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第3章 想い編
第21話 幼馴染と二人で/亮二
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俺は今、広美とエキサイトランドの大観覧車『ステップスター』のゴンドラ内にいる。
カナちゃん達が来た日、俺は色々な事柄に対して決意をした。
その一つがこの状況で今から広美に想いを伝えるつもりだ。
時間は現在午後7時、辺りはまだ夏なので完全には日は暮れていない。
ゴンドラ内から見える夕日が広美を照らしいつも以上に広美がとても綺麗に見える。
ちなみにカナちゃん達は5時過ぎには帰ったらしい。広美の携帯にカナちゃんのお母さんからメールが届いていたそうだ。
「それで私に話って何かな? このステップスターって1周が15分くらいだけどその間に亮君の話って終わるの? まぁ、別にこの中だけで話をしなくてもいいんだけど……」
「多分、俺の話は15分もかからないよ」
そう言うと俺は広美に覚悟を決めて軽く深呼吸をしてからずっと言いたかった想いを話し出す。
「俺さ……」
「うん……」
「広美のことが小さい頃からずっと好きだったんだ……」
「……うん、知ってたよ」
「えっ、知ってた!?」
俺はまさかの広美の返しに驚いてしまう。
俺が広美の事が好きなのを知っていたなんて……
「まさか今日、亮君がそんな話をするとは思っていなかったからとても驚いちゃったけどさ……でも私ね、亮君が思っている程、恋愛に鈍感じゃないのよ。どちらかと言えばその逆だよ。私は恋愛に対しては昔からとても敏感なのよ。ただ、そうバレないように演技をしたいただけなの。だから小さい頃から亮君が私に対する態度を見ていたら好意を持ってくれていることは分かっていたわ」
「そ、そうだったのか……広美はファザコンだし恋愛には全然、興味が無いと思っていたから……」
広美は恋愛に鈍感では無く敏感だったなんて……てっきり広美の好きなのは父親と芝居だけだと思っていたぞ。それに恋愛に敏感なのがバレないように演技をしていたって何でだろう?
「ファザコンって何よ? でもまぁ、間違ってはいないかもしれないわね。私はお父さんが大好きだし……ってか、話を戻しましょうよ。亮君が私の事が好きだと言う為だけにここでお話をしている訳では無いんでしょ?」
そうだっだ。俺には他に言いたいことがあるんだ。
「俺さ、ずっと広美の事が好きだったからいつも一緒にいたくてさ、それで入りたくもない演劇部にも入ったし、何故か部長にまでなってしまって……でも頑張っている姿を見せていればいつか広美から俺の事を好きになってくれるんじゃないかと少しだけ期待していたんだ」
「そうだったんだね? 本当は演劇部に入りたくなかったんだ。でも私は亮君ってお芝居の才能があるとずっと思っていたんだけどなぁ……だから高校生になって帰宅部になった時は結構ショックだったなぁ……」
前にも広美は俺に芝居の才能があるって言っていたけど、あれはお世辞じゃなくて本当にそう思ってくれていたんだと今初めて思えた。
「俺は俺で色々と頑張っていたんだけど広美には全然、振り向いてもらえなかったのがショックだったんだけどな。まぁ、広美には女優になる夢があったし、幼馴染の俺としては応援はしても絶対に邪魔はしたくないっていう思いがあったから……だから余計に告白なんてできなかったんだ。フラれるのは分かっていたし、そうなればお互いに気まずくなるし、広美に余計な心配をかけて芝居に影響が出たら嫌だったし……」
「ありがとね。私はそういう人の気持ちを考えることができる亮君が小さい頃から大好きだったんだよ。あっ、でも大好きっていうのは幼馴染として好きってことなんだけどね……」
まぁ、そうだろうな。俺に対して異性として好きってことは無いとは思っていたよ。広美の行動からはそんな様子は微塵も無かったもんな。
「ハハハ……なんかサラッとフラれた気がしたけど……っていうかさ、俺が今日何を言いたいのかというとだな……好きです。付き合って欲しいと告白しようと思ったけどそれは止めにしたって事と、俺が好きだったって事は広美に知っていて欲しいって事と……」
「うん、亮君の想いは凄く伝わったよ」
「そ、それともう一つ、俺はこれからも広美のことは『幼馴染の同級生として』大好きだし、広美の夢をずっと応援しているからって言いたかったんだ……」
「フフフ……ありがとね……亮君の応援は百人力だから頼りになるわ」
「それは言い過ぎだろ? 現に俺は今まで広美の役に立てたことなんて一度も無かったと思うし……」
「そんな事は無いよ。私は凄く助かっていたよ。特に中学の頃の演劇部では亮君が部長として、しっかり部員をまとめてくれていたから私はお芝居に集中できたんだし……亮君が私と同じ高校に入学してくれたから『私にとって初めての高校生活』を楽しく過ごせているんだし……」
ん? 何か広美のやつ、変な言い方をしなかったか?
