでもかのお方の欠片にすぎぬ!だが・・・どこか目的のない目をしていたのを覚えてる。私が傍に付き従い、お屋敷様と共に行く末を見守らねばならん」
「それほどの神様ならば、私も気になります。聖女として神に仕えるものとして」
「剣王、シグルド、冥王、セバスお前たちはどうする?ついてきたかったらついてきても構わんが、無礼な真似をしてみろ・・・・殺すぞ」
十王ですら後ろに後退したくなる殺気が場を包む。
「他の王達がいない分、俺には見て確認する義務がある、そのお屋敷様にお目通り願おうか」
「私もです。実に興味深い」
「それほどの神なら、私もご挨拶がしたいです」
「ならばつれていこう」
マグヌスの家の奥には異空間につながる亀裂があった。
屋敷の神域
「おお、今度は何人か連れてきたんだね」
「お屋敷様!ただいま戻りました!こいつはら私と同じ役職だった十王の三人剣神シグルドに冥王セバス、聖女のマリアにございます」
「アンタがお屋敷様か!よくあんな状態のマグヌスを治したもんだ!」
「これ!シグルド!神に失礼だぞ!どうもセバスと申します」
「マリアと申します。一応聖女をやらせていただいております」
「ふ~ん、十王ねぇ、そんな制度あるんだ。まぁ何もない所だけどゆっくりしていってよ」
「なぁ~ん」
そらが遠くから大跳躍して急に俺の横におりてきた。
「こっちのこはそら、猛獣じゃないから安心して」
「きゃ・・・」
「きゃ?」
「キャスパーリーグ!!!」
三人は臨戦態勢に入る。
「ちょっとうちの子に威嚇しないでくれ」
「ううううううちの子ってそいつはキャスパーリーグだぞ!?」
「気に入らなければ神にすら食らいつく幻想界の女王」
そんな異名があるのか、この子、どうみても虎やライオンより、猫を巨大化しただけにみえるんだけど。
「うちの子はおとなしいから、乱暴な真似はやめてくれ。それとマグヌスは二人に殺気向けすぎ」
「失礼しました。こいつらが無礼な事を言うものですから・・・」
「あの殺気はお前か!マグヌス!キャスパリーグからかと思ってびびっちまったじゃねーか!」
「勘違いしてもしかたありますまい」
「みんな昼食はまだかな?よかったらご一緒にどう?」
「おお!神の食事にありつけるのか!こいつはありがてぇ」
「私は執事ですので、お手伝いすることがあればなんでも申しつけください。」
「どうなるかと思いましたが、何事もなくてよかったです」
みんなを引き連れて俺の家の前まで行く。
「ようこそ、俺の神域マヨイガへ」
屋敷 一の神域マヨイガ、来たものに様々な幸運と最高のひと時を与え、お土産までもらえるという幸運な神域、しかし資格がないものは異次元の亀裂さえ見えず入ることはできない。
「さぁ、今日は何を食べようかな?」
現代からどんな料理でも召喚することが出来る。
召喚したりネット通販で購入したものはマジックボックスや一のマジックバックの中に入っている。
巨大なホールの端の一角には酒場の様なバーカウンターとテーブル、キッチンが備え付けられている。
俺は三人を喜ばせる為に色々な料理を並べた。
各国の王はマグヌスの容態を知っていたからこそ、驚愕した。
今現在ですらマグヌスしか使えない魔法が五万とある。
各国の大結界の整備、調整、一般魔法職をより強力にする分かりやすく強力な新魔法の開発、国をもたずに一国王並みの発言権と強者を押さえつける調停力など、マグヌスがいなくなることでそれぞれの国が、何かしらの不利益を受ける事になる。
十王の一人魔道賢者マグヌス、マグヌスの受けたダメージはだれが見ても助かるものではなかったし、同じ十王の聖女ですら諦めた強力な呪いと負荷による傷。
それがなんと人間としての位階を大幅に上げ、魔力も若さも生まれ変わるがごとく復活した。
各国の王はほっとしたと同時に恐怖もした。
以前の状態でさえ、悪神ラグナロクを引き分けとはいえ討伐できる実力の持ち主が、以前以上の力をもって帰ってきた。
これにより十王の均衡は崩れると思われたが、マグヌスが放った言葉は以前の威勢のいい彼の発言とはちょっと違っていた。
仕えるべき主を得たので、十王の役職を降りると言い始めたのだ。
役職の様で役職ではない十王という地位、各国との調整も、もう弟子に譲り、一度死んだ身なのだから隠居する。
降りたいといって簡単に降りれるわけもなく、自然と頭角を現した十人の超越者、二代目にはいどうぞというわけにもいかないそんな存在。
死期も近いと思われるマグヌスの近くには、彼の馴染み十王達が己の領域を離れ集まっていた。
「それで?お前の主ってのはいったい誰なんだ?」
「お屋敷様のことか?」
「お屋敷様とは?神なのですかな?」
「ああ!素晴らしいお方だ!私の功績を聞き、慈悲をくださった!限界の見えていた魔道の道に新たな光を当ててくださったお方だ!何より今の私を見れば、どれだけの力をお持ちか大体想像がつくだろう。これでもかのお方の欠片にすぎぬ!だが・・・どこか目的のない目をしていたのを覚えてる。私が傍に付き従い、お屋敷様と共に行く末を見守らねばならん」
「それほどの神様ならば、私も気になります。聖女として神に仕えるものとして」
「剣王、シグルド、冥王、セバスお前たちはどうする?ついてきたかったらついてきても構わんが、無礼な真似をしてみろ・・・・殺すぞ」
十王ですら後ろに後退したくなる殺気が場を包む。
「他の王達がいない分、俺には見て確認する義務がある、そのお屋敷様にお目通り願おうか」
「私もです。実に興味深い」
「それほどの神なら、私もご挨拶がしたいです」
「ならばつれていこう」
マグヌスの家の奥には異空間につながる亀裂があった。
屋敷の神域
「おお、今度は何人か連れてきたんだね」
「お屋敷様!ただいま戻りました!こいつはら私と同じ役職だった十王の三人剣神シグルドに冥王セバス、聖女のマリアにございます」
「アンタがお屋敷様か!よくあんな状態のマグヌスを治したもんだ!」
「これ!シグルド!神に失礼だぞ!どうもセバスと申します」
「マリアと申します。一応聖女をやらせていただいております」
「ふ~ん、十王ねぇ、そんな制度あるんだ。まぁ何もない所だけどゆっくりしていってよ」
「なぁ~ん」
そらが遠くから大跳躍して急に俺の横におりてきた。
「こっちのこはそら、猛獣じゃないから安心して」
「きゃ・・・」
「きゃ?」
「キャスパーリーグ!!!」
三人は臨戦態勢に入る。
「ちょっとうちの子に威嚇しないでくれ」
「ううううううちの子ってそいつはキャスパーリーグだぞ!?」
「気に入らなければ神にすら食らいつく幻想界の女王」
そんな異名があるのか、この子、どうみても虎やライオンより、猫を巨大化しただけにみえるんだけど。
「うちの子はおとなしいから、乱暴な真似はやめてくれ。それとマグヌスは二人に殺気向けすぎ」
「失礼しました。こいつらが無礼な事を言うものですから・・・」
「あの殺気はお前か!マグヌス!キャスパリーグからかと思ってびびっちまったじゃねーか!」
「勘違いしてもしかたありますまい」
「みんな昼食はまだかな?よかったらご一緒にどう?」
「おお!神の食事にありつけるのか!こいつはありがてぇ」
「私は執事ですので、お手伝いすることがあればなんでも申しつけください。」
「どうなるかと思いましたが、何事もなくてよかったです」
みんなを引き連れて俺の家の前まで行く。
「ようこそ、俺の神域マヨイガへ」
屋敷 一の神域マヨイガ、来たものに様々な幸運と最高のひと時を与え、お土産までもらえるという幸運な神域、しかし資格がないものは異次元の亀裂さえ見えず入ることはできない。
「さぁ、今日は何を食べようかな?」
現代からどんな料理でも召喚することが出来る。
召喚したりネット通販で購入したものはマジックボックスや一のマジックバックの中に入っている。
巨大なホールの端の一角には酒場の様なバーカウンターとテーブル、キッチンが備え付けられている。
俺は三人を喜ばせる為に色々な料理を並べた。
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