元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~

冒険者ギルド酒場 チューイ

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【ヤマト辺境伯様の来街】

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 翌日、俺は、ヤマト辺境伯様宛の手紙と証拠の物が入った箱を持って冒険者ギルドに行き、送ってもらうように頼みに行った。勿論、箱の中身はこの街の名産と言う事にしている。

”さて、最後の後処理をしに行くか。”

俺は、アパルドの屋敷に転移し、姿を消し、アパルドの部屋に忍び込んだ。部屋では、アパルドが探し物をしている。多分、シルフが持ち帰った証拠の書類だろう。兎に角、部屋を結界で覆いサイレントをかけ、外部に音が漏れないようにした。

「探し物は、見つかりましたか?」

「だ、誰だ!」

 アパルドは、振り返り、俺を見て驚いている。

「どうやって、ここに入った!貴様、自分が何しているのか分かっているのか?」

「まぁ、不法侵入だけど、おたくがやっていた事に比べれば大した問題じゃないと思うけど。探し物は、これだろ。」

 俺は、イリュージョンを使い、不正の証拠である書類をアパルドに見せる。

「お前が獲ったのか?返せ!」

「うーん、これは、この書類を元に作った幻術なので実物はここには無いですよ。」

「き、貴様、それをどこにやった!」

「大体、予想はついていると思うんだけど、ヤマト辺境伯様に送りましたよ。役所の不正の証拠も一緒にね。」

「この愚民が。貴族にたて突いてただで済むと思うなよ。」

「いやいや、それはこっちのセリフだよ。この状況分かっている?それとも、ゴールドランク冒険者の俺に勝てると思っているのか?」

「ええい!おーい!侵入者がここにいるぞ!」

「あー、叫んでも無駄ね。この部屋は結界が張られていて、しかも外に声が通らない様にしたんでね。」

「くそー!」

 アパルドは、剣を抜き俺に突進してくる。俺はそれを躱し、足をかけ転ばした。

「おいおい、そんな攻撃じゃ、いつまでたっても俺に当たらないぞ。」

「ええい!これでもくらえ!」

 アパルドは、スクロールを使ってマジックミサイルの魔法を使う。俺は、片手でそれをレジストする。

「お。マジックミサイルか。じゃあ、俺もお返しね。」

俺は、アパルドの剣を持っている腕に目掛け腕を吹き飛ばさない程度に魔力を調整しマジックミサイルを撃つ。アパルドは、剣を吹き飛ばされこっちを睨む。

「やれやれ、それで終わりかな?それでは、今度はこちらから行くぞ。」

《バインド》

 俺はアパルドの手足を拘束し、近づく。

「く、来るな!何をしようっていうんだ!」

「くっくっく。これから、お前にとっておきの呪いをかけてやるよ。この呪いはな、”人を傷つけること”、”人をだます事”、”盗みや不正を働く事”をすると発動し、地獄の苦しみに襲われるんだ。もちろん、人を使って画策しようが同じことになる。そして、解放される条件として、苦しみを与えら人からの許しが無い限り、自分も苦しみ続ける。この呪いは、6階層級の呪いなので神官や賢者でも解くことが出来ないぞ。あ!そうそう!苦しいからと言って自害も出来ないので、ちゃんと自分が苦しめた人達に許しを請うてね。」

 俺は、アパルドに手をかざし、”痛風地獄”の呪いをかける。痛風と違うところは、手も痛くなるところだ。

「ぐあぁー!痛い痛い!!何とかしてくれ!」

「俺に謝っても駄目だよ。自分がしでかしたことの責任をちゃんととってね。そして、精々改心して人の為に役立つ貴族に成りな。は・く・しゃ・く・さ・ま!あー、そうそう、自分達が攫って売った奴隷たちも解放してあげないといけないからね。」

 俺は、アパルドの拘束と部屋にかけた魔法を解き、転移にて役場に向かう。

”さて、次はどこにいるかな?”

俺は、マップで長官を探す。すると、役場の奥の部屋の隅に反応がある。きっと、隠れているのだろう。俺は、その部屋に行き、先ほど同様、結界を張り、《サイレンス》の魔法をかけ音が外部に漏れないようにする。

「こんにちわー、長官殿。」

「ひえぇー!か、勘弁してください・・・」

「自分達は、多くの人を傷つけて、自分の番になったら勘弁してくれって、虫がいいんじゃないの?」

「すみませんでしたー!もう二度としません。これからは、心を入れ替えます。だから、勘弁してください。」

「悪党の”もう二度としない”ほど信じられない物はないんだけど。とりあえず、お前にも、皆と同じ呪いをかけてやる。改心したなら苦しみも無くなるだろうよ。」

俺は、長官に近づき、”痛風の呪い”をかける。

「ぎゃー!!痛い、痛い!!勘弁してください!」

「それは、俺に言う事じゃなくて、お前が苦しめた人達に言う事だろ。お前に攫われ、奴隷となった人達の苦しみを考えればこんなもんじゃないはず。見事に許してもらえたらその苦しみから解放されるから、精々頑張ってくれ。」

