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第4章 百獣の王の星 [森星]

第7話 電撃、水、爆発

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【登場人物】


 ▼何でも屋

 [サンダー・パーマー=ウラズマリー]
 金髪の活発な青年。電撃系の能力を持つ。
 サンダー・P・ウラズマリーから「プラズマ」というあだ名で呼ばれる。
 遺伝子能力養成学校高等部を卒業し、輸送船に忍び込んで宇宙へと旅立った。

 [バリス・スピア]
 元軍医で、毒の能力を持つ医者。
 薄紫で、天を衝くようなツンツン頭。目つきが死ぬほど悪い。
 どんな病でも直す幻の植物を探すため、医星を出てプラズマと旅をすることになる。

 [水王スオウ 涙流華ルルカ
 元名家・水王スオウ家の侍で、水の遺伝子能力者。
 プラズマ達に妹を救われた一件で、自分に足りないものを探すため、水王家当主から世界を回ることを命じられる。

 [ラルト・ローズ]
 白色の長髪で、いつもタバコをふかしている政府軍中佐。
 口が悪く、目つきももれなく悪い炎の遺伝子能力者。
 政府軍内の裏切りにより、軍を退官してプラズマ達と旅に出ることを決心する。


 ▼森星しんせい
 [ドルニク・バリスタ]
 森星の王。黄金のたてがみを生やしている上裸の大男。

 [ザルダム・バリスタ]
 ドルニク・バリスタの父で、宇宙船の代わりとなる宇宙亀を販売している。
 元政府直轄治安維持機関の一員。

 [ジョン・ロレンツ]
 森星王しんせいおう選挙で現星王のバリスタと争った政治家。
 今は反星王派に属している。


 ▼Mastersマスターズ
 [Master MOONLIGHT]
 本名はロイ・カレセフューレ。
 元大元帥で、現Mastersの一人。
 実業家としても成功を収めており人望もある。
 森星での人攫い調査のため派遣された。

 [Master THUNDER FLAME]
 本名はガウディオ・ジア。
 元四帝で、現Mastersの一人。
 ジア家の長男で、アリス、メルツィア達の兄。
 森星での人攫い調査のため派遣された。

 ▼その他

 [セリナ]
 プラズマの幼馴染の女の子。
 勤勉で真面目な性格。氷の能力を操る。

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【お知らせ】
 1話が長尺になってきた…

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~森星・中央街区南東ジャングル~
 
「ルルカ! ついてこいよ!」
 プラズマは自身の体を一縷いちるの電撃と変え、超速でジグザグにバリスタ星王に迫っていく。涙流華も右手に刀を持ったまま、プラズマの後を追って疾走する。

「ちょこまかと鬱陶しい!」
 星王はプラズマに向けて光弾を放つが、途轍もないスピードの彼を捉えることができない。
 当たらなかった数発の光弾は後ろの木々に当たって爆発を起こす。

 攻撃を潜り抜けたプラズマは電撃をまとって星王の腹部に体当たりした。
「少し痺れる……くらいだな!!」
 しかし、星王は巨大な両手でプラズマの体を握って押さえていた。そして星王はプラズマを両手で絞め上げていく。
 プラズマは少しでも抵抗しようと右手を伸ばして星王の左頬を力一杯押した。
「貴様…!」
 さらにプラズマは長いもみあげを下方向に引っ張っている。
「このデブ野郎が…!!」
 左手は絞め上げられて自由に動かすことはできなかったが、星王の右わき腹を力無く殴っていた。
「誰がデブか! 筋肉の塊だ!」

 煽り耐性がないためか、星王は顔を真っ赤にしてさらにプラズマを絞め上げている。

「プラズマ!」
 涙流華が星王の首元を左から横に一閃するが、彼はプラズマを離して右腕の鉄甲で防御した。
 涙流華の刀と星王の鉄甲がぶつかり火花が散る。

 星王は左手で火花を払うが、その隙に涙流華はプラズマの後ろ襟を掴み、引きずって後退する。


 よれた後ろ襟を気にしながら立ち上がるプラズマ。その傍らに立つ涙流華は星王から視線を外さず、警戒を続けていた。
「遅えよ……ルルカ!」

「お前にはついていけるとは言ったが、電撃についていける人間などいるものか。この莫迦ばか

「あ~、ルルカってAGISエイジス使えないもんなぁ。嫉妬すんなって」
 プラズマは口角を上げて左肘で涙流華の右肩を小突いた。

「水王家の侍は遺伝子の同調エイジスなど使わんわ」

「ってか、バリスとラルトの援護ないと思ったら、あいつらどっか行きやがったな」

「私は元々あいつラルトのことなんてあてにしてないがな」

 バリスタ星王は目の前に立ちはだかる若者2人を見つめていた。
「お前ら若いのに中々やるな。流石は四帝直轄隊といったところか。しかし四帝もあいつら側とはな。まぁ、潰す相手が少し増えただけで変わりはない」
 その言葉にプラズマと涙流華は構えなおした。

