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第3章 想い編
第24話 あなただけには/広美
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私は今、幼馴染の亮君に全てを打ち明けようとしている。
本当は誰にも言わずに一生いようと思っていたのにいつからだろう? 亮君だけには話しておこう……亮君だけには知っていて欲しいと思う様になったのは?
亮君は小さい頃からとても優しくて正義感のある子なのに何故かいつも自信なさげで思っていることをあまり言わなかった。
それでも私にはよく話をしてくれたし、笑顔も見せてくれた。そして亮君から他の人に対してとは違う好意を感じた。
きっと亮君は私の事が好きなんだ……でもゴメンね。私はずっと前から一人の男性の事しか好きになれないの。いえ、彼の事しか好きになりたくなかったの。
それに私は『この世界』に石田浩美が五十鈴広美として転生したんだと気付いた時には中身は15歳……どうしても6歳の男の子を恋愛対象として見る事は出来なかった……
だから私はずっと亮君の好意に気付かないフリをしていたし、亮君も私に告白する事は一度も無かった。亮君の性格を考えればきっとこのまま告白する事は無いだろうなとも思っていた。でも本当は告白してくれて私にちゃんとフラれて次の恋愛に進んで欲しいという思いもあったんだよ。
だってある時、気付いたんだ。千夏ちゃんが亮君を好きだって事を……そして千夏ちゃんも亮君が私の事を好きだっていうのを気付いていたから遠慮してずっと亮君に告白できないでいたって事も……
でも千夏ちゃんにもチャンスが訪れた。焼き鳥屋さんでのアルバイトを二人別々に誘ってきた時……勿論、私は断ったわ。
表向きは部活で忙しいからって事にしたけど、本当は亮君と千夏ちゃん、二人だけの時間をもっと作りたかったから……千夏ちゃんが亮君に告白しやすい環境を作りたかったら……亮君、こう見えても私の中身は結構な歳なんだよ。だからこれくらの知恵は回るんだだからね……
ただ、最近の二人を見た感じだと、あまり進展が無いみたいだった。やはり亮君が千夏ちゃんに対して好意を持ってくれないとそう簡単に恋愛関係にはならないのかなぁ……?
いつもそんな事を考えていた私の事を亮君はさっき恋愛に対して鈍感だと思っていたって言ったよね? これのどこが鈍感なのよ? 鈍感なフリをしているだけよ。私はずっとずっと一人の男性に恋をしている女の子なんだよ。
でも、その想いを伝える事が出来ない、彼の幸せを壊さない為にも絶対に伝えてはいけない苦しくても辛くても大好きな人の娘として演技をしなくちゃいけない女の子でもあるんだよ。
常に私生活で演技をしているから演劇での演技が難しく感じないっていうメリットもあるんだけど、それってたまに複雑な気持ちになってしまう。
それで話を戻すけど私は亮君にはいつか秘密を話そうと思っていたけど、もし話せる時が来たなら私の『最初の命日』である8月12日に話そうとは決めていた。
でも今日は11日だし明日の12日からは演劇部の人達とキャンプに行く予定だったから来年以降になると思っていた矢先……
まさかの『運命の出会い』があった。私が石田浩美として生きていた小中時代の親友『久子』に再会したのだ。私はとても嬉しくて、嬉し過ぎて思わず『久子』と呼び捨てで呼んでしまって少し焦るくらいに興奮した。
それにこれは何となくしか感じていないけど亮君も『運命の出会い』的な事があった様な気がした。そう、マーコ先生の娘ちゃんの加奈子ちゃんとの出会いだ。
後で聞いて驚いたけど、5年前に亮君達とエキサイトランドに行った時に迷子になっていたのが加奈子ちゃんだっただなんて……
亮君は気付いてないだろうけど、私は毎年8月12日は大勢の友達と遊ぶようにしていたんだよ。何故かというと私はその日に亡くなった500人以上の人達の分も『この世界』で生きていると思っているから……世の中の人達はその日に追悼をするのが当たり前だろうけど、私はその人達の分も、その人達の為にも元気に楽しくやっているところを見てもらうのが供養だと思って今までそうしてきたの。
そして亮君と加奈子ちゃんが初めて出会った日……私がみんなを誘ってエキサイトランドに遊びに行った日が8月12日だった。そして今日、12日では無いけどその前日に二人は再会し、私も久子と再会する事ができた。子供の頃の恋敵でもあり親友だった久子と……
だから私は思ったわ。これは絶対に何らかの『運命』だって。そして私はこの運命の日に亮君に私の秘密を話そうと決意した。まさか亮君から話があるって先に誘われるとは思わなかったけどね。