『私にとって初めての高校生生活』って……俺にとっても初めての高校生活なんだけど……まっいっか。そんな事よりも……
「広美にそう言ってもらえて嬉しいよ。とりあえず俺は今までと変わらず広美とは幼馴染として接するつもりだから……」
「つまり話をまとめると、私の事がずっと好きで告白しようと思ったけど、やっぱり告白するのは止めたって告白したかったって感じかな? フフフ、何だか面白いよね? 亮君らしいというかなんというか……」
「ややこしいまとめ方をするんじゃないよ。それに面白がらないでくれないかな? 結構、俺は真面目に伝えたつもりなんだからな」
「ゴメンゴメン……でも、さっきも言ったけど今日は亮君がまさかそんな話を私にするとは思わなかったから……意外過ぎて余計に面白くなっちゃって……」
笑いをこらえている広美に対して俺は別に腹は立たなかった。逆になんだか俺も楽しい気分になっている。何でだろう? 一応、付き合ってくれとは言っていないが、軽くフラれた感じではあるんだけど……
俺が何故こんなにも気持ちが落ち着いているのかよく分からないけど、多分、カナちゃんと再会したのがキッカケで広美に対して気持ちの整理ができているから楽なのかもしれないなぁ……
「でも……私の事を小さい頃から好きでいてくれてありがとね。そしてそれに気付いていたのに何も答えてあげることが出来なくてゴメンね……」
「広美……別に謝らなくてもいいよ。俺は気持ちを伝える事ができただけでも気分爽快なんだからさ」
「無理してない?」
「ハハハ、全然、無理してないよ」
「だったらいいんだけど……あっ、そうだ。私が恋愛に鈍感だと思っていたって言っていたけど、本当は敏感だっていう証拠をもう一つだけ見せようかなぁ」
「証拠? なんだそれ?」
「亮君は気付いていないかもしれないけどさ、千夏ちゃんは昔から亮君の事を異性として好きだと思うよ。本人はそんな風に見せていないつもりだろうけど、私には分かるわ」
「えっ!?」
広美の観察力って凄すぎないか? 心臓が止まるかと思ったぞ。
マジで恋愛に敏感だったんだ……
「どう? 亮君は気付いてた?」
「ハハハ、そんなことあるはず無いじゃないか……あ、あの千夏ねぇが俺の事を実の弟のように扱っていたのに異性として好きだなんてさ……」
「ふーん、私よりも亮君の方が恋愛に鈍感なんじゃないのぉ?」
うるせぇ、ほっといてくれ!!
