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第6章 衝撃の事実編
第65話 幸せを噛みしめて/加奈子
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地域のゴミ拾い活動前日の夜、私はテレビにかじりついていた。
だって、あの広美さんがテレビに映っているのだから……
広美さん凄い……こんな有言実行な人なんてなかなかいないと思う。
ほんと、凄い人だなぁ……
そりゃぁ、りょう君が小さい頃から片思いする気持ちも分かるし、夢を邪魔したくないっていう思いになるのも分かる気がする。
テレビにかじりついていたのは私だけではなくお母さんもだった。元教え子の晴れ姿を見てお母さんは号泣しながら見ている。
「ウグッ、まさか広美ちゃんがこんなにも早く女優デビューするだなんて……それに岸本ひろみ、いえ、岸本順子さんに女優を勧めたのが五十鈴君だったのも驚きだし、広美ちゃんの名前は亡くなった同級生の名前からつけていたというのも初めて知ったし……高校生の頃の彼はそんな中学生の頃の話をあまりしなかったから……」
すると一緒にテレビを観ていたお父さんは意外な事を言い出す。
「え? 真由子は知らなかったのかい? 俺は五十鈴君から中学生の頃の話もたくさん聞いたから岸本さんに女優になる事を勧めたってのは知っていたよ……それに広美ちゃんの名前の事も数年前に俺は聞いているよ。それと岸本さんは俺達がエキサイトランドでバイトをしている時に一度だけ遊びにも来ているんだけど真由子は覚えているかな……?」
「えっ!? そ、そうなの!? なんであなたには話をして私にはしてくれなかったのかしら? それに一度遊びに……あっ!? あの時よね? 五十鈴君の妹さんと中学時代の同級生女子達が遊びに来た時……言われてみればあの時の中に岸本さんに似た子がいたような……」
「ハハハ、だから、その中にいたんだよ。俺はあの時、彼女を見た瞬間に只者ではないって思ったけどね……それと女優になるのを勧めたっていう話をするには亡くなった浩美さんの話もしなくちゃいけないから真由子には話し辛かったんじゃないかなぁ……」
お父さん、見た瞬間に只者ではないと思ったというのは嘘だよね?
だってお父さんは嘘をついた時は右目の瞼がピクピク動いているけど、今日はいつも以上に動いているし……
「何で私には話し辛いのよ? その亡くなった浩美さんって全然、私は面識がないのに」
「まぁ、それはアレだなぁ……五十鈴君にとって亡くなった浩美さんは話を聞く限り『奥さんの次に大事な存在』だったみたいだからねぇ……それで高校に上がって直ぐにその浩美さんに雰囲気がとても似ていた真由子と出会ったということや、五十鈴君に対しての想いが浩美さんと真由子は同じだったという事も話し辛かったかもしれないね。五十鈴君には心に決めた人がいたんだから……ここまで話せば真由子も当時の五十鈴君の気持ちは分かるんじゃないのかい?」
亡くなった人とお母さんが広美さんのお父さんに対しての想いが同じって……
そうなんだ……その亡くなった人も広美さんのお父さんのことを……
二人共、恋が実らないかもしれないと分かっている人の事をずっと好きだったんだ……
そのあたりはりょう君を想っていた私や広美さんの事をずっと想っていたりょう君も似たところがあるけど……でも私の恋は実ったもんね。
そう考えると私は幸せ過ぎるのかな?
