46 / 74
第4章 勉強会編
第46話 神の舌?
しおりを挟む
今日は勉強会なんだよな!?
それなのに何でこんな展開になるんだ!?
しかし、これでテルマ先輩も黙っているはずが無いよな?
「ひ、一矢君……」
ほら来たぁっ!!
「な、何ですか、テルマ先輩?」
「私は皆と違って料理は苦手なの……でもね、味見は得意なの……」
「は? はぁ……」
どんどん話が違う方向に……
「私は小さい頃から家族や周りの人達に『神の舌』と言われて恐れられてきた女なの……」
か、『神の舌』だと!?
どっかの漫画か何かで聞いた事あるような異名だな。
テルマ先輩、パクッてませんか?
「だから私が夕飯の味見役をして、マズければ捨てて再度、作ってもらい……」
いや、捨てちゃったりしたら『もったいないお化け』が出てきますよ!!
「神の舌を唸らせるような最高の味のものを一矢君には食べてもらいたいから……だから私も夕飯のお手伝いに行っても良いかなぁ?」(ニコッ)
ドキッ!!
テ、テルマ先輩の可愛らしいさと怪しさが入り混ざったこの表情……
そしてこの何とも言えない位置からの上目遣い!!
うう……この表情にまたしてもやられてしまったぜ……
こ、この『小悪魔天使』めぇ……力が吸い取られた感じがしたぞ。
「テ、テルマ先輩もお願いします……その神の舌を期待しています」
「フフフ……任せておいて……」
「ひ、一矢君僕も……」
「子龍先輩は手伝わなくて良いです!!」
「え―――っ!? 僕はダメなのかい? それは残念過ぎるよぉぉ……僕も料理は得意なんだけどなぁ……でも、まぁいっか~夕飯の支度をしている間、この部屋には僕と一矢君の二人きりだけになっちゃうし、誰に遠慮することなく二人でゆっくり話も出来るし、色々とできるからねぇ……」
色々って何だよ!?
「お願いです!! どうか子龍先輩も台所に行って、思う存分、母さん達を手伝ってきて下さい!!」
「えっ!? どうこと?? ぼ、僕も手伝いに行っても良いのかい?」
「はい、1秒で俺の気は変わりました!!」
「気が変わるの早過ぎない? でも分かったよ。一矢君と2人きりで話をするのも楽しみではあるけどさ、僕も喜んで夕飯の手伝いをさせてもらうよ」
「よろしくお願いします!!」
はぁぁぁぁ……危ないところだったぜぇぇ……
俺の部屋に子龍先輩と二人きりだなんて、想像しただけで恐ろし過ぎるぜ!!
別に何かある訳ではないと思うけど、念には念を……万が一って事があるからな!! それに、作者が違うファン層を増やす為に急に路線を変える可能性もあるし、油断大敵だぜ!!
あっ?
それじゃぁ、皆が夕飯の手伝いをしている間、俺は何をすれば良いんだよ?
「あのぉ、皆さんが夕飯のお手伝いをしてくれている間、俺は自習って事になるんですか?」
「そ、そうですねぇ……一矢君には自習をしていただくしかないですね……」
「そうね、自習しかないわね? 一矢君、しっかり自習しといてね? ところでテルマ、今何時かな?」
「5時半よ……」
「え、もうそんな時間なの? それじゃぁ私達は……」
「ですよね。どおりでさっきからお腹の虫が鳴っているなぁって思っていたんです。じゃあそろそろ夕飯のお手伝いをするから一矢は1人でちゃんと自習しといてね?」
オイッ!?
オイオイオイオイッ!?
俺、まだ何の勉強もしてないんですけど!!
ていうかあなた達、俺んちに何しに来たんだよ!!??
――――――――――――――――――――――――
はぁぁぁ、何で勉強会なのに自習なんだよ?
元はと言えば誰のせいでこうなってしまったんだ?
・・・・・・
俺じゃねぇか!!
ピンポーン……
ピンポーン……
ん?
ピンポーピンポーピンポーン!!
だ、誰か来たみたいだぞ?
母さん出てくれないのかな?
なっ、何だ、インターホンが壊れそうな勢いで押しているぞ!!
一体、誰が来たんだ!?
母さんは何で出てくれないんだよ?
ガチャッ……
「母さん、誰か来たぞーっ!!」
キャッキャ キャッキャ キャッキャ
はぁぁぁ……台所は女子トークをしているのかめちゃくちゃ騒がしいな。あんなに激しいインターホンの音が聞こえていないなんてどれだけ盛り上がっているんだ?
きっと母さんのことだから先輩達や舞奈に色んな質問をしているんだろうな?
絶対そうに違いない。母さん、頼むから変な質問はしないでくれよ。
しかし子龍先輩も女子トークに参加しているのか? いやあの人なら入りそうだな。
ってか、皆ちゃんと料理の手伝いをしているのかよ?
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン!!
うるせぇな!!
はぁぁ……仕方ないな。俺が出て行くとしようか……
でもインターホンをあんなに激しく推す様な人だし、ちょっと怖いから、まずはモニターから見るだけにしよう……
!!??
