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第2章 再会編
第19話 キスのあと/亮二
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俺の初めてのキスの相手がカナちゃんになるなんて……
ってか、小学生とのキスはカウントされるのか? いや、これだけ可愛らしい子とのキスだ。普通にカウントされるよなぁ……
でも俺のファーストキスが小学生っていうのはマズくないか……
俺はこれまでに無いくらいの動揺をしている。
千夏ねぇに告白された時よりも動揺しているかもしれない。
それにいくら俺が初恋の人だからといってもカナちゃんが強引にキスをしてくるなんて考えもしなかったので余計に驚いているというのもある。
キスをしていた時間は数秒だろうけど、俺は色々と考える事ができるくらいにとても長い時間に感じた。
そしてカナちゃんから唇を離しキスは終わった。すると茫然としている俺を見たカナちゃんは泣きながら謝ってくる。
「ご、ゴメンね、りょう君……私どうしても我慢できなくて……小学生なんかにキスされても全然嬉しくもないって分かっているのに……グスン……りょう君に嫌な思いをさせて本当にごめんなさい……」
カナちゃんの謝る声で我に返った俺はたどたどしい言葉でカナちゃんに話しかける。
「あ、謝る必要は無いから……お、俺こそゴメンね……カナちゃんの俺に対する気持ちを軽く考えていたよ。そのせいでカナちゃんを追い込んでしまって……」
これじゃぁ、カナちゃんが翔太君に無理矢理キスをされた時の逆パターンだよな?
でも二人の関係と違うのは俺がカナちゃんの事を嫌っていないということだ。逆に色々と話をしている間に小学生の女の子という事を忘れて愛おしさすら感じている。
「私、翔太と同じ事をしてしまったんだよね……グスン……翔太の事、何も言えないなぁ……グスン……」
カナちゃんは涙をボロボロと流しながら小さな声で呟く。
「カナちゃん、泣かないで。そ、それよりも俺なんかとキスをして本当に良かったのかい? 翔太君に初めてキスをされたのは別としてさ、2度目のキスはこれから先で付き合う人としたほうが良かったんじゃ……」
「2度目は絶対にりょう君が良かった!! 他の人なんて考えられないし、考えたくもない!! だから、思わずりょう君に……でも無理矢理はダメだよね……本当にごめんなさい……」
小学生の女の子にそこまで言わせている俺って一体何者なんだろう?
今までたいしてモテたことも無かった俺がこの数ヶ月で年上の人と年下の子に告白されるなんて……そしてずっと好きだった幼馴染の同級生には振り向いてもらえない……なんて皮肉な話なんだ。
いずれにしても『本気』のカナちゃんに対して適当な事なんて言えない。俺も本気で答えなければ……それにカナちゃんは俺に全てをさらけ出してくれているのに7歳も年上の俺が見栄の為に嘘を言い続けるのも心苦しい……
そんな事を思いながら俺はカナちゃんの肩に手を置き、そしてこう言った。
「カナちゃん、謝らなければいけないのは俺の方だよ。俺は自分の見栄の為にこんなに真剣に話をしているカナちゃんに嘘をついているんだ……」
「えっ、嘘……?」
「ああ、俺は……本当は今まで一度もキスをした事が無かったんだよ。それなのにカナちゃんに本当の事を言うのが恥ずかしくて、思わず嘘を言ってしまったんだ。本当にゴメンね……」
俺は恥ずかしいのと情けないとでカナちゃんの顔をまともに見れないでいた。
するとカナちゃんが大きな声でというか少し嬉しそうに「えっ、本当に!? 本当にりょう君は今まで一度もキスをした事が無いの!?」言ってくる。
あまり大きな声でそれを言われるとめちゃくちゃ辛いんだけど……
「うん、そうだよ。恥ずかしながら今まで一度も……」
「やったーっ!!」
カナちゃんはそう言いながら今度はカナちゃんから俺に抱き着いてきた。
「えっ??」
何でカナちゃんはそんなにも喜んでいるんだ?
