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第15章 アルバイト編
第93話 初恋の人と一緒のところを見られていた
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「青葉東高校一年の五十鈴隆です。よろしくお願いします」
「同じく青葉高校一年、高山健一です。よろしくお願いします」
パチパチパチパチパチ
俺は今日から『エキサイトランド』という名前の遊園地でアルバイトをする。
『前の世界』の高校生の時もこの遊園地でアルバイトをしていたので勝手はよく分かっているが、アルバイトをするまでの経緯が前とは全然違う。
それに一緒にアルバイトをする仲間もこれは俺の勝手な判断でしたことだが、羽田や南川ではなく俺の隣で先輩達に挨拶をしているは高山だ。
だから俺としては色々な部分でとても新鮮に感じている。
それとは逆に『前の世界』でもお世話になった見た目が『や〇ざ』の根津さんや、中卒で働いているイケメンの三田さん、そして定年後から働いている頑固親父の西野さんなど、とても懐かしい顔ぶれが俺達を笑顔で迎えてくれている姿を見て、俺は心の中でとても感激している。
そんな心境に慕っている俺に西野さんが俺に話しかけてきた。
「君……五十鈴君だったっけ? なんだか君とは一度どこかで会ったことがあるような気がするんだが……この遊園地でだったかな......」
「えっ? そ……その……」
俺はどう返答しようか悩んでいた。
小六の時に一度会話をしたことがあると言うのは簡単だが、しかしあの時俺は『つねちゃん』と一緒にいた。
もし西野さんがそこまで覚えていて、まして『つねちゃん』と一緒にいたことまで今ここで言われてしまうと……
佐々木達が不思議そうな顔をしながら俺を見ている。
「西野さん、その話は後にしましょうか? 今から彼等が働くアトラクションに行って早く説明をしないと、開演三十分前ですし間に合わないですよ……」
助け船をしてくれたのは根津さんだった。
「おっ、おお、そうだね……もうこんな時間か……」
俺が働くアトラクションの名前は『ハリケーン・エキスプレス』と言って、俺と『つねちゃん』が前に乗ったことのある『光のマジック』が取り壊された後に造られたアトラクションだ。
この『ハリケーン・エキスプレス』は横並びの最大四人乗り用の座席が円形に繋がっており、ジェットコースター並みのスピードで凸凹したレールの上をグルグルと高速回転をするアトラクションである。
そしてこのアトラクションの最大の特徴は前だけではなく、その後に後ろ向きにも回転をするところだ。根津さんが『続いてバックで回りま~す』とアナウンスした時の客の『えーっ!? うそーっ!!』という叫び声が俺達にはたまらないものであった。
またこのアトラクションは屋根がある為、雨の日は特に人気が高い。
雨の日は『一人勝ち』みたいなものだった。
「改めて自己紹介をするけど、俺がこのアトラクションの責任者兼操縦担当の根津です。今日からよろしくねぇぇ」
「よ、よろしくお願いします!!」
この根津さんは、見かけとは全然違い、本当に優しい人だ。
毎朝、事務所前のベンチに座り、『チュンチュン』と声を出しながらスズメたちに餌をあげている姿は何十年経っても俺の脳裏から離れることは無かった。
「それで俺が副操縦兼乗り降り担当の三田で~す。よろしくね~」
「はっ、はい、よろしくお願いします!!」
三田さんは背も高く顔もイケメンで他のアトラクションスタッフの女性からの人気も高く、たまにお客さんからも一緒に写真を撮ろうと頼まれるような人だ。
『前の世界』で三田さんと出会った時は二十代半ばくらいの人だと思っていたが、実は十九歳だと知った時はとても驚いたものだ。
前にも言ったがこの人は後々、佐々木真由子と付き合う事になる。
それを考えるととても複雑な気持ちになってしまうが、今は余計な事を考えずに仕事に集中しなければ……
「そしてわしが乗り物券受け取りと乗り降りを担当している西野だ。今日から頑張ってくれよ!?」
「はっ、はい、頑張ります!!」
『前の世界』同様に俺と佐々木、そして大塚が『ハリケーン・エキスプレス』で働く事になり、高山と北川が『急流すべり』で働くこととなった。
俺は三田さんに仕事のやり方を教えてもらい、佐々木と大塚は西野さんに乗り物券についての説明を聞いている。
そんな俺達の姿を根津さんは微笑ましく……いやサングラスをしているから表情がわかりにくいが操縦席の窓ガラス越しに眺めていた。
『この時代』の遊園地でも『乗り放題のパスポート』は存在していたが、一般のお客さんのほとんどは五十円券十枚綴りの乗り物券を購入してそれを必要な分だけスタッフに手渡す方が多かったのでスタッフは券を受け取ったり、必要な枚数だけ切り取り残りをお客さんに返すといった作業が多く、アトラクションの入り口では人手が必要となっていた。
俺は三田さんから座席の『安全ロック』の解除方法を聞いている。
実はこの解除方法はある意味『職人的』な方法で解除をすると作業能率が高くなる。