て、て、天翔部長!!
なんかモニター越しに大声で叫んでいるぞ。
「ミヨミヨ~っ!! この家に居るんだろう~っ!? 君に会いに来たよ~っ!! 放課後にネガティ部の部室に行ったら誰も居なくてさ~僕、超心配したんだよ~っ!! ここに居るのは分かっているから、さぁ早くそのドアを開けてくれないかなぁ~!? そして君の心のドアも開けてくれないか~っ!?」
上手いこと言いやがるな!!
って、感心している場合じゃないよな!?
でも何で……何で……
天翔部長がウチを知ってるんだ――――――――――――っ!!??
それなのに何でこんな展開になるんだ!?
しかし、これでテルマ先輩も黙っているはずが無いよな?
「ひ、一矢君……」
ほら来たぁっ!!
「な、何ですか、テルマ先輩?」
「私は皆と違って料理は苦手なの……でもね、味見は得意なの……」
「は? はぁ……」
どんどん話が違う方向に……
「私は小さい頃から家族や周りの人達に『神の舌』と言われて恐れられてきた女なの……」
か、『神の舌』だと!?
どっかの漫画か何かで聞いた事あるような異名だな。
テルマ先輩、パクッてませんか?
「だから私が夕飯の味見役をして、マズければ捨てて再度、作ってもらい……」
いや、捨てちゃったりしたら『もったいないお化け』が出てきますよ!!
「神の舌を唸らせるような最高の味のものを一矢君には食べてもらいたいから……だから私も夕飯のお手伝いに行っても良いかなぁ?」(ニコッ)
ドキッ!!
テ、テルマ先輩の可愛らしいさと怪しさが入り混ざったこの表情……
そしてこの何とも言えない位置からの上目遣い!!
うう……この表情にまたしてもやられてしまったぜ……
こ、この『小悪魔天使』めぇ……力が吸い取られた感じがしたぞ。
「テ、テルマ先輩もお願いします……その神の舌を期待しています」
「フフフ……任せておいて……」
「ひ、一矢君僕も……」
「子龍先輩は手伝わなくて良いです!!」
「え―――っ!? 僕はダメなのかい? それは残念過ぎるよぉぉ……僕も料理は得意なんだけどなぁ……でも、まぁいっか~夕飯の支度をしている間、この部屋には僕と一矢君の二人きりだけになっちゃうし、誰に遠慮することなく二人でゆっくり話も出来るし、色々とできるからねぇ……」
色々って何だよ!?
「お願いです!! どうか子龍先輩も台所に行って、思う存分、母さん達を手伝ってきて下さい!!」
「えっ!? どうこと?? ぼ、僕も手伝いに行っても良いのかい?」
「はい、1秒で俺の気は変わりました!!」
「気が変わるの早過ぎない? でも分かったよ。一矢君と2人きりで話をするのも楽しみではあるけどさ、僕も喜んで夕飯の手伝いをさせてもらうよ」
「よろしくお願いします!!」
はぁぁぁぁ……危ないところだったぜぇぇ……
俺の部屋に子龍先輩と二人きりだなんて、想像しただけで恐ろし過ぎるぜ!!
別に何かある訳ではないと思うけど、念には念を……万が一って事があるからな!! それに、作者が違うファン層を増やす為に急に路線を変える可能性もあるし、油断大敵だぜ!!
あっ?
それじゃぁ、皆が夕飯の手伝いをしている間、俺は何をすれば良いんだよ?
「あのぉ、皆さんが夕飯のお手伝いをしてくれている間、俺は自習って事になるんですか?」
「そ、そうですねぇ……一矢君には自習をしていただくしかないですね……」
「そうね、自習しかないわね? 一矢君、しっかり自習しといてね? ところでテルマ、今何時かな?」
「5時半よ……」
「え、もうそんな時間なの? それじゃぁ私達は……」
「ですよね。どおりでさっきからお腹の虫が鳴っているなぁって思っていたんです。じゃあそろそろ夕飯のお手伝いをするから一矢は1人でちゃんと自習しといてね?」
オイッ!?
オイオイオイオイッ!?
俺、まだ何の勉強もしてないんですけど!!
ていうかあなた達、俺んちに何しに来たんだよ!!??
――――――――――――――――――――――――
はぁぁぁ、何で勉強会なのに自習なんだよ?
元はと言えば誰のせいでこうなってしまったんだ?
・・・・・・
俺じゃねぇか!!
ピンポーン……
ピンポーン……
ん?
ピンポーピンポーピンポーン!!
だ、誰か来たみたいだぞ?
母さん出てくれないのかな?
なっ、何だ、インターホンが壊れそうな勢いで押しているぞ!!
一体、誰が来たんだ!?
母さんは何で出てくれないんだよ?
ガチャッ……
「母さん、誰か来たぞーっ!!」
キャッキャ キャッキャ キャッキャ
はぁぁぁ……台所は女子トークをしているのかめちゃくちゃ騒がしいな。あんなに激しいインターホンの音が聞こえていないなんてどれだけ盛り上がっているんだ?