「なんでそこまでして反星王側を潰そうとすんだよ。話し合いで解決すればいいだろ。お前が暴力を捨てりゃ話し合いができんだろ」
 プラズマの言葉に星王は反論した。

「無理だ。奴らは暴力で叩き潰す。でなければ、この星は変わらない」
 星王の鋭い眼光がプラズマ達を貫く。
「やつらは……砂星民からの帰化民はこの星の癌だ。排除しなければこの先、元から住んでいる純星民が苦しくなるだけだ」

「奴らは……砂星から森星に入星し、乗っ取って自分達に有利な星にしてから、森星の潤沢な資源を奪おうとした」

「裏で糸を引いている者がいる。戦星が狙われたのと同じだ。戦星の戦力を奪うため乗っ取ろうとしたように、この星の資源を奪うために乗っ取ろうとした」

「けど元砂星民にもいい人はたくさんいるだろ!」
 プラズマが声を上げる。

「そうだ。その通りだ」
 星王の目から一瞬殺気が和らいだ。
「儂も森星を大事にしてくれる者であれば、純星民だろうが帰化民だろうが構わない。同じ森星を愛する森星民だ。皆が仲良く手を取り、多星民が混在する星であってもいいと思う」

 彼の言葉通り、彼がまだ星王選挙に出る前のこと。彼は移民政策に理解を示しそれに向けた法を整備していたこともあった。

「何も元の母星を愛すなとは言わない。ただ森星民になったからにはやはり森星を1番に思ってほしい。ただそれだけの願いだった」

 星王の口調が刺々しくなる。
「だが、反星王派……砂星系帰化民はそうではない」

「自分たちの文化を、やり方を、思想をもって侵食してきている。これまでの森星王は酷かった。そのせいで政界、報道、教育の中枢がほとんど砂星系に乗っ取られた」

 星王が移民政策に力を入れる中、帰化の慎重な許諾を盛り込んだ法律を制定しようとしたところ、在森星の砂星民に物理的にも社会的にも邪魔をされた。

 犯罪者や素行不良者。
 税金や各種支払いの滞納者。
 危険視される新興宗教や破壊思想を信仰する者。

 それらの者の帰化申請を拒むことができる、そういう内容を盛り込んだところ異星民に大きく批判されたのだ。
 すでに森星での砂星民の地位、利権は確立されており、それを元に戻そうとするバリスタ・ドルニクをよく思う砂星民はいなかった。

 すでに森星の主要部に大きなパイプを持つ砂星民は、報道を使ってバリスタに“非人権派の暴君”というレッテルを貼った。

「報道で何を流すのかと思えば、森星民がいかに愚かで、国際的に遅れているか、そんな内容ばかり」
 映像ホログラムをつければ、そこに流れていたのは時代を逆行する森星民とそれを先導するバリスタ・ドルニク。

「政界では森星民に有利な法律が制定され、他星民の“豊かな権利”を少しでも阻害するような法律は制定見送りだ。まぁ、奴らに買われた森星の政治家たちもこの星の癌だがな」

「もちろんそれも報道はされない。森星民に知られたら反旗を翻されるからな」

「森星に足りないところは皆に伝えたらいい。そして皆で変えていけばより良い方向に向かう。しかし同時に誇るべきところも伝えるべきだ」

 暴君とばかり思っていたバリスタにも自分なりの正義を持って行動していたことを知った涙流華は彼に尋ねた。
「反星王側と…ロレンツと和解はできなかったのか……?」

 涙流華は水王家と如月家の紛争を思い出していた。
 自身達は和解ができなかった。
 如月てつの最後の言葉。それを聞いて水王家が如月家の意見を聞き入れていれば……和解の機会はあったはず。
 彼女はそう後悔していた。

 しかし、星王から返ってきた言葉は…

「和解の時期は到に過ぎた」

「儂の政権以前、砂星の挑発で衝突するたびに何度も何度も大目に見てきた」
 過去に森星の重力域直近で戦闘船が巡航したり、大砲を備えた民間船が侵入してきたりと、強気な星であれば紛争となってもおかしくないほどの不法行為があった。
 
