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【素材の採取】
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魔法もいいが、俺専用の武器を作ろうと考えている。そのためには鉱物の材料が必要だ。それに錬金魔法と創作魔法の階層を上げたい。街の西側には山脈があり、その険しさのせいで人が立ち入らない。そこには、まだ発見されてない鉱山がある。俺は、マップを開き、鉱脈をターゲットとして表示させレビテーションで空から鉱脈を探す。何か所かあり、人の手が入っていないため埋蔵量もかなりである。
各鉱物のポイントに行き、スキャンを用いて必要な分の岩を土魔法で出現させる。
空間認知と転移の魔法を使い、鉱脈の一部と岩を交換する。交換された原石より鉱物を分離させる。
”とりあえず、錬金術書に載っている鉱物を一通り揃えておくかな。”
俺は、鉱山で採掘できる材料を一通り集めていく。採掘した鉱物は、鉄や銀、銅、亜鉛、マンガン、ケイ砂、石灰石、アルミ、中には金やプラチナ、ミスリルもあった。俺は採掘した鉱物を次々に空間収納に保管する。こうして様々な鉱物を約100tほど採掘した。
山頂付近に3体の魔物の反応が出た。俺は、ゆっくりと近づいていく。すると、そこにはワイバーンがいた。ワイバーンは亜竜種で体長は約8m前後。両腕には蝙蝠のような羽がついている。くちばしが長くブレスを吐いて攻撃してくる。その素材は皮から骨、肉どれをとっても高価だがプラチナ冒険者がパーティーを組んで挑むほどの強敵である。俺は、ワイバーンのステータスを見る。
亜竜 LV36
HP 678/678
MP 368/368
筋力 518
魔力 368
防御力 498
魔防 368
俊敏 508
器用 378
知力 288
幸運 368
【ユニークスキル】
ブレス
飛翔
【スキル】
毒耐性(中)
魔法耐性(中)
物理耐性(低)
残りの2体もさほど変わらない。まぁ、強いっちゃ強いけど、俺の敵ではないな。なるべく素材は傷つけたくないから一撃で仕留めたい!俺は魔力を集中させる。
《ウィンドカッター》
俺は、首を狙い放つ。
スパーーン
いとも簡単に首が落ちる。残りのワイバーンが俺に気付く。俺は、物理防御の結界を張る。
《フィジックプロテクション》
一匹のワイバーンが俺めがけて突っ込んでくる。それを交しながら首めがけてウィンドカッターを放つ。
《ウィンドカッター》
ワイバーンの首が落ちる。すると横にいたワイバーンCが俺めがけてブレスを放つ。ブレスは防御結界で俺には届かない。俺は、剣を抜きワイバーンに向かいながら剣の刃にウィンドエッジを無詠唱にて付加させ切りつける。
すると、スパーンと切れ、ワイバーンにダメージを与える。
”うん。かなり切れ味がいいな。”
首をめがけて切りつける。ワイバーンの抵抗も空しく首が落ちる。
”うーん、多少傷がついたけど、まぁ、奇麗な方かな?”
