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第14章 新たな出会い編
第83話 初恋の人が好きだと観念する
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【一時限目終了後の休憩時間】
「いやぁ、五十鈴の自己紹介には笑ってしまったよぉぉ!!」
上野が大笑いをしながら俺に突っ込んでくる。
「いや、上野が『好きな女性のタイプ』を言えって言うから思わずあんなことを言ってしまったんじゃないか!!」
「でもさ、普通はさ、『優しい人』とか『思いやりのある人』とか言うもんだろ? それなのに五十鈴は『幼稚園の時の先生みたいな人』って言うんだもんな!! そんなことを言われても俺達は五十鈴の幼稚園の時の先生なんて知らないし、どんなタイプなのか全然分からないじゃん!!」
言われてみればそうだな。
俺としたことが……焦りのあまりミスってしまったな。
でもまぁ、『前の世界』の時のように一年中、彼等にいじられる事は裂けられたと思うのだが……
「でさ、その五十鈴の言っていた幼稚園の時の先生ってどんな人なの?」
入谷が質問をしてくる。
「えっ? ああ、そうだなぁ……つねちゃんは……あっ、つねちゃんってのは先生の呼び名なんだけどさ、つねちゃんは美人で優しくて思いやりのある人だよ」
俺がそう言うと上野が呆れた表情をしながらこう言った。
「なんだよ。それじゃ最初から好きな女性のタイプは美人で優しくて思いやりのある人って言えば良かったじゃん」
「ハハハ、そうだよな。ほんと、そう言っておけば良かったよ」
「 「 「ハッハッハッハ」 」 」
そんなたわいもない話をしながら俺達は短時間の間に打ち解けて行くのであった。
すると隣の席の神谷が小声で俺に話しかけて来た。
「ってことはアレだよね? 五十鈴君はその『つねちゃん』っていう先生のことが大好きなんだね?」
「えっ!?」
俺は一瞬、間顔になってしまったが直ぐに作り笑顔をしてこう答える。
「まっ、まぁ……好きか嫌いかで聞かれたら好きだとは思うけどな……」
急にそんな事を言うんじゃねぇよ!! ビックリするだろ!!
それに当たり前のことを聞くんじゃねぇよ!!
めちゃくちゃ大好きに決まってるじゃないか!!
俺は心の中で神谷に突っ込んでいた。
【二時限目終了後の休憩時間】
俺が次の授業に使う教科書の確認をしていると新見が話しかけて来た。
「ねぇ、五十鈴君?」
「ん? どうした、新見?」
「さっきの休憩時間にさぁ、私が五十鈴君と同じ中学だということで、数人の女子達から『五十鈴君の好きだった幼稚園の先生ってどんな人なの?』って聞かれてさぁ……」
「えっ、そうなのか!? 何でそんな事を聞いてくるんだろうな? そんな事を聞いても何の得にもならないのに……」
俺はそう言いつつも、内心は動揺していた。
『前の世界』の時よりも自己紹介の内容は俺にとっては『バカ』だとは思ったが、『マシ』だとも思っている。だから今後の俺の動きにはさほど影響は無いと思っているのだが……
それに俺みたいな『イケメン』でもない奴の事をクラスの女子達が注目するはずも無い。おそらく新見と仲良くする為に俺の『ネタ』を利用しているだけだと思う事にしよう。
「それでさ、一つ確認したいんだけど、私達が中一の頃、五十鈴君達が二年生と試合をやった事があったでしょ?」
「えっ? そっか……その時はまだ新見は『卓球部』だったよな? そうだよ。俺達が中一の頃、二年生と練習方法を賭けて試合をしたよ。でもそれがどうかしたのかい?」
「うん、あの時さ……途中から試合を観に来てくれていた女の人がいたじゃない? それもとっても美人で、五十鈴君に対して大きな声で応援してたでしょ? もしかしてその時の女性って五十鈴君が自己紹介で言っていた『幼稚園の時の先生』なのかなぁって……」
しまった。このクラスに『つねちゃん』のことを知っている奴なんて一人もいないと思っていたのに……
そう言えばあの時、新見は『つねちゃん』を見ているんだ……
あの時の女性が『つねちゃん』だと認めたら新見はどう思うのだろうか?
『好きな女性のタイプは幼稚園時代の先生』と少し『過去形』の言い方をしているのに、先生と中学生になっても繋がりを持っていたことがバレてしまうが変に思わないだろうか?
俺の『好きなタイプ』では無く『今も好きな人』ってことに気付いてしまうのでは?
別に新見だけにそう思われるのは構わない。どうせ新見もあと数ヶ月で同じクラスの米田という彼氏ができるのだからな……俺の事を考える余裕も興味も無くなるだろう。
しかしこのことを新見が他の女子達に言いふらすとどうなる?
こんな話は女子高生にとって『大好物』ではないのか?
