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【聖獣九尾の狐】
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翌日、朝の鍛錬を終え、母に出掛ける旨を伝え、ティナと所に行く。相変わらず、俺が来ると俺に突進して抱き付いてくる。
「ティナ。今日は、炎の魔法を教える。魔眼があるから魔法の習得には時間がかからないと思うけど、それを制御することをメインにやってみて。」
俺は、庭に行き、的を土魔法で作る。壁に魔法防御の結界を張り、壁が壊れないようにする。
「まずは、ファイヤーボール。これは、物を“燃やす”のではなく“燃やした物”で相手に攻撃する魔法だ。」
そう説明し、手に炎の球体を作る。それを的に向けて投げる。的に当たるとその球体は炎をまき散らせながら飛び散る。
「まずは、炎の球体を作り出そう。」
ティナは、手を広げ炎の球体を作ろうとしている。しかし、何もでない。
「ティナ、ちょっと見て。」
俺は木片を掌に置き、炎を付ける。反対の掌でファイヤーボールの球体を出す。
「今、木を燃やして炎の弾が出来てるだろ。反対を見て。同じように燃えてるだろ。つまり、“物が燃えてる状態”を作り出すんだよ。魔眼にこの炎が映るように見てごらん。」
俺は、現象と物を同時に見せる。そして消す。
「今の現象を魔眼に映して、そこに魔力を流してごらん。」
ティナはさっき同様、手を上げ掌を広げる。その広げた掌を見つめ魔力を流している。すると、小さいが炎の球体が出来上がる。
「そうそう!それを的に向かって投げる感覚でターゲットに放つ。ターゲットをよく見て当てたい所に集中して放ってごらん。」
小さいがティナの作った炎の球体が的に向かって飛んでいく。球体は的に当たり小さくはじけ飛ぶ。
「はぁはぁ。出来た!」
「そうそう!後は、魔力を調整するだけだよ。イメージが出来れば詠唱でも同じこと。詠唱し、魔力を流すことでイメージしなくても魔法が放てる。どちらがいいか使いやす法を使うといいよ。無詠唱の方が相手にどんな魔法を使うか悟られないけどね。」
こんな感じで、ティナにレクチャーする。
「ってことで、今日は、これを練習しててね。俺はちょっと出かけてくるから。あ!でも、無理しない様に疲れたら休むんだよ。」
「うん。分かった。頑張る!」
ティナは黙々と練習している。それを見届けてから俺は転移で森に向かう。
俺は俺で魔物を狩り、素材を探す。いつもより森の奥に進むと魔獣の種類も変わり、強さも増す。その代り採取できる薬草や木材の種類も増える。調合の知識と錬金の知識を使い、様々な材料を取得していく。
マップを見ているとそこら中に魔物がいる。とりあえず、どんな魔物がいるか見に行く。
“あれ?ここに魔物が集まってるんだけど。”
周りを見回すが、特に魔物らしいものはいない。
“おかしい。何かに擬態してるのか?”
俺は慎重に進むと木の枝がバサッと攻撃してきた。
「うがぉー。うぉー」
俺は、それを避け、鑑定する。
トレント LV27
HP 456/456
MP 296/296
筋力 326
魔力 296
防御力 326
魔防 296
俊敏 216
器用 306
知力 88
幸運 216
【弱点】
炎属性
まぁ、いつもの魔物よりは強いかな。炎属性が弱点らしいので炎の魔法で攻撃するか。
《アサルトファイヤー》
襲ってきたトレントは火だるまになる。しかし、トレントは1体だけではない。次から次へと襲ってくる。俺はそれを交し、アサルトファイヤーを連発する。周りが炎に包まれる。
やがて炎は消え。炭になったトレントと魔石が転がってる。俺は、それを回収し、空間収納に入れる。
マップには他の魔物も表示されている。
少し行くと大きな雲の巣がある。中心に体長3m程度のクモがいる。鑑定。
マッドタランチュラ LV26
HP 424/424
MP 280/280
筋力 289
魔力 280
防御力 307
魔防 280
俊敏 417
器用 307
知力 80
幸運 289
【スキル】
拘束(中)
毒(中)
スキル持ちの魔物か。距離をとって攻撃する。
《アイススプラッシュ》
尖った氷の塊が数十個、ターゲットを貫く。
マッドタランチュラは、毒液を噴射するが届かない。なかなかしぶといな。
《マジックミサイル》
数本の魔力の弾がマッドタランチュラ目掛けて飛んで行き命中する。
「きぃーー!」
マッドタランチュラは絶命する。マッドタランチュラを解体するとクモの糸の原料と毒液、魔石が手に入った。このクモの巣も大きいし、強度もありそうだから何かに使えるかもね。
次の魔物に向かう。あ、あれは!ジャイアントファントだ。でかい。体長10mくらい。高さも4mはあるな。まるで“プレハブ”が歩いてるみたいだ。肉も結構おいしいらしい。あまり傷つけないように狩るかな。
俺は指先に意識を集中する。
《ライトニングボルト》
指先から高密度な雷撃がジャイアントファントの眉間に直撃する。重力操作を使い、ジャイアントファントの頭上までジャンプし、とどめに脳天に剣を突き刺す。落下時に重力を乗せた一撃は致命傷を与えるのには十分な威力があった。
「ぱおぉーーー」
一鳴きして、ジャイアントファントは息絶える。俺は、そのまま空間収納に収める。やっぱ、奇襲攻撃は効くね。俺は、次々と魔物を狩っていく。ビッグボアやワイルドウルフの群れもいる。
“こりゃ、乱獲だな。ははは…!
