55 / 74
第5章 謎めいた合宿編
第55話 具材争奪戦
しおりを挟む
「ウジ虫共~っ!! ここの敷地は自然豊かで小川も流れているし、『名染伊太農園』も『名染伊太牧場』もある。この敷地内にある物は何でも好きなだけ持って来ても良いぞ―――っ!!」
「ルッ、ルイルイ! 一体あんたは何を企んでいるんだ!?」
「何を言っているヒトヤン? 人聞きが悪いなぁ~私が何か企むような人間に見えるか?」
「思いっきり見えるわ!!」
ルイルイのことだ。きっと具材は簡単に手に入らないように何か仕掛けをしているんじゃないのか!?
「ど、どうしよう? みんな行っちゃったわ……」
「一矢!! 今、ルイルイに文句を言っている暇は無いんじゃない!?」
「そ、そうだな舞奈……」
うわぁ、舞奈の顔見るのつれぇなぁぁ……
「よ、よしフツオ!! 俺がここに残るから、お前と舞奈ちゃん、和久塁さんの3人で具材を探してきてくれ!?」
「えっ、ちょっと待ってよモブオ? 俺は走るのは苦手だし、お前は足が速いんだから、モブオが具材を探しに行った方が良いんじゃないのか!?」
「フツオ、お前さ、大事な事を忘れていないか? ちょっと耳を貸せ」
「え?」
「今回の合宿でのお前の目的は何だ? あの2人を仲良くさせる事だろ? ってことはあの2人の傍には俺よりお前が居た方が良いに決まっているじゃないか。それと俺には良い作戦があるんだ」
ボソボソボソ……ボソ、ボソボソ……
「よし、分かったよ。お前凄いな!? さすが学年総合200位の男だな!!」
「それ褒めてないぞ!! 嫌味かよ!?」
「それじゃぁ米を炊くのはモブオに任せて後の3人で具材を探しに行こう!!」
しかし、ルイルイの奴、とんでもない企画を考えやがって……具材を洗ったり切ったりするだけでも大変なのに、その具材を探して持ってこいだなんてよ。チッ、覚えてろよ……いつか反撃の狼煙《のろし》を上げてやるからな!!
「ねぇ一矢? カレーの具材のメインはジャガイモやニンジンだけど、まずはルイルイが言っていた農園に行ってみる?」
「そうだな舞奈。まずは農園に行こう」
「布津野君、お肉はどうする? 向こうに牧場があるけど、それはさすがに無理があるわ……」
「そ、そうだよな!! 俺達に肉をさばけるわけないし、それ以前に牛を捕まえるなんて怖くて無理だし……まぁ、肉の事は後で考えようぜ? まずは無難に野菜から集めよう!!」
さぁ、この慌ただしい状況の中で、この2人を仲良くさせる事なんてできるのか?
『頑張れ俺。諦めるなヒトヤン!!』って何で俺が自分の事を『ヒトヤン』って言わなきゃいけないんだ!? 思わずつられちまったぜ……それもこれもみんなルイルイのせいだ!!