「え? ええ、うん……そうね……はぁ……いずれにしても五十鈴君は本当にたくさんの女子を泣かせてきたわね!! あっ、ゴメンなさい。あなたの前でそんな昔の事を言っちゃって……」
「ハハハ、別に謝らなくてもいいよ。知らない話じゃ無いんだし」
「フンッ、何よ!? 少しくらいはヤキモチを妬いてくれてもいいじゃないの!?」
「いやいや、俺は五十鈴君絡みの事ではヤキモチは妬かないさ。何てったって俺は五十鈴君の事を尊敬しているからねぇ……彼の周りにどんな美少女が現れようとも心が揺らぐことなく幼稚園児の頃からの一途な愛を貫いた人だからねぇ……」
「美少女? それって私も含まれているのかしら?」
「当たり前じゃないかぁ。真由子は学生時代、かなりの美少女だったよ。そして今は超がつく程の美人妻だしね」
「ウフッ、ありがと♡ あなたの横に座ってテレビを観てもいいかしら?」
「ハハハ、おいでおいで」
はぁ……また、いちゃつきだしたわ……なんやかんやと私の両親ってラブラブなんだよなぁ……前にテレビで親がラブラブな家庭の子供はグレにくいって言っていたけど間違っていないかもしれないなぁ……この二人を見ていると呆れはするけど、グレようとは思わないもんなぁ……
トゥルルル トゥルルル
お母さんの携帯が鳴った。
「あっ、山田さんの奥さんだわ」
ピッ
「もしもし、山田さん。あら、やっぱりテレビ観てたのね? あ、そうか、お店のテレビで観ているのね? そうようねぇ、今日は営業日だもんねぇ……しかし、あの広美ちゃんのデビュー作が映画って凄いわよねぇ?」
どうも、久子おばさんもテレビで広美さんの記者会見を観ていたらしく、居ても立っても居られなくなり、お母さんに電話をかけてきたみたいだった。
すると、
トゥルルル トゥルルル
私の携帯も鳴り出した。そして携帯画面に表示されている名前を見た途端に心が躍り私は急いで自分の部屋に向かった。
トゥルルル トゥルルル
ピッ
「も、もしもし、りょう君? 私もいちゃつきたい!!」
「えっ!?」
「あっ、ゴメン!! 今のは気にしないで!!」
私としたことが両親の影響で思わず本音を……
「カナちゃん、大丈夫かい?」
「う、うん。私は大丈夫だよ。それより、りょう君も広美さんの会見を観ていたんでしょ? それで私に電話を……」
「あ、ああ……そうなんだよ。遂に広美が女優デビューをするって思ったら居ても立っても居られなくなってしまって……」
フフフ……久子おばさんと同じだ……でも、りょう君にしてみれば幼馴染で小さい頃からずっと片思いだった広美さんが有名人になるんだから興奮するのも仕方が無いよね。
「広美さん、本当に凄い人だよね? いくら岸本さんの弟子だと言ってもいきなり準主役に抜擢されるのは実力が無いと絶対にあり得ない事だと思うし……」
「そうだね。やはり広美は凄いよ。俺とは住む世界が違うというか、目指しているものが全然違うというか……でも、俺はそんな広美に負けないようにこれから精一杯頑張ろうって思ったよ」
「そうなんだ。でも私から見ればりょう君は今でも精一杯頑張っていると思うよ」
「あ、ありがとう、カナちゃん……でも俺の目標はまだ達成していないからね。というか、まだ始まったばかりだし……だから目標達成の為に今まで以上に頑張るつもりさ」
りょう君の目標って……私と……
「うん、頑張ってね。私も応援するからっていうか、私も頑張るから!! でもお互いに無理は禁物だよ?」
「ハハハ、了解です。でもさ、カナちゃんはまだ中学生なんだし、やりたい事をジャンジャンやってくれればいいんだよ。その方が経験にもなるし先でその経験が役立つと思うしさ。あれ? なんか今の俺の話し方って隆おじさんっぽくなかったかい? ハハハ」
「フフフ……ほんとだぁ……最近、広美さんのお父さんと話す機会が多いってりょう君、言っていたけど、それで話し方が似てきたんじゃないかしらぁ?」
「そうかもしれないね? 気を付けないと……」
「別に私は嫌いじゃないよ。広美さんのお父さんも大好きだし……」
「ハハ、ありがとね。そう言ってもらえると助かるよ。お礼に今度、たくさん、たくさん、いちゃつこうね?」
「えっ!? さ、さっきの事、覚えてたんだ……? は、恥ずかしいなぁ……」
