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第5章 嫉妬編
第44話 運命の人/加奈子
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6月半ばになった。
今日は遂にりょう君が所属している『ボランティア部』にお世話になる日……
私は期待と不安を胸に自転車をこいでいた。
自転車をこぎながら私は4月に桜ちゃんと久しぶりに会い色んな話をした事や、その後の事などを思い出していた。
桜ちゃんとの会話の中で一つだけ桜ちゃんの言葉に私はショックを受けたんだよなぁ……
「私ね、中学生になって直ぐにね……翔太君とキスしたの……それからは毎日、キスしているんだぁ……」
その言葉を聞いて私はショックだった。
でも私は何にショックを受けたのだろう?
あんなに大人しかった桜ちゃんが自ら堂々と翔太とキスをした事を私に語ったから?
好きな人と毎日キスをしているって事を自慢げに話していたから?
それとも『翔太君は私のモノだから』と意味深な事を言ってきたから?
それ等も多少はあるけど少し違う……
私がショックを受けたのは好きな人の話を、好きな人とこうした、ああしたと他人に堂々と話ができる桜ちゃんにショックというか、羨ましいと思ったんだ。
私だってりょう君とキスしたんだよ。私が無理矢理したんだけど……
私が18歳になった時にお互い彼氏彼女がいなければ私達は付き合う約束だってしているんだよ。もしかしたら結婚だって……と桜ちゃんに堂々と言いたい。
でも今はそんな事は誰にも言えない。小さい頃にりょう君が好きだと誰かれ無しに言っていたのとは訳が違う。
そんな事を誰かに言って、もし色々な人の耳に入ってしまったら……
きっと私よりも大学生のりょう君の方が変な目で見られてしまうかもしれない。
お互いに大人同士での7歳差なら何も問題は無い。でも今は中学生と大学生……ニュースで大人が未成年にっていう事件も頻繁に聞くし……
だから今は桜ちゃんであっても絶対に言えない。
そんな思いから私は桜ちゃんに嫉妬してしまったんだ。
私が翔太を脅して無理矢理二人を付き合わせたっていうのに何て皮肉なことなのだろう。
勿論、桜ちゃんと翔太にはいつまでも仲良く幸せであって欲しいとは思っている。でも私の心の中に嫉妬心というものがあるのも確かだ。
はぁ……私、最低だなぁ……りょう君は私の気持ちはよく分かるって言ってくれたけど、本当は荻野部長にあんな厳しい事を言う資格なんて私には無いんだろうなぁ……
そう言えば沙耶香が言っていたけど、あれから直ぐに荻野部長と大川副部長は別れたって言っていたよなぁ……きっと私のせいで二人は気まずくなってしまい別れてしまったんだ……
それなのに同じ演劇部の部長と副部長として常に一緒にいないといけないのは辛いだろうなぁ……
「はぁ……」
こういった悩みはさすがにりょう君には言えない。言えばりょう君に変なプレッシャーを与えてしまい苦しめるだけだから……
お母さんに相談……いえ、ダメだわ。桜ちゃんと翔太とのキスの話なんてできないわ。せっかく翔太とのキス事件もおさまって今は普通に家族ぐるみで仲良くお付き合いしているのに……今では桜ちゃんと翔太が毎日キスをしているなんてことをお母さんが知れば翔太に対するイメージがまたしても下がってしまう。
私はもう翔太に対して恨みは無いし、中学生になった途端に小学生時代の翔太の良い評判ばかり聞かされているから基本的に翔太は良いやつなんだとも理解している。
そんな翔太の評判を落とす事はしたくない。桜ちゃんを悲しませる事はしたくない。桜ちゃんだって親友の私を信じてキスの事を話してくれたんだろうし……
それにそんな二人に私が羨ましがっているなんて知られるのも恥ずかしいし……
こんな複雑な私の悩みを誰に相談すれば……
あっ、一人だけいるかも。
広美さんのお母さん……
あの人なら私の気持ちを……前にいつでも相談してねと言ってくれて携帯番号を教えてくれた、とても優しい広美さんのお母さんなら……