――――――――――――――――――――――
【名染伊太合宿所敷地内】
「おい、アレ見ろよ!? あの3人って3組の……この間の中間テストで学年総合1位だった『桃色ナイスバディ』こと『寿志光舞奈ちゃん』と総合2位『赤髪世話好き美少女』こと『和久塁聖香ちゃん』とまさかの総合10位『なんか凄い普通の子』として有名になった『布津野一矢』じゃないのか!?」
「ほんとだ、なんか凄いメンバーの班だな!? しっかし、美人2人と仲良く鼻の下を伸ばしながら具材探しをしている布津野の野郎には絶対負けたくないよな!?」
「あぁ、そうだよな。あんな奴に絶対負けたくないな!! 3組の奴等はともかく他のクラスの奴等とは協力して、あいつ等には絶対勝とうぜ!?」
「ねぇ、ちょっと~あんた達~? この具材探しで勝ち負けなんかあるのかしら?」
「そ、それは分からないけど……でも、あの口は悪いけどめちゃくちゃセクシーで妖艶な美人所長代理だったらあり得るんじゃ無いのか? とりあえず早く具材を探したほうが絶対良いに決まってるぜ!!」
「痛っ!!」
「ど、どうした舞奈!?」
「ッツ~……ちょっと足首をひねったみたい……」
「舞奈大丈夫? 歩ける?」
「歩けるのは歩けるけど……走るのは無理みたい……」
「仕方ない、ゆっくり歩いて行こう? 農園まではもう後少しだし、最悪肉は諦めよう。別に野菜カレーでも良いじゃん」
「そ、そうよね。ヘ、ヘルシーで良いんじゃないかな? 私、バスの中でお菓子をたくさん食べたからあまりお腹空いてないし……それに、ちょうど私、今ダイエット中だから……」
いや和久塁、お前のお菓子はほとんど舞奈が食べていなかったか? それにめちゃくちゃスリムなお前がダイエット中ってのも嘘だろ? きっと舞奈の事を気遣って言ってくれているんだろうなぁ……ほんとお前は良い奴だな。
「一矢~私、お腹ペコペコなんだけどぉぉ!!」
舞奈、お前はどの口でそんな事を言ってやがる!?
「布津野君、あの木の下を見て!? 皆、集まっているわ!!」
「え?」
「オ――――――イッ!! この木の枝に牛肉の入った袋がいくつもぶら下がっているぞーっ!!」
「なっ、何だと―――っ!?」
「そういう事だったのね? 牛を捕まえるところからじゃ無かったのね!?」
「マジでそれはホッとしたけど、そういうことなら俺達も肉をゲットしないとないけないよな!? よし、俺が肉を取りに行って来るから、2人はゆっくり歩いて農園に向かってくれないか!?」
「わ、分かったわ。それじゃあ舞奈、私達は農園に行きましょう」
――――――――――――――――――――――
【2年3組 4時限目・テルマ視点】
そろそろ一矢君達、お昼の準備をしている頃かしら?
一矢君達とならきっと楽しいだろうなぁ……
舞奈ちゃんは料理が上手だからきっと美味しい昼食になるでしょうねぇ……私も食べたいなぁ……私の『神の舌』がそう言ってるわ……ってね。クスッ
「ちょ、ちょっと今の見たか!? あのテルマちゃんが『クスッ』って微笑んだぞ!!」
「あぁ、俺も見た!! 凄い可愛らしい笑顔だったよな!? 一体テルマちゃんに何があったんだ!? もしかして思い出し笑いカナ? あぁ~っ、ギュウッと抱きしめたくなってきたぞ!!」
「ほんと木西さんってリスみたいで可愛らしいわ~♡ ずっと見ていても飽きないし、女の私から見ても可愛い過ぎてたまらないわ♡」
「ちょっと~やめてよねぇ? 変な道に走らないでよ~? でも、あんたの気持ち分からない訳じゃ無いけどね♡」
ザワ、ザワザワザワ、ザワザワ、ザワザワ、ザワザワザワザワ……
な、何!?
何で急に教室中がざわつきだしたの?
それに何でクラス全員が私を睨んでいるのよ!?
私が何かしたっていうの?
いつも目立たないようにしている私が何かするはずは……
あぁ~もう、そんなに私をジロジロ見ないでよ!!
私が一体何をしたっていうのよ!?
はぁ……こんな時に一矢君が居てくれたらなぁ……
あっ、そうだわ。お昼休みに一矢君に自撮り写メ送ってみようかな?
