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第4章 成長編
第40話 キレたあとに/加奈子
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仮入部二日目、昨日、風邪で学校を休んでいた演劇部部長さんと初めて対面する日……
「へぇ、君が三田加奈子ちゃんかぁ……とても可愛らしい子が入部してくれて僕も嬉しいよ。いや、実に可愛いなぁ……あ、僕の自己紹介がまだだったね。僕は演劇部部長の荻野要というんだ。これからよろしくねぇ、加奈子ちゃん?」
「は、はい……まだ仮入部ですけどよろしくお願いします……」
何この人は? 沙耶香からイケメンだとは聞いていたけど、ただそれだけの人じゃないの? 簡単に可愛らしいって言うとか初対面で名前呼びをするような人は信じられない……これは警戒しないといけないかも……
「荻野部長、挨拶も終わりましたのでそろそろ練習を始めましょうか?」
「ああ、そうだね。とりあえず練習は美樹ちゃんにお任せするよ。僕は病み上がりでまだ体調がよくないから、今日は加奈子ちゃんと二人っきりで演劇のノウハウを説明するからさ……」
「で、でも彦星の荻野部長が練習してくれないと私も織姫役がやりづらいといいますか……セリフは言わなくても構いませんので私の前に立っていていただけませんか?」
「はぁあ? 僕はまだ体調が悪いって言ったよね? 立っているのも大変な状態なんだよ。他の男子に立ってもらえばいいじゃないか。ほんと、美樹ちゃんは融通が利かないというか何というか……」
「す、すみません……他の男子に立ってもらいます……」
何、この荻野部長の態度は!? 大川副部長が可哀想過ぎるじゃない!!
それに私はあんたと二人っきりなんてなりたくないわ!!
「三田さん、悪いけど荻野部長から色々とお話を聞いてくれるかな? きっと役に立つと思うから……」
えっ? 大川副部長はあんな失礼な事を言われて腹が立たないの?
でも表情は暗いから思うところはあると思うんだけど……
ちょんちょん……
ん? 沙耶香が私の背中を軽くたたいてきた。
「沙耶香、どうしたの?」
「あのさ、大きな声では言えないけど、大川副部長と荻野部長って今年に入ってから付き合いだしたそうなの。どうも大川副部長の方から告白したっていう噂だわ。だから余計に好きな人の言う事に逆らえないんじゃないかなぁ? それに荻野部長って、ああ見えて基本的に優しい人だし、女子部員全員の憧れなんだよ」
沙耶香が小声でそう教えてくれたけど、私はどうしても納得できないでいた。
何が基本的に優しいよ!! 何が女子部員全員の憧れよ!!
大川副部長はあんな奴のどこが好きになったのよ!?
彼女にあんな冷たい態度をとる人なんて最低よ!!
それに好きな人の言う事には逆らえないって何よ!?
そりゃぁ、私だって大好きなりょう君の言う事に逆らう気は無いわ。でも、りょう君はそれ以上に私に気を遣いながら話してくれる優しい人だし、絶対に変な事なんて言わないから余計に何でも聞き入れたくなるのよ。あんな高飛車な男とは全然違うんだから。
「さぁ、三田さん? それじゃぁ僕と一緒に隣の空教室でお話をしようか?」
「お断りします」
「へっ?」
「ここじゃないと嫌です。違う教室でお話するなら今日は私、帰らせてもらいます」
「 「 「えっ!!??」 」 」
準備を始めだしていた大川副部長や、他の部員達の手が止り、教室内の空気が一気に重たくなった。そして荻野部長は少し苦笑いをしている。
「ハ、ハハハ……加奈子ちゃんって面白い子だねぇ……でもそういうところも好きだなぁ……ただね、練習の邪魔になってはいけないから隣の教室に行こうって言っているんだけどなぁ……」
「か、加奈子……」
沙耶香が心配そうな顔をしながら私を見ている。でも……
「どうして彼女の前で私に好きって言葉を簡単に言えるんですか!? 私には理解できません!! それにさっきの大川副部長に対してのセリフは何ですか!? 融通が利かないなんて……凄く失礼じゃないですか!?」
「み、三田さん、お、落ち着いて……」
「大川副部長、私は落ち着いていますよ。だから余計に腹が立つんです!!」
「加奈子ちゃん……いや、三田さん……君の怒りはよく分かったから少し冷静にならないか? 僕が美樹ちゃんと付き合っているのを知っていたのは驚いたけど……でも、三田さんの言う通り、僕が美樹ちゃんに失礼なことを言ったのは謝るから……だから機嫌を直してくれないかなぁ?」
「私、帰ります。それと演劇部には入部しません。沙耶香、せっかく誘ってくれたのにゴメンね? この埋め合わせはまたするからさ……」
「う、埋め合わせなんてしなくていいから考え直してよ?」
「ゴメン、それは無理……私はこんな人のもとで部活はできないわ。彼女に優しくできない人とは絶対に無理だから……ということで皆さん、お騒がせして申し訳ありませんでした」
私はそう言うと演劇部の教室を出て行った。
ああ、どうしよう……まさか私があんなにも切れてしまうなんて思わなかったわ。
あんな姿をりょう君が見たら絶対に引いちゃうわよね?
それに私が演劇部に入る事を楽しみにしてくれていたりょう君の期待を裏切る事になってしまったし……ああ、どうしよう? この事はしばらくりょう君には黙っておこうかな……
次の日、私が教室に入ると何故か隣のクラスの桃花が嬉しそうな顔をしながら私を待ち構えていた。
「加奈子!! 沙耶香から聞いたわよ!! あなた昨日は大変だったみたいね!?」
「う、うん……沙耶香には悪い事をしたわ……」
「そんな事は気にすることは無いわ!! これで加奈子がバスケ部に入部する確率が高くなったんだからさ。ただ沙耶香がおかしなことを言っていたけど……」
おかしなことって……沙耶香は何を言っていたんだろう?
私の事を怒っているのは間違いないと思うけど……
「ゴメン、私はもうどの部活にも入らないわ。青葉東高校に入学する為に勉強頑張る事にしたから……」
「えーっ、そうなのぉ!?」
「桃花、ゴメンね……」
「ハハハ、気にし無くていいわよぉ。そっかぁ……勉強を頑張って青葉東高校に……でも、その高校はバスケが強くて有名だし、私も目標にしている高校だから一緒に受かるといいわねぇ?」
えっ、桃花も青葉東を目標にしているですって?
部活に力を入れている桃花が簡単にそう言うなんて……もしかしてこの子って運動だけじゃ無くて勉強もできる子なのかしら? あとで沙耶香に聞いて……それは無理だわ。昨日、沙耶香に迷惑をかけちゃったし……話しづらくなっちゃったなぁ……
ガラッ、ガラガラッ
あ、沙耶香!!
「おはよう、加奈子!!」
えっ!? 沙耶香が凄い笑顔で挨拶をしてきたけど……
「お、おはよう、沙耶香……き、昨日はゴメン……」
「加奈子、昨日は凄くカッコよかったわ!! 私、とても感動しちゃった。あんなイケメンで今まで誰も文句を言えなかった先輩に対してあれだけの事を言えるなんて……私、加奈子の事を尊敬しちゃったわ」
へっ? 尊敬? 私に怒るどころか尊敬しちゃったって、どういうことなの?
「私、尊敬される様なことなんて何も……ビックリしたとしか言いようがないっていうか……」
「フフフ、ビックリするのはまだ早いわよ」
「えっ?」
「加奈子が帰ってからの演劇部内は凄いことになったんだから」
「凄い事?」
「そうよ。あれからね、いつも女子からの人気を独り占めしていた学校一のイケメン荻野部長に対して、あれだけの事を言った加奈子に男子部員の人達全員が凄く感動しちゃってさぁ……それであっという間に加奈子のファンクラブが出来ちゃったのよ!! ちなみに私を含めた女子部員の一部も加奈子のファンクラブに入っているから、そこのところよろしくねぇ?」
「えーっ!? な、何よそれ!?」
まさかの展開になってしまった……
ああ、りょう君、私は一体どうすればいいのかな……?
「へぇ、君が三田加奈子ちゃんかぁ……とても可愛らしい子が入部してくれて僕も嬉しいよ。いや、実に可愛いなぁ……あ、僕の自己紹介がまだだったね。僕は演劇部部長の荻野要というんだ。これからよろしくねぇ、加奈子ちゃん?」
「は、はい……まだ仮入部ですけどよろしくお願いします……」
何この人は? 沙耶香からイケメンだとは聞いていたけど、ただそれだけの人じゃないの? 簡単に可愛らしいって言うとか初対面で名前呼びをするような人は信じられない……これは警戒しないといけないかも……
「荻野部長、挨拶も終わりましたのでそろそろ練習を始めましょうか?」
「ああ、そうだね。とりあえず練習は美樹ちゃんにお任せするよ。僕は病み上がりでまだ体調がよくないから、今日は加奈子ちゃんと二人っきりで演劇のノウハウを説明するからさ……」
「で、でも彦星の荻野部長が練習してくれないと私も織姫役がやりづらいといいますか……セリフは言わなくても構いませんので私の前に立っていていただけませんか?」
「はぁあ? 僕はまだ体調が悪いって言ったよね? 立っているのも大変な状態なんだよ。他の男子に立ってもらえばいいじゃないか。ほんと、美樹ちゃんは融通が利かないというか何というか……」
「す、すみません……他の男子に立ってもらいます……」
何、この荻野部長の態度は!? 大川副部長が可哀想過ぎるじゃない!!
それに私はあんたと二人っきりなんてなりたくないわ!!
「三田さん、悪いけど荻野部長から色々とお話を聞いてくれるかな? きっと役に立つと思うから……」
えっ? 大川副部長はあんな失礼な事を言われて腹が立たないの?
でも表情は暗いから思うところはあると思うんだけど……
ちょんちょん……
ん? 沙耶香が私の背中を軽くたたいてきた。
「沙耶香、どうしたの?」
「あのさ、大きな声では言えないけど、大川副部長と荻野部長って今年に入ってから付き合いだしたそうなの。どうも大川副部長の方から告白したっていう噂だわ。だから余計に好きな人の言う事に逆らえないんじゃないかなぁ? それに荻野部長って、ああ見えて基本的に優しい人だし、女子部員全員の憧れなんだよ」
沙耶香が小声でそう教えてくれたけど、私はどうしても納得できないでいた。
何が基本的に優しいよ!! 何が女子部員全員の憧れよ!!
大川副部長はあんな奴のどこが好きになったのよ!?
彼女にあんな冷たい態度をとる人なんて最低よ!!
それに好きな人の言う事には逆らえないって何よ!?
そりゃぁ、私だって大好きなりょう君の言う事に逆らう気は無いわ。でも、りょう君はそれ以上に私に気を遣いながら話してくれる優しい人だし、絶対に変な事なんて言わないから余計に何でも聞き入れたくなるのよ。あんな高飛車な男とは全然違うんだから。
「さぁ、三田さん? それじゃぁ僕と一緒に隣の空教室でお話をしようか?」
「お断りします」
「へっ?」
「ここじゃないと嫌です。違う教室でお話するなら今日は私、帰らせてもらいます」
「 「 「えっ!!??」 」 」
準備を始めだしていた大川副部長や、他の部員達の手が止り、教室内の空気が一気に重たくなった。そして荻野部長は少し苦笑いをしている。
「ハ、ハハハ……加奈子ちゃんって面白い子だねぇ……でもそういうところも好きだなぁ……ただね、練習の邪魔になってはいけないから隣の教室に行こうって言っているんだけどなぁ……」
「か、加奈子……」
沙耶香が心配そうな顔をしながら私を見ている。でも……
「どうして彼女の前で私に好きって言葉を簡単に言えるんですか!? 私には理解できません!! それにさっきの大川副部長に対してのセリフは何ですか!? 融通が利かないなんて……凄く失礼じゃないですか!?」
「み、三田さん、お、落ち着いて……」
「大川副部長、私は落ち着いていますよ。だから余計に腹が立つんです!!」
「加奈子ちゃん……いや、三田さん……君の怒りはよく分かったから少し冷静にならないか? 僕が美樹ちゃんと付き合っているのを知っていたのは驚いたけど……でも、三田さんの言う通り、僕が美樹ちゃんに失礼なことを言ったのは謝るから……だから機嫌を直してくれないかなぁ?」
「私、帰ります。それと演劇部には入部しません。沙耶香、せっかく誘ってくれたのにゴメンね? この埋め合わせはまたするからさ……」
「う、埋め合わせなんてしなくていいから考え直してよ?」
「ゴメン、それは無理……私はこんな人のもとで部活はできないわ。彼女に優しくできない人とは絶対に無理だから……ということで皆さん、お騒がせして申し訳ありませんでした」
私はそう言うと演劇部の教室を出て行った。
ああ、どうしよう……まさか私があんなにも切れてしまうなんて思わなかったわ。
あんな姿をりょう君が見たら絶対に引いちゃうわよね?