本当は広美さんのお父さんの方が私と近い立場だったから気持ちはよく分かってくれるだろうけど、さすがに男の人には話辛いし……二人は今もとても仲良しだし、当時のお互いの気持ちだって話をしているかもしれないし……
よし、広美さんのお母さんに電話をしてみよう……
私は携帯に登録している広美さんのお母さん、香織おばさんの電話番号を選択し、通話ボタンを押した。
トゥルウルルルー トゥルウルルルー ピッ
「はい、もしもし……」
「あ、あのぉ……三田加奈子ですが……」
「あらぁ、加奈子ちゃん、エキサイト公園で会った以来ねぇ? それに加奈子ちゃんから連絡をくれるなんておばさんとても嬉しいわ。今日はどうしたのかしら?」
「は、はい……相談といいますか私の話を聞いてもらいたいといいますか……」
「オッケー、分かったわ。電話ではアレだし、加奈子ちゃんさえよければ今から会わない? 今日は土曜日でお仕事もお休みだし」
「い、いいんですか?」
「全然、いいわよ。それじゃぁ駅前のファミレスでお話をしましょうか? 30分後にお店の前に集合でどうかしら?」
「は、はい。それでよろしくお願いします」
こうして私は広美さんのお母さん、いえ、今日からは「香織おばさんと呼んでね」と言われたので香織おばさんと駅前のファミレスで話をすることになった。
そして香織おばさんは私を見て直ぐにこう言った。
「今日は亮二君に関係するお話だよね? 本当は主人の方が加奈子ちゃんの気持ちをよく分かってくれるとは思うけど、中学生の女の子が大人の男性に相談なんてしづらいものねぇ?」
さすが香織おばさんだわ。私の気持ちを直ぐに察してくれる。
この人には何でも話せそう……
今までの……私がりょう君と出会った時から今までの事を全て話そう……
私は香織おばさんの笑顔を見てそう決めたのだった。
りょう君との出会い、翔太とのキス、桜ちゃんと翔太が付き合う事になった経緯、りょう君とのキスとその日に交わした約束、演劇部での出来事、ボランティア部にお手伝いで参加する事、そして桜ちゃんと翔太との今の関係、それを聞いた私の感情等を全て話した。
「なるほどねぇ……加奈子ちゃん、まだ中学生になったばかりなのに色々とあったんだねぇ……だからこんなにもしっかりしているんだわ」
「え? いえ、私なんて全然しっかりは……」
「ううん、しっかりしているわよ。だからこそ余計に悩んでしまうの。当時の隆君、いえ主人もそうだったわ。小学生なのにたまに『大人』に感じてしまうことがあったからねぇ……私よりもしっかりしていると思ったことも何度もあったわよ」
「そ、そうなんですか?」
「フフフ……そうよ。だから彼も結構悩んでいたと思う。まぁ、私も悩んではいたけどね」
「ですよね? 香織おばさんだって17歳も離れた小学生に本気で好きだと言われたら悩みますよね? だからりょう君も……」
「運命の人……」
「えっ?」
「私ね、学生の頃は普通に恋愛をして彼氏がいたことも何度かあったわ。でも……加奈子ちゃんに言うのは恥ずかしいけれど長続きしなかったの。どちらかと言えば私の方から冷めてしまう感じでね……それで私は恋愛にむいていないと思った。だから私は恋愛を封印して勉強に励んだの。そして子供の頃から夢だった幼稚園の先生になったの。そして初めての教え子の一人が彼だった。ただ彼は転入生だったから地域にも幼稚園にも馴染めずとても暗い子でね、それで私はいつも彼の事を気にかけていたのよ」
「そうだったんですね……」
「そして主人が卒園した日の帰り、私は違う幼稚園に移動が決まっていたから主人とお母さんがお別れという事で私を駅までお見送りに来てくれたの。そうしたらね、私が電車に乗り込んだ瞬間に主人が突然『つねちゃん、俺と結婚してくれ!!』って叫んだのよ。これには私も驚いたわ」
「そ、それは驚きますよね」
そうだったんだ。広美さんのお父さんは卒園したばかりの時に香織おばさんにプロポーズを……それに幼稚園児が『俺』って……ほんと子供らしく無かったんだなぁ……
「恥ずかしがり屋の彼は今まで私の事を『つねちゃん』って呼んでくれた事が無かったのに、その時初めて私の事を『つねちゃん』って呼んでくれたことに凄く驚いたなぁ……」
えっ? 驚いたのはそっちですか?
