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第6章 衝撃の事実編
第68話 プロポーズされた!!
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「おっ、俺と結婚してくれだと――――――っ!?」
「そうだ、ヒトヤン様!! お前は私の『運命のヒトヤン』なんだ!1」
「ルイルイ、そこは『運命の人』だろ!?」って突っ込んでいる場合じゃないよな?
「ヒトヤン様、なかなか素敵な突っ込みだぞ♡」(ポッ)
「いや、俺の突っ込みくらいで顔を赤くする様なルイルイじゃねぇだろ!?」
はぁ、突っ込むんじゃなかった……
「好きになった男が何をしても素敵に見えるのは『恋する乙女』として当然の事じゃないか?」
「な、何が『恋する乙女』だ!? しかし、その前向きさはさすが『元ポジティ部部長』だな!?」
「フフフ、そんなに褒めるなよぉぉ」
「ほ、褒めてねぇよ!!」
あぁ~、めっちゃ疲れる!!
今のルイルイには何を言っても無駄なのか?
「ちょ、ちょっと待っていただけませんかルイルイ!? 先程からとても嫌がっている一矢君に一方的にプロポーズされている様に見えるのですが……それではあまりにも一矢君が可哀想ではありませんか?」
おお、ここでまさかの美代部長!!
良いタイミングで間に入ってくれたぞ。
「ミヨミヨ、何を言っているんだ!? ヒトヤン様は別に嫌がっている訳では無いぞぉ。これはただ照れているだけだ。なっ、新ヒトヤン様~?」
「て、照れてねぇよ!!」
まぁ、プロポーズされた事に関しては少し照れはあるけども……
「突然のプロポーズに照れているとは思いますが、嫌がっているのも間違いないと私は思います!!」
おーっ!!
あの大人しい美代部長がいつになく強い口調でルイルイに詰め寄ってくれているぞっ!! こ、これは応援しなくては!!
美代部長頑張れ~っ!!
「ミヨミヨの言っていることも分からんでもない。でもなぁミヨミヨ……これはどうしても避けられない運命なんだよ。お前みたいな『ブス』で『ノロマ』で『全然面白くもないクズ』には分からないだろうがな!! アーッハッハッハッハ!!」
「ク、クズ!? アアア、ア……アワ……」
やっヤバいぞ!!
美代部長が『アワ』って言いいだした……こ、これは間違いなく危険信号だ!!
「ルイルイ、それは美代部長に対して言い過ぎじゃないか!!」
「ゴ、ゴメンなさい、ヒトヤン様!!」
「だからその、『ヒトヤン様』って呼ぶのは止めてくれ!!」
それに素直に謝るんじゃねぇよ。逆に怖いわ!!
「いずれにしても私とヒトヤン様は今日結ばれないと非常にマズいのさ」
「な、何がマズいのでしょうか?」
「フフフ……ミヨミヨは今朝の占いを観ていないのか?」
「占い? はっ、もしかして!!」
「そうだ。『蟹座』である私は好きな人にプロポーズをしないと死ぬし、『蠍座の男性』であるヒトヤン様はプロポーズを断ると死んでしまうんのさ!!」
えっ、え―――――――――――っ!!??
「ルイルイもあの占いを観てたのか!? そしてアンタの星座は蟹座なのかっ!?」
「そういう事だ。私もまだこの歳で死にたくはないからな。それにウマい具合に好きな相手もできた……どうだ? ヒトヤン様も死にたくはないだろ? それなら私と結婚してお互いが本当に死んだ時に一緒の墓に入ろうじゃないか!?」
……はっ!?
一瞬、ウマイ事言いやがるなと思ってしまった自分が嫌になるぜ!!
「ウグッ……」
はっ!?
ま、舞奈の奴が今にも泣きそうな顔をしているぞ!!
これも非常にヤバい!! なんせ舞奈は『蠍座の女性』……
占い通りだったら、そろそろ大泣きして家に帰ってしまうところだ!!