「恥ずかしくはないさ。俺だってカナちゃんと今直ぐにでもいちゃつきたいんだから。本当は明日の地域の清掃も始めから手伝いたかったんだけどなぁ……それなら朝からカナちゃんといちゃつけるのにさぁ……」
「えーっ? ボランティア活動中にいちゃつけないわよぉ」
「ハハハ、冗談だよ、冗談。でも、いずれにしても明日は遅れてでも顔を出すつもりでいるからさ……だからボランティア活動後にデートしようよ?」
「え、本当に? それは楽しみだなぁ」
「よしっ!! それじゃぁ明日は何がなんでも、立花部長やサークルの仲間に嫌われたってカナちゃんのもとに駆け付けるからね!?」
「そ、そんな、無理はしないでね? さっき無理は禁物って言ったばかりだし……」
「ハハハ、大丈夫、大丈夫。それじゃぁ、明日はお互いに早起きしなくちゃいけないし、そろそろ電話切るね?」
「う、うん……りょう君、おやすみなさい……」
「おやすみ、カナちゃん……それじゃまた明日ね」
ピッ
私は携帯電話を抱きしめながらベッドの上に飛び込み身体をモジモジ揺らしながら幸せを嚙みしめるのだった。
「りょう君、大好き……愛してる……」
だって、あの広美さんがテレビに映っているのだから……
広美さん凄い……こんな有言実行な人なんてなかなかいないと思う。
ほんと、凄い人だなぁ……
そりゃぁ、りょう君が小さい頃から片思いする気持ちも分かるし、夢を邪魔したくないっていう思いになるのも分かる気がする。
テレビにかじりついていたのは私だけではなくお母さんもだった。元教え子の晴れ姿を見てお母さんは号泣しながら見ている。
「ウグッ、まさか広美ちゃんがこんなにも早く女優デビューするだなんて……それに岸本ひろみ、いえ、岸本順子さんに女優を勧めたのが五十鈴君だったのも驚きだし、広美ちゃんの名前は亡くなった同級生の名前からつけていたというのも初めて知ったし……高校生の頃の彼はそんな中学生の頃の話をあまりしなかったから……」
すると一緒にテレビを観ていたお父さんは意外な事を言い出す。
「え? 真由子は知らなかったのかい? 俺は五十鈴君から中学生の頃の話もたくさん聞いたから岸本さんに女優になる事を勧めたってのは知っていたよ……それに広美ちゃんの名前の事も数年前に俺は聞いているよ。それと岸本さんは俺達がエキサイトランドでバイトをしている時に一度だけ遊びにも来ているんだけど真由子は覚えているかな……?」
「えっ!? そ、そうなの!? なんであなたには話をして私にはしてくれなかったのかしら? それに一度遊びに……あっ!? あの時よね? 五十鈴君の妹さんと中学時代の同級生女子達が遊びに来た時……言われてみればあの時の中に岸本さんに似た子がいたような……」
「ハハハ、だから、その中にいたんだよ。俺はあの時、彼女を見た瞬間に只者ではないって思ったけどね……それと女優になるのを勧めたっていう話をするには亡くなった浩美さんの話もしなくちゃいけないから真由子には話し辛かったんじゃないかなぁ……」
お父さん、見た瞬間に只者ではないと思ったというのは嘘だよね?
だってお父さんは嘘をついた時は右目の瞼がピクピク動いているけど、今日はいつも以上に動いているし……
「何で私には話し辛いのよ? その亡くなった浩美さんって全然、私は面識がないのに」
「まぁ、それはアレだなぁ……五十鈴君にとって亡くなった浩美さんは話を聞く限り『奥さんの次に大事な存在』だったみたいだからねぇ……それで高校に上がって直ぐにその浩美さんに雰囲気がとても似ていた真由子と出会ったということや、五十鈴君に対しての想いが浩美さんと真由子は同じだったという事も話し辛かったかもしれないね。五十鈴君には心に決めた人がいたんだから……ここまで話せば真由子も当時の五十鈴君の気持ちは分かるんじゃないのかい?」
亡くなった人とお母さんが広美さんのお父さんに対しての想いが同じって……
そうなんだ……その亡くなった人も広美さんのお父さんのことを……
二人共、恋が実らないかもしれないと分かっている人の事をずっと好きだったんだ……
そのあたりはりょう君を想っていた私や広美さんの事をずっと想っていたりょう君も似たところがあるけど……でも私の恋は実ったもんね。
そう考えると私は幸せ過ぎるのかな?