 しかしその都度“知らない”と一点張りをされていた。
 それらは全て森星での法律改正があった時だった。

「それこそ戦星や央星が相手なら何度も戦争となっていただろう。そんな中での儂の当選は、森星の神がくれた最後の機会だと確信した」

「森星民はお人好しすぎる。儂もそうだった。元砂星民にも良い者は沢山いる。だから徐々に乗っ取られているなんてことは思い過ごしだと」

「しかしそれは思い過ごしなどではなかった。もう後一歩で取り返しがつかないところまで来ていた」

 星防にまで不利な法律が制定されそうになっていたところで、ある事件が起きた。
 バリスタが星王になる前の話だ。王とは別指令系統となっている星軍。その星軍の基地にある怪盗が入った。

 大怪盗ルパン。

 侵入不可能なところは無いとまで言われた盗人。
 しかし、義賊的なルパンの盗みは大衆に歓迎された。

 そのルパンが森星軍基地に入り、機密情報を盗んだのだ。
 その情報が黒塗りで公表され、銀河を騒がせた。

 それから森星の星防の脆弱さが問疑され、星民の危機意識が高まった。そうしたこともあり、森星を強くすると公約を掲げたドルニク・バリスタが王として君臨したのだ。

「儂が過激派として叩かれようとも、純森星民の権利が本来あるべきところに戻るなら、儂はそれで構わんかった。儂の政権となって無茶はしたが、状況はかなり持ち返した」

「一部の良い他星民のために、多くの純森星民が苦しむくらいなら、儂は一部の他星民を切る」

 バリスタ星王はプラズマ達に対して構える。
「それが森星王としての儂の正義だ」

 涙流華は何か思うことがあるのか、その言葉を復唱した。
「正義……」

 構える星王に対してプラズマが前へと歩み出る。
「お前の正義は分かった。だけど待ってくれ。反星王派の拠点を爆撃するな」
 このままでは星王、反星王側、そのどちらもが不幸になる。
 星王の想いは間違っていない。自星民を守るための決断だ。しかし、これ以上の虐殺は星王だけでなく、純森星民にとっても不利となる。

 プラズマとしてはなんとか話し合いで折り合いをつけてほしいのが本音だった。
 しかし…

「なるほど、お前らは反星王派か」
 星王の両手が光り輝く。

「ならば止めてみろ」
 前に突き出した星王の両手から直径1メートルほどの光弾が射出された。

「くそっ! ダメなのかよ!」
 プラズマは涙流華の方に振り向く。
「ルルカ! 水で相殺できるか!?」

「今やる!!」
 涙流華は刀の鋒から水の球を弾き出すと、その水球は光弾とぶつかり爆発を起こした。

 水蒸気が立ち込める中、星王の放った光弾は少し小さくはなったものの、依然としてプラズマ達の方へと向かっている。

「弾まだ生きてんのかよ! やべぇ…!」
 水蒸気で光弾が視認できなかったプラズマは回避が遅れてしまう。

「プラズマっ!」
 涙流華がプラズマの前へと素早く出ると、光弾を縦に両断した。光弾は真っ二つに分かれると、それぞれ斜めに進み、木々にぶつかり爆発を起こした。

「プラズマ、気づいたか?」
 その様子を見ていた涙流華は振り返ることなく、背後のプラズマに問いかけた。

「あったりめぇだ! 次は俺が跳ね返してやるよ!」
 プラズマは鼻息荒く宣言し、地面に落ちている木の棒を拾い上げた。

 構えるプラズマに対してバリスタ星王は光弾を再度放った。大きさは先ほどと同じ1メートルくらいのものだった。
 するとプラズマは迫りくる光弾に向けて木の棒を振りかぶる。そして力強く木の棒でその光弾を打ち返した。
 
 星王は驚きつつも、跳ね返された光弾を避ける。

「なるほど。儂の力を掴んできているわけか」
 星王は不敵な笑みを浮かべた。

「接触すると爆発する。爆発するのは光の弾の表面積の何十分の一か以上の面積が接触したときのみ。そうだろう?」
 涙流華が星王に問う。

「ならこれはどうだ?」
 星王は手のひらを前に突き出すと、無数の極小の光弾を出現させた。
「ちいせぇ!!」
 その弾はビー玉程の小ささだった。

「プラズマ! 下がれ!!」
 涙流華が手のひら大の石を拾って前方に投げた。
 彼女の投げた石が無数の光弾に当たると、連続して小さな爆発を起こした。

 それでもまだ残っている光弾がプラズマ達を襲う。
 プラズマは涙流華の前に立つと腕をクロスして自身の顔を守った。プラズマに直撃するとパチパチと音を立てて小さく破裂する。ダメージはそこまで大きくなく、流血もなかった。
「爆竹みてぇに……!」