そう思いながら倒したワイバーンを空間収納にしまう。
《レベルが上がりました。》
《レベルが上がりました。》
《レベルが上がりました。》
へ?こんなに簡単に倒してしかもレベルが上がったの?ステータスを見てみる。
人間族 LV36
HP 2304/2304
MP 12820/12960
筋力 540
魔力 3060
防御力 2700
魔防 2880
俊敏 504
器用 468
知力 648
幸運 504
【ユニークスキル】
Q&A 空間収納 鑑定 医療の心得 模倣 偽装 真偽 魔術 剣術 精霊魔術 召喚 全記憶 模倣 空間操作・認識 重力操作 多重詠唱Ⅱ 照準
【スキル】
毒耐性(低) 光属性(高) 闇属性(高) 炎属性(高) 水属性(高) 創作 (中) 地属性(高) 風属性(高) 無属性(高) 剣(中) 魔力欠乏耐性(極)無詠唱 魔力向上(極) MP向上(極) 翻訳 速読 全記憶 マップ表示 索敵 解体(中) 魔法耐性(極) 物理耐性(極) 演算加速 分離 結合
毒耐性(低) 光属性(高) 闇属性(高) 炎属性(高) 水属性(高) 地属性(高)
風属性(高) 無属性(高) 剣(低) 魔力欠乏耐性(極) 無詠唱 魔力調整
魔力向上(極) MP向上(極) 物理耐性(極) 魔法耐性(極) 翻訳 速読
マップ 索敵 演算加速 分離・結合 解体(中) 異常状態耐性(中) 錬金術(低)
創作(高)
【魔法】
《生活魔法》
《医療関連魔法》
《炎魔法》(9階層)
《地魔法》(9階層)
《氷魔法》(8階層)
《水魔法》(8階層)
《風魔法》(8階層)
《光魔法》(9階層)
《闇魔法》(7階層)
《無属性》(9階層)
《錬金魔法》(2階層)
《創作魔法》(4階層)
こんなでLVが3個も上がった。なんか、これならドラゴンでも倒せそうだよ。
まぁ、今日の所は、素材もそこそこ集まったし、帰るとするかな。
俺は転移を開き、街付近まで戻る。
その後、ギルドに向かいクエストボードを見てみる。やはり、ワイバーンの討伐はプラチナランクになっている。なので、プラチナになるまでこれは仕舞っておこう。今、俺のランクはブロンズなのでシルバーまでの依頼を受けることが出来る。討伐のクエストも出来るようになったので討伐中心にランクアップを目指ざそう!
そうと決まれば、まずは拠点なんかあったらいいな。どっか、いい物件を探そうかな?お金は、金を売ればいいし。俺は、ギルドの受付へと戻り、エイティーに話かける。
「エイティーさん。ここで暫く冒険者をしようと思っているのですが、家ってどこで買えるんですか?」
エイティーは、また突拍子もない事を言っているって顔で俺を見る。
「家ですか。冒険者になったばかりの方が普通はそんな事言い出さないのですが、アルファードさんについては、もう驚きません。」
笑いながら話をしてくれる。
「冒険者ギルドでも、物件は取り扱ってまいすがどのような物件がよろしいのですか?」
「うーん、別にそんなに立派じゃなくてもちょっと魔法の練習や剣の鍛錬が出来るスペースがあればいいかな。あ。そうそう。出来れば、風呂とトイレとキッチンは欲しいかな。あと、安ければ安いだけいい!古くてもいいですよ。自分で直しますから」
「わかりました。ちょっと情報を取ってきますので少々お待ちください。」
エイティーはそう言って奥へと行く。しばらくして、集めのファイルを持ってきた。中には、物件情報が記載されている。
「住む場所によりますが、貴族街は結構値が張りますね。手頃なお値段ですと、平民街になります。安く済ませるならスラムの方もありますが、治安は悪いです。」
「治安は悪くてもいいです。やるべく安くて広い所がいいですね。」
「では、スラムで探してみましょう。」
エイティーはパラパラをファイルをめくる。そして、いくつか取り出した。
「これなんてどうですか?木造の平屋です。広さ的にここのホールくらいですかね。一部屋ですが、結構広いし、炊事場とトイレが付いています。庭も建物の半分くらいですかね」
ここのギルドホールは大体30坪(99㎡)位ある。まあ、家としては広い方じゃないかな?
