元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~

冒険者ギルド酒場 チューイ

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【歌い手】

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《アトレー目線です》
 私の名前はアトレー。今、”ユーキャット”と言う名で歌手を目指している。今は主に。ヤマトの街の冒険者ギルドの酒場でたまに歌わせてもらっている。ある時、私が部屋で歌の練習をしていると、光の玉の様な物が私の近くに現れた。歌を歌い終わると、その光の玉も消える。最近では、私が歌を歌い出すと光の玉の様な物が”ふわふわ”と私の周りをさ迷う。私は、思い切ってその光の玉に手を伸ばす。すると、その光の玉は私に”ふわふわ”と近づきそして、消える。ある時、歌を歌い終わってもその光の玉が消えない時があった。私は、思い切って話しかけてみる。

「あなたは何者なの?」

『私は、あなたの歌が好き』

 頭の中に声が響いた。もしかして、光の妖精さん!

「ありがとう。私の歌で良ければいつでもおいで。」

 その光の玉は、頷く様に動き、そして消えていく。しかし、最近では、歌を歌っていない時にもたまに現れるようになった。

「妖精さんは、歌が好きなの?」

『私はあなたの歌声が好き。とても素敵な声』

「ありがとう。私ね。いつかは歌手になりたいんだ。私の声を聴いて誰かが幸せな気持ちになれるようになったら嬉しいな。」

『私は、あなたの声を聴いているのが幸せ』

「ありがとう。すごく励みになるわ。いつか、大勢の前で歌えるようになったらいいな。」

『あなたなら、成れると思う』

「うん。頑張るね。」

 ある日、冒険者ギルドの酒場のイベントで歌を歌って欲しいと頼まれた。私は、嬉しくていつもより練習を頑張った。

 イベント数日後に控えていたある日、異変が生じた。歌っているとたまに声がかすれ、喉に違和感を感じるようになった。

”どうしよう、イベントが控えているのに声が…”

 私は、回復師の所に向かい、治癒をしてもらった。しかし、良くなるどころか悪化しているような気がする。

「妖精さん。ごめんなさい。私もう歌えないかもしれない。」

 私は、涙しながら妖精さんに謝った。

「私の歌を好きだと言ってくれたのに・・・、本当にごめんなさい。」

 涙が止まらない。妖精は私の周りを”ふわふわ”と回っている。きっと、慰めてくれてるのかな?そして、フッと消えた。




《ここからタカミ目線に戻ります。》

 エレメントがシルフにその子の居場所を告げる。俺は、街にゲートを繋ぎ一旦街に移動する。エレメントとシルフ、伯爵とシルビアもついてきた。なんか、不思議な集まりだな。

 街に着き、エレメントに連れられ、平民街の一角に着く。シルフが

「あそこに住んでいるらしいわ。」

 アパートの様な建物の一室を指さす。とりあえず、俺はその部屋を目指していく。部屋の前に行きノックをする。何も返答がない…。こちらから声をかけるか…と思っていたら”

ガチャ”っとドアが開いた。奇麗で可愛らしい女性が現れた。

「どちら様?」

 ちょっと、しゃがれているがとても奇麗な声をしている。

「はい。風の大精霊シルフに頼まれてきました。僕は、タカミ・エドワードと言います。あなたの声を治してほしいと言われています。」

そ の子の近くにエレメントが”ふわふわ”回っている。ちなみに俺の隣にはシルフがいる。

「私は、風の精霊シルフ。その子があなたの声を治して欲しいって言うのよ。私じゃ力になれないからこの人を連れて来たわ。」

「ほ、本当ですか?私の声が元に戻るんですか?」

「それは、診てみないと何とも言えないけど。ちょっと、大所帯ですが、入ってもよろしいですか?」

「はい。狭い所ですがどうぞお入りになって。」

「お邪魔します。」

 俺達は”ぞろぞろ”と入っていく。

「えっと、一応、紹介します。こちらは、ヤマト辺境伯でこちらの女性はそのお嬢様です。」

「!!伯爵様!!」

 凄く驚いている。当たり前か。一介の町娘の部屋に貴族が来るなんてまずないからな。

「紹介にあずかったバルケッタ・フィアット・ヤマトです。この度は大勢でぞろぞろと申し訳ない。」

「私は、シルビア・フィアット・ヤマトです。すみません。突然お邪魔しちゃって。」

 女性はオロオロしていたが、伯爵たちが挨拶をすると女性も自己紹介をする。

「私は、アトレーと言います。この街で歌手になりたくて”ユーキャット”と言う名前で音楽活動をしています。しかし、数日前から声がかすれる様になり今じゃ歌えませんけど・・・」

 アトレーはそう言ってうな垂れる。シルビアは、アトレーを抱きしめ、俺を見て

「大丈夫よ!タカミがいるから!タカミ。はやく診てあげなさい。」

 う、上から目線だな・・・。確かに上だけれども・・・まぁ、細かい事はいっか。

「分かりました。お嬢様。それでは、診察をするので皆さんは外で待っていてください。」

 アトレー以外の人達?に外で待っていてもらうようにお願いする。

「さて、アトレーさんは、ベッドに寝てください。」

 アトレーをベッドに寝かす。そして、診察を始める。

《スキャン》

 手をかざし、喉から胸にかけて診察をする。うん。喉に何かあるな。肺の方は問題なさそうだ。俺は、喉を重点的にみる。声帯ポリープだな。結構でかいけど。たぶん癌では無いと思うけど調べてみよう。

《アナライズ》

 うん。癌では無いようだ。しかし、でかいな。とりあえず、診察は以上かな。

 俺は、外の人達?に声をかける。

「えっと、アトレーさんは声帯ポリープと言う喉頭にある声帯に、膨らみ(ポリープ)ができる病気です。声帯は口を縦にしたような形をした発声に関わる器官で、左右2本のひだを動かして中を通る空気を振動させることで声を出しているんでが、ポリープができると、ひだを閉じたり厚みを変えたり、空気を振動させたりする機能がうまく働かなくなり、発声に影響を及ぼします。ほとんどの場合、ポリープは左右のひだのどちらか一方にできるのですが、長期間にわたって治療を受けずに放置したり、ポリープが大きかったりすると、反対側にもできることもあります。原因としては、喉を酷使することによって起こる声帯の炎症で無理な発声をしたり、声を出し過ぎたり、風邪をひいたりして喉に炎症が生じた状態で無理に声を出し続けると、声帯の粘膜に充血が起こります。その状態で、なお声帯を酷使すると粘膜の血管が破れて内出血を起こし、血腫が出来、そこからさらに悪化すると、ポリープになると考えられえます。治療としては、軽症であれば、極力声を出さないようにする、飲酒を控えるなどを意識して喉への刺激を避けることで、自然に治ることがほとんどなのですが、ここまで大きくなると取り除くしかないですね。」

 うん。相変わらず分かって無さそうな感じだ。大丈夫!もう慣れたから(笑)

「結構大きいポリープですが、何か治療したのですか?」

「はい、回復師様の所で治療を受けました。」

「そうですか。多分、ある程度大きくなってる所にヒールか何かで活性化させちゃったのかもしれませんね。」

 魔法も使い方が大事って事かな。

「で、どうしますか?もし取るなら取っちゃいますが。」

 流石に内視鏡下のオペ機器は準備してない。でも、空間認識とディゾルブの魔法で簡単に取り除ける。本来は、内視鏡下で行うオペだが魔法にかかればそんな物は必要ない。

「そのポリープを取れば、元の声に戻りますか?」

「戻ると思いますよ。そんなに大変なもんじゃないし。」

「分かりました。戻せるなら是非、お願いします。」

「ではポリープの切除をしましょう。」

「ねね、タカミ、私も立ち会っていい?」

「うーん、本来は、外部の人が治療に立ち会うのは良くないのですが。」

「うん、でも、私もアトレーさんの事が気になるし・・・」

「分かりました。確かに、僕はシルビアの専属魔術師なので主人の了解でこのオペに臨まないといけませんから。アトレーさん、シルビアが立ちい合いますがよろしいですか?」

「はい。シルビア様がお嫌でなければ。治して頂けるのに意見する権利なんて私にはありません。」

「アトレーさん、ありがとう。でも、タカミ、すごいね。お母さまの時もそうだけど、困っている人の身体を治せるのは普通出来ないよ。うちにも優秀な回復師様がいるけど、タカミに比べたら全然だもん。」

「ありがとうございます。でも、僕は回復師ではまだ無いですけどね(笑)」

「ううん。立派な回復師だよ。ね、タカミ、もし、私に何かあったら助けてくれる?」

「勿論ですよ。全力でお助けしますよ。」

「うん。ありがと。」

 シルビアは、小さな声でつぶやく様に言った。

「さて、では、オペをしたいと思います。すみませんが伯爵様、外でお待ちいただけませんか?それともお屋敷にお連れいたしますが。」

「うむ。私は外で待ていよう。私もアトレーの事や君の事が気になるからね。」

 そう言うと、伯爵は外に出る。

 俺は、オペするための空間を作る

《メディカルルーム》

 3*3mの光の空間ができ、その中をクリーンルームにする。空間収納からオペセットを取り出し、広げ、準備をする。アトレーは上半身を脱いでもらいオペ台に寝てもらった。

《ベール》

 アトレーの身体を光が包み込む。

《アネスシージャ》

 アトレーに全身麻酔をかけ、準備が整う。

 そして、空間収納から白衣を取り出し、“バサッ”と着る。シルビアにも白衣を渡し着てもらう。

「タカミ、これは?」

「はい、雑菌等を取り除いた奇麗な診察用の服です。服の上からでいいので来てください。」

 シルビアは服の上から白衣を着ると光の空間に入ってくる。

「それでは、声帯ポリープの摘出術を行う。よろしくお願いします。」

《スコープ》

《ライト》

 俺は、喉のポリープのありそうな場所を指でなぞる。目の前にはスコープによる画像が映し出されている。角度を変え、ポリープが見える位置に合わせる。

”お。あった。結構、大きいな。切取る部分を空間認識で把握しターゲットで固定してレーザーメスで焼き切る。切取ったポリープを体外のトレイに転移させ、傷口をヒールで治す。切取られた部分は奇麗に再生し、元通りの状態になった。

