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【キャラバン】
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俺達は、順調に旅をしている。馬車を走らせ、移り変わる景色を楽しみながら旅を続ける。ティナは、見る物、体験する物が新鮮らしく相変わらずいつもはしゃいでいる。そんなティナをナディアが相手をし、お互い楽しみながら旅をしている。ウィステリアの街を出て数日が経った頃、商人の一団、つまりキャラバンがいた。俺達は通り過ぎ際にキャラバンに挨拶をするとある商人に呼び止められた。
「兄さん達、どこへ向かっているんだい?」
「はい、ドアマンドへ向かう途中です。地図を見る限りだとまだ結構ありそうなので出来るだけ先に進もうかと思いまして。」
「君達は、この街道は初めてのようだね。この先から、”夜の帳”というかなり大規模な盗賊団の縄張りなんだよ。だから、商人は、大体この辺りからキャラバンを結成して進むんだ。悪い事は言わないから、君らも我々のキャラバンに参加した方がいいよ。」
商人は、親切に盗賊団の事を教えてくれる。
「我々もまだ遭遇したことは無いのだが、規模的には100名以上からなる盗賊団らしい。中央帝都から討伐部隊も結成され、治安の維持に努めているのだが如何せん数が多い。中には手練れの盗賊もいるらしいので、かなり厄介と言う話を聞いたことがある。」
「その盗賊団に遭遇するとどうなるんですか?」
「まぁ、身ぐるみ剥がされるのは当然のことだが、女、子供は奴隷として売られるだろうね。男は皆殺しって聞いた。いくらキャラバンを結成したところで身の安全が保障されるかは分からないが、襲われにくくなるのは間違いないだろう。」
「なるほどですね。どおする?キャラバンに参加する?」
「ティナは、アルファードに任せる。」
「妾もじゃ。」
まぁ、そう言うと思っていたけどね。正直、盗賊なんて俺達だけでも追っ払う事は出来ると思うが、ここはキャラバンを経験するのにいいのかもしれない。それに、今後の事も考え、商人と繋がりを作るもの悪くない。
「色々教えていただきありがとうございました。是非、キャラバンに参加させていただきたいと思います。どのようにすればいいですか?」
「それは、よかった。こっちもキャラバンが大きくなればそれだけ安心だからね。そうそう、私の名前は、サーブ。よろしく頼むよ。」
「はい。私がアルフォード、こっちの子がティナ、こちらの女性がナディアです。よろしくお願いします。」
「では、早速だけど、奥の赤いテントでキャラバンの加入の受付をしているよ。必要事項を記入し、護衛費を支払えば終わりだ。もし、字が書けないようであれば代筆もしてくれる。」
「ありがとうございます。行ってきます。」
俺達は、馬車を停めると赤いテントに向かい申し込みをする。俺達がゴールドランクの冒険者であると分かると、費用は必要ないから有事の際の護衛をお願いされた。報酬については、有事の際にどれだけ貢献できたかによる出来高制との事。その他、キャラバンの説明を受け、受託した。
「ティナ、ナディア、今日からキャラバンの人達と一緒だから、簡易拠点を使わずにテントを使うよ。」
「うん。分かった。テントはテントで楽しみ。」
「了解じゃ。でも、流石商人のキャラバンじゃのう。出店も沢山出ておる。後でちと見に行ってきてもいいかの?」
「勿論。良かったら、ティナも行っておいで」
「アルファードは行かないの?」
「んー。俺は、ご飯の支度をしないといけないからね。今日は、BBQにしようと思ってるよ。」
「やった!アルファードが作るBBQすごく美味しいし、楽しいから好き!」
「いいの!BBQ。妾は肉多めがいいのじゃ!」
「了解です。じゃあ、馬車に戻って準備をするね。二人は、キャラバンを見て回るといい」