「ところでさ、亮君……」
「へっ?」
急に広美の表情が変わった。どことなく緊張している様な表情……
「どうした、広美? 急に真面目な顔をしてさ……まさかトイレに行きたいのか? でもゴンドラが下に降りるまでにはあと5分くらいかかるぞ」
「バカ、そんなんじゃない。私も亮君にお話があるって言っていたでしょ? 今からそのお話をしようと思うんだけど、あと5分では全てを話せないなぁって思ってさ……」
「ゴメン、俺が自分の想いを話し過ぎたから広美が話す時間が無くなってしまったよな? それじゃぁゴンドラが下まで降りたらベンチに行こうぜ? で、そこでゆっくり話をしよう」
「うん、そだね……」
急に元気が無くなった広美を気にしつつ俺達はステップスター近くのベンチに座った。
「そ、それで……広美の話っていうのはどんな話なんだい?」
「あ、あのね……そ、その前に亮君に質問だけど……亮君ってさ、『タイムリープ』や『転生』って本当にあると思う?」
「えっ!?」
予想もしていなかった広美の問いかけに俺はとても驚くのだった。
――――――――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
第3章『想い編』の始まりです。
引き続きよろしくお願い致します。
カナちゃん達が来た日、俺は色々な事柄に対して決意をした。
その一つがこの状況で今から広美に想いを伝えるつもりだ。
時間は現在午後7時、辺りはまだ夏なので完全には日は暮れていない。
ゴンドラ内から見える夕日が広美を照らしいつも以上に広美がとても綺麗に見える。
ちなみにカナちゃん達は5時過ぎには帰ったらしい。広美の携帯にカナちゃんのお母さんからメールが届いていたそうだ。
「それで私に話って何かな? このステップスターって1周が15分くらいだけどその間に亮君の話って終わるの? まぁ、別にこの中だけで話をしなくてもいいんだけど……」
「多分、俺の話は15分もかからないよ」
そう言うと俺は広美に覚悟を決めて軽く深呼吸をしてからずっと言いたかった想いを話し出す。
「俺さ……」
「うん……」
「広美のことが小さい頃からずっと好きだったんだ……」
「……うん、知ってたよ」
「えっ、知ってた!?」
俺はまさかの広美の返しに驚いてしまう。
俺が広美の事が好きなのを知っていたなんて……
「まさか今日、亮君がそんな話をするとは思っていなかったからとても驚いちゃったけどさ……でも私ね、亮君が思っている程、恋愛に鈍感じゃないのよ。どちらかと言えばその逆だよ。私は恋愛に対しては昔からとても敏感なのよ。ただ、そうバレないように演技をしたいただけなの。だから小さい頃から亮君が私に対する態度を見ていたら好意を持ってくれていることは分かっていたわ」
「そ、そうだったのか……広美はファザコンだし恋愛には全然、興味が無いと思っていたから……」
広美は恋愛に鈍感では無く敏感だったなんて……てっきり広美の好きなのは父親と芝居だけだと思っていたぞ。それに恋愛に敏感なのがバレないように演技をしていたって何でだろう?
「ファザコンって何よ? でもまぁ、間違ってはいないかもしれないわね。私はお父さんが大好きだし……ってか、話を戻しましょうよ。亮君が私の事が好きだと言う為だけにここでお話をしている訳では無いんでしょ?」
そうだっだ。俺には他に言いたいことがあるんだ。
「俺さ、ずっと広美の事が好きだったからいつも一緒にいたくてさ、それで入りたくもない演劇部にも入ったし、何故か部長にまでなってしまって……でも頑張っている姿を見せていればいつか広美から俺の事を好きになってくれるんじゃないかと少しだけ期待していたんだ」
「そうだったんだね? 本当は演劇部に入りたくなかったんだ。でも私は亮君ってお芝居の才能があるとずっと思っていたんだけどなぁ……だから高校生になって帰宅部になった時は結構ショックだったなぁ……」
前にも広美は俺に芝居の才能があるって言っていたけど、あれはお世辞じゃなくて本当にそう思ってくれていたんだと今初めて思えた。
「俺は俺で色々と頑張っていたんだけど広美には全然、振り向いてもらえなかったのがショックだったんだけどな。まぁ、広美には女優になる夢があったし、幼馴染の俺としては応援はしても絶対に邪魔はしたくないっていう思いがあったから……だから余計に告白なんてできなかったんだ。フラれるのは分かっていたし、そうなればお互いに気まずくなるし、広美に余計な心配をかけて芝居に影響が出たら嫌だったし……」
「ありがとね。私はそういう人の気持ちを考えることができる亮君が小さい頃から大好きだったんだよ。あっ、でも大好きっていうのは幼馴染として好きってことなんだけどね……」
まぁ、そうだろうな。俺に対して異性として好きってことは無いとは思っていたよ。広美の行動からはそんな様子は微塵も無かったもんな。
「ハハハ……なんかサラッとフラれた気がしたけど……っていうかさ、俺が今日何を言いたいのかというとだな……好きです。付き合って欲しいと告白しようと思ったけどそれは止めにしたって事と、俺が好きだったって事は広美に知っていて欲しいって事と……」
「うん、亮君の想いは凄く伝わったよ」
「そ、それともう一つ、俺はこれからも広美のことは『幼馴染の同級生として』大好きだし、広美の夢をずっと応援しているからって言いたかったんだ……」
「フフフ……ありがとね……亮君の応援は百人力だから頼りになるわ」
「それは言い過ぎだろ? 現に俺は今まで広美の役に立てたことなんて一度も無かったと思うし……」
「そんな事は無いよ。私は凄く助かっていたよ。特に中学の頃の演劇部では亮君が部長として、しっかり部員をまとめてくれていたから私はお芝居に集中できたんだし……亮君が私と同じ高校に入学してくれたから『私にとって初めての高校生活』を楽しく過ごせているんだし……」
ん? 何か広美のやつ、変な言い方をしなかったか?