女子達から質問攻めなんかにあったら、たまったもんじゃない……
俺はこの三年間、『恋愛』に関してだけは大人しく、目立たずに過ごそうと思っている。
そう思っていても今後、俺には一人だけ『最後の試練の様な人』が現れるので、それをクリアするだけでかなりのエネルギーを使うはずだからそれ以外の『恋愛話』は裂けて通りたいんだ。
だから……
「そうだよ。あの時の女の人が幼稚園時代の先生だよ……」
「うわぁ、やっぱりそうだったんだ!!」
「シーッ!! 声が大きいよ……そんなことよりも新見、お願いがあるんだ。俺が今もつねちゃ……常谷先生と交流があることは黙っていて欲しいんだよ」
「えーっ、なんで~? 別にいいじゃない。幼稚園の頃の先生と未だに交流があるなんてとても素敵じゃない?」
「いや、知られるのは良くないよ。『好きな女性のタイプ』って言ってしまったのは俺のミスなんだけど、他の人達にバレたら俺は一年間、いやもしかしたら三年間男子からは冷やかし続けられ、女子からは『年上好き』だと思われるかもしれないじゃないか!! もしそのせいで『一度も彼女』ができなかったらどうするんだよ?」
「うーん……言われてみればそうかもね。分かったわ。皆には言わない様にするわ」
「ふぅぅ……有難う。助かるよ……」
俺はなんとか『本心』では無いことも入り交ぜながら新見を説得できたのでホッとした。
「五十鈴君も『彼女』は欲しいんだね?」
「えっ? あ、当たり前じゃんか!!」
何故か新見は俺の『本心』では無いところをついてきた。
そして新見は驚きの言葉を放つ。
「ふーん……それじゃあさ、とりあえず私と付き合ってみない?」
「えーっ、なんでいきなりそういうことになるんだよ!?」
「だって私も『彼氏』欲しいし……五十鈴君だったら良いかなぁと思って……」
何故か『この世界』は『前の世界』とは微妙に違う流れになっている。
「いっ……いや、新見は今年中に俺なんかよりも全然イケてる彼氏が出来るから、早まらない方がいいぞっ!! なっ!?」
「何よそれ? なんか五十鈴君らしい振り方ね。でも私、高校生活一日目で『失恋』しちゃったわ……」
「イヤイヤイヤッ!! 今のは『告白』のカウントに入れなくていいぞっ!!」
何なんだ、この展開は!?
「フフフ、冗談よ。五十鈴君は今もその幼稚園の先生のことが大好きなんでしょ?」
・・・・・・・・・・・・
俺は返事に困ってしまったが、ここまでの話になるともう新見だけには観念せざる負えない気持ちになってしまった。
「う、うん……大好きなんだ……」
――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
高校生のやり取りはやはり今までとは違います。
『大人』の隆もタジタジに成る事は今後多いかもしれませんね。
ということで次回もお楽しみに(^_-)-☆
「いやぁ、五十鈴の自己紹介には笑ってしまったよぉぉ!!」
上野が大笑いをしながら俺に突っ込んでくる。
「いや、上野が『好きな女性のタイプ』を言えって言うから思わずあんなことを言ってしまったんじゃないか!!」
「でもさ、普通はさ、『優しい人』とか『思いやりのある人』とか言うもんだろ? それなのに五十鈴は『幼稚園の時の先生みたいな人』って言うんだもんな!! そんなことを言われても俺達は五十鈴の幼稚園の時の先生なんて知らないし、どんなタイプなのか全然分からないじゃん!!」
言われてみればそうだな。
俺としたことが……焦りのあまりミスってしまったな。
でもまぁ、『前の世界』の時のように一年中、彼等にいじられる事は裂けられたと思うのだが……
「でさ、その五十鈴の言っていた幼稚園の時の先生ってどんな人なの?」
入谷が質問をしてくる。
「えっ? ああ、そうだなぁ……つねちゃんは……あっ、つねちゃんってのは先生の呼び名なんだけどさ、つねちゃんは美人で優しくて思いやりのある人だよ」
俺がそう言うと上野が呆れた表情をしながらこう言った。
「なんだよ。それじゃ最初から好きな女性のタイプは美人で優しくて思いやりのある人って言えば良かったじゃん」
「ハハハ、そうだよな。ほんと、そう言っておけば良かったよ」
「 「 「ハッハッハッハ」 」 」
そんなたわいもない話をしながら俺達は短時間の間に打ち解けて行くのであった。
すると隣の席の神谷が小声で俺に話しかけて来た。
「ってことはアレだよね? 五十鈴君はその『つねちゃん』っていう先生のことが大好きなんだね?」
「えっ!?」
俺は一瞬、間顔になってしまったが直ぐに作り笑顔をしてこう答える。
「まっ、まぁ……好きか嫌いかで聞かれたら好きだとは思うけどな……」
急にそんな事を言うんじゃねぇよ!! ビックリするだろ!!
それに当たり前のことを聞くんじゃねぇよ!!
めちゃくちゃ大好きに決まってるじゃないか!!