「うん。行ってきます。」
「行って来るのじゃ。」
俺は、二人と別れ馬車に戻り、馬の世話をする。馬の世話が終わり、続いてBBQの準備をしていると、サーブがやって来た。
「おや、夕食の準備ですか?」
「はい。折角の野外ですのでBBQにしようと思ってます。」
「BBQ?」
「はい。こうやって野菜や肉を串にさして焼いて食べたり、網に食材を乗せて焼いて食べるんです。食材だけで食べてもいいし、各種調味料を使ってもいい。色々な食べ方があるんです。それに、大勢でBBQをすると楽しいですよ。食べながら飲み、語り、歌い、何でもありです。」
「おお!それは、楽しそうですね。良かったら、我々も参加させてもらえませんか?」
「いいですねー。食材を持ち寄って食べるのもBBQの醍醐味ですから。」
サーブは、自分達の仲間も一緒にBBQに参加したいと言い出した。俺的には、今後の事を考えると商人との付き合いも欲しいと思っていたのでとても喜ばしい申し出である。俺は、土魔法で大きめに焼場を作り、炭に火を起こし、食材を並べる。ここで、今後、売り出しを考えていた「マヨネーズ」の登場させた。飲み物も用意し、いつでもBBQが始められる。サーブも仲間と共に飲み物や食材を持ってやって来た。
「お!こりゃ、美味そうだ!結構、色々な食材が揃ってるな!」
「ええ、街で買ったり、農家の人から買ったり、森で狩ったり、色々食材はありますよ。」
「お!そりゃ、楽しみだ!如何せん、旅の間は保存食がほとんどだからな。しかし、あの馬車によくそんなに荷物が詰めるな。馬の水や餌で結構、一杯にならないか?」
「あぁ、俺にはそんなに大きな馬車は必要としません。だって、ほら」
俺は、空間収納から肉の塊を取り出す。それを見た商人達はすごい驚きようだ。
「!!!!」
「これは、アイテムボックスか!?初めて見たぞ!」
「まあ、アイテムボックスとは少し違いますけどね。似たようなもんです。」
「こりゃー、凄い!いい物を見せてもらった。」
俺は、商人達に取り囲まれた。
「さて、自己紹介をしたいのだが。」
サーブは、俺達と商人達に向かって話し始めた。
「俺は、サーブ。旅の行商人をやっている。主に地方の調味料や食材を仕入れて売っている。特に店は構えてないな。」
俺達の番が回ってきた。
「俺は、アルファードです。こっちの子がティナ。こちらの女性がナディア。俺達も中央帝都に向かう旅の途中です。ゴールドラングの冒険者をやっています。よろしくお願いします。」
次々と商人達は自己紹介していく。サーブが色んな商人にBBQに参加しないか声をかけてくれたらしい。約8組の商人たちがBBQに参加してくれた。
「俺は、ヒルマンだ。ドアマンドで商店をやっている。ウィステリアで仕入れをしてその帰りだ。主に武器や防具を扱っている。武器や防具に装着する素材も売っているぞ!ドアマンドに着いたら寄ってみてくれ。」
「俺は、ニーヴァ。ウィステリアから中央帝都に向かっています。中央帝都で物流の全般を取り仕切るので良い商品がございましたら是非うちにお持ち込みください。」
自己紹介も終わり、BBQが始まる。皆は各々食材に手を伸ばし、自分達で焼いて食べる。その際に、俺は”マヨ”を売り込んだ。
「お!こりゃ旨い!これは、何て言う調味料なんですか?」
サーブが俺に尋ねてくる。
「これは、マヨネーズと言う調味料なんです。肉、魚、野菜、穀物、すべての食材に合わすことが出来ます。また、調味料同士、混ぜ合わせてもいいですねー」
「ほぉー。確かにこれは旨い!」
その他の商人達もマヨに食いついてきた。
「これは、どこで仕入れたのですか?」
「これは、自分達で作っているんですよ。今度、大量に作って売り出そうと思っています。」
「それはいい!その際は、是非、うちで取り扱わせてくださいよ。」
ニーヴァが中央帝都の物流として取り扱ってくれるそうだ。商人達は、「マヨ」の将来性を大きくかってくれている。やはり、どこの世界でも「マヨ」は人気者だ。
「そうですね。その際は、お願いします。」
俺は、商人達に宣伝して周る。お金もあるし、マヨ工場を作って売りに出そうと思う。でも、俺、商人じゃないから物流なんて全然分かんないけどね。ナディアは、マヨを売り込みながら、商人達と飲んでいる。ティナもティナの周りにいる従者の人と楽しそうに話をしている。皆、各々BBQを楽しんでいるようだ。そして、夜も更けていき、段々人が減る。ナディアは相変わらずだが、ティナは片づけを手伝ってくれる。ある程度、片付けが終わった所で、俺達はテントに戻り就寝した。この日は、特に盗賊の襲来とかは無い、平和な時間が過ぎた。
翌日、俺達は、ゴールド冒険者であると言う事でキャラバンの先頭を任された。キャラバンの一行は、時折出現する小型の魔物を冒険者達が一掃し、順調に旅を続けていた。昼食を食べ終え、一行が進行の準備をしている一体の巨大なロックゴーレムが現れた。全長5mもあり、その巨大な身体から繰り出される鉄拳は人など簡単に肉片にしてしまう。冒険者達が集まり、ロックゴーレムに攻撃を仕掛ける。しかし、その固い岩の身体には剣や下位魔法などでは全くびくともしない。それもそうだ。ロックゴーレムと言ったら、通常ダンジョンの守護者にもなる魔物である。
「皆、下がってください。」
俺は、前衛で戦っている冒険者を下げさせる。そして
《ブラストウィンド》
”どばーん”
風の砲撃がロックゴーレムの胸に風穴を開ける。
《アイスレイン》
風穴の空いたロックゴーレムに氷の矢の雨が降り注ぎロックゴーレムに突き刺さっていく。そして、ロックゴーレムは、ばらばらになり、絶命する。俺は、ロックゴーレムの魔石と身体の一部にあるミスリル鉱石を拾い、キャラバンに戻る。
「おお!すげー!なんて魔法だ!あのロックゴーレムがあっという間に倒されたぞ!」
「おいおい、ロックゴーレムを倒せる奴がここにいるなんて驚きだよ。流石、冒険者ギルドのゴールドランクだ。」
冒険者達が”ワイワイ”騒いでいる。バラバラになったロックゴーレムに冒険者達が集まり、”記念”とか言ってロックゴーレムの身体の一部を持って帰る者も出た。残りはただの岩なのに・・・
「兄さん達、どこへ向かっているんだい?」
「はい、ドアマンドへ向かう途中です。地図を見る限りだとまだ結構ありそうなので出来るだけ先に進もうかと思いまして。」
「君達は、この街道は初めてのようだね。この先から、”夜の帳”というかなり大規模な盗賊団の縄張りなんだよ。だから、商人は、大体この辺りからキャラバンを結成して進むんだ。悪い事は言わないから、君らも我々のキャラバンに参加した方がいいよ。」
商人は、親切に盗賊団の事を教えてくれる。
「我々もまだ遭遇したことは無いのだが、規模的には100名以上からなる盗賊団らしい。中央帝都から討伐部隊も結成され、治安の維持に努めているのだが如何せん数が多い。中には手練れの盗賊もいるらしいので、かなり厄介と言う話を聞いたことがある。」
「その盗賊団に遭遇するとどうなるんですか?」
「まぁ、身ぐるみ剥がされるのは当然のことだが、女、子供は奴隷として売られるだろうね。男は皆殺しって聞いた。いくらキャラバンを結成したところで身の安全が保障されるかは分からないが、襲われにくくなるのは間違いないだろう。」
「なるほどですね。どおする?キャラバンに参加する?」
「ティナは、アルファードに任せる。」
「妾もじゃ。」
まぁ、そう言うと思っていたけどね。正直、盗賊なんて俺達だけでも追っ払う事は出来ると思うが、ここはキャラバンを経験するのにいいのかもしれない。それに、今後の事も考え、商人と繋がりを作るもの悪くない。
「色々教えていただきありがとうございました。是非、キャラバンに参加させていただきたいと思います。どのようにすればいいですか?」
「それは、よかった。こっちもキャラバンが大きくなればそれだけ安心だからね。そうそう、私の名前は、サーブ。よろしく頼むよ。」
「はい。私がアルフォード、こっちの子がティナ、こちらの女性がナディアです。よろしくお願いします。」
「では、早速だけど、奥の赤いテントでキャラバンの加入の受付をしているよ。必要事項を記入し、護衛費を支払えば終わりだ。もし、字が書けないようであれば代筆もしてくれる。」
「ありがとうございます。行ってきます。」
俺達は、馬車を停めると赤いテントに向かい申し込みをする。俺達がゴールドランクの冒険者であると分かると、費用は必要ないから有事の際の護衛をお願いされた。報酬については、有事の際にどれだけ貢献できたかによる出来高制との事。その他、キャラバンの説明を受け、受託した。
「ティナ、ナディア、今日からキャラバンの人達と一緒だから、簡易拠点を使わずにテントを使うよ。」
「うん。分かった。テントはテントで楽しみ。」
「了解じゃ。でも、流石商人のキャラバンじゃのう。出店も沢山出ておる。後でちと見に行ってきてもいいかの?」
「勿論。良かったら、ティナも行っておいで」
「アルファードは行かないの?」
「んー。俺は、ご飯の支度をしないといけないからね。今日は、BBQにしようと思ってるよ。」
「やった!アルファードが作るBBQすごく美味しいし、楽しいから好き!」
「いいの!BBQ。妾は肉多めがいいのじゃ!」
「了解です。じゃあ、馬車に戻って準備をするね。二人は、キャラバンを見て回るといい」
「うん。行ってきます。」
「行って来るのじゃ。」
俺は、二人と別れ馬車に戻り、馬の世話をする。馬の世話が終わり、続いてBBQの準備をしていると、サーブがやって来た。
「おや、夕食の準備ですか?」
「はい。折角の野外ですのでBBQにしようと思ってます。」
「BBQ?」
「はい。こうやって野菜や肉を串にさして焼いて食べたり、網に食材を乗せて焼いて食べるんです。食材だけで食べてもいいし、各種調味料を使ってもいい。色々な食べ方があるんです。それに、大勢でBBQをすると楽しいですよ。食べながら飲み、語り、歌い、何でもありです。」
「おお!それは、楽しそうですね。良かったら、我々も参加させてもらえませんか?」
「いいですねー。食材を持ち寄って食べるのもBBQの醍醐味ですから。」
サーブは、自分達の仲間も一緒にBBQに参加したいと言い出した。俺的には、今後の事を考えると商人との付き合いも欲しいと思っていたのでとても喜ばしい申し出である。俺は、土魔法で大きめに焼場を作り、炭に火を起こし、食材を並べる。ここで、今後、売り出しを考えていた「マヨネーズ」の登場させた。飲み物も用意し、いつでもBBQが始められる。サーブも仲間と共に飲み物や食材を持ってやって来た。
「お!こりゃ、美味そうだ!結構、色々な食材が揃ってるな!」
「ええ、街で買ったり、農家の人から買ったり、森で狩ったり、色々食材はありますよ。」
「お!そりゃ、楽しみだ!如何せん、旅の間は保存食がほとんどだからな。しかし、あの馬車によくそんなに荷物が詰めるな。馬の水や餌で結構、一杯にならないか?」
「あぁ、俺にはそんなに大きな馬車は必要としません。だって、ほら」
俺は、空間収納から肉の塊を取り出す。それを見た商人達はすごい驚きようだ。
「!!!!」
「これは、アイテムボックスか!?初めて見たぞ!」
「まあ、アイテムボックスとは少し違いますけどね。似たようなもんです。」
「こりゃー、凄い!いい物を見せてもらった。」
俺は、商人達に取り囲まれた。
「さて、自己紹介をしたいのだが。」
サーブは、俺達と商人達に向かって話し始めた。
「俺は、サーブ。旅の行商人をやっている。主に地方の調味料や食材を仕入れて売っている。特に店は構えてないな。」
俺達の番が回ってきた。
「俺は、アルファードです。こっちの子がティナ。こちらの女性がナディア。俺達も中央帝都に向かう旅の途中です。ゴールドラングの冒険者をやっています。よろしくお願いします。」
次々と商人達は自己紹介していく。サーブが色んな商人にBBQに参加しないか声をかけてくれたらしい。約8組の商人たちがBBQに参加してくれた。
「俺は、ヒルマンだ。ドアマンドで商店をやっている。ウィステリアで仕入れをしてその帰りだ。主に武器や防具を扱っている。武器や防具に装着する素材も売っているぞ!ドアマンドに着いたら寄ってみてくれ。」
「俺は、ニーヴァ。ウィステリアから中央帝都に向かっています。中央帝都で物流の全般を取り仕切るので良い商品がございましたら是非うちにお持ち込みください。」
自己紹介も終わり、BBQが始まる。皆は各々食材に手を伸ばし、自分達で焼いて食べる。その際に、俺は”マヨ”を売り込んだ。
「お!こりゃ旨い!これは、何て言う調味料なんですか?」
サーブが俺に尋ねてくる。
「これは、マヨネーズと言う調味料なんです。肉、魚、野菜、穀物、すべての食材に合わすことが出来ます。また、調味料同士、混ぜ合わせてもいいですねー」
「ほぉー。確かにこれは旨い!」
その他の商人達もマヨに食いついてきた。
「これは、どこで仕入れたのですか?」
「これは、自分達で作っているんですよ。今度、大量に作って売り出そうと思っています。」
「それはいい!その際は、是非、うちで取り扱わせてくださいよ。」
ニーヴァが中央帝都の物流として取り扱ってくれるそうだ。商人達は、「マヨ」の将来性を大きくかってくれている。やはり、どこの世界でも「マヨ」は人気者だ。
「そうですね。その際は、お願いします。」
俺は、商人達に宣伝して周る。お金もあるし、マヨ工場を作って売りに出そうと思う。でも、俺、商人じゃないから物流なんて全然分かんないけどね。ナディアは、マヨを売り込みながら、商人達と飲んでいる。ティナもティナの周りにいる従者の人と楽しそうに話をしている。皆、各々BBQを楽しんでいるようだ。そして、夜も更けていき、段々人が減る。ナディアは相変わらずだが、ティナは片づけを手伝ってくれる。ある程度、片付けが終わった所で、俺達はテントに戻り就寝した。この日は、特に盗賊の襲来とかは無い、平和な時間が過ぎた。
翌日、俺達は、ゴールド冒険者であると言う事でキャラバンの先頭を任された。キャラバンの一行は、時折出現する小型の魔物を冒険者達が一掃し、順調に旅を続けていた。昼食を食べ終え、一行が進行の準備をしている一体の巨大なロックゴーレムが現れた。全長5mもあり、その巨大な身体から繰り出される鉄拳は人など簡単に肉片にしてしまう。冒険者達が集まり、ロックゴーレムに攻撃を仕掛ける。しかし、その固い岩の身体には剣や下位魔法などでは全くびくともしない。それもそうだ。ロックゴーレムと言ったら、通常ダンジョンの守護者にもなる魔物である。
「皆、下がってください。」
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”どばーん”
風の砲撃がロックゴーレムの胸に風穴を開ける。
《アイスレイン》
風穴の空いたロックゴーレムに氷の矢の雨が降り注ぎロックゴーレムに突き刺さっていく。そして、ロックゴーレムは、ばらばらになり、絶命する。俺は、ロックゴーレムの魔石と身体の一部にあるミスリル鉱石を拾い、キャラバンに戻る。
「おお!すげー!なんて魔法だ!あのロックゴーレムがあっという間に倒されたぞ!」
「おいおい、ロックゴーレムを倒せる奴がここにいるなんて驚きだよ。流石、冒険者ギルドのゴールドランクだ。」
冒険者達が”ワイワイ”騒いでいる。バラバラになったロックゴーレムに冒険者達が集まり、”記念”とか言ってロックゴーレムの身体の一部を持って帰る者も出た。残りはただの岩なのに・・・
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