「実は、ここで焼死事件があったもんで、買手がいないんですよね。”まだ、問題もありますし”。その隣も売りに出てますのでまとめて買って増築すれば、ご希望の通りになるんじゃないですか?」
うーん、訳アリ物件か。確かに普通は嫌がるかな。でも、ちゃんと浄化すれば俺はあまり気にしないかな。前世では、病院でよく寝泊まりしてたし。
「ちなみにいくらですか?」
「この辺でこれ位の物件になると、一軒当たり大金貨3枚位ですね。でも、問題があるので大金貨1枚でいいですよ。なので隣と合わせて購入していただければ、大金貨4枚ですね。とてもお買い得です!」
「そうですね。では、まずはお金を作らないと。ここって買取もしてくれるんですよね?」
「何を買い取るのでしょうか?素材ですか?」
「いや、金なんですが。買い取れますか?」
「もちろん、買い取れますよ。金も素材ですから。どれくらいですか?」
自分は、空間収納から金を1kg取り出す。
「金1kgです。いくらになりますか?」
「ちょっと、拝見します。」
そう言うと、エイティーは金を手にする。そして鑑定をする魔道具の上に置き、結果を見てる。
「これはすごいですね。純金なので大金貨6枚で買取できます。」
「じゃあ、それで買取ってください。で、4枚は物件の代金で。」
「え?物件を見に行かないのですか?」
「多分、建替えになると思うので場所を教えてくれればいいです。契約はどのようにするんですか?」
「では、契約書を用意します。後日の契約でもいいですか?その時、残りの大金貨もお渡し致します。それでは、この仮契約書に名前と拇印をお願いします。」
エイティーは、ファイルから仮契約書を出した。俺はそれに記名し、拇印を押す。
「はい。ありがとうございます。もし、キャンセルされるようであれば3日以内に申し出てください。」
「わかりました。また、明日にでも来ます。物件を見に行きたいのですが、場所を教えてもらってもいいですか?」
「はい。場所はここです。スラム入ってすぐです。場所的にはすごくいいと思いますよ。」
そう言ってエイティーは物件の場所の地図を俺に渡す。
「わかりました。では、明日、契約する前にでも見に行ってきます。ありがとうございます。」
「いえ、こちらこそお買上ありがとうございます。」
エイティーはお辞儀をして、手を振ってくれたので、お辞儀をし返した。
今日は、もう遅いし、家に帰るか。しかし、6歳で自分の”城”を手に入れるとは…やりすぎかな?
何気に実家よりも広かったりして。なんか、微妙な気分で帰路についた。
家に着き、机に紙を広げ、間取り、排水、外構をどういう風にするか考えた。
部屋は3つくらいでカウンター式の炊事場、お風呂、トイレ、リビングダイニングは炊事場と隣り合わせにして。2つ部屋を並べて1部屋を向かい合わせにする。1部屋の隣にお風呂とトイレを隣り合わせに作って、壁側に排水の管を通して全部の排水管を接続して炊事場側から外に排水管をだす。端の部屋の隣に倉庫を作ってトイレと向かい合わせにする。トイレと倉庫の間に奥の鍛錬室に行くドアを作って、ここから行き来しよう。ざっくり下記のような配置になる
| | |
| | |
| | |
| | |
| | |
| 隠し扉+ 階段 ドア 階段 |
===============換気=++=換気===玄 関======地下入口=
| ドライエリア |
|________|
| |倉庫|部屋|部屋| |暖炉| |
| | | | | | 炊 |
| +ドア リビング | 事 |
| 多目的室 + ダイニング | |
| |トイ|風呂|部屋| | 場 |
| |レ | | | |
==========地下入口============玄 関======地下入口=
照明は各部屋、廊下が1個で風呂の脱衣所と浴室で2個、リビング4個、多目的室4個、炊事場は各2個かな。全部で17個か。地下は隠し部屋は欲しいからそこに2個、後は4個くらいかな。地価のレイアウトは後で考えよう。早速、アルミを使ってライトの魔道具を作る。魔石は、ワイルドウルフから出てきたものを使おう。スイッチは、”オン””オフ”の音声入力にして。創作したライトに魔石と起動術式をはめ込む。蛇口は、トイレ、風呂に二個、炊事場に二個用意しよう。これもステンレスで作る。出来た蛇口に魔石を嵌め、術式を書き込む。出来上がった魔道具を空間収納にしまう。これで、明日ばっちりだ!
後は、折角金属やその他素材を手に入れたので、“昔オペで使ってた器具”のセットと生食、ORS、ブドウ糖水溶液、ローション、ビニールの手袋等、診療に必要な備品を作ってみるかな。必要な材料を取り出し、器具を創作していく。メスは、ウォータメスがあるからいっか。生食やORS、ローション等は、瓶の中に各溶液を作り結界を用いて、加圧・加熱滅菌して完成っと。オペセットは2セット作り、その他、溶液は10本ほど作った。手袋は、100セットと多めに作っておいた。ついでに、薬草も沢山あるのでHP回復薬とMP回復薬、簡単な解毒剤を20個づつ作った。そして、これら全部を空間収納にしまう。なんか、創作のスキルは簡単に物が出来るな。凄いスキルだ。さて、もう結構な時間だ。俺は片づけをして就寝した。
各鉱物のポイントに行き、スキャンを用いて必要な分の岩を土魔法で出現させる。
空間認知と転移の魔法を使い、鉱脈の一部と岩を交換する。交換された原石より鉱物を分離させる。
”とりあえず、錬金術書に載っている鉱物を一通り揃えておくかな。”
俺は、鉱山で採掘できる材料を一通り集めていく。採掘した鉱物は、鉄や銀、銅、亜鉛、マンガン、ケイ砂、石灰石、アルミ、中には金やプラチナ、ミスリルもあった。俺は採掘した鉱物を次々に空間収納に保管する。こうして様々な鉱物を約100tほど採掘した。
山頂付近に3体の魔物の反応が出た。俺は、ゆっくりと近づいていく。すると、そこにはワイバーンがいた。ワイバーンは亜竜種で体長は約8m前後。両腕には蝙蝠のような羽がついている。くちばしが長くブレスを吐いて攻撃してくる。その素材は皮から骨、肉どれをとっても高価だがプラチナ冒険者がパーティーを組んで挑むほどの強敵である。俺は、ワイバーンのステータスを見る。
亜竜 LV36
HP 678/678
MP 368/368
筋力 518
魔力 368
防御力 498
魔防 368
俊敏 508
器用 378
知力 288
幸運 368
【ユニークスキル】
ブレス
飛翔
【スキル】
毒耐性(中)
魔法耐性(中)
物理耐性(低)
残りの2体もさほど変わらない。まぁ、強いっちゃ強いけど、俺の敵ではないな。なるべく素材は傷つけたくないから一撃で仕留めたい!俺は魔力を集中させる。
《ウィンドカッター》
俺は、首を狙い放つ。
スパーーン
いとも簡単に首が落ちる。残りのワイバーンが俺に気付く。俺は、物理防御の結界を張る。
《フィジックプロテクション》
一匹のワイバーンが俺めがけて突っ込んでくる。それを交しながら首めがけてウィンドカッターを放つ。
《ウィンドカッター》
ワイバーンの首が落ちる。すると横にいたワイバーンCが俺めがけてブレスを放つ。ブレスは防御結界で俺には届かない。俺は、剣を抜きワイバーンに向かいながら剣の刃にウィンドエッジを無詠唱にて付加させ切りつける。
すると、スパーンと切れ、ワイバーンにダメージを与える。
”うん。かなり切れ味がいいな。”
首をめがけて切りつける。ワイバーンの抵抗も空しく首が落ちる。
”うーん、多少傷がついたけど、まぁ、奇麗な方かな?”
そう思いながら倒したワイバーンを空間収納にしまう。
《レベルが上がりました。》
《レベルが上がりました。》
《レベルが上がりました。》
へ?こんなに簡単に倒してしかもレベルが上がったの?ステータスを見てみる。
人間族 LV36
HP 2304/2304
MP 12820/12960
筋力 540
魔力 3060
防御力 2700
魔防 2880
俊敏 504
器用 468
知力 648
幸運 504
【ユニークスキル】
Q&A 空間収納 鑑定 医療の心得 模倣 偽装 真偽 魔術 剣術 精霊魔術 召喚 全記憶 模倣 空間操作・認識 重力操作 多重詠唱Ⅱ 照準
【スキル】
毒耐性(低) 光属性(高) 闇属性(高) 炎属性(高) 水属性(高) 創作 (中) 地属性(高) 風属性(高) 無属性(高) 剣(中) 魔力欠乏耐性(極)無詠唱 魔力向上(極) MP向上(極) 翻訳 速読 全記憶 マップ表示 索敵 解体(中) 魔法耐性(極) 物理耐性(極) 演算加速 分離 結合
毒耐性(低) 光属性(高) 闇属性(高) 炎属性(高) 水属性(高) 地属性(高)
風属性(高) 無属性(高) 剣(低) 魔力欠乏耐性(極) 無詠唱 魔力調整
魔力向上(極) MP向上(極) 物理耐性(極) 魔法耐性(極) 翻訳 速読
マップ 索敵 演算加速 分離・結合 解体(中) 異常状態耐性(中) 錬金術(低)
創作(高)
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《医療関連魔法》
《炎魔法》(9階層)
《地魔法》(9階層)
《氷魔法》(8階層)
《水魔法》(8階層)
《風魔法》(8階層)
《光魔法》(9階層)
《闇魔法》(7階層)
《無属性》(9階層)
《錬金魔法》(2階層)
《創作魔法》(4階層)
こんなでLVが3個も上がった。なんか、これならドラゴンでも倒せそうだよ。
まぁ、今日の所は、素材もそこそこ集まったし、帰るとするかな。
俺は転移を開き、街付近まで戻る。
その後、ギルドに向かいクエストボードを見てみる。やはり、ワイバーンの討伐はプラチナランクになっている。なので、プラチナになるまでこれは仕舞っておこう。今、俺のランクはブロンズなのでシルバーまでの依頼を受けることが出来る。討伐のクエストも出来るようになったので討伐中心にランクアップを目指ざそう!
