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ホープは身体の半分くらいの岩の前に立ち、説明を始める。
「奥義は、内部から破壊する奥義と外部から斬る奥義と2つある。そのうちの一つがこれじゃ。」
ホープは、意識を集中して一塊の岩を木刀で突く。突かれた岩は、破裂するかのように木っ端みじんに砕け散った。
「神明流奥義 撃破斬じゃ。剛剣による気を、点結を通して対象物の内部に送り込み、内部から破壊する。やってみぃ!」
なんか、北斗〇拳みたいな奥義だな。でも、ある意味凄い奥義だ。俺は、言われて通り練習してみる。しかし、何度やっても”牙突”の剛剣になってしまい。岩は粉々になるが外からの衝撃で砕けてしまう。やがて、日は落ち始め暗くなりつつある。
「今日は、ここまで!戻るとしよう。」
俺は、めぼしい大きさの岩を空間収納に収め、ゲートを開き道場に戻る。
「タカミ、もう時間が無いぞ。鍛錬せいよ。」
「はい!ありがとうございました。また、明日、来ます。」
俺は、ドミノとホープにお辞儀をし、道場にお辞儀をして道場を出る。なぜ、上手くいかないのだろう。ホープは不自由な体で奥義を出していた。つまり、身体能力を使って行うわけでは無いと思われる。では、どうやって?そうこう考えているうちに屋敷に到着した。
「ただいま・・・」
「タカミ、おかえりー!なんか、暗い感じ。上手くできかったの?ティナも沢山、上手に出来ない事ある。でも、頑張って出来るようにするんだ。タカミもきっと出来るようになる。」
「お。ご主人がそんな顔をしているのを見るのは初めてじゃ。まぁ、そう言う時もある。肩の力を抜いて少し気を楽にするのも大事な事なのじゃ」
二人が俺を励ましてくれる。なんか、気を遣わせちゃったな。
「うん、分かってはいるんだけど、ちょっと時間が無くて。でも、大丈夫!二人がこうして励ましてくれるから元気になったよ。」
俺は、二人に笑顔を見せる。そんな時、ノアが俺達の所に何かを持ってやってきた。
「タカミー、おかえりなさい。ちょっと、見てくださるかしら。この食べ物すごく面白いの」
ノアが俺に何かを差し出す。ポップコーンだ。
「これ、リオが作ってくださいましたの。お釜に乾燥したコーンを入れ、蓋をして火で炙るだけでできますのよ。ちょっとしか入れてないのにお釜から溢れそうになりますの。」
「ポップコーンの体積は元の体積と比べて30倍になるって言うからね。入れすぎると大変なことになるよ。でも、こうして食べると美味しいよね。
「そうですの。ご主人が作ったお塩がとても合いますのよ。」
ポップコーン自体も水蒸気が膨張してはじけるんだよな。ん?膨張してはじける・・・これか!?
「ノア、ありがとう!!」
「え?えぇ、どういたしまして…」
俺は、走って庭に行く。そして、空間収納から山から持ってきた岩を取り出した。俺は、岩に集中し、”気”を練る。木刀の切っ先に”気”を集中させ、圧縮し、針で血管を突くようにし、圧縮した”気”を注入するイメージで流し込んだ。すると、”気”は、岩の内部を駆け巡り膨張し、内部から外に向けて拡散する。そして、岩は、内部から粉々に砕け散った。
《剣技 撃破斬を習得》
「で、出来た!!よし!!!!」
俺は、喜びのあまり”ガッツポーズ”をする。それを見ていた3人はビックリしている。それはそうだろう。傍から見てれば岩を突いたら、いきなり吹き飛んだわけだし。
「なんか、凄いことしてるの。」
「いやぁー、スランプを脱したよ。ノア、ありがとう。ポップコーンがヒントになった。(笑)」
「あら、それは良かったわ。お役に立ててうれしいですわ。」
「なんか、岩が爆発した。これも魔法?」
「違うよ。これは剣術の練習だからね。」
「剣術ってすごい。ティナも剣術したい!」
「うん。今度教えてあげるからね。」
とりあえず、あと3日で剣術大会だ。明日、明後日でどこまで出来るかな。俺は、日課をこなし、明日の為に休んだ。
昨日と同じく、岩山にホープとドミノと共にやって来た。