「えっ? 怒らないのかい? 逆に何でそんなに喜ぶんだい? 俺とすれば18歳にもなって一度もキスをした事が無いのはとても恥ずかしいんだけど……」
「だ、だって……りょう君の初めてのキスの相手が私って事でしょ? こんなに幸せなことは無いわ。りょう君と再会できただけでも幸せなのに、それが大好きな人の初めてになれるなんて……」
カナちゃんは笑顔で泣いている。
カナちゃんの姿を見てこの子は本当に俺の事が好きなんだと心の底から伝わった。
そんなカナちゃんにはちゃんと俺の事を知ってもらわないといけないとも思った。
今俺が抱えている問題を知っていてもらわないと……
「か、カナちゃん……?」
「なぁに?」
「あのさ、実は俺……昔から好きな子がいるんだよ……」
「広美さんでしょ?」
「えっ? な、何で分かるんだい?」
「ハハ、そりゃぁ分かるよぉ。だから一緒にここでバイトしているんだろうなって思ったし……でも、りょう君は広美さんの事が好きでも付き合っている訳じゃ無いんだよね? 私とのキスが初めてだって言っていたし」
はぁ……ほんと、カナちゃんの方が俺なんかよりもしっかりしている感じだな?
「うん、そうだよ。ずっと片思いさ……今まで告白することができずにここまで来たんだよ。だから翔太君の気持ちも少しは分かる気がしたというか……でも無理矢理のキスはいけないけどねってカナちゃんの事を責めている訳じゃないからね?」
「うん、ありがとう。でもたしか広美さんって来年、東京に行くんだよね? 前にお母さんが広美さんと電話でそんな話をしていたような……」
「そうだよ。広美は女優になる為に東京に行くんだ。だからそれまでに告白しようと思って……でも、告白しうよと決意した矢先にもう一つ問題が発生しちゃってさ……」
うん、やはりこの事もカナちゃんには知っていてもらおう……
「問題? どんな問題なの?」
「あのさ、少し前にね、4歳上の幼馴染の人に告白されたんだ。私と付き合って欲しいって……でも返事はまだできていなんだよ。広美のことをハッキリさせてからと思っていてさ……」
さすがにあの告白内容を小学生の女の子には言えないよな。お互いに『俺の初めて』という言葉は使っているけど『初めて』の内容があまりにも違い過ぎるしな。
「えっ!? りょう君、年上の人に告白されたんだ……だから年下と年上にはモテるって言ってたんだね? でもりょう君がモテるのは当然だし告白されるのも当たり前だと思うよ。今まで彼女がいないのが不思議なくらいだし……でも私にとってはいなくて良かったけどね……それに誰がりょう君のことを好きだろうと、私がりょう君の事を誰よりも一番好きだっていう自信もあるし、絶対に譲らないけど……」
「ハ、ハハハ……」
なんかカナちゃんがどんどん頼もしく見えてきたのは俺だけだろうか? ってか今ここにいるのは俺達だけだから分からないけど……
「でも何で私にそんな話をしたの?」
「そ、それはさ……カナちゃんが勇気を出して俺に全てを話してくれたから俺もカナちゃんには隠し事をしたくないって思ったんだ」
「そうなんだぁ……それってとっても嬉しいなぁ……」
「それともう一つ理由がるんだよ」
「もう一つの理由?」
そう、俺がカナちゃんに全てを打ち明けた理由……それは……
「カナちゃんと再会して全てを話してくれて、そして告白までしてくれて、まさかのキスまでしちゃってさ……それがキッカケになってようやく俺は二人に対しての想いに決着させる気持ちを持つことができたんだよ。この二、三日の間に全てをちゃんとしようと……」
そしてこれと同時に俺はこれからの進路についてもある程度の方向性を決めたのだった。
――――――――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