きっと母さんのことだから先輩達や舞奈に色んな質問をしているんだろうな?
絶対そうに違いない。母さん、頼むから変な質問はしないでくれよ。
しかし子龍先輩も女子トークに参加しているのか? いやあの人なら入りそうだな。
ってか、皆ちゃんと料理の手伝いをしているのかよ?
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン!!
うるせぇな!!
はぁぁ……仕方ないな。俺が出て行くとしようか……
でもインターホンをあんなに激しく推す様な人だし、ちょっと怖いから、まずはモニターから見るだけにしよう……
!!??
て、て、天翔部長!!
なんかモニター越しに大声で叫んでいるぞ。
「ミヨミヨ~っ!! この家に居るんだろう~っ!? 君に会いに来たよ~っ!! 放課後にネガティ部の部室に行ったら誰も居なくてさ~僕、超心配したんだよ~っ!! ここに居るのは分かっているから、さぁ早くそのドアを開けてくれないかなぁ~!? そして君の心のドアも開けてくれないか~っ!?」
上手いこと言いやがるな!!
って、感心している場合じゃないよな!?
でも何で……何で……
天翔部長がウチを知ってるんだ――――――――――――っ!!??
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
ネットで出会った最強ゲーマーは人見知りなコミュ障で俺だけに懐いてくる美少女でした
黒足袋
青春
インターネット上で†吸血鬼†を自称する最強ゲーマー・ヴァンピィ。
日向太陽はそんなヴァンピィとネット越しに交流する日々を楽しみながら、いつかリアルで会ってみたいと思っていた。
ある日彼はヴァンピィの正体が引きこもり不登校のクラスメイトの少女・月詠夜宵だと知ることになる。
人気コンシューマーゲームである魔法人形(マドール)の実力者として君臨し、ネットの世界で称賛されていた夜宵だが、リアルでは友達もおらず初対面の相手とまともに喋れない人見知りのコミュ障だった。
そんな夜宵はネット上で仲の良かった太陽にだけは心を開き、外の世界へ一緒に出かけようという彼の誘いを受け、不器用ながら交流を始めていく。
太陽も世間知らずで危なっかしい夜宵を守りながら二人の距離は徐々に近づいていく。
青春インターネットラブコメ! ここに開幕!
※表紙イラストは佐倉ツバメ様(@sakura_tsubame)に描いていただきました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
全力でおせっかいさせていただきます。―私はツンで美形な先輩の食事係―
入海月子
青春
佐伯優は高校1年生。カメラが趣味。ある日、高校の屋上で出会った超美形の先輩、久住遥斗にモデルになってもらうかわりに、彼の昼食を用意する約束をした。
遥斗はなぜか学校に住みついていて、衣食は女生徒からもらったものでまかなっていた。その報酬とは遥斗に抱いてもらえるというもの。
本当なの?遥斗が気になって仕方ない優は――。
優が薄幸の遥斗を笑顔にしようと頑張る話です。
しゅうきゅうみっか!-女子サッカー部の高校生監督 片桐修人の苦難-
橋暮 梵人
青春
幼少の頃から日本サッカー界の至宝と言われ、各年代別日本代表のエースとして活躍し続けてきた片桐修人(かたぎり しゅうと)。
順風満帆だった彼の人生は高校一年の時、とある試合で大きく変わってしまう。
悪質なファウルでの大怪我によりピッチ上で輝くことが出来なくなった天才は、サッカー漬けだった日々と決別し人並みの青春を送ることに全力を注ぐようになる。
高校サッカーの強豪校から普通の私立高校に転入した片桐は、サッカーとは無縁の新しい高校生活に思いを馳せる。
しかしそんな片桐の前に、弱小女子サッカー部のキャプテン、鞍月光華(くらつき みつか)が現れる。
「どう、うちのサッカー部の監督、やってみない?」
これは高校生監督、片桐修人と弱小女子サッカー部の奮闘の記録である。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
Bグループの少年
櫻井春輝
青春
クラスや校内で目立つグループをA(目立つ)のグループとして、目立たないグループはC(目立たない)とすれば、その中間のグループはB(普通)となる。そんなカテゴリー分けをした少年はAグループの悪友たちにふりまわされた穏やかとは言いにくい中学校生活と違い、高校生活は穏やかに過ごしたいと考え、高校ではB(普通)グループに入り、その中でも特に目立たないよう存在感を薄く生活し、平穏な一年を過ごす。この平穏を逃すものかと誓う少年だが、ある日、特A(特に目立つ)の美少女を助けたことから変化を始める。少年は地味で平穏な生活を守っていけるのか……?
先生と僕
真白 悟
ライト文芸
高校2年になり、少年は進路に恋に勉強に部活とおお忙し。まるで乙女のような青春を送っている。
少しだけ年上の美人な先生と、おっちょこちょいな少女、少し頭のネジがはずれた少年の四コマ漫画風ラブコメディー小説。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる