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第2章 再会編
第10話 母の提案/加奈子
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夏休みになった。
あれから翔太は私との約束を守って桜ちゃんと会い、それから二人でたまにデートをしているみたい。
一学期後半の桜ちゃんはとてもご機嫌だったので嬉しかったけど、やはり心のどこかに翔太を脅して無理矢理付き合わせているという罪悪感もあった。
そんな思いを持ちながら私はリビングで妹の静香と遊んでいると、テーブルの上に置いてあったお母さんの携帯電話が鳴り出した。
トゥルルルル トゥルルルル
キッチンで洗い物をしているお母さんが慌てて携帯電話を取りに来た。そしてそのままキッチンに戻り電話に出たみたい。
ピッ
「もしもし~あら、広美ちゃん、こんにちは~うんうん、元気にしてるわよぉ。え? そうなの? へぇ、アルバイトをねぇ……えーっ!? エキサイトランドでアルバイトをしているの!? それは驚いたわぁ、へぇ、そうなんだぁ……知っているだろうけど先生も主人もそれに広美ちゃんのお父さんもそこでアルバイトをしていたから何か縁を感じるわねぇ……うんうん、そうだね。うちの加奈ちゃんも高校生になったらエキサイトランドでアルバイトをしてくれると嬉しいわねぇ……」
お母さんの声が大きいので話の内容が丸聞こえだ。電話の相手はいつもの元教え子の広美さんという人でその広美さんが私が迷子になったことがキッカケでりょう君と出会ったあの遊園地『エキサイトランド』でアルバイトをしている事が分かった。
「えっ、あの根津さんが所長なの? うんうん、そうねぇ。それじゃ夏休みの間に一度家族でエキサイトランドに行こうかしら。広美ちゃんの遊園地の制服姿も見てみたいしね。とりあえず広美ちゃんのシフトを分かる範囲で教えてくれないかなぁ?」
ということで私は夏休みの間にエキサイトランドに行く事が決定したみたい。
まぁ、そろそろ行きたいと思っていたから丁度良かったんだけどね。
「加奈ちゃーん?」
「はーい!! お母さんの電話の声が大きいから全部聞こえていたよ。夏休みの間にエキサイトランドに行くんでしょ? 分かったわ」
「あら、お母さんの声ってそんなに大きかった? それは大変だわ。ヒソヒソ話もやりづらいじゃない」
心配するのってそこなの?
まっいっか。
「それでいつ行くの? お父さんの仕事に合わせるならやっぱり土曜日か日曜日だよね?」
「そうねぇ。広美ちゃんが出勤している日にも合せたいから次の土日になるかなぁ。とりあえずお父さんが帰って来てから決めましょう」
「うん、分かった……」
私はそう言うとリビングから静香を連れて自分の部屋に行こうとした時にお母さんが呼び止めてこう言った。
「そうだわ、加奈ちゃん。今度は山田さん家族も誘いましょうよ。大勢で行った方が楽しいしね」
「えっ!?」
お母さんがそんな提案をするとは思っていなかったので私は驚いた。
実はあの時の出来事を数日して気持ちが少し落ち着いたのでお母さんに全部話をしていた。
翔太に告白されたこと。無理矢理キスをされたこと。翔太を殴ったこと。私は翔太のことは好きではないこと。私に絶交されたくないなら桜ちゃんと付き合うという条件を出したこと……
ただあの時、お母さんが山田さんに言おうか?って私を抱きしめながら言ってくれたけど私はそれを断った。
その事を知った時の山田さん夫婦の悲しそうな顔を想像すると私は耐えれなかったから……私は翔太はともかく山田さん夫婦は大好きだから……
「加奈ちゃんが驚くのも分かるわ」
「そ、それじゃ何で?」
「翔太君が加奈ちゃんにした事は決して許されるものでもないわ。そのせいで加奈ちゃんはショックを受けて心に傷を負ってしまったんだから。親としてそれは腹ただしいし、とても辛くて悲しいことだわ……」
「なのに何で!?」
「でもね、翔太君と絶交しない為の条件を出して、その条件を翔太君は加奈ちゃんに絶交されたくないという思いで守っている。きっと加奈ちゃんに償う気持ちで守っているんでしょうね」
翔太は私に償う為に必死で約束を……
「でも未だに加奈ちゃんはお母さん達が山田さんの家に行く時、全然ついて来ないでしょ? 山田さんご夫婦も加奈ちゃんが来ないからとても寂しがっていらしたし……そろそろ二人の間に何かあったのではと思うかもしれないわ」
「う、うん……そうだけど……」
「加奈ちゃんは翔太君と会いたくないからお母さん達について来なかってってことでしょ? 気持ちはとても分かるわ。だから今回、みんなで遊園地に行くのは良い機会じゃないかなって思うのよ……加奈ちゃんが顔を出せば翔太君も気が引き締まるだろうし、山田さん達だって二人の間に何も無かったと思うはずよ」
「・・・・・・」
「別に翔太君と一緒の乗り物に乗らなくても構わないし、無理にお話しなんてしなくてもいい、お母さんは何も言わないから……どうかな?」
「そうだね。それならまだ行きやすいかも……で、でも……私が翔太とエキサイトランドに行ったことが桜ちゃんに知られたら……せっかく最近、桜ちゃんと翔太は良い関係になってきたのに……」
「それなら桜ちゃん母娘も誘いましょうよ。いえ、その方が良いかもしれないわ」
「えーっ!?」
「加奈ちゃんが驚くのも無理ないけど、何を隠そう、桜ちゃんのお母さんは小中高の同級生で昔、お母さんと一緒にエキサイトランドでアルバイトをやっていた仲なんだよ。だからそれも理由にすれば誘いやすいし」
「えっ、そうなの!?」
「そうなのよ。桜ちゃんのお母さんも一緒に行ってくれれば今回のエキサイトランドはお母さん達のプチ同窓会みたいになって何かと騒がしくなって加奈ちゃんも気がまぎれるかもしれないわよ。それに根津さんにも会えるしねぇ……」
初めて聞いた。まさか桜ちゃんのお母さんと同級生だっただなんて……っていうか根津さんって誰なのよ?
「それにさ、桜ちゃんの相手はきっと翔太君がするというか、絶対にしないといけないんだから加奈ちゃんが気を遣う必要は無いわ。もし何かあればお母さんが加奈ちゃんを守るから」
私も翔太には思わず絶交だと言ったけど本心では無いところもある。
出来る事なら今まで見たいな意地悪は無しの昔の様な関係に戻りたいという思いもある。
それに条件を言い出した私が約束を守れていないのはやっぱり嫌だし、それに昔から大好きな翔太のご両親に二人の間に何も無いってところを見てもらって安心してもらいたいという思いもある。
だから今回はお母さんの提案に乗る事にしようかな……
「あ、それとね、加奈ちゃんが全てを話してくれた時に言いそびれたんだけど、実はお母さんも昔、翔太君とは少し内容は違うけど好きな子に無理矢理キスをしたことがあってね……」
「えっ!? 嘘!!」
「嘘じゃないわよ。でも、さすがに小学生の頃じゃないけどね。だから翔太君が好きな子にキスをしたくなった気持ちも少しは分かる……でもまぁ、小学生のクセに生意気だし一歩間違えれば犯罪だし加奈ちゃんを泣かした罪は許される事じゃ無いけどね」
お母さんの告白に私は驚いたけど、でもいいわ。
お母さんが全てを知ってくれているだけでも私の気持ちは楽にはなるし……
お母さんが最後にこう言った。
「今は加奈ちゃんの大切なファーストキスを奪った翔太君を許せなくてもいいわ。一生、許せなくても別にいい、加奈ちゃんは何も悪く無いのだから。ただ小さい頃から翔太君は加奈ちゃんの事が好きだったということだけは分かってあげて。片思いって凄く辛い事だし、それが絶対に叶わないと知っていれば尚更ね……」
片思いが辛いのは私もよく分かっているつもりだよ……
「うん、分かった……」
お母さんとの会話が終わり、私は待たされて暇そうにしている静香の手を引いて自分の部屋へ入っていった。
――――――――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
もし加奈子の母親、真由子の学生時代の『キスシーン』が気になる方は『初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺』の第120話『初恋の人達の願い』を読んでみてください。とても切ない気持ちになるかもです。
あれから翔太は私との約束を守って桜ちゃんと会い、それから二人でたまにデートをしているみたい。
一学期後半の桜ちゃんはとてもご機嫌だったので嬉しかったけど、やはり心のどこかに翔太を脅して無理矢理付き合わせているという罪悪感もあった。
そんな思いを持ちながら私はリビングで妹の静香と遊んでいると、テーブルの上に置いてあったお母さんの携帯電話が鳴り出した。
トゥルルルル トゥルルルル
キッチンで洗い物をしているお母さんが慌てて携帯電話を取りに来た。そしてそのままキッチンに戻り電話に出たみたい。
ピッ
「もしもし~あら、広美ちゃん、こんにちは~うんうん、元気にしてるわよぉ。え? そうなの? へぇ、アルバイトをねぇ……えーっ!? エキサイトランドでアルバイトをしているの!? それは驚いたわぁ、へぇ、そうなんだぁ……知っているだろうけど先生も主人もそれに広美ちゃんのお父さんもそこでアルバイトをしていたから何か縁を感じるわねぇ……うんうん、そうだね。うちの加奈ちゃんも高校生になったらエキサイトランドでアルバイトをしてくれると嬉しいわねぇ……」
お母さんの声が大きいので話の内容が丸聞こえだ。電話の相手はいつもの元教え子の広美さんという人でその広美さんが私が迷子になったことがキッカケでりょう君と出会ったあの遊園地『エキサイトランド』でアルバイトをしている事が分かった。
「えっ、あの根津さんが所長なの? うんうん、そうねぇ。それじゃ夏休みの間に一度家族でエキサイトランドに行こうかしら。広美ちゃんの遊園地の制服姿も見てみたいしね。とりあえず広美ちゃんのシフトを分かる範囲で教えてくれないかなぁ?」
ということで私は夏休みの間にエキサイトランドに行く事が決定したみたい。
まぁ、そろそろ行きたいと思っていたから丁度良かったんだけどね。
「加奈ちゃーん?」
「はーい!! お母さんの電話の声が大きいから全部聞こえていたよ。夏休みの間にエキサイトランドに行くんでしょ? 分かったわ」
「あら、お母さんの声ってそんなに大きかった? それは大変だわ。ヒソヒソ話もやりづらいじゃない」
心配するのってそこなの?
まっいっか。
「それでいつ行くの? お父さんの仕事に合わせるならやっぱり土曜日か日曜日だよね?」
「そうねぇ。広美ちゃんが出勤している日にも合せたいから次の土日になるかなぁ。とりあえずお父さんが帰って来てから決めましょう」
「うん、分かった……」
私はそう言うとリビングから静香を連れて自分の部屋に行こうとした時にお母さんが呼び止めてこう言った。
「そうだわ、加奈ちゃん。今度は山田さん家族も誘いましょうよ。大勢で行った方が楽しいしね」
「えっ!?」
お母さんがそんな提案をするとは思っていなかったので私は驚いた。
実はあの時の出来事を数日して気持ちが少し落ち着いたのでお母さんに全部話をしていた。
翔太に告白されたこと。無理矢理キスをされたこと。翔太を殴ったこと。私は翔太のことは好きではないこと。私に絶交されたくないなら桜ちゃんと付き合うという条件を出したこと……
ただあの時、お母さんが山田さんに言おうか?って私を抱きしめながら言ってくれたけど私はそれを断った。
その事を知った時の山田さん夫婦の悲しそうな顔を想像すると私は耐えれなかったから……私は翔太はともかく山田さん夫婦は大好きだから……
「加奈ちゃんが驚くのも分かるわ」
「そ、それじゃ何で?」
「翔太君が加奈ちゃんにした事は決して許されるものでもないわ。そのせいで加奈ちゃんはショックを受けて心に傷を負ってしまったんだから。親としてそれは腹ただしいし、とても辛くて悲しいことだわ……」
「なのに何で!?」
「でもね、翔太君と絶交しない為の条件を出して、その条件を翔太君は加奈ちゃんに絶交されたくないという思いで守っている。きっと加奈ちゃんに償う気持ちで守っているんでしょうね」
翔太は私に償う為に必死で約束を……
「でも未だに加奈ちゃんはお母さん達が山田さんの家に行く時、全然ついて来ないでしょ? 山田さんご夫婦も加奈ちゃんが来ないからとても寂しがっていらしたし……そろそろ二人の間に何かあったのではと思うかもしれないわ」
「う、うん……そうだけど……」
「加奈ちゃんは翔太君と会いたくないからお母さん達について来なかってってことでしょ? 気持ちはとても分かるわ。だから今回、みんなで遊園地に行くのは良い機会じゃないかなって思うのよ……加奈ちゃんが顔を出せば翔太君も気が引き締まるだろうし、山田さん達だって二人の間に何も無かったと思うはずよ」
「・・・・・・」
「別に翔太君と一緒の乗り物に乗らなくても構わないし、無理にお話しなんてしなくてもいい、お母さんは何も言わないから……どうかな?」
「そうだね。それならまだ行きやすいかも……で、でも……私が翔太とエキサイトランドに行ったことが桜ちゃんに知られたら……せっかく最近、桜ちゃんと翔太は良い関係になってきたのに……」
「それなら桜ちゃん母娘も誘いましょうよ。いえ、その方が良いかもしれないわ」
「えーっ!?」
「加奈ちゃんが驚くのも無理ないけど、何を隠そう、桜ちゃんのお母さんは小中高の同級生で昔、お母さんと一緒にエキサイトランドでアルバイトをやっていた仲なんだよ。だからそれも理由にすれば誘いやすいし」
「えっ、そうなの!?」
「そうなのよ。桜ちゃんのお母さんも一緒に行ってくれれば今回のエキサイトランドはお母さん達のプチ同窓会みたいになって何かと騒がしくなって加奈ちゃんも気がまぎれるかもしれないわよ。それに根津さんにも会えるしねぇ……」
初めて聞いた。まさか桜ちゃんのお母さんと同級生だっただなんて……っていうか根津さんって誰なのよ?
「それにさ、桜ちゃんの相手はきっと翔太君がするというか、絶対にしないといけないんだから加奈ちゃんが気を遣う必要は無いわ。もし何かあればお母さんが加奈ちゃんを守るから」
私も翔太には思わず絶交だと言ったけど本心では無いところもある。
出来る事なら今まで見たいな意地悪は無しの昔の様な関係に戻りたいという思いもある。
それに条件を言い出した私が約束を守れていないのはやっぱり嫌だし、それに昔から大好きな翔太のご両親に二人の間に何も無いってところを見てもらって安心してもらいたいという思いもある。
だから今回はお母さんの提案に乗る事にしようかな……
「あ、それとね、加奈ちゃんが全てを話してくれた時に言いそびれたんだけど、実はお母さんも昔、翔太君とは少し内容は違うけど好きな子に無理矢理キスをしたことがあってね……」
「えっ!? 嘘!!」
「嘘じゃないわよ。でも、さすがに小学生の頃じゃないけどね。だから翔太君が好きな子にキスをしたくなった気持ちも少しは分かる……でもまぁ、小学生のクセに生意気だし一歩間違えれば犯罪だし加奈ちゃんを泣かした罪は許される事じゃ無いけどね」
お母さんの告白に私は驚いたけど、でもいいわ。
お母さんが全てを知ってくれているだけでも私の気持ちは楽にはなるし……
お母さんが最後にこう言った。
「今は加奈ちゃんの大切なファーストキスを奪った翔太君を許せなくてもいいわ。一生、許せなくても別にいい、加奈ちゃんは何も悪く無いのだから。ただ小さい頃から翔太君は加奈ちゃんの事が好きだったということだけは分かってあげて。片思いって凄く辛い事だし、それが絶対に叶わないと知っていれば尚更ね……」
片思いが辛いのは私もよく分かっているつもりだよ……
「うん、分かった……」
お母さんとの会話が終わり、私は待たされて暇そうにしている静香の手を引いて自分の部屋へ入っていった。
――――――――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
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