へ、返事来るといいなぁ……
――――――――――――――――――――――
【肉の入った袋がぶら下がっている木の下】
「う、嘘だろ……?」
「へへへ、悪いな布津野ぉ、早い者勝ちだし仕方無いよなぁ~?」
「さぁ肉はゲットしたし、次は野菜だな? 皆、早く農園に行こうぜ!?」
な、な、なんてこった……
何で肉の袋が一つも残ってないんだよ―――――――――っ!!??
「ルッ、ルイルイ! 一体あんたは何を企んでいるんだ!?」
「何を言っているヒトヤン? 人聞きが悪いなぁ~私が何か企むような人間に見えるか?」
「思いっきり見えるわ!!」
ルイルイのことだ。きっと具材は簡単に手に入らないように何か仕掛けをしているんじゃないのか!?
「ど、どうしよう? みんな行っちゃったわ……」
「一矢!! 今、ルイルイに文句を言っている暇は無いんじゃない!?」
「そ、そうだな舞奈……」
うわぁ、舞奈の顔見るのつれぇなぁぁ……
「よ、よしフツオ!! 俺がここに残るから、お前と舞奈ちゃん、和久塁さんの3人で具材を探してきてくれ!?」
「えっ、ちょっと待ってよモブオ? 俺は走るのは苦手だし、お前は足が速いんだから、モブオが具材を探しに行った方が良いんじゃないのか!?」
「フツオ、お前さ、大事な事を忘れていないか? ちょっと耳を貸せ」
「え?」
「今回の合宿でのお前の目的は何だ? あの2人を仲良くさせる事だろ? ってことはあの2人の傍には俺よりお前が居た方が良いに決まっているじゃないか。それと俺には良い作戦があるんだ」
ボソボソボソ……ボソ、ボソボソ……
「よし、分かったよ。お前凄いな!? さすが学年総合200位の男だな!!」
「それ褒めてないぞ!! 嫌味かよ!?」
「それじゃぁ米を炊くのはモブオに任せて後の3人で具材を探しに行こう!!」
しかし、ルイルイの奴、とんでもない企画を考えやがって……具材を洗ったり切ったりするだけでも大変なのに、その具材を探して持ってこいだなんてよ。チッ、覚えてろよ……いつか反撃の狼煙《のろし》を上げてやるからな!!
「ねぇ一矢? カレーの具材のメインはジャガイモやニンジンだけど、まずはルイルイが言っていた農園に行ってみる?」
「そうだな舞奈。まずは農園に行こう」
「布津野君、お肉はどうする? 向こうに牧場があるけど、それはさすがに無理があるわ……」
「そ、そうだよな!! 俺達に肉をさばけるわけないし、それ以前に牛を捕まえるなんて怖くて無理だし……まぁ、肉の事は後で考えようぜ? まずは無難に野菜から集めよう!!」
さぁ、この慌ただしい状況の中で、この2人を仲良くさせる事なんてできるのか?
『頑張れ俺。諦めるなヒトヤン!!』って何で俺が自分の事を『ヒトヤン』って言わなきゃいけないんだ!? 思わずつられちまったぜ……それもこれもみんなルイルイのせいだ!!