次回、第2章最終話となります。
タイトルは『二人の約束/亮二・加奈子』です。
どうぞ次回もお楽しみに(^_-)-☆
ってか、小学生とのキスはカウントされるのか? いや、これだけ可愛らしい子とのキスだ。普通にカウントされるよなぁ……
でも俺のファーストキスが小学生っていうのはマズくないか……
俺はこれまでに無いくらいの動揺をしている。
千夏ねぇに告白された時よりも動揺しているかもしれない。
それにいくら俺が初恋の人だからといってもカナちゃんが強引にキスをしてくるなんて考えもしなかったので余計に驚いているというのもある。
キスをしていた時間は数秒だろうけど、俺は色々と考える事ができるくらいにとても長い時間に感じた。
そしてカナちゃんから唇を離しキスは終わった。すると茫然としている俺を見たカナちゃんは泣きながら謝ってくる。
「ご、ゴメンね、りょう君……私どうしても我慢できなくて……小学生なんかにキスされても全然嬉しくもないって分かっているのに……グスン……りょう君に嫌な思いをさせて本当にごめんなさい……」
カナちゃんの謝る声で我に返った俺はたどたどしい言葉でカナちゃんに話しかける。
「あ、謝る必要は無いから……お、俺こそゴメンね……カナちゃんの俺に対する気持ちを軽く考えていたよ。そのせいでカナちゃんを追い込んでしまって……」
これじゃぁ、カナちゃんが翔太君に無理矢理キスをされた時の逆パターンだよな?
でも二人の関係と違うのは俺がカナちゃんの事を嫌っていないということだ。逆に色々と話をしている間に小学生の女の子という事を忘れて愛おしさすら感じている。
「私、翔太と同じ事をしてしまったんだよね……グスン……翔太の事、何も言えないなぁ……グスン……」
カナちゃんは涙をボロボロと流しながら小さな声で呟く。
「カナちゃん、泣かないで。そ、それよりも俺なんかとキスをして本当に良かったのかい? 翔太君に初めてキスをされたのは別としてさ、2度目のキスはこれから先で付き合う人としたほうが良かったんじゃ……」
「2度目は絶対にりょう君が良かった!! 他の人なんて考えられないし、考えたくもない!! だから、思わずりょう君に……でも無理矢理はダメだよね……本当にごめんなさい……」
小学生の女の子にそこまで言わせている俺って一体何者なんだろう?
今までたいしてモテたことも無かった俺がこの数ヶ月で年上の人と年下の子に告白されるなんて……そしてずっと好きだった幼馴染の同級生には振り向いてもらえない……なんて皮肉な話なんだ。
いずれにしても『本気』のカナちゃんに対して適当な事なんて言えない。俺も本気で答えなければ……それにカナちゃんは俺に全てをさらけ出してくれているのに7歳も年上の俺が見栄の為に嘘を言い続けるのも心苦しい……
そんな事を思いながら俺はカナちゃんの肩に手を置き、そしてこう言った。
「カナちゃん、謝らなければいけないのは俺の方だよ。俺は自分の見栄の為にこんなに真剣に話をしているカナちゃんに嘘をついているんだ……」
「えっ、嘘……?」
「ああ、俺は……本当は今まで一度もキスをした事が無かったんだよ。それなのにカナちゃんに本当の事を言うのが恥ずかしくて、思わず嘘を言ってしまったんだ。本当にゴメンね……」
俺は恥ずかしいのと情けないとでカナちゃんの顔をまともに見れないでいた。
するとカナちゃんが大きな声でというか少し嬉しそうに「えっ、本当に!? 本当にりょう君は今まで一度もキスをした事が無いの!?」言ってくる。
あまり大きな声でそれを言われるとめちゃくちゃ辛いんだけど……
「うん、そうだよ。恥ずかしながら今まで一度も……」
「やったーっ!!」
カナちゃんはそう言いながら今度はカナちゃんから俺に抱き着いてきた。
「えっ??」
何でカナちゃんはそんなにも喜んでいるんだ?