「プロポーズの事は最初、テレビドラマの影響かなんかだと思って本気にしないように心掛けたのだけど、主人のあの目はどう思い出しても本気で、結婚してくれという力強い言葉も頭からずっと離れなかった……だからね、その時に決めたの。どうせこれからも恋愛をしないと決めていた私だったし、もし彼が私にとって『運命の人』なら……その日が来るまで待ってみようと……もしこれから先、彼が他の人の事を好きになっても誰と結婚したとしても、それはそれでいいって……ね」
『運命の人』かぁ……
りょう君は私の事を『運命の人』って思ってくれているのかなぁ……
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「私ね、中学生になって直ぐにね……翔太君とキスしたの……それからは毎日、キスしているんだぁ……」
その言葉を聞いて私はショックだった。
でも私は何にショックを受けたのだろう?
あんなに大人しかった桜ちゃんが自ら堂々と翔太とキスをした事を私に語ったから?
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私だってりょう君とキスしたんだよ。私が無理矢理したんだけど……
私が18歳になった時にお互い彼氏彼女がいなければ私達は付き合う約束だってしているんだよ。もしかしたら結婚だって……と桜ちゃんに堂々と言いたい。
でも今はそんな事は誰にも言えない。小さい頃にりょう君が好きだと誰かれ無しに言っていたのとは訳が違う。
そんな事を誰かに言って、もし色々な人の耳に入ってしまったら……
きっと私よりも大学生のりょう君の方が変な目で見られてしまうかもしれない。
お互いに大人同士での7歳差なら何も問題は無い。でも今は中学生と大学生……ニュースで大人が未成年にっていう事件も頻繁に聞くし……
だから今は桜ちゃんであっても絶対に言えない。
そんな思いから私は桜ちゃんに嫉妬してしまったんだ。
私が翔太を脅して無理矢理二人を付き合わせたっていうのに何て皮肉なことなのだろう。
勿論、桜ちゃんと翔太にはいつまでも仲良く幸せであって欲しいとは思っている。でも私の心の中に嫉妬心というものがあるのも確かだ。
はぁ……私、最低だなぁ……りょう君は私の気持ちはよく分かるって言ってくれたけど、本当は荻野部長にあんな厳しい事を言う資格なんて私には無いんだろうなぁ……
そう言えば沙耶香が言っていたけど、あれから直ぐに荻野部長と大川副部長は別れたって言っていたよなぁ……きっと私のせいで二人は気まずくなってしまい別れてしまったんだ……
それなのに同じ演劇部の部長と副部長として常に一緒にいないといけないのは辛いだろうなぁ……
「はぁ……」
こういった悩みはさすがにりょう君には言えない。言えばりょう君に変なプレッシャーを与えてしまい苦しめるだけだから……
お母さんに相談……いえ、ダメだわ。桜ちゃんと翔太とのキスの話なんてできないわ。せっかく翔太とのキス事件もおさまって今は普通に家族ぐるみで仲良くお付き合いしているのに……今では桜ちゃんと翔太が毎日キスをしているなんてことをお母さんが知れば翔太に対するイメージがまたしても下がってしまう。
私はもう翔太に対して恨みは無いし、中学生になった途端に小学生時代の翔太の良い評判ばかり聞かされているから基本的に翔太は良いやつなんだとも理解している。
そんな翔太の評判を落とす事はしたくない。桜ちゃんを悲しませる事はしたくない。桜ちゃんだって親友の私を信じてキスの事を話してくれたんだろうし……
それにそんな二人に私が羨ましがっているなんて知られるのも恥ずかしいし……
こんな複雑な私の悩みを誰に相談すれば……
あっ、一人だけいるかも。
広美さんのお母さん……
あの人なら私の気持ちを……前にいつでも相談してねと言ってくれて携帯番号を教えてくれた、とても優しい広美さんのお母さんなら……
本当は広美さんのお父さんの方が私と近い立場だったから気持ちはよく分かってくれるだろうけど、さすがに男の人には話辛いし……二人は今もとても仲良しだし、当時のお互いの気持ちだって話をしているかもしれないし……
よし、広美さんのお母さんに電話をしてみよう……
私は携帯に登録している広美さんのお母さん、香織おばさんの電話番号を選択し、通話ボタンを押した。
トゥルウルルルー トゥルウルルルー ピッ
「はい、もしもし……」