そうと決まれば、まずは拠点なんかあったらいいな。どっか、いい物件を探そうかな?お金は、金を売ればいいし。俺は、ギルドの受付へと戻り、エイティーに話かける。
「エイティーさん。ここで暫く冒険者をしようと思っているのですが、家ってどこで買えるんですか?」
エイティーは、また突拍子もない事を言っているって顔で俺を見る。
「家ですか。冒険者になったばかりの方が普通はそんな事言い出さないのですが、アルファードさんについては、もう驚きません。」
笑いながら話をしてくれる。
「冒険者ギルドでも、物件は取り扱ってまいすがどのような物件がよろしいのですか?」
「うーん、別にそんなに立派じゃなくてもちょっと魔法の練習や剣の鍛錬が出来るスペースがあればいいかな。あ。そうそう。出来れば、風呂とトイレとキッチンは欲しいかな。あと、安ければ安いだけいい!古くてもいいですよ。自分で直しますから」
「わかりました。ちょっと情報を取ってきますので少々お待ちください。」
エイティーはそう言って奥へと行く。しばらくして、集めのファイルを持ってきた。中には、物件情報が記載されている。
「住む場所によりますが、貴族街は結構値が張りますね。手頃なお値段ですと、平民街になります。安く済ませるならスラムの方もありますが、治安は悪いです。」
「治安は悪くてもいいです。やるべく安くて広い所がいいですね。」
「では、スラムで探してみましょう。」
エイティーはパラパラをファイルをめくる。そして、いくつか取り出した。
「これなんてどうですか?木造の平屋です。広さ的にここのホールくらいですかね。一部屋ですが、結構広いし、炊事場とトイレが付いています。庭も建物の半分くらいですかね」
ここのギルドホールは大体30坪(99㎡)位ある。まあ、家としては広い方じゃないかな?