 俺は、部屋を出ると魔法を解除し、孤児院に戻った。これで、一段落かな。しかし、この街にはまだまだ腐った奴がいるんだろうな。ここから先は、ヤマト侯爵の仕事だし、彼らの呪いを見て改心する人達も出ると思う。まぁ、見せしめとしてはこんなもんだろう。



数日後、ヤマト辺境伯様が街にやって来た。自分も冒険者ギルドから呼び出されたので、襲撃の際に捕まえた役人と一緒に冒険者ギルドに向かった。

「君が、アルファード君か。」

「はい。お初にお目にかかります。ゴールド冒険者のアルファードと言います。」

「うむ。この度は、この街の治安維持に協力してくれてありがとう。私もこの街の様子は気にしていたんだが、ここまで酷いとは思わなかった。とりあえず、アルファード君が調べた内容を教えてもらえるか?」

「はい。分かりました。私がこの街に来たのは・・・」

 俺は、事の顛末を侯爵に話をする。

「そうか。そんな事があったのか・・・」

「そのアパルド伯爵が役所の長官と結託して自衛団を使い子供を攫って奴隷にしたり、本来支払われるはずの援助金を横領したりとやりたい放題やっております。証拠としては、侯爵に送った通りです。また、ここに生き証人もいます。」

俺は、一緒に連れて来た役人を侯爵に引き渡す。

「さて、君が役所の長官にどんな事をさせられてきたのか話な。」

役人は、アパルドや役所の長官がやって来たことを伯爵に洗いざらい話した。彼はすっかり毒気が抜かれ、改心したように思える。彼は、元々、根は真面目な人間のようだ。長い間、毒に浸かっていたので毒されたのだろう。まぁ、強制的に改心させた節があるが・・・

「なるほど。アパルド伯爵がそんな事を・・・」

「彼を含め、自衛団の数人には強力な呪いをかけてあります。呪いって言っても不誠実な事しない限り、生きていく上て支障は全く問題ありませんが。」

「君は、中々恐ろしい事をするな・・・」

「そうでもしないと、彼らは同じことを繰り返すし、改心もしませんよ。彼らを中心に今後、この街が良くなっていってくれるといいと思っています。それに、現在は、孤児院の子供達もすっかり元気になっていますが、下手したら死んでしまったり、重度の後遺症が残ったりしてしまいます。今後、このような事が無い様にしたいと思っているので。」

「ふむ。君は、呪術師なのかね?」

「いえ、私は、魔法剣士です。って言っても剣より魔法の方が得意ですが・・・」

「そうか。今後、このような事が無いように注視していこうと思う。」

「はい。そこで、侯爵様にご提案があるのですが。」

「ん。何かね。」

「はい、事実関係をお調べになってからでもいいので、アパルド伯爵と役所の長官にも同じような呪いをかけてあります。この呪いは、”人を傷つけること”、”人をだます事”、”盗みや不正を働く事”をすると発動し、地獄の苦しみに襲われます。なので、もう、自ら不正を働くことは出来ません。中には、権力を傘に無理やり不正をさせられた人もいると思います。なので、彼らにもう一度チャンスを上げて欲しいのです。彼らに能力があるのならきっとこの街も変わると思います。」

「なるほど。君は、彼らの能力をかっていると言う事なのかな?」

「いえ、私は彼らの事は良く知りません。彼らを任命した侯爵様を信用しているのです。侯爵様が彼らを任命したと言う事は、彼らにその器があると判断したからでしょう。しかし、不正に手を染め、多くの人を苦しめてしまった。しかし、呪いがあるので今後は不正や私利私欲のための横暴は出来ません。彼らに罪を償わせる意味合いも含め、寛大なご配慮をお願いしたいと思っております。」

「ふむ。なるほど。良く分かった。その事を含めよく検討するとしよう。」

 俺は、冒険者ギルドを後にした。アパルドや役場の長官は自分達の財を使って自分達が貶めた奴隷たちの解放を行っているらしい。自衛団についても暴力的な話は少なくなった。本来は、呪い何てこんなことするもんじゃない。しかし、欲に塗れて溺れてしまっている人間を改心させるのは難しい。色々な葛藤を胸に孤児院に戻った。



 孤児院に戻ると、数名の貴族らしき人物が院長の所に訪問してきた。どうやら、彼らは、”マヨネーズ”の噂を聞きつけ、院長に抗議に来たみたいだ。

「院長、なぜ我々貴族にその”マヨ”と言う食べ物を売ってくれないんだ!」

「本当にすみません。この”マヨ”は貴族の方に渡すと腐ってしまい、とても食べられるものじゃなくなってしまうそうです。そんな失礼な事をする訳にはいかないと思いまして。」