――――――――――――――――――――――
【名染伊太合宿所敷地内】
「おい、アレ見ろよ!? あの3人って3組の……この間の中間テストで学年総合1位だった『桃色ナイスバディ』こと『寿志光舞奈ちゃん』と総合2位『赤髪世話好き美少女』こと『和久塁聖香ちゃん』とまさかの総合10位『なんか凄い普通の子』として有名になった『布津野一矢』じゃないのか!?」
「ほんとだ、なんか凄いメンバーの班だな!? しっかし、美人2人と仲良く鼻の下を伸ばしながら具材探しをしている布津野の野郎には絶対負けたくないよな!?」
「あぁ、そうだよな。あんな奴に絶対負けたくないな!! 3組の奴等はともかく他のクラスの奴等とは協力して、あいつ等には絶対勝とうぜ!?」
「ねぇ、ちょっと~あんた達~? この具材探しで勝ち負けなんかあるのかしら?」
「そ、それは分からないけど……でも、あの口は悪いけどめちゃくちゃセクシーで妖艶な美人所長代理だったらあり得るんじゃ無いのか? とりあえず早く具材を探したほうが絶対良いに決まってるぜ!!」
「痛っ!!」
「ど、どうした舞奈!?」
「ッツ~……ちょっと足首をひねったみたい……」
「舞奈大丈夫? 歩ける?」
「歩けるのは歩けるけど……走るのは無理みたい……」
「仕方ない、ゆっくり歩いて行こう? 農園まではもう後少しだし、最悪肉は諦めよう。別に野菜カレーでも良いじゃん」
「そ、そうよね。ヘ、ヘルシーで良いんじゃないかな? 私、バスの中でお菓子をたくさん食べたからあまりお腹空いてないし……それに、ちょうど私、今ダイエット中だから……」
いや和久塁、お前のお菓子はほとんど舞奈が食べていなかったか? それにめちゃくちゃスリムなお前がダイエット中ってのも嘘だろ? きっと舞奈の事を気遣って言ってくれているんだろうなぁ……ほんとお前は良い奴だな。
「一矢~私、お腹ペコペコなんだけどぉぉ!!」
舞奈、お前はどの口でそんな事を言ってやがる!?
「布津野君、あの木の下を見て!? 皆、集まっているわ!!」
「え?」
「オ――――――イッ!! この木の枝に牛肉の入った袋がいくつもぶら下がっているぞーっ!!」
「なっ、何だと―――っ!?」
「そういう事だったのね? 牛を捕まえるところからじゃ無かったのね!?」
「マジでそれはホッとしたけど、そういうことなら俺達も肉をゲットしないとないけないよな!? よし、俺が肉を取りに行って来るから、2人はゆっくり歩いて農園に向かってくれないか!?」
「わ、分かったわ。それじゃあ舞奈、私達は農園に行きましょう」
――――――――――――――――――――――
【2年3組 4時限目・テルマ視点】
そろそろ一矢君達、お昼の準備をしている頃かしら?
一矢君達とならきっと楽しいだろうなぁ……
舞奈ちゃんは料理が上手だからきっと美味しい昼食になるでしょうねぇ……私も食べたいなぁ……私の『神の舌』がそう言ってるわ……ってね。クスッ
「ちょ、ちょっと今の見たか!? あのテルマちゃんが『クスッ』って微笑んだぞ!!」
「あぁ、俺も見た!! 凄い可愛らしい笑顔だったよな!? 一体テルマちゃんに何があったんだ!? もしかして思い出し笑いカナ? あぁ~っ、ギュウッと抱きしめたくなってきたぞ!!」
「ほんと木西さんってリスみたいで可愛らしいわ~♡ ずっと見ていても飽きないし、女の私から見ても可愛い過ぎてたまらないわ♡」
「ちょっと~やめてよねぇ? 変な道に走らないでよ~? でも、あんたの気持ち分からない訳じゃ無いけどね♡」
ザワ、ザワザワザワ、ザワザワ、ザワザワ、ザワザワザワザワ……
な、何!?
何で急に教室中がざわつきだしたの?
それに何でクラス全員が私を睨んでいるのよ!?
私が何かしたっていうの?
いつも目立たないようにしている私が何かするはずは……
あぁ~もう、そんなに私をジロジロ見ないでよ!!
私が一体何をしたっていうのよ!?
はぁ……こんな時に一矢君が居てくれたらなぁ……
あっ、そうだわ。お昼休みに一矢君に自撮り写メ送ってみようかな?
へ、返事来るといいなぁ……
――――――――――――――――――――――
【肉の入った袋がぶら下がっている木の下】
「う、嘘だろ……?」
「へへへ、悪いな布津野ぉ、早い者勝ちだし仕方無いよなぁ~?」
「さぁ肉はゲットしたし、次は野菜だな? 皆、早く農園に行こうぜ!?」
な、な、なんてこった……
何で肉の袋が一つも残ってないんだよ―――――――――っ!!??