それに私が演劇部に入る事を楽しみにしてくれていたりょう君の期待を裏切る事になってしまったし……ああ、どうしよう? この事はしばらくりょう君には黙っておこうかな……
次の日、私が教室に入ると何故か隣のクラスの桃花が嬉しそうな顔をしながら私を待ち構えていた。
「加奈子!! 沙耶香から聞いたわよ!! あなた昨日は大変だったみたいね!?」
「う、うん……沙耶香には悪い事をしたわ……」
「そんな事は気にすることは無いわ!! これで加奈子がバスケ部に入部する確率が高くなったんだからさ。ただ沙耶香がおかしなことを言っていたけど……」
おかしなことって……沙耶香は何を言っていたんだろう?
私の事を怒っているのは間違いないと思うけど……
「ゴメン、私はもうどの部活にも入らないわ。青葉東高校に入学する為に勉強頑張る事にしたから……」
「えーっ、そうなのぉ!?」
「桃花、ゴメンね……」
「ハハハ、気にし無くていいわよぉ。そっかぁ……勉強を頑張って青葉東高校に……でも、その高校はバスケが強くて有名だし、私も目標にしている高校だから一緒に受かるといいわねぇ?」
えっ、桃花も青葉東を目標にしているですって?
部活に力を入れている桃花が簡単にそう言うなんて……もしかしてこの子って運動だけじゃ無くて勉強もできる子なのかしら? あとで沙耶香に聞いて……それは無理だわ。昨日、沙耶香に迷惑をかけちゃったし……話しづらくなっちゃったなぁ……
ガラッ、ガラガラッ
あ、沙耶香!!
「おはよう、加奈子!!」
えっ!? 沙耶香が凄い笑顔で挨拶をしてきたけど……
「お、おはよう、沙耶香……き、昨日はゴメン……」
「加奈子、昨日は凄くカッコよかったわ!! 私、とても感動しちゃった。あんなイケメンで今まで誰も文句を言えなかった先輩に対してあれだけの事を言えるなんて……私、加奈子の事を尊敬しちゃったわ」
へっ? 尊敬? 私に怒るどころか尊敬しちゃったって、どういうことなの?
「私、尊敬される様なことなんて何も……ビックリしたとしか言いようがないっていうか……」
「フフフ、ビックリするのはまだ早いわよ」
「えっ?」
「加奈子が帰ってからの演劇部内は凄いことになったんだから」
「凄い事?」
「そうよ。あれからね、いつも女子からの人気を独り占めしていた学校一のイケメン荻野部長に対して、あれだけの事を言った加奈子に男子部員の人達全員が凄く感動しちゃってさぁ……それであっという間に加奈子のファンクラブが出来ちゃったのよ!! ちなみに私を含めた女子部員の一部も加奈子のファンクラブに入っているから、そこのところよろしくねぇ?」
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