「あ、あのぉ……三田加奈子ですが……」
「あらぁ、加奈子ちゃん、エキサイト公園で会った以来ねぇ? それに加奈子ちゃんから連絡をくれるなんておばさんとても嬉しいわ。今日はどうしたのかしら?」
「は、はい……相談といいますか私の話を聞いてもらいたいといいますか……」
「オッケー、分かったわ。電話ではアレだし、加奈子ちゃんさえよければ今から会わない? 今日は土曜日でお仕事もお休みだし」
「い、いいんですか?」
「全然、いいわよ。それじゃぁ駅前のファミレスでお話をしましょうか? 30分後にお店の前に集合でどうかしら?」
「は、はい。それでよろしくお願いします」
こうして私は広美さんのお母さん、いえ、今日からは「香織おばさんと呼んでね」と言われたので香織おばさんと駅前のファミレスで話をすることになった。
そして香織おばさんは私を見て直ぐにこう言った。
「今日は亮二君に関係するお話だよね? 本当は主人の方が加奈子ちゃんの気持ちをよく分かってくれるとは思うけど、中学生の女の子が大人の男性に相談なんてしづらいものねぇ?」
さすが香織おばさんだわ。私の気持ちを直ぐに察してくれる。
この人には何でも話せそう……
今までの……私がりょう君と出会った時から今までの事を全て話そう……
私は香織おばさんの笑顔を見てそう決めたのだった。
りょう君との出会い、翔太とのキス、桜ちゃんと翔太が付き合う事になった経緯、りょう君とのキスとその日に交わした約束、演劇部での出来事、ボランティア部にお手伝いで参加する事、そして桜ちゃんと翔太との今の関係、それを聞いた私の感情等を全て話した。
「なるほどねぇ……加奈子ちゃん、まだ中学生になったばかりなのに色々とあったんだねぇ……だからこんなにもしっかりしているんだわ」
「え? いえ、私なんて全然しっかりは……」
「ううん、しっかりしているわよ。だからこそ余計に悩んでしまうの。当時の隆君、いえ主人もそうだったわ。小学生なのにたまに『大人』に感じてしまうことがあったからねぇ……私よりもしっかりしていると思ったことも何度もあったわよ」
「そ、そうなんですか?」
「フフフ……そうよ。だから彼も結構悩んでいたと思う。まぁ、私も悩んではいたけどね」
「ですよね? 香織おばさんだって17歳も離れた小学生に本気で好きだと言われたら悩みますよね? だからりょう君も……」
「運命の人……」
「えっ?」
「私ね、学生の頃は普通に恋愛をして彼氏がいたことも何度かあったわ。でも……加奈子ちゃんに言うのは恥ずかしいけれど長続きしなかったの。どちらかと言えば私の方から冷めてしまう感じでね……それで私は恋愛にむいていないと思った。だから私は恋愛を封印して勉強に励んだの。そして子供の頃から夢だった幼稚園の先生になったの。そして初めての教え子の一人が彼だった。ただ彼は転入生だったから地域にも幼稚園にも馴染めずとても暗い子でね、それで私はいつも彼の事を気にかけていたのよ」
「そうだったんですね……」
「そして主人が卒園した日の帰り、私は違う幼稚園に移動が決まっていたから主人とお母さんがお別れという事で私を駅までお見送りに来てくれたの。そうしたらね、私が電車に乗り込んだ瞬間に主人が突然『つねちゃん、俺と結婚してくれ!!』って叫んだのよ。これには私も驚いたわ」
「そ、それは驚きますよね」
そうだったんだ。広美さんのお父さんは卒園したばかりの時に香織おばさんにプロポーズを……それに幼稚園児が『俺』って……ほんと子供らしく無かったんだなぁ……
「恥ずかしがり屋の彼は今まで私の事を『つねちゃん』って呼んでくれた事が無かったのに、その時初めて私の事を『つねちゃん』って呼んでくれたことに凄く驚いたなぁ……」
えっ? 驚いたのはそっちですか?
「プロポーズの事は最初、テレビドラマの影響かなんかだと思って本気にしないように心掛けたのだけど、主人のあの目はどう思い出しても本気で、結婚してくれという力強い言葉も頭からずっと離れなかった……だからね、その時に決めたの。どうせこれからも恋愛をしないと決めていた私だったし、もし彼が私にとって『運命の人』なら……その日が来るまで待ってみようと……もしこれから先、彼が他の人の事を好きになっても誰と結婚したとしても、それはそれでいいって……ね」
『運命の人』かぁ……
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