「ということなの。だから私は今日中に秘密を打ち明ける事にしたんだぁ……でも、さすがに信じられないよね? それにいきなりこんな話を聞かされちゃったら引いちゃうよね?」
「信じられない気持ちもあるのはあるけどさ、でも広美の言っている事が全部嘘だったとしたら……広美が俺に嘘なんかついても何のメリットも無いと思うんだ。俺に嫌われたいのならもっと違う方法をとると思うし……それに今聞いた話は俺の中で色々と不思議に思っていた事が全部繋がってくるんだよなぁ……」
やはり亮君は昔から理解力が早いわ。というよりも相手の事を理解しようと努力する姿勢がとても尊敬できる。そんな亮君だから中学での演劇部の部長も皆の信頼を得ていたもんね。だから私はそんな亮君だからこそ秘密を打ち明けたくなったんだもの……
「亮君、無理して私の話を信用しなくてもいいんだよ。話を聞いてくれただけでも私は嬉しいから」
「う、うん、そうだな。突然の話で驚いたし、戸惑いもあるし……また家でゆっくりと今日の話について考えてみるよ。それに広美の話が真実だとしても俺達の関係は今までと変わる事は無いんだから……」
「ありがとう……今日は亮君からも色々と話を聞けたし、私の信じられない様な話も最後まで聞いてくれて本当に良かったわ」
本当はまだ話せてない内容もあるけど、これ以上は亮君も疲れるだろうし止めておこうかな……
「俺も今日は広美とたくさん話ができて良かったよ。なんか次の目標に向かって頑張れる様な気がしてきたし……あ、目標と言えば俺からもう一つ、広美に報告することがあるんだ」
「えっ、何かしら?」
「お、俺さ……大学に行こうと思う。まぁ、今から必死に勉強を頑張っても遅いかもしれないけどさ、やれるだけの事はやろうと思うんだ。だから広美も女優になる為に頑張れってくれよ」
そ、そうなんだ。あれだけ大学進学を嫌がっていた亮君が……やっぱり今日、加奈子ちゃんと何かあったのかしら? 亮君の表情が今朝と今では全然違う様な気がするし……私が今日感じた通り、亮君と加奈子ちゃんの出会いって『運命の出会い』なのかもしれないなぁ……これは東京に行っても注目しておきたいところだわ。
「亮君が大学進学という目標を掲げてくれて私も更に夢を叶えようって気持ちになれたわ。私も絶対に頑張るから」
「と、ところでさ、さっきの話を信用しているかどうか分からない状態の俺が聞くのも変だけど……広美が女優になる夢は浩美さんの頃からあったのか?」
「うん、そうだなぁ……女優に対しての憧れはあったけど助かる見込みの低い病気だったから諦めていたかな。でもある時、彼に『石田は絶対に女優になれるよ』って言われた時はとても嬉しくて、自分の病気を恨んだなぁ」
最近の医学だとあの当時と違って白血病は結構、完治してるんだよなぁ。
「ただ、その思いと同時に『この世界』では無理だとしても今度生まれ変わったら絶対に女優になりたいと思ったわ……それが本当に生まれ変わってしまったから……これは神様が私に女優になる為のチャンスを与えてくれたんだと思ったの。だから私はこのチャンスを無駄にしたくないと思ったし、2度も死の経験をしている私は今あるこの命をたくさんの人達に役立てたい、病気で苦しんでいる人、身近な人を失い悲しんでいる人、悩んでいる人、そんな人達の心を少しでも癒せるような女優になりたいって思ったの」
私、何か変なスイッチが入ってしまったかも……熱く語り過ぎて今度こそ亮君に引かれちゃったかもしれないわ……と不安になりながら亮君の顔を見ると彼は真剣な顔でこう言った。
「大丈夫!! 広美は将来、絶対に『大女優』になれるよ。俺が保証する!!」
「亮君……ありがとう……」
私は彼に言われた時以来に胸が熱くなった。
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だってある時、気付いたんだ。千夏ちゃんが亮君を好きだって事を……そして千夏ちゃんも亮君が私の事を好きだっていうのを気付いていたから遠慮してずっと亮君に告白できないでいたって事も……
でも千夏ちゃんにもチャンスが訪れた。焼き鳥屋さんでのアルバイトを二人別々に誘ってきた時……勿論、私は断ったわ。
表向きは部活で忙しいからって事にしたけど、本当は亮君と千夏ちゃん、二人だけの時間をもっと作りたかったから……千夏ちゃんが亮君に告白しやすい環境を作りたかったら……亮君、こう見えても私の中身は結構な歳なんだよ。だからこれくらの知恵は回るんだだからね……
ただ、最近の二人を見た感じだと、あまり進展が無いみたいだった。やはり亮君が千夏ちゃんに対して好意を持ってくれないとそう簡単に恋愛関係にはならないのかなぁ……?