「実は、ここで焼死事件があったもんで、買手がいないんですよね。”まだ、問題もありますし”。その隣も売りに出てますのでまとめて買って増築すれば、ご希望の通りになるんじゃないですか?」
うーん、訳アリ物件か。確かに普通は嫌がるかな。でも、ちゃんと浄化すれば俺はあまり気にしないかな。前世では、病院でよく寝泊まりしてたし。
「ちなみにいくらですか?」
「この辺でこれ位の物件になると、一軒当たり大金貨3枚位ですね。でも、問題があるので大金貨1枚でいいですよ。なので隣と合わせて購入していただければ、大金貨4枚ですね。とてもお買い得です!」
「そうですね。では、まずはお金を作らないと。ここって買取もしてくれるんですよね?」
「何を買い取るのでしょうか?素材ですか?」
「いや、金なんですが。買い取れますか?」
「もちろん、買い取れますよ。金も素材ですから。どれくらいですか?」
自分は、空間収納から金を1kg取り出す。
「金1kgです。いくらになりますか?」
「ちょっと、拝見します。」
そう言うと、エイティーは金を手にする。そして鑑定をする魔道具の上に置き、結果を見てる。
「これはすごいですね。純金なので大金貨6枚で買取できます。」
「じゃあ、それで買取ってください。で、4枚は物件の代金で。」
「え?物件を見に行かないのですか?」
「多分、建替えになると思うので場所を教えてくれればいいです。契約はどのようにするんですか?」
「では、契約書を用意します。後日の契約でもいいですか?その時、残りの大金貨もお渡し致します。それでは、この仮契約書に名前と拇印をお願いします。」
エイティーは、ファイルから仮契約書を出した。俺はそれに記名し、拇印を押す。
「はい。ありがとうございます。もし、キャンセルされるようであれば3日以内に申し出てください。」
「わかりました。また、明日にでも来ます。物件を見に行きたいのですが、場所を教えてもらってもいいですか?」
「はい。場所はここです。スラム入ってすぐです。場所的にはすごくいいと思いますよ。」
そう言ってエイティーは物件の場所の地図を俺に渡す。
「わかりました。では、明日、契約する前にでも見に行ってきます。ありがとうございます。」
「いえ、こちらこそお買上ありがとうございます。」
エイティーはお辞儀をして、手を振ってくれたので、お辞儀をし返した。
今日は、もう遅いし、家に帰るか。しかし、6歳で自分の”城”を手に入れるとは…やりすぎかな?
何気に実家よりも広かったりして。なんか、微妙な気分で帰路についた。
家に着き、机に紙を広げ、間取り、排水、外構をどういう風にするか考えた。
部屋は3つくらいでカウンター式の炊事場、お風呂、トイレ、リビングダイニングは炊事場と隣り合わせにして。2つ部屋を並べて1部屋を向かい合わせにする。1部屋の隣にお風呂とトイレを隣り合わせに作って、壁側に排水の管を通して全部の排水管を接続して炊事場側から外に排水管をだす。端の部屋の隣に倉庫を作ってトイレと向かい合わせにする。トイレと倉庫の間に奥の鍛錬室に行くドアを作って、ここから行き来しよう。ざっくり下記のような配置になる
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| 隠し扉+ 階段 ドア 階段 |
===============換気=++=換気===玄 関======地下入口=
| ドライエリア |
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| |倉庫|部屋|部屋| |暖炉| |
| | | | | | 炊 |
| +ドア リビング | 事 |
| 多目的室 + ダイニング | |
| |トイ|風呂|部屋| | 場 |
| |レ | | | |
==========地下入口============玄 関======地下入口=
照明は各部屋、廊下が1個で風呂の脱衣所と浴室で2個、リビング4個、多目的室4個、炊事場は各2個かな。全部で17個か。地下は隠し部屋は欲しいからそこに2個、後は4個くらいかな。地価のレイアウトは後で考えよう。早速、アルミを使ってライトの魔道具を作る。魔石は、ワイルドウルフから出てきたものを使おう。スイッチは、”オン””オフ”の音声入力にして。創作したライトに魔石と起動術式をはめ込む。蛇口は、トイレ、風呂に二個、炊事場に二個用意しよう。これもステンレスで作る。出来た蛇口に魔石を嵌め、術式を書き込む。出来上がった魔道具を空間収納にしまう。これで、明日ばっちりだ!
後は、折角金属やその他素材を手に入れたので、“昔オペで使ってた器具”のセットと生食、ORS、ブドウ糖水溶液、ローション、ビニールの手袋等、診療に必要な備品を作ってみるかな。必要な材料を取り出し、器具を創作していく。メスは、ウォータメスがあるからいっか。生食やORS、ローション等は、瓶の中に各溶液を作り結界を用いて、加圧・加熱滅菌して完成っと。オペセットは2セット作り、その他、溶液は10本ほど作った。手袋は、100セットと多めに作っておいた。ついでに、薬草も沢山あるのでHP回復薬とMP回復薬、簡単な解毒剤を20個づつ作った。そして、これら全部を空間収納にしまう。なんか、創作のスキルは簡単に物が出来るな。凄いスキルだ。さて、もう結構な時間だ。俺は片づけをして就寝した。
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勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
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