「剣術大会まで後2日じゃ。剣の稽古は今日までとする。どこまで習得できるかはお主次第じゃ。」
「ホープ師匠。撃破斬の取得できました。見ていただけますか?」
「なんと!撃破斬を習得したのか。やってみぃ。」
俺は、昨日庭でやった通りにする。見事に岩は内部から砕けている。
「うむ。一日一個のペースで技を習得していくとは信じられん。もしかしたら本当に剣術大会に間に合うかもしれん!本来は、免許皆伝の際に教える奥義じゃが、お主なら習得できるやもしれん。やってみるか?」
「はい!お願いします。」
俺は、力強く頷く。ドミノはそれを黙って見ている。
「今から伝授する技の名前は”斬鉄剣”。これは、すべての対象物を一刀両断する技じゃ。この奥義にかかれば斬れぬものは無い!その鋭さは、斬られた者が斬られたと言う事が分からぬほどの切れ味じゃ。そして、これこそ抜刀術の最大の剣技となっておる。」
俺は、”ゴクリ”と生唾を飲む。
「なーに。そんなに気構えんでもよい。十中八九お主なら習得できると思うぞ。これは、刀身をより強固にし、鋭く、そして正確に”斬筋”に沿って斬る。これは正確さがカギとなる。まずは、”極”にて対象の”斬筋”を見極める。」
俺は意識を集中し、対象部の”斬筋”を見極める。
「そこに”剛剣”を使う時と同じように”気”を剣に纏わせる。その練った”気”を刀身の刃の部分を包むように”気”を圧縮し刃の部分に薄く濃い”気”を集中させる。」
俺は、”気”を刀身に纏わせ、演算にて圧縮した刃の部分の気と刀身の気の強度を一定にする。
「”気”は常に霧散する。霧散しても刃の部分の”気”を常に一定に保つことじゃ。」
俺は、演算を通して刃の部分の”気”が一定になるように圧縮する”気”を調節する。
「そして、”斬筋”に沿って対象物を素早く斬る。」
俺は対象の岩山を”斬筋”に沿って素早く斬った。剣は岩山が無いかのようになめらかで抵抗が無い。俺は、剣を鞘に納める。
《剣技 斬鉄剣を獲得》
「お見事!!」
そういうと、ホープは健側の手で持つ木刀を、地面に叩きつける。すると、岩山は滑るように両断され、そのままの形で滑り落ちていく。
「儂が教えたれる事はここまでじゃ。後は、お主がお主自身の剣技を磨き、お主自身の剣技を身に付ける事じゃ。」
俺は、神明流の奥義を身に付けた。後は、剣術大会を待つばかりだ。ふと、ドミノの方に目が言った。ドミノは神妙な面持ちで唇を噛んでいる。確かにドミノの気持ちも分からないでもない。幼い頃からホープの下で修業し、師範として道場を必死で守ろうとしていた。しかし、そんな最中、”パっ”とでの俺が神明流を習得し、更に奥義まで習得した。それは面白くないだろう。今の俺には彼女になんて声をかけて良いのか分からない。今はそっとしておくことにした。その後、俺は、基礎から奥義まで一通り行った。日が暮れなじめたので帰ろうとした時、ホープが神妙な顔で俺に尋ねる。
「お主、儂の頼みを一つ聞いてくれんかの?」
「なんでしょうか?」
「うむ。メイドの土産にお主の本気の技が見たい。手を抜いているとは言わんが本気の力を出し切っておらぬのは気付いておる。一度でいい。お主の本気の抜刀術が見たい。」
ホープの目は本気で俺の実力が見たいと語っている。
「わかりました。」
俺は山の一部を魔法で削っていく。鉱物を採取する際に行う作業だ。採取した岩を使い、人ほどの柱を数本と太く大きな柱を二本創作した。俺は、ホープにプロテクションの魔法をかけ、結界で覆う。これで被害はホープには及ばない。
「ホープ師匠より教えを受けた俺の神明流をご披露いたします。それでは行きます。まずは基礎の抜刀術です。」
「うむ。始めい!!」
俺は、一つずつ技の名前を言い、全力で柱を斬っていく。斬るたびに剣を鞘にしまう。
《ユニークスキル 神速を獲得》
「次に撃破斬です。」
大きな柱が木っ端微塵に吹き飛ぶ。
「次に斬鉄剣です。」
大きな柱が俺が背中を向け、足で”ドン”と踏み込むと奇麗に両断され崩れた。