いつもそんな事を考えていた私の事を亮君はさっき恋愛に対して鈍感だと思っていたって言ったよね? これのどこが鈍感なのよ? 鈍感なフリをしているだけよ。私はずっとずっと一人の男性に恋をしている女の子なんだよ。
でも、その想いを伝える事が出来ない、彼の幸せを壊さない為にも絶対に伝えてはいけない苦しくても辛くても大好きな人の娘として演技をしなくちゃいけない女の子でもあるんだよ。
常に私生活で演技をしているから演劇での演技が難しく感じないっていうメリットもあるんだけど、それってたまに複雑な気持ちになってしまう。
それで話を戻すけど私は亮君にはいつか秘密を話そうと思っていたけど、もし話せる時が来たなら私の『最初の命日』である8月12日に話そうとは決めていた。
でも今日は11日だし明日の12日からは演劇部の人達とキャンプに行く予定だったから来年以降になると思っていた矢先……
まさかの『運命の出会い』があった。私が石田浩美として生きていた小中時代の親友『久子』に再会したのだ。私はとても嬉しくて、嬉し過ぎて思わず『久子』と呼び捨てで呼んでしまって少し焦るくらいに興奮した。
それにこれは何となくしか感じていないけど亮君も『運命の出会い』的な事があった様な気がした。そう、マーコ先生の娘ちゃんの加奈子ちゃんとの出会いだ。
後で聞いて驚いたけど、5年前に亮君達とエキサイトランドに行った時に迷子になっていたのが加奈子ちゃんだっただなんて……
亮君は気付いてないだろうけど、私は毎年8月12日は大勢の友達と遊ぶようにしていたんだよ。何故かというと私はその日に亡くなった500人以上の人達の分も『この世界』で生きていると思っているから……世の中の人達はその日に追悼をするのが当たり前だろうけど、私はその人達の分も、その人達の為にも元気に楽しくやっているところを見てもらうのが供養だと思って今までそうしてきたの。
そして亮君と加奈子ちゃんが初めて出会った日……私がみんなを誘ってエキサイトランドに遊びに行った日が8月12日だった。そして今日、12日では無いけどその前日に二人は再会し、私も久子と再会する事ができた。子供の頃の恋敵でもあり親友だった久子と……
だから私は思ったわ。これは絶対に何らかの『運命』だって。そして私はこの運命の日に亮君に私の秘密を話そうと決意した。まさか亮君から話があるって先に誘われるとは思わなかったけどね。
「ということなの。だから私は今日中に秘密を打ち明ける事にしたんだぁ……でも、さすがに信じられないよね? それにいきなりこんな話を聞かされちゃったら引いちゃうよね?」
「信じられない気持ちもあるのはあるけどさ、でも広美の言っている事が全部嘘だったとしたら……広美が俺に嘘なんかついても何のメリットも無いと思うんだ。俺に嫌われたいのならもっと違う方法をとると思うし……それに今聞いた話は俺の中で色々と不思議に思っていた事が全部繋がってくるんだよなぁ……」
やはり亮君は昔から理解力が早いわ。というよりも相手の事を理解しようと努力する姿勢がとても尊敬できる。そんな亮君だから中学での演劇部の部長も皆の信頼を得ていたもんね。だから私はそんな亮君だからこそ秘密を打ち明けたくなったんだもの……
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「う、うん、そうだな。突然の話で驚いたし、戸惑いもあるし……また家でゆっくりと今日の話について考えてみるよ。それに広美の話が真実だとしても俺達の関係は今までと変わる事は無いんだから……」
「ありがとう……今日は亮君からも色々と話を聞けたし、私の信じられない様な話も最後まで聞いてくれて本当に良かったわ」
本当はまだ話せてない内容もあるけど、これ以上は亮君も疲れるだろうし止めておこうかな……
「俺も今日は広美とたくさん話ができて良かったよ。なんか次の目標に向かって頑張れる様な気がしてきたし……あ、目標と言えば俺からもう一つ、広美に報告することがあるんだ」
「えっ、何かしら?」
「お、俺さ……大学に行こうと思う。まぁ、今から必死に勉強を頑張っても遅いかもしれないけどさ、やれるだけの事はやろうと思うんだ。だから広美も女優になる為に頑張れってくれよ」
そ、そうなんだ。あれだけ大学進学を嫌がっていた亮君が……やっぱり今日、加奈子ちゃんと何かあったのかしら? 亮君の表情が今朝と今では全然違う様な気がするし……私が今日感じた通り、亮君と加奈子ちゃんの出会いって『運命の出会い』なのかもしれないなぁ……これは東京に行っても注目しておきたいところだわ。
「亮君が大学進学という目標を掲げてくれて私も更に夢を叶えようって気持ちになれたわ。私も絶対に頑張るから」
「と、ところでさ、さっきの話を信用しているかどうか分からない状態の俺が聞くのも変だけど……広美が女優になる夢は浩美さんの頃からあったのか?」
「うん、そうだなぁ……女優に対しての憧れはあったけど助かる見込みの低い病気だったから諦めていたかな。でもある時、彼に『石田は絶対に女優になれるよ』って言われた時はとても嬉しくて、自分の病気を恨んだなぁ」
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