「え? ええ、うん……そうね……はぁ……いずれにしても五十鈴君は本当にたくさんの女子を泣かせてきたわね!! あっ、ゴメンなさい。あなたの前でそんな昔の事を言っちゃって……」
「ハハハ、別に謝らなくてもいいよ。知らない話じゃ無いんだし」
「フンッ、何よ!? 少しくらいはヤキモチを妬いてくれてもいいじゃないの!?」
「いやいや、俺は五十鈴君絡みの事ではヤキモチは妬かないさ。何てったって俺は五十鈴君の事を尊敬しているからねぇ……彼の周りにどんな美少女が現れようとも心が揺らぐことなく幼稚園児の頃からの一途な愛を貫いた人だからねぇ……」
「美少女? それって私も含まれているのかしら?」
「当たり前じゃないかぁ。真由子は学生時代、かなりの美少女だったよ。そして今は超がつく程の美人妻だしね」
「ウフッ、ありがと♡ あなたの横に座ってテレビを観てもいいかしら?」
「ハハハ、おいでおいで」
はぁ……また、いちゃつきだしたわ……なんやかんやと私の両親ってラブラブなんだよなぁ……前にテレビで親がラブラブな家庭の子供はグレにくいって言っていたけど間違っていないかもしれないなぁ……この二人を見ていると呆れはするけど、グレようとは思わないもんなぁ……
トゥルルル トゥルルル
お母さんの携帯が鳴った。
「あっ、山田さんの奥さんだわ」
ピッ
「もしもし、山田さん。あら、やっぱりテレビ観てたのね? あ、そうか、お店のテレビで観ているのね? そうようねぇ、今日は営業日だもんねぇ……しかし、あの広美ちゃんのデビュー作が映画って凄いわよねぇ?」
どうも、久子おばさんもテレビで広美さんの記者会見を観ていたらしく、居ても立っても居られなくなり、お母さんに電話をかけてきたみたいだった。
すると、
トゥルルル トゥルルル
私の携帯も鳴り出した。そして携帯画面に表示されている名前を見た途端に心が躍り私は急いで自分の部屋に向かった。
トゥルルル トゥルルル
ピッ
「も、もしもし、りょう君? 私もいちゃつきたい!!」
「えっ!?」
「あっ、ゴメン!! 今のは気にしないで!!」
私としたことが両親の影響で思わず本音を……
「カナちゃん、大丈夫かい?」
「う、うん。私は大丈夫だよ。それより、りょう君も広美さんの会見を観ていたんでしょ? それで私に電話を……」
「あ、ああ……そうなんだよ。遂に広美が女優デビューをするって思ったら居ても立っても居られなくなってしまって……」
フフフ……久子おばさんと同じだ……でも、りょう君にしてみれば幼馴染で小さい頃からずっと片思いだった広美さんが有名人になるんだから興奮するのも仕方が無いよね。
「広美さん、本当に凄い人だよね? いくら岸本さんの弟子だと言ってもいきなり準主役に抜擢されるのは実力が無いと絶対にあり得ない事だと思うし……」
「そうだね。やはり広美は凄いよ。俺とは住む世界が違うというか、目指しているものが全然違うというか……でも、俺はそんな広美に負けないようにこれから精一杯頑張ろうって思ったよ」
「そうなんだ。でも私から見ればりょう君は今でも精一杯頑張っていると思うよ」
「あ、ありがとう、カナちゃん……でも俺の目標はまだ達成していないからね。というか、まだ始まったばかりだし……だから目標達成の為に今まで以上に頑張るつもりさ」
りょう君の目標って……私と……
「うん、頑張ってね。私も応援するからっていうか、私も頑張るから!! でもお互いに無理は禁物だよ?」
「ハハハ、了解です。でもさ、カナちゃんはまだ中学生なんだし、やりたい事をジャンジャンやってくれればいいんだよ。その方が経験にもなるし先でその経験が役立つと思うしさ。あれ? なんか今の俺の話し方って隆おじさんっぽくなかったかい? ハハハ」
「フフフ……ほんとだぁ……最近、広美さんのお父さんと話す機会が多いってりょう君、言っていたけど、それで話し方が似てきたんじゃないかしらぁ?」
「そうかもしれないね? 気を付けないと……」
「別に私は嫌いじゃないよ。広美さんのお父さんも大好きだし……」
「ハハ、ありがとね。そう言ってもらえると助かるよ。お礼に今度、たくさん、たくさん、いちゃつこうね?」
「えっ!? さ、さっきの事、覚えてたんだ……? は、恥ずかしいなぁ……」
「恥ずかしくはないさ。俺だってカナちゃんと今直ぐにでもいちゃつきたいんだから。本当は明日の地域の清掃も始めから手伝いたかったんだけどなぁ……それなら朝からカナちゃんといちゃつけるのにさぁ……」
「えーっ? ボランティア活動中にいちゃつけないわよぉ」
「ハハハ、冗談だよ、冗談。でも、いずれにしても明日は遅れてでも顔を出すつもりでいるからさ……だからボランティア活動後にデートしようよ?」
「え、本当に? それは楽しみだなぁ」
「よしっ!! それじゃぁ明日は何がなんでも、立花部長やサークルの仲間に嫌われたってカナちゃんのもとに駆け付けるからね!?」
「そ、そんな、無理はしないでね? さっき無理は禁物って言ったばかりだし……」
「ハハハ、大丈夫、大丈夫。それじゃぁ、明日はお互いに早起きしなくちゃいけないし、そろそろ電話切るね?」
「う、うん……りょう君、おやすみなさい……」
「おやすみ、カナちゃん……それじゃまた明日ね」
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私は携帯電話を抱きしめながらベッドの上に飛び込み身体をモジモジ揺らしながら幸せを嚙みしめるのだった。
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