しかし、乱獲しても一定の期間で魔物は元の数に戻るらしい。魔物は瘴気によって発生している。この瘴気が強ければ魔物の数も多くなり、強い瘴気に当て垂れるほど魔物も凶暴になる。きっと瘴気の発生源がこの森のどこかにあるのだろう。俺は、森の奥へと進んでいく。この辺まで来ると冒険者もなかなか立入らないようだ。ん?森の奥に洞窟らしきものが見える。何かの巣かな?俺は、物理防御を張り近づく。
“うん。何かいるな。”
俺は、ライトを使い中に入っていく。マップが洞窟に切り替わる。奥に大きめの赤い点がある。周りの魔物に比べて強いのかもしれない。俺は、大きめの赤点に向かう。途中、マッドタランチュラやポイズンラットが出現するがそんなに問題はない。
少し入り組んでいるが順調に進める。
“この先か”
すると、奥に何かがいる。
「そこにいるのは誰じゃ!」
奥から声が聞こえた。会話が出来る!知能が高い魔物のようだ。
「えっと、森を散策してて洞窟があったので入ってきました。」
「ここは、森の中でも人が立ち入れるような場所じゃないはずじゃ。お前は何者じゃ?」
「うーん。何者じゃと言われても、本当にただの冒険者なんですが…」
そう言いながら、近づいていく。
「!?これ以上近づくな!くぅ、うぅぅ…」
ん?なんだか苦しそうだぞ。俺は、気にせず近づく。すると、大怪我をした妖艶な女性がそこにいる。かなり、苦しそうだ。しかし、マップに示されているのは魔物が示されてる。俺は、鑑定を使う。
九尾の狐(聖獣) LV45
HP 75/645
MP 120/1770
筋力 495
魔力 775
防御力 620
魔防 825
俊敏 470
器用 470
知力 610
幸運 495
【ユニークスキル】
魔術 剣術 異常状態耐性(高)
【スキル】
毒耐性(低) 闇属性(中) 炎属性(中) 風属性(中)
魔力向上(低) MP向上(低) 魔法耐性(低) 物理耐性(低)
【魔法】
《炎魔法》(5階層)
《風魔法》(5階層)
《闇魔法》(4階層)
お。九尾の狐か。聖獣って魔物より高位なのか?ステータスも高いな。でも、かなりの大怪我をしている。このステータスを持つ九尾をここまで追い込める奴がいるのか。少し、気合を入れないとな。しかし、酷い怪我だ。
「大怪我してるじゃないか!」
俺は、躊躇なくかけよる。身体は引き裂かれ、片足がもがれて腕も垂れ下がっている。よく生きていると言ってもいいだろう。
「ううぅぅぅ…、妾のこのような姿を見て生きて帰れると思うな。」
「そんな事言ってる場合じゃないだろ!ちょっと、服を切るぞ!」
俺は、纏っている九尾の着物をウォーターメスで切っり、身体をスキャンする。基本的な構造は人や動物と同じようだ。医療の知識を用いてQ&Aに問いかける。
“見た目は我々と同じだが、治療方法も同じで大丈夫か?”
