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2.ヨドの街
さん、魔王様とのお話
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指をさした方を見てみると、魔王様がいる。昨晩みたときは目が光っていたと思ったけれど、今は光ってないわね。というよりも初めてお顔をみたけど、美形だ。服はなんだか民族衣装ね、どこの国に近いかしら。教養が足りないわ。刺繍が素敵だわ、ドイツっぽい?いや、でもうーん。容姿はゲームにこういう顔の人いたような、ってレベルね。もしかしてこれがこの世界の標準!?いや、まさかね。彫刻のような方なのね、魔王様。二次元って感じだわ。いえ、るみ、ここは異世界よ。
「こんばんは、この度はありがとうございます。お風呂も最高でお食事もとっても美味しかったです」
「それは重畳である。さて、本題に移る前に、『 』飯を運んでくれ。吾は腹ぺこだ」
「ワカッタ。もってくル」
シーツおばけさんに話しかけたようだけど、お名前のところだけ聞き取れなかったわ。そして、シーツおばけさんは敬語ではないのね、付き人のような感じかしら?分からないわね。
「飯が来る前に重要なことを話しておこう。もうそちはあそこには戻れぬ。荷物はこれで全部か?持ってきたぞ。それからこの生物はこちらで少し預かる。なかなかに興味深い。そちの扱いだが、そちは食客として扱う。が、人間を暇にさせるのはよくないと聞く。よって、こちらは衣食住を提供及び家庭教師とやらをつける。そちは1日1回 吾と食事を共にすること、3日に1回指定する場所にいってもらう、というのはどうだ。嫌と行ったところで拒否権はないんだが。我はどうする?帰るなら送って、なに?『 』」
魔王様がいきなり色んなことを話しているせいでキャパがオーバーしそうだわ。パサランと話しているのね。その間に少し頭の整理をしましょう。
荷物の確認はあとでいいわね、スマホもみえてるから、大丈夫そう。モチは魔王様のところにいるのね、あ、楽しそうな雰囲気ね、こちらも大丈夫ね。
拒否権はないといっていたけれど、衣食住は大きいわね、正直いうとあの花畑で生活は不可能だったものね、栄養失調か何か病気で死ぬ運命だったわ。家庭教師はよく分からないけど教えてくれるということね、この世界のことを学べということかしら。まあ、これはこれでよいわ。よく分からないし考えてもしたかないことよ。
ご飯を一緒に食べるのは拒否する必要はないわね、指定する場所が問題よね、危険がないのかそこで何をするのかってことを聞けば良いかしら。
「お、なんだ、考えが少しはまとまったか」
わぉ、声がけがよいタイミングね。心の声が読めているのかしら。
「指定する場所に行くとは私がそこに行って何かを行う必要があるのでしょうか。私は特に秀でたものは何もないのですが」
「はっはっは!真剣に悩んでいると思ったらそんなことか!そちは弱い。分かっておる。危ないところには行かせぬ。そちはそこに行くだけでよいし、ちゃんと供もつけるから心配するな。さ、準備ができたようだな飯にするか」
魔王が手を2度叩くと眼の前にご飯が並んだ。魔王様がご飯食べるのってもっと机バーン!みたいなところかと思ったけれど、こういう感じでも食べるのね。シーツおばけさんはいつの間にか魔王様の後ろにいる。なんで、いつの間に!?と思ったけれど、それよりも美味しそうな匂いにやられてしまう。おかしい、私はこんなに食いしん坊だったかしら。
「サ、ドウゾ。たくさんタベるとよいデス」
「どうした。さっさと座る」
ご飯に見とれていたら魔王様は既に座っていた。音が立てないとか忍者すぎるわね。
「あ!はい、座ります」
座るとお昼に食べたときよりも少し豪華なご飯が並んでいる。パンが主食なのかしら。
「「では、合唱(いただきます)」」
パサランも近くにやってきてるわね。なにか欲しいのかしら。あら、魔王様が話しかけているわ。相変わらず聞き取れないのよね。音なのかしら。違う言語ならそれなりに耳に音として入ってきてもいいはずなのに分からないわ。ま、いいわ、聞こえないものは仕方ないものね。
作法も分からないけれど、魔王様の見様見真似でなんとなく食べましょ。お肉をパイで包んでるお料理よ、フレンチっぽいわね、美味しいわあ。
あら、これは果物?なにかしら。バナナのような味がするのに形はザクロだわ。面白いわね。
ああ、家族にも届けてあげたいわ。魔王様の前だと失礼だから一人で食べるときに写真でも撮って送りましょう。
「そち、味は満足してるみたいだな」
「ええ、とても美味しいです。見たことのない食事がたくさんあって、楽しいです。ありがとうございます」
「それなら良い。…まだ眠くはないかの」
「やっぱり分かっちゃいますか?2日くらいあまり食べてなかったからですかね、ご飯食べてるときからとっても眠くて、すみません」
「いや、よいのだ」
魔王様の食べ方はとっても上品だわ。私もそれなりに昔は会食に連れて行ってもらったけど、ここまできれいに食べられるかしら。
毎回意識してやってみましょ。テーブルマナーはほぼ一緒のようね。ただ、コースのようにでてくるのではないのでこれが一般なのかしら。それとも私に…ふわあ、本当に眠いわね。まだお食事の途中なのに。
「眠いならここで寝ても良い」