「以上です。ありがとうございました。」
俺はホープにお辞儀をする。ホープとドミノは何も言わない。むしろ惚けている。そして、俺達は、ゲートを開き道場に戻った。
「ホープ師匠?どうかされましたか?」
「見えんかった。儂にはお主が何をしたのか、全く見えんかった。お主が剣を抜く所も、収める所も・・・、ただ対象物が勝手に両断されてた様にしか見えなかった。だが、結果は抜刀術を使った結果じゃった。」
「これは、正に誰も極める事が出来なかった”神速”の域。お主はそこに居ると言う事なのか?」
「俺は、そこまでは分かりません。ただ、全力でホープ師匠に教えられたことをやったまでです。」
「そうか。お主がそんなに早く神明流を習得できたのも今なら納得出来る。お主は、武神に好かれておるのじゃ。お主にとって力とは何じゃ?」
「正直分かりません。でも、一つ言えるのは、俺の力は俺を支えてくれている多くの人達からの贈り物です。俺は、その贈り物に感謝し、俺の力を必要としている色々な人達にその贈り物を使い幸せになって貰えるようにしていくだけです。」
「そうか。お主にはとてつもなく大きな”宿命”や”運命”があるのだろう。お主なら話しても良かろう。儂とクーガの”宿命”を・・・」
ホープは、俺にゆっくりとホープとクーガの事情を話し始めた。俺は、その話を聞き、クーガには決して負けられないと悟った。俺は、剣術大会の前日にある人物の所を尋ねた。そして、剣術大会が開催される。
「奥義は、内部から破壊する奥義と外部から斬る奥義と2つある。そのうちの一つがこれじゃ。」
ホープは、意識を集中して一塊の岩を木刀で突く。突かれた岩は、破裂するかのように木っ端みじんに砕け散った。
「神明流奥義 撃破斬じゃ。剛剣による気を、点結を通して対象物の内部に送り込み、内部から破壊する。やってみぃ!」
なんか、北斗〇拳みたいな奥義だな。でも、ある意味凄い奥義だ。俺は、言われて通り練習してみる。しかし、何度やっても”牙突”の剛剣になってしまい。岩は粉々になるが外からの衝撃で砕けてしまう。やがて、日は落ち始め暗くなりつつある。
「今日は、ここまで!戻るとしよう。」
俺は、めぼしい大きさの岩を空間収納に収め、ゲートを開き道場に戻る。
「タカミ、もう時間が無いぞ。鍛錬せいよ。」
「はい!ありがとうございました。また、明日、来ます。」
俺は、ドミノとホープにお辞儀をし、道場にお辞儀をして道場を出る。なぜ、上手くいかないのだろう。ホープは不自由な体で奥義を出していた。つまり、身体能力を使って行うわけでは無いと思われる。では、どうやって?そうこう考えているうちに屋敷に到着した。
「ただいま・・・」
「タカミ、おかえりー!なんか、暗い感じ。上手くできかったの?ティナも沢山、上手に出来ない事ある。でも、頑張って出来るようにするんだ。タカミもきっと出来るようになる。」
「お。ご主人がそんな顔をしているのを見るのは初めてじゃ。まぁ、そう言う時もある。肩の力を抜いて少し気を楽にするのも大事な事なのじゃ」
二人が俺を励ましてくれる。なんか、気を遣わせちゃったな。
「うん、分かってはいるんだけど、ちょっと時間が無くて。でも、大丈夫!二人がこうして励ましてくれるから元気になったよ。」
俺は、二人に笑顔を見せる。そんな時、ノアが俺達の所に何かを持ってやってきた。
「タカミー、おかえりなさい。ちょっと、見てくださるかしら。この食べ物すごく面白いの」
ノアが俺に何かを差し出す。ポップコーンだ。
「これ、リオが作ってくださいましたの。お釜に乾燥したコーンを入れ、蓋をして火で炙るだけでできますのよ。ちょっとしか入れてないのにお釜から溢れそうになりますの。」
「ポップコーンの体積は元の体積と比べて30倍になるって言うからね。入れすぎると大変なことになるよ。でも、こうして食べると美味しいよね。
「そうですの。ご主人が作ったお塩がとても合いますのよ。」
ポップコーン自体も水蒸気が膨張してはじけるんだよな。ん?膨張してはじける・・・これか!?