 すると星王は直径約5メートルの光弾を作り出した。

「次から次だな…」
「任せろ…俺が跳ね返す」

 この大きさなら掌底で押し返せる。プラズマはそう考えていた。
 光弾がプラズマ達に向かう中、星王は両手を胸の前に掲げると、左右に引きちぎるような素振りを見せた。

 すると、光弾は2つに分裂してプラズマ達に迫る。

「自在に分裂させたりできんのかよ!!」

 涙流華がプラズマの前に立つ。
「防壁を張る! 2つ並んでなら一気に爆発させられるはずだ!!」

 星王が右手をグッと握り手前に引くと、プラズマ達から見て左側の光弾の速度が落ちた。

 そして右側の光弾が水の防壁にぶつかり爆発した。

 爆発による水蒸気と土煙と共に涙流華がプラズマのところまで吹き飛ばされる。

 そして土煙をかき分けるようにもう一つの光弾がプラズマ達に迫っていた。

 プラズマが涙流華の前に立ちはだかり、指で押し返そうとした時だった。

 光弾は幾百にも分裂しプラズマ達を襲う。
 そして星王はまた右手を握って引いていた。
 分裂を見たプラズマは咄嗟とっさに背後の涙流華に覆い被さる。

 先ほどの爆竹のような爆発よりも威力の強いものだった。
 そして小さな爆発の後、より威力の強い爆発が起こる。

「がはっ……」
 プラズマは涙流華を抱えたまま、数メートル吹き飛んだ。

「できるだけ背に当たるようにして頭部への直撃を防いだか。中々やりおる」

 プラズマの背中の服は消し飛び、血が流れている。
「プ、プラズマ!!」

「大丈夫……だ。威力はそこまでじゃない……」
 そうは言いつつ立ち上がるが、プラズマの足元は少しふらついている。

「あいつ……大雑把に見えて中々トリッキーな闘い方しやがる……!」
 星王は小さく分裂させた光弾の内の一部の速度を遅くし、先に小規模の広範囲爆発を起こしてから、残った一部をまとめてバスケットボール大の光弾にしたのだった。

「早い事終わらせてもらうぞ」

AGISエイジス百獣の爆破王レイ・ボンベロ!」

「やばい… AGISエイジスだ」
 星王の能力の解放にプラズマ達はなす術がなかった。

「プラズマ……前に言ってたこの刀を使う……!」
 プラズマが目にしたのは涙流華の2本目の刀。
 それは央星で涙流華の意識が何者かに乗っ取られたという刀だった。

「待てルルカ!!」

 涙流華がその刀、憑依刀を自分の胸元に向け付きつけ高く掲げた時だった。

 ――無暗矢鱈に使っちゃだめ

 涙流華の頭に響いたその言葉に彼女は一瞬フリーズした。

「ルルカ! 待てって!!」
 突然動きを止めたその隙に、プラズマが彼女の持つ刀を押さえて下ろさせる。

「それは使うなってラルトも言ってただろ!!」

「だ、だが……これしか勝つ方法が……」

「俺に任せろ。俺はこれでもお前の使えない煉術があるからな……!」

 見え透いた虚勢。涙流華に憑依刀を使わせないための言葉だった。
 確かに涙流華は煉術が全く使えなかったが、プラズマとて使えるとは言い難い程度の煉術しか扱えない。

風唱ふうしょう!!」

 プラズマは風を地面に向かって放ち、土煙を巻き上げた。
 そして涙流華とともに開けた道から森へと入って行く。

「煙幕か。面倒な……!」


 森の中を駆け抜ける2人。
 涙流華は納得がいっていない様子だった。
「プラズマ……逃げるつもりか?」

「逃げる……? ふざけんじゃねぇ……!」
 一見逃走したように見えたが、プラズマには作戦があった。
「入り組んだ森の中なら木が壁になって爆発を防げる可能性が高くなるだろ…!」

「運が良けりゃ、あいつ自爆するかもな!」

 プラズマはそう言って立ち止まると振り返った。

「さぁ……どうくる……?」

 その瞬間、プラズマ達の横をビー玉程の大きさをした何かが途轍もない速さで通り過ぎる。
 そして遥か後方で轟音とともに大爆発を起こした。

「今のそんなにデカくなかったのに、あの爆発の大きさ!?」

 プラズマの額から冷や汗が流れ落ちる。
「おれの思い描いてた作戦とは違うぞ……!」

To be continued....





【EXTRA STORY】

「カレセヒューレさん! どこに行くんですか!?」

「一度反星王派の拠点に戻ります。ジア君は星王のところに行きなさい。私もすぐに戦線に戻ります」

「星王のことです。星王が囮となっている間に拠点が狙われるかもしれません」

「分かりました。では拠点の方はお願いします」


 To be continued to next EXTRA STORY.....?
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