「我々が手にすると腐るなんて、そんな事ある訳ないじゃないか! 」

 俺は、横から話に入った。

「それがあるんですよ。この”マヨ”には魔法がかかっていましてね。」

「君は、誰だ!」

「はい、この「マヨ」を作った本人です。」

「なぜ、そんな魔法をかける?」

「それは、単に俺が貴族の方々が嫌いだからですよ。」

「なんだその理由は!?わし等がお主に何をしたというのだ!」

「何もしていませんね。でも、この孤児院が無くなることを黙認しようとしていた。アパルド伯爵の命の下にね。そんな人達を好きになれる訳ないでしょ?」

「ぐ・・・、確かに、我々じゃどうしようも出来なかったこともあるが・・・、我々だって心が痛かったのだ。ここの子供達が迫害を受けているのを見て、何も出来なかった自分達が・・・」

「本当に、そう思ってくれているのですか?」

「当然だ!確かに、中には彼らを見下す連中はいるかもしれないが、それでも迫害をしようなんて考えてる奴はいないぞ!余り、貴族を馬鹿にするでない!」

「確かに、貴族の人達でもいい人も一杯います。では、こうしましょう!月に大銀貨一枚を寄付してくれる貴族に限り、「マヨ」を売ります。やはり、街の貴族の方にもこの孤児院を支えて欲しいのです。”腐る”魔法も解きます。これでどうですか?孤児院も助かりますし、貴族の方も「マヨ」を食すことが出来る。よかったら、貴族の皆様にお伝えください。」

 何気に貴族から寄付を取ろうと思っていた思惑は成功のようだ。俺は、試食用の「マヨ」をここにきている貴族の方々に振舞った。

「この「マヨ」は野菜、お肉、穀物、調味料、何にでも合わせられます。どうぞ。」

「!?確かに!これは美味い!」

 貴族の方々は、用意した様々な食材でマヨを試している。しかも、試食した全員の貴族が孤児院に寄付をしてくれるという。これで、孤児院の子供達が飢えることは無くなるはずだ。これで俺がこの孤児院に出来ることは終わったのかな?

 俺達は、次の街に向けて出発の準備をする。結局、この街では孤児院にお世話になっていた。そのため、ここにいる子供達や院長、ベレット、プロウラーとも今日で一旦お別れだ。ティナも孤児院の子供達と打ち解けていたため、別れを悲しんでいる。でも、まぁ、いつでも来れるんだけどね。

「院長先生、なんだか、大変お世話になりました。子供達も元気になって安心です。」

「いえ、アルファードさん、こちらこそ大変お世話になりました。アルファードさんがいなければ、この孤児院や子供達がどうなっていたか分かりません。本当に感謝してもしきれません。」

「ベレットも元気で。ベレットがいたから「マヨ」の販売も出来るようになった。定期的に「マヨ」を送るのでよろしくね。」

「アルファード、行ってしまうの?私一人じゃなんだか不安だよ。それに・・・」

「大丈夫、ベレットなら出来るよ。子供達や院長先生を支えてやってあげて。」

「うん。ベレットなら大丈夫。きっと上手くやれる。私もまた、いつかお手伝いに来る。」

「そうじゃな。もう、お主らと陥れようとする奴らもおらんし大丈夫じゃろ。」

「うん。ティナ、ナディア、ありがとう。私頑張るね。」

 俺達が旅立ちの準備をしていると、プロウラーがやって来た。

「兄ちゃん達、僕、兄ちゃんたちにあんな酷い事したのに孤児院を助けてくれてありがとう。僕、もうあんな事しない。」

「うん。この孤児院の事を思ってやったんだろうが、事情はどうあれスリは良くないな。これからは、他の方法で孤児院の皆を支えてあげてくれ。プロウラーならきっと出来るさ。」

 俺は、プロウラーの頭を撫で、そう言った。彼も根は悪い奴ではない。状況が人を変えてしまう。この街が今後、そんな風にならないことを祈ろう。

 旅の準備も終え、孤児院の皆にも挨拶を終えた。さて、次目指す街はドアマンドだ!俺達は、次の街に向けて出発する。



 一方、ヤマト辺境伯は、この街の再編成行った。俺が提案した”呪いをかけた連中”も上手く編成したらしい。彼らは不正が出来ないので街の運営にはもってこいのはずである。また、”痛風”の呪いは、皆への戒めにもなっているらしい。自衛団も再編成され街の人達の治安の維持に一役かっているみたいだ。以前とは大きく変わったウィステリアの街にまた行ってみたいと思う。
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