乗り物が完全に停止してから座席端(円の外側)のロックレバーを一つずつ外していくと時間もかかり、スタッフも走り回らないといけないので結構疲れる。
しかし三田さんが編み出した解除方法は乗り物が終盤でバック回転のスピードが減速し、あと二、三周で止まるといったところで、ゆっくり回転している乗り物の横に立ち、右手を軽くロックレバーに触れて行くと『ポンポンポン』とレバーが上に上がり、ものの数十秒で全てのロックレバーが解除できるのだ。
勿論、『堅物』の西野さんは毎回、その方法を反対していたそうだが、三田さんはいつも無視しているそうだ。
『前の世界』の俺は三田さんのそのロックレバーを外す姿がめちゃくちゃカッコよく見え、開演前の試運転で何度も練習したもんだ。
そして俺は一ヶ月でそれをマスターし、途中から俺がロックレバー解除担当みたいになっていた。たまに順番待ちをしているお客さんが俺のロックレバーを解除している姿を見て『おーっ!! すげぇ!!』と言ってくれた時はめちゃくちゃ嬉しかったのを今でも覚えている。
とりあえず『この世界』の俺は一応『素人』の演技をしなければいけないので、しばらくは下手くそなフリをしておこうと思う。
しかし今になって思うことだが、この三田さんの編み出した解除方法は完全に『アウト』だな……『前の世界』で俺が勤めていた工場では、いや……どこの工場でもそうであるが、『回転物には手を出すな』が原則である。
こんなの見られたら完全にクビだな……
『この世界』の俺はいかなる時も『安全第一』でいくことにしよう……
俺は操縦室にいる根津さんに呼ばれたので室内に入ると、操縦のやり方でも説明してくれるのかと思ったのだが、全然違う話をしてきた。
「さっきさぁ、西野さんも言っていたけど、俺も五十鈴君には前に会ったこと……いや、見かけたことがあると思うんだよ……」
「えっ? そ、そうなんですか?」
「ああ、そうなんだよ。俺は数年前はね、『急流すべり』で働いていたんだけど、その時、五十鈴君によく似た小学生くらいの子と、めちゃくちゃ美人な女の人が乗って来てさ……俺の好きなタイプの女の人だったから、しばらくじっと見ていたんだよ……」
俺の中で衝撃が走る。
やはりあの時、根津さんはサングラス越しに俺達をずっと見ていたんだ……
――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
遂にアルバイトの日が来た隆達……
隆にとって懐かしい顔ぶれにも会えとても嬉しく思っていたが
まさか『あの時』根津さんがサングラス越しに俺達をずっと見ていたなんて……
果たして隆は根津にどう返答するのか?
次回もどうぞお楽しみに!
「同じく青葉高校一年、高山健一です。よろしくお願いします」
パチパチパチパチパチ
俺は今日から『エキサイトランド』という名前の遊園地でアルバイトをする。
『前の世界』の高校生の時もこの遊園地でアルバイトをしていたので勝手はよく分かっているが、アルバイトをするまでの経緯が前とは全然違う。
それに一緒にアルバイトをする仲間もこれは俺の勝手な判断でしたことだが、羽田や南川ではなく俺の隣で先輩達に挨拶をしているは高山だ。
だから俺としては色々な部分でとても新鮮に感じている。
それとは逆に『前の世界』でもお世話になった見た目が『や〇ざ』の根津さんや、中卒で働いているイケメンの三田さん、そして定年後から働いている頑固親父の西野さんなど、とても懐かしい顔ぶれが俺達を笑顔で迎えてくれている姿を見て、俺は心の中でとても感激している。
そんな心境に慕っている俺に西野さんが俺に話しかけてきた。
「君……五十鈴君だったっけ? なんだか君とは一度どこかで会ったことがあるような気がするんだが……この遊園地でだったかな......」
「えっ? そ……その……」
俺はどう返答しようか悩んでいた。
小六の時に一度会話をしたことがあると言うのは簡単だが、しかしあの時俺は『つねちゃん』と一緒にいた。
もし西野さんがそこまで覚えていて、まして『つねちゃん』と一緒にいたことまで今ここで言われてしまうと……
佐々木達が不思議そうな顔をしながら俺を見ている。
「西野さん、その話は後にしましょうか? 今から彼等が働くアトラクションに行って早く説明をしないと、開演三十分前ですし間に合わないですよ……」
助け船をしてくれたのは根津さんだった。
「おっ、おお、そうだね……もうこんな時間か……」
俺が働くアトラクションの名前は『ハリケーン・エキスプレス』と言って、俺と『つねちゃん』が前に乗ったことのある『光のマジック』が取り壊された後に造られたアトラクションだ。
この『ハリケーン・エキスプレス』は横並びの最大四人乗り用の座席が円形に繋がっており、ジェットコースター並みのスピードで凸凹したレールの上をグルグルと高速回転をするアトラクションである。
そしてこのアトラクションの最大の特徴は前だけではなく、その後に後ろ向きにも回転をするところだ。根津さんが『続いてバックで回りま~す』とアナウンスした時の客の『えーっ!? うそーっ!!』という叫び声が俺達にはたまらないものであった。