「ま、舞奈!! 俺は大丈夫だから大泣きして家に帰るんじゃ無いぞ!!」
「なっ、何が大丈夫なの!? わ、私は別に悲しく無いわよ!! 一矢とルイルイが結婚しようが私には全然関係無いんだからね!! ……グスン……」
ツッ、ツンデレかよ!?
今にも大泣きしそうじゃねぇか!!
あと他の先輩達の反応はどうなんだ!?
「ハッ、ハハハ……なんか凄い場面に居合わせてしまったなぁ……ハハッ……ハハハ……これは私にとって今後、『最大の悩み』になるかもしれない……ハハ、ハハハ……」
菜弥美先輩がどういう気持ちで『最大の悩み』になったのかは謎だがこれ以上悩み事が増えるのはマズいかもしれないな?
「でも、確か今朝の占いでは今日起こる悩みに関しては『諦めてください』って言ってたよね? ……はぁぁぁ、最悪だわ……ランキング1位を越えそうだわ……」
菜弥美先輩は獅子座だったのか!?
「ブツブツブツ……私、一矢君の事、可愛い後輩だとは思っていたし……少しは気になる存在だったけど……」
え? テルマ先輩にとって俺は少し気になる存在だったのか!?
それ、マジで嬉しいんですけど!!
「でもルイルイが一矢君に、あんなにも堂々とプロポーズをしちゃったら、衝撃が強すぎて一矢君の事を『常に気になる存在』になってしまうじゃない……ブツブツブツ……」
テッ、テルマ先輩、あなたは間違いなく天秤座ですよね!?
「そ、そうだったのかぁ!? 朝の占いで言っていた『想い人が他の人に奪われ傷心の1日になる』ってのはこの事だったのか!?……」
子龍先輩、あんた乙女座かよっ!?
メチャクチャ残念だわ!!
っていうか何であんたが『傷心』なんだ!?
全然意味が分からねぇぞ!!
い、いずれにしても非常にヤバい状況だな。
このままでは『ネガティ部』がめちゃくちゃになってしまいそうだ。
何とかしなければ……
「さぁ、ヒトヤン様、どうするんだ!? 私とめでたく結婚するか生き延びるか、断って『死ぬ』かの二択だぞ!!」
「こ、断ったくらいでし、死ぬ訳ねぇだろ!!」
「アワアワ……」
「グスン……グスン……」
「う~ん、悩みのレベルが大き過ぎる……」
「とても……気になる……」
「はぁぁぁ、傷心の一日だなぁ……」
「さぁ、ヒトヤン様!! 私の中では断られるという言葉は無いが、そろそろ決断ししようじゃないか!? 式の日取りを決めないといけないからな!! それと神前式にするのかチャペルにするのかも話し合わないといけないしな!!」
「気が早過ぎるんだよ!!」
しかし……
う~ん、どうすれば良いんだ!?
いずれにしても俺はまだ15歳で結婚できるのは18歳からだし……ってか、何俺は結婚前提で考えているんだよ!? 普通に断ればいいだけじゃないか。何を悩む必要がある!!
断ったら死ぬ……イヤイヤイヤッ、それは絶対に無い!!
あんなインチキ占い当たるはずが……でも今までの占いも結構当たっていた様な……
いや、俺は何をビビってるんだ!?
腰抜けか俺は!?
しかしルイルイがぐうの音も出ないくらいの理由で断らないとあのルイルイのことだから、諦めずにこれからもあの手この手を使って俺にプロポーズをしてくるんじゃ……
う――――――ん……どうしたものかぁ……
「ヒトヤン様、早く決断するんだ!!」
クソーッ!! どうすればいいんだよ!?
ガラッ、ガラガラッ
「ルイルイ、そこまでや!!」
「え!?」
「「「「「えっ!?」」」」」
「あなたは、ががが『元祖ヒトヤン様』~っ!!??』
「何が『元祖ヒトヤン様』だよ!? っていうか、お、親父が何でうちの部室に来れるんだ!? 今日は朝から京都に出張じゃ無かったのか――――――――――――っ!?」
「そうだ、ヒトヤン様!! お前は私の『運命のヒトヤン』なんだ!1」
「ルイルイ、そこは『運命の人』だろ!?」って突っ込んでいる場合じゃないよな?
「ヒトヤン様、なかなか素敵な突っ込みだぞ♡」(ポッ)
「いや、俺の突っ込みくらいで顔を赤くする様なルイルイじゃねぇだろ!?」
はぁ、突っ込むんじゃなかった……
「好きになった男が何をしても素敵に見えるのは『恋する乙女』として当然の事じゃないか?」
「な、何が『恋する乙女』だ!? しかし、その前向きさはさすが『元ポジティ部部長』だな!?」
「フフフ、そんなに褒めるなよぉぉ」
「ほ、褒めてねぇよ!!」
あぁ~、めっちゃ疲れる!!
今のルイルイには何を言っても無駄なのか?
「ちょ、ちょっと待っていただけませんかルイルイ!? 先程からとても嫌がっている一矢君に一方的にプロポーズされている様に見えるのですが……それではあまりにも一矢君が可哀想ではありませんか?」
おお、ここでまさかの美代部長!!
良いタイミングで間に入ってくれたぞ。
「ミヨミヨ、何を言っているんだ!? ヒトヤン様は別に嫌がっている訳では無いぞぉ。これはただ照れているだけだ。なっ、新ヒトヤン様~?」
「て、照れてねぇよ!!」
まぁ、プロポーズされた事に関しては少し照れはあるけども……
「突然のプロポーズに照れているとは思いますが、嫌がっているのも間違いないと私は思います!!」
おーっ!!
あの大人しい美代部長がいつになく強い口調でルイルイに詰め寄ってくれているぞっ!! こ、これは応援しなくては!!
美代部長頑張れ~っ!!
「ミヨミヨの言っていることも分からんでもない。でもなぁミヨミヨ……これはどうしても避けられない運命なんだよ。お前みたいな『ブス』で『ノロマ』で『全然面白くもないクズ』には分からないだろうがな!! アーッハッハッハッハ!!」
「ク、クズ!? アアア、ア……アワ……」
やっヤバいぞ!!
美代部長が『アワ』って言いいだした……こ、これは間違いなく危険信号だ!!
「ルイルイ、それは美代部長に対して言い過ぎじゃないか!!」
「ゴ、ゴメンなさい、ヒトヤン様!!」
「だからその、『ヒトヤン様』って呼ぶのは止めてくれ!!」
それに素直に謝るんじゃねぇよ。逆に怖いわ!!
「いずれにしても私とヒトヤン様は今日結ばれないと非常にマズいのさ」
「な、何がマズいのでしょうか?」
「フフフ……ミヨミヨは今朝の占いを観ていないのか?」
「占い? はっ、もしかして!!」
「そうだ。『蟹座』である私は好きな人にプロポーズをしないと死ぬし、『蠍座の男性』であるヒトヤン様はプロポーズを断ると死んでしまうんのさ!!」
えっ、え―――――――――――っ!!??
「ルイルイもあの占いを観てたのか!? そしてアンタの星座は蟹座なのかっ!?」
「そういう事だ。私もまだこの歳で死にたくはないからな。それにウマい具合に好きな相手もできた……どうだ? ヒトヤン様も死にたくはないだろ? それなら私と結婚してお互いが本当に死んだ時に一緒の墓に入ろうじゃないか!?」
……はっ!?
一瞬、ウマイ事言いやがるなと思ってしまった自分が嫌になるぜ!!
「ウグッ……」
はっ!?
ま、舞奈の奴が今にも泣きそうな顔をしているぞ!!
これも非常にヤバい!! なんせ舞奈は『蠍座の女性』……
占い通りだったら、そろそろ大泣きして家に帰ってしまうところだ!!