 これで完了かな。内視鏡とデバイスなしでオペ出来るなんてチート過ぎだ。

《キュア》

 麻酔を解除する。

「はい。終了です。皆さんの協力に感謝する。」

「終わったの?」

 シルビアが心配そうに尋ねてくる。外で待っていた伯爵も入ってくる。

「うん。終わったよ。ほら、これでアトレーさんの声は元に戻ると思う。」

 俺は、トレイにのっているポリープをシルビアに見せた。

「すごい。本当に治しちゃった。タカミ、神様みたい。」

「すごいな。多くの回復師が出来なかったことをあっさりと・・・」

 二人は、摘出したポリープを見ながら只々、感心するばかりだ。

「まぁ、ちゃんと何が起こっているか理解していれば難しい事では無いですよ。」

 そんな話をしていると、アトレーが目を覚ます。

「喉の調子はどうですか?」

「あー、あー、あー・・・声が出る!あぁ、私の声が…」

「うん。これが声帯にくっ付いていたポリープです。」

 俺は、切除したポリープをアトレーに見せる。

「また、喉を酷使すると出来るかもしれないから、喉を大事にしてください。」

「あ、あ、ありがとう。私、また歌える。」

 アトレーは両腕で自身の方を抱きながらすすり泣いている。相当嬉しいらしい。

 暫くして落ち着きを取り戻した。

「本当にありがとう!あなたは、私の喉を治してくれただけじゃなくて諦めかけていた夢も治してくれた。言葉じゃ言い表せない。」

 アトレーは俺の手を握り、必死に感謝を表現しようとする。

「では、アトレーさんの歌を聞かせてください。それが何よりの報酬ですよ。」

「勿論!私の歌で良ければ!」

 アトレーは、今の自分の気持ちと感謝を歌ってくれた。

 俺達はアトレーの心からの歌声に耳を傾ける。そんなアトレーの素晴らしい歌声が俺達を包んだ。そんな中、俺は思う。この世界の医療水準が低い。基本は、回復魔法で何とかしようとしているが、適切な処理を施さないと回復魔法も毒になり兼ねない。魔法は、すごいテクノロジーなんだけど、使いこなせなきゃ宝の持ち腐れになってしまう。この世界の医療水準を上げるのが俺の”使命”なのかまだ分からないけど、折角、創造神から与えられたチャンスだ。俺もアトレーと同じように、俺のできる事をしていこうと思った。




======タカミのワンポイント=======

 声帯ポリープは、声帯に膨らみ(ポリープ)ができることで、声帯がうまく閉じず、振動も邪魔されるため、発声しにくくなる病気です。ほとんどの場合、ポリープは左右どちらかの声帯にできます。長く放置したり、ポリープが大きい場合には、反対側にもなんらかの症状が現れてきます。初期の段階では、喉の奥の違和感が症状として現れます。喉の奥になにか詰まったようなイガイガした感じで、うがいをしてもこの違和感は解消しません。進行すると声が嗄れる・かすれ声になる嗄声させいが現れます。ほかに、空気が漏れるような声や、話している途中で声が続かなくなる、唾液などを飲み込む時にしみるような痛みを感じるなどの症状もあります。とてもまれですが、非常に大きいポリープの場合、呼吸困難を起こす可能性もあります。

 原因としては、声を酷使したり、風邪や喫煙などにより炎症を起こすと声帯の粘膜に充血が起こります。充血している時に大きな声を出すなど声帯を酷使すると、声帯粘膜の血管が破れて内出血し血腫ができます。血腫ができて腫れた状態で大きな声を出し続けるとポリープになってしまいます。血腫ができた時点で、その後大きな声を出さず安静を保つことで血腫が吸収されて自然治癒する事もあります。

 声帯ポリープの手術は、全身麻酔をした上で、ラリンゴマイクロサージェリーと呼ばれる顕微鏡下の手術で切除を行います。顕微鏡下で声帯病変の細部までしっかり確認しながら手術を行うため、正確な切除が可能です。手術後は、約5日間の絶対沈黙の期間は必要ですが、声のかすれといった症状がなくなるため、声を出すことが不可欠な仕事の方には手術の方がいいと思います。また、声帯ポリープや声帯結節は良性疾患ですが、ごくまれに切除した部分が病理検査でがんと診断されることがあります。

===============ちょっと、CM

yucatさんが、冒険者ギルド酒場で熱唱してくれました。その様子をHPにあげてあります。ご興味のある方は、是非、ご覧ください。また、yucatさんの応援もお願いします。
本日も読んでいただいてありがとうございます。高評価は励みになります(・∀・)イイネ!!
これからも、よろしくお願いしますm(__)m

******大和市にある冒険者ギルド酒場が舞台の物語。******
良かったら我々と同じ、冒険者になろう!
冒険者募集中!!
https://www.k-scc.co.jp/guild/

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