『私にとって初めての高校生生活』って……俺にとっても初めての高校生活なんだけど……まっいっか。そんな事よりも……
「広美にそう言ってもらえて嬉しいよ。とりあえず俺は今までと変わらず広美とは幼馴染として接するつもりだから……」
「つまり話をまとめると、私の事がずっと好きで告白しようと思ったけど、やっぱり告白するのは止めたって告白したかったって感じかな? フフフ、何だか面白いよね? 亮君らしいというかなんというか……」
「ややこしいまとめ方をするんじゃないよ。それに面白がらないでくれないかな? 結構、俺は真面目に伝えたつもりなんだからな」
「ゴメンゴメン……でも、さっきも言ったけど今日は亮君がまさかそんな話を私にするとは思わなかったから……意外過ぎて余計に面白くなっちゃって……」
笑いをこらえている広美に対して俺は別に腹は立たなかった。逆になんだか俺も楽しい気分になっている。何でだろう? 一応、付き合ってくれとは言っていないが、軽くフラれた感じではあるんだけど……
俺が何故こんなにも気持ちが落ち着いているのかよく分からないけど、多分、カナちゃんと再会したのがキッカケで広美に対して気持ちの整理ができているから楽なのかもしれないなぁ……
「でも……私の事を小さい頃から好きでいてくれてありがとね。そしてそれに気付いていたのに何も答えてあげることが出来なくてゴメンね……」
「広美……別に謝らなくてもいいよ。俺は気持ちを伝える事ができただけでも気分爽快なんだからさ」
「無理してない?」
「ハハハ、全然、無理してないよ」
「だったらいいんだけど……あっ、そうだ。私が恋愛に鈍感だと思っていたって言っていたけど、本当は敏感だっていう証拠をもう一つだけ見せようかなぁ」
「証拠? なんだそれ?」
「亮君は気付いていないかもしれないけどさ、千夏ちゃんは昔から亮君の事を異性として好きだと思うよ。本人はそんな風に見せていないつもりだろうけど、私には分かるわ」
「えっ!?」
広美の観察力って凄すぎないか? 心臓が止まるかと思ったぞ。
マジで恋愛に敏感だったんだ……
「どう? 亮君は気付いてた?」
「ハハハ、そんなことあるはず無いじゃないか……あ、あの千夏ねぇが俺の事を実の弟のように扱っていたのに異性として好きだなんてさ……」
「ふーん、私よりも亮君の方が恋愛に鈍感なんじゃないのぉ?」
うるせぇ、ほっといてくれ!!
「ところでさ、亮君……」
「へっ?」
急に広美の表情が変わった。どことなく緊張している様な表情……
「どうした、広美? 急に真面目な顔をしてさ……まさかトイレに行きたいのか? でもゴンドラが下に降りるまでにはあと5分くらいかかるぞ」
「バカ、そんなんじゃない。私も亮君にお話があるって言っていたでしょ? 今からそのお話をしようと思うんだけど、あと5分では全てを話せないなぁって思ってさ……」
「ゴメン、俺が自分の想いを話し過ぎたから広美が話す時間が無くなってしまったよな? それじゃぁゴンドラが下まで降りたらベンチに行こうぜ? で、そこでゆっくり話をしよう」
「うん、そだね……」
急に元気が無くなった広美を気にしつつ俺達はステップスター近くのベンチに座った。
「そ、それで……広美の話っていうのはどんな話なんだい?」
「あ、あのね……そ、その前に亮君に質問だけど……亮君ってさ、『タイムリープ』や『転生』って本当にあると思う?」
「えっ!?」
予想もしていなかった広美の問いかけに俺はとても驚くのだった。
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