“問題なし。逆に機能的に同じ部位は具現化、可視化してます。”
「ば、馬鹿者!何をする!私を誰だと思ってる。」
「九尾の狐だろ。でも、こんな大怪我していたらそんなの関係ない!このまま放置したらいくら聖獣といえど死ぬぞ!」
「くぅ。分かっておるわ。だから、誰もおらぬ所で余生を…」
「でも、俺なら治せる。」
俺は、とっさに召喚の魔法について思い出した。そうだ、それなら、
「そうだ!もし、治せたら、俺の従属になってもらえないか?」
「誰が人間なんぞの従属になるか。それなら死んだ方がマシじゃ!」
九尾は怒りを顕わにする。
「あー、確かに、実力も分からずに従属しろって言っても納得できないよね。じゃあ、治って俺と戦って、俺が勝ったら従属してくれる?こんな風になるくらいに戦う理由あったのだろ?」
「ふん。よかろう。妾が完全に治り、お主が妾に勝てたなら従属してやろうぞ!」
「うん。約束だからね。」
「ふん、妾は聖獣しゃ。約束は必ず守る。」
《メディカルルーム》
俺は3*3m四方を空間魔法で仕切られたクリーンルームに九尾を寝かせる。
《ベール》
身体全体を光で包み込む。これは、温度管理やバイタルのチェックも出来るようにしてある。
《アネスシージャ》
麻酔をかけ、空間収納からオペセットを取り出し、広げ、準備をする。そして、空間収納から白衣を取り出し、“バサッ”と着る。
「それでは、オペを始める」
俺は、真剣モードに切り替え全神経を集中する。
まずは、一番致命傷の部分を処置する。患部を奇麗にし、消毒する。ちぎれた内臓や血管を再生しながらを繋ぎ、ヒールにて回復させる。
《クリーン》
《キュアバクテリア》
《キュアウィルス》
《アンチバクテリア》
《アンチウィルス》
《リジェネレイト》
《シール》
《ヒール》
こりゃ、酷いな。良く生きていたもんだ。流石、聖獣だな。
…
…
次に、引き裂かれてる腕を再建する。同じように血管、神経を再生させながら繋ぎ、ヒールにて回復させる
《クリーン》
《キュアバクテリア》
《キュアウィルス》
《アンチバクテリア》
《アンチウィルス》
《リジェネレイト》
《シール》
《ヒール》
魔法はすごい。あっという間に再生する。医療技術と魔法があればかなりの重傷者でも助けられるな。凄い世界だ。
…
…
ちぎれた足を再生させる。
《クリーン》
《キュアバクテリア》
《キュアウィルス》
《アンチバクテリア》
《アンチウィルス》
ちぎれた足を奇麗に切り取り、細菌がいないか確認し、再生させる。
《アナライズ》
《リジェネレイト》
最後に全体を回復させ、各機能を正常化させる。
《ヒール》
《キュア》
ふぅ、後は魔力を回復させればいいかな。俺は九尾の胸に手を当て、魔力を分け与える。青白い光と共に九尾の魔力が回復する。
「はい。おしまい。」
「な。ど、どうなっているのじゃ!身体が、力が元に戻っておる。」
九尾は自分が治ると思っていなかったのだろう。驚きのあまり、人化が解けている。
「おい、人間。妾に勝ち従属させると言っていたな。今なら、その無礼、治してくれた恩に報い、見逃してやるぞ。」
訳の分からないことを言って…
「えー。見逃してくれなくてもいいので約束を守ってください。聖獣は約束を必ず守るんでしょ?」
「お主、調子に乗りおって。よかろう。相手して進ぜよう。」
「戦うのにここじゃ狭いから、外の草むらに行きましょう」
俺と九尾は洞窟から出て、切り開かれた草原にでた。広さは“東京ドーム”位だろうか。
「それでは、準備良いですか?本気で行くので参ったら参ったと言ってください。殺し合いじゃないので」
「こ、このぉー、なめ腐りおって!いつでもかかってこんか!」
「じゃあ、行きます。」
俺は、すべて無詠唱にて攻撃を開始する。
《フロストノヴァ》
《ストーンウォール》
《マジックミサイル》
極限まで冷やされた大気が九尾を襲いダメージを与える。同時に霧が発生し、視界を遮り、後ろに逃げられない様にストーンウォールを展開し、マジックミサイルを連発する。3重魔法である。“それなり”に魔力を込めたので一撃一撃が致命傷となる。
逃げ場を失った九尾はアブソリュートファイヤーで対抗するがダメージが大きい。俺はアブソリュートファイヤーを片手でレジストする。
「な!片手でレジストじゃと!」
ボロボロになった九尾が上から襲ってきた。俺は、プロテクションを展開し、更に剣にて受け止める。
《ライトニング》
そこに魔力を込めた電撃を放つ。九尾は着地するが、足元がフラフラである。
《グラビティー》
そこにの重力魔法で動きを封じ、首筋に剣を突き付ける。
「くぅ!」
「俺の勝ちでいいですか?」
「ふん。妾の負けじゃ!従属にでも何でもなってやるわい!ったく、なんて人間じゃ。妾が手も足も出ないなんて…」
《レベルが上がりました》
《レベルが上がりました》
《レベルが上がりました》
《レベルが上がりました》
《レベルが上がりました》
《レベルが上がりました》
九尾との戦いでLVが上がった。え!こんなに上がるの?確かに聖獣と戦って勝ったけどさ。
人間族 LV43
HP 2752/2752
MP 13240/15480
筋力 645
魔力 3655
防御力 3225
魔防 3440
俊敏 602
器用 559
知力 774
幸運 602
【ユニークスキル】
Q&A 空間収納 鑑定 医療の心得 模倣 偽装 真偽 魔術 剣術 精霊魔術 召喚 全記憶 模倣 空間操作・認識 重力操作 多重詠唱Ⅲ 照準
【スキル】
毒耐性(低) 光属性(極) 闇属性(高) 炎属性(極) 水属性(極) 地属性(極)
風属性(高) 無属性(極) 剣(低) 魔力欠乏耐性(極) 無詠唱 魔力調整
魔力向上(極) MP向上(極) 物理耐性(極) 魔法耐性(極) 翻訳 速読
マップ 索敵 演算加速 分離・結合 解体(中) 異常状態耐性(高) 錬金術(中)
創作(高)
【魔法】
《生活魔法》
《医療関連魔法》
《炎魔法》(11階層)
《地魔法》(11階層)
《氷魔法》(11階層)
《水魔法》(11階層)
《風魔法》(10階層)
《光魔法》(12階層)
《闇魔法》(10階層)
《無属性》(11階層)
《錬金魔法》(5階層)
《創作魔法》(7階層)
俺、魔王超えてるんじゃね?もう、深く考えるのはやめよう…
俺は、九尾にヒールをかけ、怪我と体力を回復させる。
「じゃあ、従属契約お願いします。」
俺は、魔法陣を描く。その中心に九尾が入る。すると、紋章が浮かび上がった。
「うぁ!なんじゃこれは、力がこみ上げてくる!こ、これがお主の力か!妾が全くかなわぬわけじゃ。」
あ、なるほど。従属は、主人の能力を継承するんだったな。まぁ、仲間が強くなることはいい事だ。
「じゃあ、そう言うことで呼んだら来てね。じゃ!」
俺はその場を立ち去ろうと…なんか、裾を引っ張られてる…
「あのぉ…なんでしょうか?」
「妾を置いていくのかえ?」
「い、いや、九尾さんには帰る所があるんじゃ…」
「無い!」
「え!」
「な・い!」
「それに妾にはナディアという名がある」
「それじゃ、ナディアさん、また!」
俺は立ち去ろうとする…が裾を掴まれてる。
「お主は妾の主人じゃぞ!妾の面倒を見る義務があるのじゃ!!」
「えーーー!そんな話聞いてないけど…」
人化したナディアをよく見るとすごい美人だ。長い黒髪に妖艶な顔つき。目鼻くっきりでまつげも長い。スタイルもスーパーモデル並みで胸もはちきれんばかりに大きい。
「妾が一緒なのはそんなに嫌け?」
「そんなことは無いけど、えっと、俺には事情があって一緒にはいられない。でも、一応、住む所と食事なら用意してあげられるけど…。あんまり贅沢はさせてあげられないぞ。」
「しょうがないのぉ。では、ついて行ってやろう!」
こいつもしかして面倒くさい奴か?まぁ、とりあえず、遅くなるとまた怒られるから今日は早めに帰ろう。俺は、家に戻るためのゲートを開く。
「じゃあ、行きましょうか。」
「!?これはゲートか?お主は空間魔法まで使いこなすのかえ。ふぇー」
ティナの炎の扱い方の勉強をナディアに任せよう。ナディアは炎魔法得意そうだし。俺たちはゲートを通り、家に戻った。
========タカミのワンポイント=======
最近、よく見聞きする「再生医療」ですが、いったいどんな医療で、どこまで進んでいるのか、ご存知ですか?トカゲのしっぽは切り離されてもまた元通りになりますが、トカゲほどではありませんが、人間にも、もともと「再生する力」があります。再生医療とは、ケガや病気などによって失ってしまった機能を、人のからだの「再生する力」を利用して、元どおりに戻すことを目指す医療のことです。私たちのからだは、約60兆個の細胞からできており、その始まりは、1個の受精卵です。受精卵が細胞分裂(増殖)によって「胚」になり、さらに細胞分裂を繰り返して多種多様な細胞に成長し、皮膚や脳、心臓といった組織や臓器がつくられます。このように、細胞が様々な組織や臓器に変化することを「分化」と言います。
一方、細胞には寿命があり、多くの細胞は分化すると増殖することができなくなり、やがて死んでいきます。例えば、肌をこすって垢が出るのは、皮膚の死んだ細胞が剥がれ落ちるからですが、その下にすでに新しい皮膚があるのは、組織の中には、新しい細胞を補充する役目をもつ未分化な細胞があるからです。完全に分化し、皮膚や血液のように組織や臓器となった細胞は「体細胞」、これからいろいろな組織や臓器になれる未分化な細胞は「幹細胞」と呼ばれています。
現在、再生医療では、この「幹細胞」や「体細胞」それぞれを利用して、ケガや病気で損傷した部分に移植して組織の再生を促したり、根本的な治癒を目指す「細胞移植治療」が行われています。 現在、私たちが再生医療として受けることができる、もしくは将来その可能性がある幹細胞は、大きく3種類あります。それは、もともと私たちのからだの中に存在している「体性幹細胞」と、胚(受精卵)から培養してつくられる「ES細胞」、人工的に作製される「iPS細胞」、です。
この大きく3種類の幹細胞の中で、最も医療への応用が進んでいるのは「体性幹細胞」です。人間の体の中にもともとある細胞を使うため、治療に応用しやすい特徴があります。
「ティナ。今日は、炎の魔法を教える。魔眼があるから魔法の習得には時間がかからないと思うけど、それを制御することをメインにやってみて。」
俺は、庭に行き、的を土魔法で作る。壁に魔法防御の結界を張り、壁が壊れないようにする。
「まずは、ファイヤーボール。これは、物を“燃やす”のではなく“燃やした物”で相手に攻撃する魔法だ。」
そう説明し、手に炎の球体を作る。それを的に向けて投げる。的に当たるとその球体は炎をまき散らせながら飛び散る。
「まずは、炎の球体を作り出そう。」
ティナは、手を広げ炎の球体を作ろうとしている。しかし、何もでない。
「ティナ、ちょっと見て。」
俺は木片を掌に置き、炎を付ける。反対の掌でファイヤーボールの球体を出す。
「今、木を燃やして炎の弾が出来てるだろ。反対を見て。同じように燃えてるだろ。つまり、“物が燃えてる状態”を作り出すんだよ。魔眼にこの炎が映るように見てごらん。」
俺は、現象と物を同時に見せる。そして消す。
「今の現象を魔眼に映して、そこに魔力を流してごらん。」
ティナはさっき同様、手を上げ掌を広げる。その広げた掌を見つめ魔力を流している。すると、小さいが炎の球体が出来上がる。
「そうそう!それを的に向かって投げる感覚でターゲットに放つ。ターゲットをよく見て当てたい所に集中して放ってごらん。」
小さいがティナの作った炎の球体が的に向かって飛んでいく。球体は的に当たり小さくはじけ飛ぶ。
「はぁはぁ。出来た!」
「そうそう!後は、魔力を調整するだけだよ。イメージが出来れば詠唱でも同じこと。詠唱し、魔力を流すことでイメージしなくても魔法が放てる。どちらがいいか使いやす法を使うといいよ。無詠唱の方が相手にどんな魔法を使うか悟られないけどね。」
こんな感じで、ティナにレクチャーする。
「ってことで、今日は、これを練習しててね。俺はちょっと出かけてくるから。あ!でも、無理しない様に疲れたら休むんだよ。」
「うん。分かった。頑張る!」
ティナは黙々と練習している。それを見届けてから俺は転移で森に向かう。
俺は俺で魔物を狩り、素材を探す。いつもより森の奥に進むと魔獣の種類も変わり、強さも増す。その代り採取できる薬草や木材の種類も増える。調合の知識と錬金の知識を使い、様々な材料を取得していく。
マップを見ているとそこら中に魔物がいる。とりあえず、どんな魔物がいるか見に行く。
“あれ?ここに魔物が集まってるんだけど。”
周りを見回すが、特に魔物らしいものはいない。
“おかしい。何かに擬態してるのか?”
俺は慎重に進むと木の枝がバサッと攻撃してきた。
「うがぉー。うぉー」
俺は、それを避け、鑑定する。
トレント LV27
HP 456/456
MP 296/296
筋力 326
魔力 296
防御力 326
魔防 296
俊敏 216
器用 306
知力 88
幸運 216
【弱点】
炎属性
まぁ、いつもの魔物よりは強いかな。炎属性が弱点らしいので炎の魔法で攻撃するか。
《アサルトファイヤー》
襲ってきたトレントは火だるまになる。しかし、トレントは1体だけではない。次から次へと襲ってくる。俺はそれを交し、アサルトファイヤーを連発する。周りが炎に包まれる。
やがて炎は消え。炭になったトレントと魔石が転がってる。俺は、それを回収し、空間収納に入れる。
マップには他の魔物も表示されている。
少し行くと大きな雲の巣がある。中心に体長3m程度のクモがいる。鑑定。
マッドタランチュラ LV26
HP 424/424
MP 280/280
筋力 289
魔力 280
防御力 307
魔防 280
俊敏 417
器用 307
知力 80
幸運 289
【スキル】
拘束(中)
毒(中)
スキル持ちの魔物か。距離をとって攻撃する。
《アイススプラッシュ》
尖った氷の塊が数十個、ターゲットを貫く。
マッドタランチュラは、毒液を噴射するが届かない。なかなかしぶといな。
《マジックミサイル》
数本の魔力の弾がマッドタランチュラ目掛けて飛んで行き命中する。
「きぃーー!」
マッドタランチュラは絶命する。マッドタランチュラを解体するとクモの糸の原料と毒液、魔石が手に入った。このクモの巣も大きいし、強度もありそうだから何かに使えるかもね。
次の魔物に向かう。あ、あれは!ジャイアントファントだ。でかい。体長10mくらい。高さも4mはあるな。まるで“プレハブ”が歩いてるみたいだ。肉も結構おいしいらしい。あまり傷つけないように狩るかな。
俺は指先に意識を集中する。
《ライトニングボルト》
指先から高密度な雷撃がジャイアントファントの眉間に直撃する。重力操作を使い、ジャイアントファントの頭上までジャンプし、とどめに脳天に剣を突き刺す。落下時に重力を乗せた一撃は致命傷を与えるのには十分な威力があった。
「ぱおぉーーー」
一鳴きして、ジャイアントファントは息絶える。俺は、そのまま空間収納に収める。やっぱ、奇襲攻撃は効くね。俺は、次々と魔物を狩っていく。ビッグボアやワイルドウルフの群れもいる。
“こりゃ、乱獲だな。ははは…!
しかし、乱獲しても一定の期間で魔物は元の数に戻るらしい。魔物は瘴気によって発生している。この瘴気が強ければ魔物の数も多くなり、強い瘴気に当て垂れるほど魔物も凶暴になる。きっと瘴気の発生源がこの森のどこかにあるのだろう。俺は、森の奥へと進んでいく。この辺まで来ると冒険者もなかなか立入らないようだ。ん?森の奥に洞窟らしきものが見える。何かの巣かな?俺は、物理防御を張り近づく。
“うん。何かいるな。”
俺は、ライトを使い中に入っていく。マップが洞窟に切り替わる。奥に大きめの赤い点がある。周りの魔物に比べて強いのかもしれない。俺は、大きめの赤点に向かう。途中、マッドタランチュラやポイズンラットが出現するがそんなに問題はない。
少し入り組んでいるが順調に進める。
“この先か”
すると、奥に何かがいる。
「そこにいるのは誰じゃ!」
奥から声が聞こえた。会話が出来る!知能が高い魔物のようだ。
「えっと、森を散策してて洞窟があったので入ってきました。」
「ここは、森の中でも人が立ち入れるような場所じゃないはずじゃ。お前は何者じゃ?」
「うーん。何者じゃと言われても、本当にただの冒険者なんですが…」
そう言いながら、近づいていく。
「!?これ以上近づくな!くぅ、うぅぅ…」
ん?なんだか苦しそうだぞ。俺は、気にせず近づく。すると、大怪我をした妖艶な女性がそこにいる。かなり、苦しそうだ。しかし、マップに示されているのは魔物が示されてる。俺は、鑑定を使う。
九尾の狐(聖獣) LV45
HP 75/645
MP 120/1770
筋力 495
魔力 775
防御力 620
魔防 825
俊敏 470
器用 470
知力 610
幸運 495
【ユニークスキル】
魔術 剣術 異常状態耐性(高)
【スキル】
毒耐性(低) 闇属性(中) 炎属性(中) 風属性(中)
魔力向上(低) MP向上(低) 魔法耐性(低) 物理耐性(低)
【魔法】
《炎魔法》(5階層)
《風魔法》(5階層)
《闇魔法》(4階層)
お。九尾の狐か。聖獣って魔物より高位なのか?ステータスも高いな。でも、かなりの大怪我をしている。このステータスを持つ九尾をここまで追い込める奴がいるのか。少し、気合を入れないとな。しかし、酷い怪我だ。
「大怪我してるじゃないか!」
俺は、躊躇なくかけよる。身体は引き裂かれ、片足がもがれて腕も垂れ下がっている。よく生きていると言ってもいいだろう。
「ううぅぅぅ…、妾のこのような姿を見て生きて帰れると思うな。」
「そんな事言ってる場合じゃないだろ!ちょっと、服を切るぞ!」
俺は、纏っている九尾の着物をウォーターメスで切っり、身体をスキャンする。基本的な構造は人や動物と同じようだ。医療の知識を用いてQ&Aに問いかける。
“見た目は我々と同じだが、治療方法も同じで大丈夫か?”