俺は心の中で神谷に突っ込んでいた。
【二時限目終了後の休憩時間】
俺が次の授業に使う教科書の確認をしていると新見が話しかけて来た。
「ねぇ、五十鈴君?」
「ん? どうした、新見?」
「さっきの休憩時間にさぁ、私が五十鈴君と同じ中学だということで、数人の女子達から『五十鈴君の好きだった幼稚園の先生ってどんな人なの?』って聞かれてさぁ……」
「えっ、そうなのか!? 何でそんな事を聞いてくるんだろうな? そんな事を聞いても何の得にもならないのに……」
俺はそう言いつつも、内心は動揺していた。
『前の世界』の時よりも自己紹介の内容は俺にとっては『バカ』だとは思ったが、『マシ』だとも思っている。だから今後の俺の動きにはさほど影響は無いと思っているのだが……
それに俺みたいな『イケメン』でもない奴の事をクラスの女子達が注目するはずも無い。おそらく新見と仲良くする為に俺の『ネタ』を利用しているだけだと思う事にしよう。
「それでさ、一つ確認したいんだけど、私達が中一の頃、五十鈴君達が二年生と試合をやった事があったでしょ?」
「えっ? そっか……その時はまだ新見は『卓球部』だったよな? そうだよ。俺達が中一の頃、二年生と練習方法を賭けて試合をしたよ。でもそれがどうかしたのかい?」
「うん、あの時さ……途中から試合を観に来てくれていた女の人がいたじゃない? それもとっても美人で、五十鈴君に対して大きな声で応援してたでしょ? もしかしてその時の女性って五十鈴君が自己紹介で言っていた『幼稚園の時の先生』なのかなぁって……」
しまった。このクラスに『つねちゃん』のことを知っている奴なんて一人もいないと思っていたのに……
そう言えばあの時、新見は『つねちゃん』を見ているんだ……
あの時の女性が『つねちゃん』だと認めたら新見はどう思うのだろうか?
『好きな女性のタイプは幼稚園時代の先生』と少し『過去形』の言い方をしているのに、先生と中学生になっても繋がりを持っていたことがバレてしまうが変に思わないだろうか?
俺の『好きなタイプ』では無く『今も好きな人』ってことに気付いてしまうのでは?
別に新見だけにそう思われるのは構わない。どうせ新見もあと数ヶ月で同じクラスの米田という彼氏ができるのだからな……俺の事を考える余裕も興味も無くなるだろう。
しかしこのことを新見が他の女子達に言いふらすとどうなる?
こんな話は女子高生にとって『大好物』ではないのか?
女子達から質問攻めなんかにあったら、たまったもんじゃない……
俺はこの三年間、『恋愛』に関してだけは大人しく、目立たずに過ごそうと思っている。
そう思っていても今後、俺には一人だけ『最後の試練の様な人』が現れるので、それをクリアするだけでかなりのエネルギーを使うはずだからそれ以外の『恋愛話』は裂けて通りたいんだ。
だから……
「そうだよ。あの時の女の人が幼稚園時代の先生だよ……」
「うわぁ、やっぱりそうだったんだ!!」
「シーッ!! 声が大きいよ……そんなことよりも新見、お願いがあるんだ。俺が今もつねちゃ……常谷先生と交流があることは黙っていて欲しいんだよ」
「えーっ、なんで~? 別にいいじゃない。幼稚園の頃の先生と未だに交流があるなんてとても素敵じゃない?」
「いや、知られるのは良くないよ。『好きな女性のタイプ』って言ってしまったのは俺のミスなんだけど、他の人達にバレたら俺は一年間、いやもしかしたら三年間男子からは冷やかし続けられ、女子からは『年上好き』だと思われるかもしれないじゃないか!! もしそのせいで『一度も彼女』ができなかったらどうするんだよ?」
「うーん……言われてみればそうかもね。分かったわ。皆には言わない様にするわ」
「ふぅぅ……有難う。助かるよ……」
俺はなんとか『本心』では無いことも入り交ぜながら新見を説得できたのでホッとした。
「五十鈴君も『彼女』は欲しいんだね?」
「えっ? あ、当たり前じゃんか!!」
何故か新見は俺の『本心』では無いところをついてきた。
そして新見は驚きの言葉を放つ。
「ふーん……それじゃあさ、とりあえず私と付き合ってみない?」
「えーっ、なんでいきなりそういうことになるんだよ!?」
「だって私も『彼氏』欲しいし……五十鈴君だったら良いかなぁと思って……」
何故か『この世界』は『前の世界』とは微妙に違う流れになっている。
「いっ……いや、新見は今年中に俺なんかよりも全然イケてる彼氏が出来るから、早まらない方がいいぞっ!! なっ!?」
「何よそれ? なんか五十鈴君らしい振り方ね。でも私、高校生活一日目で『失恋』しちゃったわ……」
「イヤイヤイヤッ!! 今のは『告白』のカウントに入れなくていいぞっ!!」
何なんだ、この展開は!?
「フフフ、冗談よ。五十鈴君は今もその幼稚園の先生のことが大好きなんでしょ?」
・・・・・・・・・・・・
俺は返事に困ってしまったが、ここまでの話になるともう新見だけには観念せざる負えない気持ちになってしまった。
「う、うん……大好きなんだ……」
――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
高校生のやり取りはやはり今までとは違います。
『大人』の隆もタジタジに成る事は今後多いかもしれませんね。
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