またこのアトラクションは屋根がある為、雨の日は特に人気が高い。
雨の日は『一人勝ち』みたいなものだった。
「改めて自己紹介をするけど、俺がこのアトラクションの責任者兼操縦担当の根津です。今日からよろしくねぇぇ」
「よ、よろしくお願いします!!」
この根津さんは、見かけとは全然違い、本当に優しい人だ。
毎朝、事務所前のベンチに座り、『チュンチュン』と声を出しながらスズメたちに餌をあげている姿は何十年経っても俺の脳裏から離れることは無かった。
「それで俺が副操縦兼乗り降り担当の三田で~す。よろしくね~」
「はっ、はい、よろしくお願いします!!」
三田さんは背も高く顔もイケメンで他のアトラクションスタッフの女性からの人気も高く、たまにお客さんからも一緒に写真を撮ろうと頼まれるような人だ。
『前の世界』で三田さんと出会った時は二十代半ばくらいの人だと思っていたが、実は十九歳だと知った時はとても驚いたものだ。
前にも言ったがこの人は後々、佐々木真由子と付き合う事になる。
それを考えるととても複雑な気持ちになってしまうが、今は余計な事を考えずに仕事に集中しなければ……
「そしてわしが乗り物券受け取りと乗り降りを担当している西野だ。今日から頑張ってくれよ!?」
「はっ、はい、頑張ります!!」
『前の世界』同様に俺と佐々木、そして大塚が『ハリケーン・エキスプレス』で働く事になり、高山と北川が『急流すべり』で働くこととなった。
俺は三田さんに仕事のやり方を教えてもらい、佐々木と大塚は西野さんに乗り物券についての説明を聞いている。
そんな俺達の姿を根津さんは微笑ましく……いやサングラスをしているから表情がわかりにくいが操縦席の窓ガラス越しに眺めていた。
『この時代』の遊園地でも『乗り放題のパスポート』は存在していたが、一般のお客さんのほとんどは五十円券十枚綴りの乗り物券を購入してそれを必要な分だけスタッフに手渡す方が多かったのでスタッフは券を受け取ったり、必要な枚数だけ切り取り残りをお客さんに返すといった作業が多く、アトラクションの入り口では人手が必要となっていた。
俺は三田さんから座席の『安全ロック』の解除方法を聞いている。
実はこの解除方法はある意味『職人的』な方法で解除をすると作業能率が高くなる。
乗り物が完全に停止してから座席端(円の外側)のロックレバーを一つずつ外していくと時間もかかり、スタッフも走り回らないといけないので結構疲れる。
しかし三田さんが編み出した解除方法は乗り物が終盤でバック回転のスピードが減速し、あと二、三周で止まるといったところで、ゆっくり回転している乗り物の横に立ち、右手を軽くロックレバーに触れて行くと『ポンポンポン』とレバーが上に上がり、ものの数十秒で全てのロックレバーが解除できるのだ。
勿論、『堅物』の西野さんは毎回、その方法を反対していたそうだが、三田さんはいつも無視しているそうだ。
『前の世界』の俺は三田さんのそのロックレバーを外す姿がめちゃくちゃカッコよく見え、開演前の試運転で何度も練習したもんだ。
そして俺は一ヶ月でそれをマスターし、途中から俺がロックレバー解除担当みたいになっていた。たまに順番待ちをしているお客さんが俺のロックレバーを解除している姿を見て『おーっ!! すげぇ!!』と言ってくれた時はめちゃくちゃ嬉しかったのを今でも覚えている。
とりあえず『この世界』の俺は一応『素人』の演技をしなければいけないので、しばらくは下手くそなフリをしておこうと思う。
しかし今になって思うことだが、この三田さんの編み出した解除方法は完全に『アウト』だな……『前の世界』で俺が勤めていた工場では、いや……どこの工場でもそうであるが、『回転物には手を出すな』が原則である。
こんなの見られたら完全にクビだな……
『この世界』の俺はいかなる時も『安全第一』でいくことにしよう……
俺は操縦室にいる根津さんに呼ばれたので室内に入ると、操縦のやり方でも説明してくれるのかと思ったのだが、全然違う話をしてきた。
「さっきさぁ、西野さんも言っていたけど、俺も五十鈴君には前に会ったこと……いや、見かけたことがあると思うんだよ……」
「えっ? そ、そうなんですか?」
「ああ、そうなんだよ。俺は数年前はね、『急流すべり』で働いていたんだけど、その時、五十鈴君によく似た小学生くらいの子と、めちゃくちゃ美人な女の人が乗って来てさ……俺の好きなタイプの女の人だったから、しばらくじっと見ていたんだよ……」
俺の中で衝撃が走る。
やはりあの時、根津さんはサングラス越しに俺達をずっと見ていたんだ……
――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
遂にアルバイトの日が来た隆達……
隆にとって懐かしい顔ぶれにも会えとても嬉しく思っていたが
まさか『あの時』根津さんがサングラス越しに俺達をずっと見ていたなんて……
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