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
ネットで出会った最強ゲーマーは人見知りなコミュ障で俺だけに懐いてくる美少女でした
黒足袋
青春
インターネット上で†吸血鬼†を自称する最強ゲーマー・ヴァンピィ。
日向太陽はそんなヴァンピィとネット越しに交流する日々を楽しみながら、いつかリアルで会ってみたいと思っていた。
ある日彼はヴァンピィの正体が引きこもり不登校のクラスメイトの少女・月詠夜宵だと知ることになる。
人気コンシューマーゲームである魔法人形(マドール)の実力者として君臨し、ネットの世界で称賛されていた夜宵だが、リアルでは友達もおらず初対面の相手とまともに喋れない人見知りのコミュ障だった。
そんな夜宵はネット上で仲の良かった太陽にだけは心を開き、外の世界へ一緒に出かけようという彼の誘いを受け、不器用ながら交流を始めていく。
太陽も世間知らずで危なっかしい夜宵を守りながら二人の距離は徐々に近づいていく。
青春インターネットラブコメ! ここに開幕!
※表紙イラストは佐倉ツバメ様(@sakura_tsubame)に描いていただきました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
全力でおせっかいさせていただきます。―私はツンで美形な先輩の食事係―
入海月子
青春
佐伯優は高校1年生。カメラが趣味。ある日、高校の屋上で出会った超美形の先輩、久住遥斗にモデルになってもらうかわりに、彼の昼食を用意する約束をした。
遥斗はなぜか学校に住みついていて、衣食は女生徒からもらったものでまかなっていた。その報酬とは遥斗に抱いてもらえるというもの。
本当なの?遥斗が気になって仕方ない優は――。
優が薄幸の遥斗を笑顔にしようと頑張る話です。
しゅうきゅうみっか!-女子サッカー部の高校生監督 片桐修人の苦難-
橋暮 梵人
青春
幼少の頃から日本サッカー界の至宝と言われ、各年代別日本代表のエースとして活躍し続けてきた片桐修人(かたぎり しゅうと)。
順風満帆だった彼の人生は高校一年の時、とある試合で大きく変わってしまう。
悪質なファウルでの大怪我によりピッチ上で輝くことが出来なくなった天才は、サッカー漬けだった日々と決別し人並みの青春を送ることに全力を注ぐようになる。
高校サッカーの強豪校から普通の私立高校に転入した片桐は、サッカーとは無縁の新しい高校生活に思いを馳せる。
しかしそんな片桐の前に、弱小女子サッカー部のキャプテン、鞍月光華(くらつき みつか)が現れる。
「どう、うちのサッカー部の監督、やってみない?」
これは高校生監督、片桐修人と弱小女子サッカー部の奮闘の記録である。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
先生と僕
真白 悟
ライト文芸
高校2年になり、少年は進路に恋に勉強に部活とおお忙し。まるで乙女のような青春を送っている。
少しだけ年上の美人な先生と、おっちょこちょいな少女、少し頭のネジがはずれた少年の四コマ漫画風ラブコメディー小説。
Bグループの少年
櫻井春輝
青春
クラスや校内で目立つグループをA(目立つ)のグループとして、目立たないグループはC(目立たない)とすれば、その中間のグループはB(普通)となる。そんなカテゴリー分けをした少年はAグループの悪友たちにふりまわされた穏やかとは言いにくい中学校生活と違い、高校生活は穏やかに過ごしたいと考え、高校ではB(普通)グループに入り、その中でも特に目立たないよう存在感を薄く生活し、平穏な一年を過ごす。この平穏を逃すものかと誓う少年だが、ある日、特A(特に目立つ)の美少女を助けたことから変化を始める。少年は地味で平穏な生活を守っていけるのか……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる