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1.始まりの地
なな、契約確認しましょう
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綿毛ちゃん改め人型をしている2人に話しかけてみた。
「えっと、ケサランとパサランでいいのよね?」
2人がチカチカするのを確認する。うん、綿毛時代と変わらない光のようね。
「その光のチカチカは契約したってことかしら。契約って何か制約があったりするものなの?勝手に結んでしまったけれど。んー、言葉は通じているのよね。じゃあ、質問をするから、はい、だったらこうやって首を縦に振って、いいえだったら首を横に振ってくれる?」
お手本として、私が首を縦に振ってみせてみると、2人は頷いてくれた。
「まずは、名前の確認からね。こちらがケサラン?こちらがパサラン?」
2人は同時に首を振る。どうやら反対だったみたい。
「ごめんね、間違っちゃって。嫌じゃなかったらリボンであなた達を結んでもいいかしら」
2人が頷くのを確認したので、ケサランには黒の、パサランには赤のリボンを結んでおく。お菓子を包むリボンを何本か常備していて良かったわ!知恵の輪もどきにして子どもたちが遊ぶのでいれておいたのよ。グッジョブよ、私。
「2人ともかわいい!ありがとうね。じゃ、次の質問。契約は何かをあなた達から貰う代わりに私から何か与えないといけないものですか?」
2人は頷いてる。契約だもんね、何かしらがあると思ったわ。一体何が必要になるのかしら。
「それは魔力ですか?」
2人は首を振る。違うのね、うーん、私にそもそも魔力がないのかもしれないわ。あと私が与えられるのは契約に使った血だったりする?嫌だけど。
「それは血や髪などの私の一部分ですか」
黒リボンのケサランが頷いてる。赤リボンのパサランは違うのね。別々なことがあるのか。自分で決められるのかな。
「うーん、あとはなんだろうな。パサラン、対価になるのはご飯などの食べ物ですか」
パサランは首を振る。違ったのね…残念。
このあとも少し問答をしたけど、パサランが首を縦にふることはなかった。
「パサランはまたあとでちょっと考えてみるね。じゃ、次。ケサランとパサランは見返りとして何かをしてくれるのよね?」
2人とも頷く。チカチカして何かを訴えているけれども、なんなのかしら。
「わかったわかった。何かができるのね。今それってできること?危なくないのかな」
2人は頷いてチカチカして訴えてるけど分からないんだよね。と思ったら、2人で話し合ってるみたい。ケサランが近寄ってきた。
「あ、今見せてくれるの?ありがとう。さっきみたいな血でいいのかな」
指先に止まったので絆創膏を剥がして、瘡蓋になりかけていたところを差し出す。
血に触れて、綿毛になったと思ってみていたら、火の玉になり、また戻った。
「火が使えるってことかな?もしかして、対価の量で力加減が変わったりする?」
ケサランが頷く。
「ありがとう。血以外でも火は出せるの?例えば髪の毛とかでもいける?」
ケサランは頷きも否定することなく近づいてくる。
「ふふ、物は試しってことね?いいわよ!どうぞ」
髪の毛を一本途中で切って少しだけ渡す。ケサランが使うと綿毛に戻ってそよ風が吹いた。
「髪の毛は風が吹くのね。対価によって変わるのね。んー、飲めるお水とかってだせる?」
ケサランは首を縦に振って頷く。
「やった!これで飲料は解決ね!素敵よ!対価は何?血は火、髪の毛は風、んー、あとは対価になるものはなんだろうね、爪?いや、それだと皮膚になるわ。それはちょっと困るわね」
ケサランが目の前にきて目の中に入ろうとしてきた。
「えっ、ちょっとまって、やめて。目の中に入らないで。もう、なんなの!ちょっと待って!だめ!!」
いきなりの行動に驚いて鷲掴みにしてしまったわ。手の中でチカチカしてる。潰してはないようね。ほっとしたわ。
「あ、、ケサランごめんなさい。いきなりでびっくりしたのよ。でもね、目の中には入れないのよ、あと目はあげられないわ、飲料水よりも目のが大事だもの。ごめんなさいね」
ケサランは首を振るけれども、流石に目はあげられないわ。
「ふふ、飲料水はいいのよ。西の方にあったからそれを試してみるわ。火が使えるなら幅が広がるもの、ありがとうね」
ケサランがチカチカしつつ頷いてる。チカチカしても分からないのになんて感情が豊かなのかしら。パサランはそんなやり取りをみて思うところがあったのかチカチカしている。
「パサランの対価は分からずでごめんなさい。何かあるのよね。これ!ってなったときに知らせてね」
パサランが頷いたので、パサランの対価は保留。保留っていってもパサランは対価が決まっているしできることもあるのだろうけど、まだ私には分からない。
さて、まだまだ質問続けるわよ!
・・・・・
2人とやり取りをして分かったことがあるわ。
この場所には、危ない生き物はいないみたい。ただし、東には違う種族というのかしら、何かがあるようね。これは朗報だわ。
そして、2人のことね。2人は魔物ではないし、精霊とか妖精の類でもないみたい。YESとNOだけだとやはり意思疎通は簡単なものになっちゃうわね。種族までは分からなかったのが悔しいわね。
食べ物は特に必要としないけど、趣向品として前にあげたドライフルーツやお花などを食べたりするのね、エコでかわいいわね。そして、やっぱり溶かすことができるそうよ、可愛いけど恐ろしいわね。
あと、魔法!異世界ね、本当に。ケサランが使ったやつは魔法らしい!ここには魔力があるのね。
契約をしないと使えないのかとか聞いたけれど魔力や魔法については、チカチカしてパサランと話していて分からなかったわ。
「えっと、ケサランとパサランでいいのよね?」
2人がチカチカするのを確認する。うん、綿毛時代と変わらない光のようね。
「その光のチカチカは契約したってことかしら。契約って何か制約があったりするものなの?勝手に結んでしまったけれど。んー、言葉は通じているのよね。じゃあ、質問をするから、はい、だったらこうやって首を縦に振って、いいえだったら首を横に振ってくれる?」
お手本として、私が首を縦に振ってみせてみると、2人は頷いてくれた。
「まずは、名前の確認からね。こちらがケサラン?こちらがパサラン?」
2人は同時に首を振る。どうやら反対だったみたい。
「ごめんね、間違っちゃって。嫌じゃなかったらリボンであなた達を結んでもいいかしら」
2人が頷くのを確認したので、ケサランには黒の、パサランには赤のリボンを結んでおく。お菓子を包むリボンを何本か常備していて良かったわ!知恵の輪もどきにして子どもたちが遊ぶのでいれておいたのよ。グッジョブよ、私。
「2人ともかわいい!ありがとうね。じゃ、次の質問。契約は何かをあなた達から貰う代わりに私から何か与えないといけないものですか?」
2人は頷いてる。契約だもんね、何かしらがあると思ったわ。一体何が必要になるのかしら。
「それは魔力ですか?」
2人は首を振る。違うのね、うーん、私にそもそも魔力がないのかもしれないわ。あと私が与えられるのは契約に使った血だったりする?嫌だけど。
「それは血や髪などの私の一部分ですか」
黒リボンのケサランが頷いてる。赤リボンのパサランは違うのね。別々なことがあるのか。自分で決められるのかな。
「うーん、あとはなんだろうな。パサラン、対価になるのはご飯などの食べ物ですか」
パサランは首を振る。違ったのね…残念。
このあとも少し問答をしたけど、パサランが首を縦にふることはなかった。
「パサランはまたあとでちょっと考えてみるね。じゃ、次。ケサランとパサランは見返りとして何かをしてくれるのよね?」
2人とも頷く。チカチカして何かを訴えているけれども、なんなのかしら。
「わかったわかった。何かができるのね。今それってできること?危なくないのかな」
2人は頷いてチカチカして訴えてるけど分からないんだよね。と思ったら、2人で話し合ってるみたい。ケサランが近寄ってきた。
「あ、今見せてくれるの?ありがとう。さっきみたいな血でいいのかな」
指先に止まったので絆創膏を剥がして、瘡蓋になりかけていたところを差し出す。
血に触れて、綿毛になったと思ってみていたら、火の玉になり、また戻った。
「火が使えるってことかな?もしかして、対価の量で力加減が変わったりする?」
ケサランが頷く。
「ありがとう。血以外でも火は出せるの?例えば髪の毛とかでもいける?」
ケサランは頷きも否定することなく近づいてくる。
「ふふ、物は試しってことね?いいわよ!どうぞ」
髪の毛を一本途中で切って少しだけ渡す。ケサランが使うと綿毛に戻ってそよ風が吹いた。
「髪の毛は風が吹くのね。対価によって変わるのね。んー、飲めるお水とかってだせる?」
ケサランは首を縦に振って頷く。
「やった!これで飲料は解決ね!素敵よ!対価は何?血は火、髪の毛は風、んー、あとは対価になるものはなんだろうね、爪?いや、それだと皮膚になるわ。それはちょっと困るわね」
ケサランが目の前にきて目の中に入ろうとしてきた。
「えっ、ちょっとまって、やめて。目の中に入らないで。もう、なんなの!ちょっと待って!だめ!!」
いきなりの行動に驚いて鷲掴みにしてしまったわ。手の中でチカチカしてる。潰してはないようね。ほっとしたわ。
「あ、、ケサランごめんなさい。いきなりでびっくりしたのよ。でもね、目の中には入れないのよ、あと目はあげられないわ、飲料水よりも目のが大事だもの。ごめんなさいね」
ケサランは首を振るけれども、流石に目はあげられないわ。
「ふふ、飲料水はいいのよ。西の方にあったからそれを試してみるわ。火が使えるなら幅が広がるもの、ありがとうね」
ケサランがチカチカしつつ頷いてる。チカチカしても分からないのになんて感情が豊かなのかしら。パサランはそんなやり取りをみて思うところがあったのかチカチカしている。
「パサランの対価は分からずでごめんなさい。何かあるのよね。これ!ってなったときに知らせてね」
パサランが頷いたので、パサランの対価は保留。保留っていってもパサランは対価が決まっているしできることもあるのだろうけど、まだ私には分からない。
さて、まだまだ質問続けるわよ!
・・・・・
2人とやり取りをして分かったことがあるわ。
この場所には、危ない生き物はいないみたい。ただし、東には違う種族というのかしら、何かがあるようね。これは朗報だわ。
そして、2人のことね。2人は魔物ではないし、精霊とか妖精の類でもないみたい。YESとNOだけだとやはり意思疎通は簡単なものになっちゃうわね。種族までは分からなかったのが悔しいわね。
食べ物は特に必要としないけど、趣向品として前にあげたドライフルーツやお花などを食べたりするのね、エコでかわいいわね。そして、やっぱり溶かすことができるそうよ、可愛いけど恐ろしいわね。
あと、魔法!異世界ね、本当に。ケサランが使ったやつは魔法らしい!ここには魔力があるのね。
契約をしないと使えないのかとか聞いたけれど魔力や魔法については、チカチカしてパサランと話していて分からなかったわ。
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