“問題なし。逆に機能的に同じ部位は具現化、可視化してます。”
「ば、馬鹿者!何をする!私を誰だと思ってる。」
「九尾の狐だろ。でも、こんな大怪我していたらそんなの関係ない!このまま放置したらいくら聖獣といえど死ぬぞ!」
「くぅ。分かっておるわ。だから、誰もおらぬ所で余生を…」
「でも、俺なら治せる。」
俺は、とっさに召喚の魔法について思い出した。そうだ、それなら、
「そうだ!もし、治せたら、俺の従属になってもらえないか?」
「誰が人間なんぞの従属になるか。それなら死んだ方がマシじゃ!」
九尾は怒りを顕わにする。
「あー、確かに、実力も分からずに従属しろって言っても納得できないよね。じゃあ、治って俺と戦って、俺が勝ったら従属してくれる?こんな風になるくらいに戦う理由あったのだろ?」
「ふん。よかろう。妾が完全に治り、お主が妾に勝てたなら従属してやろうぞ!」
「うん。約束だからね。」
「ふん、妾は聖獣しゃ。約束は必ず守る。」
《メディカルルーム》
俺は3*3m四方を空間魔法で仕切られたクリーンルームに九尾を寝かせる。
《ベール》
身体全体を光で包み込む。これは、温度管理やバイタルのチェックも出来るようにしてある。
《アネスシージャ》
麻酔をかけ、空間収納からオペセットを取り出し、広げ、準備をする。そして、空間収納から白衣を取り出し、“バサッ”と着る。
「それでは、オペを始める」
俺は、真剣モードに切り替え全神経を集中する。
まずは、一番致命傷の部分を処置する。患部を奇麗にし、消毒する。ちぎれた内臓や血管を再生しながらを繋ぎ、ヒールにて回復させる。
《クリーン》
《キュアバクテリア》
《キュアウィルス》
《アンチバクテリア》
《アンチウィルス》
《リジェネレイト》
《シール》
《ヒール》
こりゃ、酷いな。良く生きていたもんだ。流石、聖獣だな。
…
…
次に、引き裂かれてる腕を再建する。同じように血管、神経を再生させながら繋ぎ、ヒールにて回復させる
《クリーン》
《キュアバクテリア》
《キュアウィルス》
《アンチバクテリア》
《アンチウィルス》
《リジェネレイト》
《シール》
《ヒール》
魔法はすごい。あっという間に再生する。医療技術と魔法があればかなりの重傷者でも助けられるな。凄い世界だ。
…
…
ちぎれた足を再生させる。
《クリーン》
《キュアバクテリア》
《キュアウィルス》
《アンチバクテリア》
《アンチウィルス》
ちぎれた足を奇麗に切り取り、細菌がいないか確認し、再生させる。
《アナライズ》
《リジェネレイト》
最後に全体を回復させ、各機能を正常化させる。
《ヒール》
《キュア》
ふぅ、後は魔力を回復させればいいかな。俺は九尾の胸に手を当て、魔力を分け与える。青白い光と共に九尾の魔力が回復する。
「はい。おしまい。」
「な。ど、どうなっているのじゃ!身体が、力が元に戻っておる。」
九尾は自分が治ると思っていなかったのだろう。驚きのあまり、人化が解けている。
「おい、人間。妾に勝ち従属させると言っていたな。今なら、その無礼、治してくれた恩に報い、見逃してやるぞ。」
訳の分からないことを言って…
「えー。見逃してくれなくてもいいので約束を守ってください。聖獣は約束を必ず守るんでしょ?」
「お主、調子に乗りおって。よかろう。相手して進ぜよう。」
「戦うのにここじゃ狭いから、外の草むらに行きましょう」
俺と九尾は洞窟から出て、切り開かれた草原にでた。広さは“東京ドーム”位だろうか。
「それでは、準備良いですか?本気で行くので参ったら参ったと言ってください。殺し合いじゃないので」
「こ、このぉー、なめ腐りおって!いつでもかかってこんか!」
「じゃあ、行きます。」
俺は、すべて無詠唱にて攻撃を開始する。
《フロストノヴァ》
《ストーンウォール》
《マジックミサイル》
極限まで冷やされた大気が九尾を襲いダメージを与える。同時に霧が発生し、視界を遮り、後ろに逃げられない様にストーンウォールを展開し、マジックミサイルを連発する。3重魔法である。“それなり”に魔力を込めたので一撃一撃が致命傷となる。
逃げ場を失った九尾はアブソリュートファイヤーで対抗するがダメージが大きい。俺はアブソリュートファイヤーを片手でレジストする。
「な!片手でレジストじゃと!」
ボロボロになった九尾が上から襲ってきた。俺は、プロテクションを展開し、更に剣にて受け止める。
《ライトニング》
そこに魔力を込めた電撃を放つ。九尾は着地するが、足元がフラフラである。
《グラビティー》
そこにの重力魔法で動きを封じ、首筋に剣を突き付ける。
「くぅ!」
「俺の勝ちでいいですか?」
「ふん。妾の負けじゃ!従属にでも何でもなってやるわい!ったく、なんて人間じゃ。妾が手も足も出ないなんて…」
《レベルが上がりました》
《レベルが上がりました》
《レベルが上がりました》
《レベルが上がりました》
《レベルが上がりました》
《レベルが上がりました》
九尾との戦いでLVが上がった。え!こんなに上がるの?確かに聖獣と戦って勝ったけどさ。
人間族 LV43
HP 2752/2752
MP 13240/15480
筋力 645
魔力 3655