「えっ? 怒らないのかい? 逆に何でそんなに喜ぶんだい? 俺とすれば18歳にもなって一度もキスをした事が無いのはとても恥ずかしいんだけど……」
「だ、だって……りょう君の初めてのキスの相手が私って事でしょ? こんなに幸せなことは無いわ。りょう君と再会できただけでも幸せなのに、それが大好きな人の初めてになれるなんて……」
カナちゃんは笑顔で泣いている。
カナちゃんの姿を見てこの子は本当に俺の事が好きなんだと心の底から伝わった。
そんなカナちゃんにはちゃんと俺の事を知ってもらわないといけないとも思った。
今俺が抱えている問題を知っていてもらわないと……
「か、カナちゃん……?」
「なぁに?」
「あのさ、実は俺……昔から好きな子がいるんだよ……」
「広美さんでしょ?」
「えっ? な、何で分かるんだい?」
「ハハ、そりゃぁ分かるよぉ。だから一緒にここでバイトしているんだろうなって思ったし……でも、りょう君は広美さんの事が好きでも付き合っている訳じゃ無いんだよね? 私とのキスが初めてだって言っていたし」
はぁ……ほんと、カナちゃんの方が俺なんかよりもしっかりしている感じだな?
「うん、そうだよ。ずっと片思いさ……今まで告白することができずにここまで来たんだよ。だから翔太君の気持ちも少しは分かる気がしたというか……でも無理矢理のキスはいけないけどねってカナちゃんの事を責めている訳じゃないからね?」
「うん、ありがとう。でもたしか広美さんって来年、東京に行くんだよね? 前にお母さんが広美さんと電話でそんな話をしていたような……」
「そうだよ。広美は女優になる為に東京に行くんだ。だからそれまでに告白しようと思って……でも、告白しうよと決意した矢先にもう一つ問題が発生しちゃってさ……」
うん、やはりこの事もカナちゃんには知っていてもらおう……
「問題? どんな問題なの?」
「あのさ、少し前にね、4歳上の幼馴染の人に告白されたんだ。私と付き合って欲しいって……でも返事はまだできていなんだよ。広美のことをハッキリさせてからと思っていてさ……」
さすがにあの告白内容を小学生の女の子には言えないよな。お互いに『俺の初めて』という言葉は使っているけど『初めて』の内容があまりにも違い過ぎるしな。
「えっ!? りょう君、年上の人に告白されたんだ……だから年下と年上にはモテるって言ってたんだね? でもりょう君がモテるのは当然だし告白されるのも当たり前だと思うよ。今まで彼女がいないのが不思議なくらいだし……でも私にとってはいなくて良かったけどね……それに誰がりょう君のことを好きだろうと、私がりょう君の事を誰よりも一番好きだっていう自信もあるし、絶対に譲らないけど……」
「ハ、ハハハ……」
なんかカナちゃんがどんどん頼もしく見えてきたのは俺だけだろうか? ってか今ここにいるのは俺達だけだから分からないけど……
「でも何で私にそんな話をしたの?」
「そ、それはさ……カナちゃんが勇気を出して俺に全てを話してくれたから俺もカナちゃんには隠し事をしたくないって思ったんだ」
「そうなんだぁ……それってとっても嬉しいなぁ……」
「それともう一つ理由がるんだよ」
「もう一つの理由?」
そう、俺がカナちゃんに全てを打ち明けた理由……それは……
「カナちゃんと再会して全てを話してくれて、そして告白までしてくれて、まさかのキスまでしちゃってさ……それがキッカケになってようやく俺は二人に対しての想いに決着させる気持ちを持つことができたんだよ。この二、三日の間に全てをちゃんとしようと……」
そしてこれと同時に俺はこれからの進路についてもある程度の方向性を決めたのだった。
――――――――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
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