「ノア、ありがとう!!」
「え?えぇ、どういたしまして…」
俺は、走って庭に行く。そして、空間収納から山から持ってきた岩を取り出した。俺は、岩に集中し、”気”を練る。木刀の切っ先に”気”を集中させ、圧縮し、針で血管を突くようにし、圧縮した”気”を注入するイメージで流し込んだ。すると、”気”は、岩の内部を駆け巡り膨張し、内部から外に向けて拡散する。そして、岩は、内部から粉々に砕け散った。
《剣技 撃破斬を習得》
「で、出来た!!よし!!!!」
俺は、喜びのあまり”ガッツポーズ”をする。それを見ていた3人はビックリしている。それはそうだろう。傍から見てれば岩を突いたら、いきなり吹き飛んだわけだし。
「なんか、凄いことしてるの。」
「いやぁー、スランプを脱したよ。ノア、ありがとう。ポップコーンがヒントになった。(笑)」
「あら、それは良かったわ。お役に立ててうれしいですわ。」
「なんか、岩が爆発した。これも魔法?」
「違うよ。これは剣術の練習だからね。」
「剣術ってすごい。ティナも剣術したい!」
「うん。今度教えてあげるからね。」
とりあえず、あと3日で剣術大会だ。明日、明後日でどこまで出来るかな。俺は、日課をこなし、明日の為に休んだ。
昨日と同じく、岩山にホープとドミノと共にやって来た。
「剣術大会まで後2日じゃ。剣の稽古は今日までとする。どこまで習得できるかはお主次第じゃ。」
「ホープ師匠。撃破斬の取得できました。見ていただけますか?」
「なんと!撃破斬を習得したのか。やってみぃ。」
俺は、昨日庭でやった通りにする。見事に岩は内部から砕けている。
「うむ。一日一個のペースで技を習得していくとは信じられん。もしかしたら本当に剣術大会に間に合うかもしれん!本来は、免許皆伝の際に教える奥義じゃが、お主なら習得できるやもしれん。やってみるか?」
「はい!お願いします。」
俺は、力強く頷く。ドミノはそれを黙って見ている。
「今から伝授する技の名前は”斬鉄剣”。これは、すべての対象物を一刀両断する技じゃ。この奥義にかかれば斬れぬものは無い!その鋭さは、斬られた者が斬られたと言う事が分からぬほどの切れ味じゃ。そして、これこそ抜刀術の最大の剣技となっておる。」
俺は、”ゴクリ”と生唾を飲む。
「なーに。そんなに気構えんでもよい。十中八九お主なら習得できると思うぞ。これは、刀身をより強固にし、鋭く、そして正確に”斬筋”に沿って斬る。これは正確さがカギとなる。まずは、”極”にて対象の”斬筋”を見極める。」
俺は意識を集中し、対象部の”斬筋”を見極める。
「そこに”剛剣”を使う時と同じように”気”を剣に纏わせる。その練った”気”を刀身の刃の部分を包むように”気”を圧縮し刃の部分に薄く濃い”気”を集中させる。」
俺は、”気”を刀身に纏わせ、演算にて圧縮した刃の部分の気と刀身の気の強度を一定にする。
「”気”は常に霧散する。霧散しても刃の部分の”気”を常に一定に保つことじゃ。」
俺は、演算を通して刃の部分の”気”が一定になるように圧縮する”気”を調節する。
「そして、”斬筋”に沿って対象物を素早く斬る。」
俺は対象の岩山を”斬筋”に沿って素早く斬った。剣は岩山が無いかのようになめらかで抵抗が無い。俺は、剣を鞘に納める。
《剣技 斬鉄剣を獲得》
「お見事!!」
そういうと、ホープは健側の手で持つ木刀を、地面に叩きつける。すると、岩山は滑るように両断され、そのままの形で滑り落ちていく。
「儂が教えたれる事はここまでじゃ。後は、お主がお主自身の剣技を磨き、お主自身の剣技を身に付ける事じゃ。」
俺は、神明流の奥義を身に付けた。後は、剣術大会を待つばかりだ。ふと、ドミノの方に目が言った。ドミノは神妙な面持ちで唇を噛んでいる。確かにドミノの気持ちも分からないでもない。幼い頃からホープの下で修業し、師範として道場を必死で守ろうとしていた。しかし、そんな最中、”パっ”とでの俺が神明流を習得し、更に奥義まで習得した。それは面白くないだろう。今の俺には彼女になんて声をかけて良いのか分からない。今はそっとしておくことにした。その後、俺は、基礎から奥義まで一通り行った。日が暮れなじめたので帰ろうとした時、ホープが神妙な顔で俺に尋ねる。
「お主、儂の頼みを一つ聞いてくれんかの?」
「なんでしょうか?」
「うむ。メイドの土産にお主の本気の技が見たい。手を抜いているとは言わんが本気の力を出し切っておらぬのは気付いておる。一度でいい。お主の本気の抜刀術が見たい。」
ホープの目は本気で俺の実力が見たいと語っている。
「わかりました。」
俺は山の一部を魔法で削っていく。鉱物を採取する際に行う作業だ。採取した岩を使い、人ほどの柱を数本と太く大きな柱を二本創作した。俺は、ホープにプロテクションの魔法をかけ、結界で覆う。これで被害はホープには及ばない。
「ホープ師匠より教えを受けた俺の神明流をご披露いたします。それでは行きます。まずは基礎の抜刀術です。」
「うむ。始めい!!」
俺は、一つずつ技の名前を言い、全力で柱を斬っていく。斬るたびに剣を鞘にしまう。
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「次に撃破斬です。」
大きな柱が木っ端微塵に吹き飛ぶ。
「次に斬鉄剣です。」
大きな柱が俺が背中を向け、足で”ドン”と踏み込むと奇麗に両断され崩れた。
「以上です。ありがとうございました。」
俺はホープにお辞儀をする。ホープとドミノは何も言わない。むしろ惚けている。そして、俺達は、ゲートを開き道場に戻った。
「ホープ師匠?どうかされましたか?」
「見えんかった。儂にはお主が何をしたのか、全く見えんかった。お主が剣を抜く所も、収める所も・・・、ただ対象物が勝手に両断されてた様にしか見えなかった。だが、結果は抜刀術を使った結果じゃった。」
「これは、正に誰も極める事が出来なかった”神速”の域。お主はそこに居ると言う事なのか?」
「俺は、そこまでは分かりません。ただ、全力でホープ師匠に教えられたことをやったまでです。」
「そうか。お主がそんなに早く神明流を習得できたのも今なら納得出来る。お主は、武神に好かれておるのじゃ。お主にとって力とは何じゃ?」
「正直分かりません。でも、一つ言えるのは、俺の力は俺を支えてくれている多くの人達からの贈り物です。俺は、その贈り物に感謝し、俺の力を必要としている色々な人達にその贈り物を使い幸せになって貰えるようにしていくだけです。」
「そうか。お主にはとてつもなく大きな”宿命”や”運命”があるのだろう。お主なら話しても良かろう。儂とクーガの”宿命”を・・・」
ホープは、俺にゆっくりとホープとクーガの事情を話し始めた。俺は、その話を聞き、クーガには決して負けられないと悟った。俺は、剣術大会の前日にある人物の所を尋ねた。そして、剣術大会が開催される。
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