「ま、舞奈!! 俺は大丈夫だから大泣きして家に帰るんじゃ無いぞ!!」
「なっ、何が大丈夫なの!? わ、私は別に悲しく無いわよ!! 一矢とルイルイが結婚しようが私には全然関係無いんだからね!! ……グスン……」
ツッ、ツンデレかよ!?
今にも大泣きしそうじゃねぇか!!
あと他の先輩達の反応はどうなんだ!?
「ハッ、ハハハ……なんか凄い場面に居合わせてしまったなぁ……ハハッ……ハハハ……これは私にとって今後、『最大の悩み』になるかもしれない……ハハ、ハハハ……」
菜弥美先輩がどういう気持ちで『最大の悩み』になったのかは謎だがこれ以上悩み事が増えるのはマズいかもしれないな?
「でも、確か今朝の占いでは今日起こる悩みに関しては『諦めてください』って言ってたよね? ……はぁぁぁ、最悪だわ……ランキング1位を越えそうだわ……」
菜弥美先輩は獅子座だったのか!?
「ブツブツブツ……私、一矢君の事、可愛い後輩だとは思っていたし……少しは気になる存在だったけど……」
え? テルマ先輩にとって俺は少し気になる存在だったのか!?
それ、マジで嬉しいんですけど!!
「でもルイルイが一矢君に、あんなにも堂々とプロポーズをしちゃったら、衝撃が強すぎて一矢君の事を『常に気になる存在』になってしまうじゃない……ブツブツブツ……」
テッ、テルマ先輩、あなたは間違いなく天秤座ですよね!?
「そ、そうだったのかぁ!? 朝の占いで言っていた『想い人が他の人に奪われ傷心の1日になる』ってのはこの事だったのか!?……」
子龍先輩、あんた乙女座かよっ!?
メチャクチャ残念だわ!!
っていうか何であんたが『傷心』なんだ!?
全然意味が分からねぇぞ!!
い、いずれにしても非常にヤバい状況だな。
このままでは『ネガティ部』がめちゃくちゃになってしまいそうだ。
何とかしなければ……
「さぁ、ヒトヤン様、どうするんだ!? 私とめでたく結婚するか生き延びるか、断って『死ぬ』かの二択だぞ!!」
「こ、断ったくらいでし、死ぬ訳ねぇだろ!!」
「アワアワ……」
「グスン……グスン……」
「う~ん、悩みのレベルが大き過ぎる……」
「とても……気になる……」
「はぁぁぁ、傷心の一日だなぁ……」
「さぁ、ヒトヤン様!! 私の中では断られるという言葉は無いが、そろそろ決断ししようじゃないか!? 式の日取りを決めないといけないからな!! それと神前式にするのかチャペルにするのかも話し合わないといけないしな!!」
「気が早過ぎるんだよ!!」
しかし……
う~ん、どうすれば良いんだ!?
いずれにしても俺はまだ15歳で結婚できるのは18歳からだし……ってか、何俺は結婚前提で考えているんだよ!? 普通に断ればいいだけじゃないか。何を悩む必要がある!!
断ったら死ぬ……イヤイヤイヤッ、それは絶対に無い!!
あんなインチキ占い当たるはずが……でも今までの占いも結構当たっていた様な……
いや、俺は何をビビってるんだ!?
腰抜けか俺は!?
しかしルイルイがぐうの音も出ないくらいの理由で断らないとあのルイルイのことだから、諦めずにこれからもあの手この手を使って俺にプロポーズをしてくるんじゃ……
う――――――ん……どうしたものかぁ……
「ヒトヤン様、早く決断するんだ!!」
クソーッ!! どうすればいいんだよ!?
ガラッ、ガラガラッ
「ルイルイ、そこまでや!!」
「え!?」
「「「「「えっ!?」」」」」
「あなたは、ががが『元祖ヒトヤン様』~っ!!??』
「何が『元祖ヒトヤン様』だよ!? っていうか、お、親父が何でうちの部室に来れるんだ!? 今日は朝から京都に出張じゃ無かったのか――――――――――――っ!?」
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