「いえ、荷物の確認もやりたいので、ふわっ、すみません」
魔王様がじっと見てくるわ。欠伸を我慢してもでてきちゃうわ、なんでかしら。
あら、パサランが近寄ってきたわ。何かしら、うわ、まぶし。眼の前でチカチカしないでちょうだい。
思わず眩しくて目を閉じてしまったところから記憶がない。
「こんばんは、この度はありがとうございます。お風呂も最高でお食事もとっても美味しかったです」
「それは重畳である。さて、本題に移る前に、『 』飯を運んでくれ。吾は腹ぺこだ」
「ワカッタ。もってくル」
シーツおばけさんに話しかけたようだけど、お名前のところだけ聞き取れなかったわ。そして、シーツおばけさんは敬語ではないのね、付き人のような感じかしら?分からないわね。
「飯が来る前に重要なことを話しておこう。もうそちはあそこには戻れぬ。荷物はこれで全部か?持ってきたぞ。それからこの生物はこちらで少し預かる。なかなかに興味深い。そちの扱いだが、そちは食客として扱う。が、人間を暇にさせるのはよくないと聞く。よって、こちらは衣食住を提供及び家庭教師とやらをつける。そちは1日1回 吾と食事を共にすること、3日に1回指定する場所にいってもらう、というのはどうだ。嫌と行ったところで拒否権はないんだが。我はどうする?帰るなら送って、なに?『 』」
魔王様がいきなり色んなことを話しているせいでキャパがオーバーしそうだわ。パサランと話しているのね。その間に少し頭の整理をしましょう。
荷物の確認はあとでいいわね、スマホもみえてるから、大丈夫そう。モチは魔王様のところにいるのね、あ、楽しそうな雰囲気ね、こちらも大丈夫ね。
拒否権はないといっていたけれど、衣食住は大きいわね、正直いうとあの花畑で生活は不可能だったものね、栄養失調か何か病気で死ぬ運命だったわ。家庭教師はよく分からないけど教えてくれるということね、この世界のことを学べということかしら。まあ、これはこれでよいわ。よく分からないし考えてもしたかないことよ。
ご飯を一緒に食べるのは拒否する必要はないわね、指定する場所が問題よね、危険がないのかそこで何をするのかってことを聞けば良いかしら。
「お、なんだ、考えが少しはまとまったか」
わぉ、声がけがよいタイミングね。心の声が読めているのかしら。
「指定する場所に行くとは私がそこに行って何かを行う必要があるのでしょうか。私は特に秀でたものは何もないのですが」
「はっはっは!真剣に悩んでいると思ったらそんなことか!そちは弱い。分かっておる。危ないところには行かせぬ。そちはそこに行くだけでよいし、ちゃんと供もつけるから心配するな。さ、準備ができたようだな飯にするか」
魔王が手を2度叩くと眼の前にご飯が並んだ。魔王様がご飯食べるのってもっと机バーン!みたいなところかと思ったけれど、こういう感じでも食べるのね。シーツおばけさんはいつの間にか魔王様の後ろにいる。なんで、いつの間に!?と思ったけれど、それよりも美味しそうな匂いにやられてしまう。おかしい、私はこんなに食いしん坊だったかしら。
「サ、ドウゾ。たくさんタベるとよいデス」
「どうした。さっさと座る」
ご飯に見とれていたら魔王様は既に座っていた。音が立てないとか忍者すぎるわね。
「あ!はい、座ります」
座るとお昼に食べたときよりも少し豪華なご飯が並んでいる。パンが主食なのかしら。
「「では、合唱(いただきます)」」
パサランも近くにやってきてるわね。なにか欲しいのかしら。あら、魔王様が話しかけているわ。相変わらず聞き取れないのよね。音なのかしら。違う言語ならそれなりに耳に音として入ってきてもいいはずなのに分からないわ。ま、いいわ、聞こえないものは仕方ないものね。
作法も分からないけれど、魔王様の見様見真似でなんとなく食べましょ。お肉をパイで包んでるお料理よ、フレンチっぽいわね、美味しいわあ。
あら、これは果物?なにかしら。バナナのような味がするのに形はザクロだわ。面白いわね。
ああ、家族にも届けてあげたいわ。魔王様の前だと失礼だから一人で食べるときに写真でも撮って送りましょう。
「そち、味は満足してるみたいだな」
「ええ、とても美味しいです。見たことのない食事がたくさんあって、楽しいです。ありがとうございます」
「それなら良い。…まだ眠くはないかの」
「やっぱり分かっちゃいますか?2日くらいあまり食べてなかったからですかね、ご飯食べてるときからとっても眠くて、すみません」
「いや、よいのだ」
魔王様の食べ方はとっても上品だわ。私もそれなりに昔は会食に連れて行ってもらったけど、ここまできれいに食べられるかしら。
毎回意識してやってみましょ。テーブルマナーはほぼ一緒のようね。ただ、コースのようにでてくるのではないのでこれが一般なのかしら。それとも私に…ふわあ、本当に眠いわね。まだお食事の途中なのに。
「眠いならここで寝ても良い」
「いえ、荷物の確認もやりたいので、ふわっ、すみません」
魔王様がじっと見てくるわ。欠伸を我慢してもでてきちゃうわ、なんでかしら。
あら、パサランが近寄ってきたわ。何かしら、うわ、まぶし。眼の前でチカチカしないでちょうだい。
思わず眩しくて目を閉じてしまったところから記憶がない。
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