防御力 3225
魔防 3440
俊敏 602
器用 559
知力 774
幸運 602
【ユニークスキル】
Q&A 空間収納 鑑定 医療の心得 模倣 偽装 真偽 魔術 剣術 精霊魔術 召喚 全記憶 模倣 空間操作・認識 重力操作 多重詠唱Ⅲ 照準
【スキル】
毒耐性(低) 光属性(極) 闇属性(高) 炎属性(極) 水属性(極) 地属性(極)
風属性(高) 無属性(極) 剣(低) 魔力欠乏耐性(極) 無詠唱 魔力調整
魔力向上(極) MP向上(極) 物理耐性(極) 魔法耐性(極) 翻訳 速読
マップ 索敵 演算加速 分離・結合 解体(中) 異常状態耐性(高) 錬金術(中)
創作(高)
【魔法】
《生活魔法》
《医療関連魔法》
《炎魔法》(11階層)
《地魔法》(11階層)
《氷魔法》(11階層)
《水魔法》(11階層)
《風魔法》(10階層)
《光魔法》(12階層)
《闇魔法》(10階層)
《無属性》(11階層)
《錬金魔法》(5階層)
《創作魔法》(7階層)
俺、魔王超えてるんじゃね?もう、深く考えるのはやめよう…
俺は、九尾にヒールをかけ、怪我と体力を回復させる。
「じゃあ、従属契約お願いします。」
俺は、魔法陣を描く。その中心に九尾が入る。すると、紋章が浮かび上がった。
「うぁ!なんじゃこれは、力がこみ上げてくる!こ、これがお主の力か!妾が全くかなわぬわけじゃ。」
あ、なるほど。従属は、主人の能力を継承するんだったな。まぁ、仲間が強くなることはいい事だ。
「じゃあ、そう言うことで呼んだら来てね。じゃ!」
俺はその場を立ち去ろうと…なんか、裾を引っ張られてる…
「あのぉ…なんでしょうか?」
「妾を置いていくのかえ?」
「い、いや、九尾さんには帰る所があるんじゃ…」
「無い!」
「え!」
「な・い!」
「それに妾にはナディアという名がある」
「それじゃ、ナディアさん、また!」
俺は立ち去ろうとする…が裾を掴まれてる。
「お主は妾の主人じゃぞ!妾の面倒を見る義務があるのじゃ!!」
「えーーー!そんな話聞いてないけど…」
人化したナディアをよく見るとすごい美人だ。長い黒髪に妖艶な顔つき。目鼻くっきりでまつげも長い。スタイルもスーパーモデル並みで胸もはちきれんばかりに大きい。
「妾が一緒なのはそんなに嫌け?」
「そんなことは無いけど、えっと、俺には事情があって一緒にはいられない。でも、一応、住む所と食事なら用意してあげられるけど…。あんまり贅沢はさせてあげられないぞ。」
「しょうがないのぉ。では、ついて行ってやろう!」
こいつもしかして面倒くさい奴か?まぁ、とりあえず、遅くなるとまた怒られるから今日は早めに帰ろう。俺は、家に戻るためのゲートを開く。
「じゃあ、行きましょうか。」
「!?これはゲートか?お主は空間魔法まで使いこなすのかえ。ふぇー」
ティナの炎の扱い方の勉強をナディアに任せよう。ナディアは炎魔法得意そうだし。俺たちはゲートを通り、家に戻った。
========タカミのワンポイント=======
最近、よく見聞きする「再生医療」ですが、いったいどんな医療で、どこまで進んでいるのか、ご存知ですか?トカゲのしっぽは切り離されてもまた元通りになりますが、トカゲほどではありませんが、人間にも、もともと「再生する力」があります。再生医療とは、ケガや病気などによって失ってしまった機能を、人のからだの「再生する力」を利用して、元どおりに戻すことを目指す医療のことです。私たちのからだは、約60兆個の細胞からできており、その始まりは、1個の受精卵です。受精卵が細胞分裂(増殖)によって「胚」になり、さらに細胞分裂を繰り返して多種多様な細胞に成長し、皮膚や脳、心臓といった組織や臓器がつくられます。このように、細胞が様々な組織や臓器に変化することを「分化」と言います。
一方、細胞には寿命があり、多くの細胞は分化すると増殖することができなくなり、やがて死んでいきます。例えば、肌をこすって垢が出るのは、皮膚の死んだ細胞が剥がれ落ちるからですが、その下にすでに新しい皮膚があるのは、組織の中には、新しい細胞を補充する役目をもつ未分化な細胞があるからです。完全に分化し、皮膚や血液のように組織や臓器となった細胞は「体細胞」、これからいろいろな組織や臓器になれる未分化な細胞は「幹細胞」と呼ばれています。
現在、再生医療では、この「幹細胞」や「体細胞」それぞれを利用して、ケガや病気で損傷した部分に移植して組織の再生を促したり、根本的な治癒を目指す「細胞移植治療」が行われています。 現在、私たちが再生医療として受けることができる、もしくは将来その可能性がある幹細胞は、大きく3種類あります。それは、もともと私たちのからだの中に存在している「体性幹細胞」と、胚(受精卵)から培養してつくられる「ES細胞」、人工的に作製される「iPS細胞」、です。
この大きく3種類の幹細胞の中で、最も医療への応用が進んでいるのは「体性幹細胞」です。人間の体の中にもともとある細胞を使うため、治療に応用しやすい特徴があります。
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