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【魔法を学ぶ】

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今日も、相変わらず朝から剣の稽古をシンと共に勤しんでいた。
「くそー、もうちょっとでタカミに勝てたのに!」
「シン兄ちゃんの剣筋は単調だから避けやすいんだ。もうちょっと小技を組み合わせると避け難くなるよ。」
「うーん、こんな感じか?」
上下左右に軽やかに剣を振る。
「うん。いいんじゃないかな。更に、こんな事をすると相手はすごく怯むと思うよ。」
そう言いながら、足払いをしてみる。
「うぉ!いってー。確かに急に払われたらバランス崩すな。よし!それも取り入れよう!」
「そう言えば、タカミも将来、騎士団に入りたいのか?」
「騎士団?」
「おう。中央帝都を守る騎士団。やっぱ憧れるよなー。中でも三聖騎士の一人、白銀の重騎士パジェロ様なんか、すげーんだぜ!どんな屈強の騎士でも彼の剣捌きは受けきれないらしい。」
「へー、そんな人達がいるんだ。」
「へーって、タカミは知らないのか?中央帝都の三大聖騎士様たちの事。」
「うん。知らない。」
「マジかー!騎士を目指してるやつのあこがれの人達だぞ!今話した白銀の重騎士パジェロ様、音速の貴公子カレラ様、そして、彼らの頂点にいる剣聖デアブロ様。中央帝都の最強の聖騎士様達だよ。」
「ふーん、そっか!いつか会ってみたいね!」
「そう簡単に会えるわけねーだろー!!」
「おーい。今日は、これくらいにするぞ!俺は、仕事に行くからな。」
「師匠、今日もありがとうございました。」
俺とシンが頭を下げ丁寧にお礼を言う。
「ありがとうございました。」
そう言って、父は仕事場に向かった。
”さて、俺も師匠(ウォーレン大魔導士)のところに行こうかな。”
一旦、家に戻り水浴びをして師匠のもとへ向かった。門番の兵士に挨拶をしてお屋敷の方に進む。そして、大きな扉の前に着いた。
「こんにちわ。タカミです。」
「おや、タカミ君、いらっしゃい。こちらにどうぞ!」
執事のアコードさんが俺を向かい入れてくれた。
「ご主人様は、自室にいると思いますが、場所はお分かりですか?」
「はい。一回行ったことがあるので大丈夫だと思います。」
俺は、アコードさんにお礼を言うと師匠の自室に向かった。
多分、ここだと思うけど。俺は、部屋の扉をノックした。
「はーい。」
「師匠、こんにちわ。タカミです。よろしくお願いします。」
「開いてるよー。入っておいで!」
俺は扉を開け中に入った。部屋の中は散乱した魔導書で足の踏み場がない。
「えっと、どうやって入ったら…」
「あ、早速、私の手伝いをしてもらえると助かるのだが…。どーも、私は整理整頓が苦手でね。本の整理を手伝ってくれないか?ってゆうか、やってくれないか?」
「これ全部魔導書ですか?」
「ほとんどそうだね。じゃあ、頼むよ。終わったらリビングにいるので呼んでくれたまえ。」
師匠は、そう言うとそそくさとリビングに向かった。
「ははは…、問題があるってこういう事か」
とりあえず、魔導書を手に取りペラペラめくってみた。なんか、よく分からない文字がられるされてる。
《スキル 翻訳を取得しました。》
”!!ここでスキルの取得か。ん?本の文字が読めるぞ!”
魔術所には、術式、現象、効果などが書かれている。片づけを忘れ、魔導書を読みふけってしまった。
《スキル 速読を取得しました。》
《ユニークスキル 全記憶を取得しました。》
なんか、スキルがやたらに取得されるな。まぁ、今始まったことじゃないけど。
”Q&A 全記憶って何?”
”記憶したいものをすべて記憶することができます。”
”それによる弊害は?”
”特にありません。”
お。じゃあ、とりあえず必要だと思われる魔導書を暗記するか。

魔導書を読んでいると後ろから声をかけられた。
「タカミ、全然片付いてないじゃないか!」
「あ!すみません。片付けようと思ってつい、読みふけってしまいました。すぐ片付けます。」
「ん!?この本が読めるのかい?」
「はい。すみません。すぐ片付けます。」
俺は、そそくさと片づけを始めた。
「んー。君には驚かされてばっかりだな。普通は、学ばないと読めないんだけどね。」
師匠は、頭の後ろを掻きながらそう言った。片付けが1/3程度終わったところで、師匠が再度部屋にやってきた。
「お疲れさん。随分と片付いてきたね。さて、片付けはここまでにして魔法についてレクチャーしようか。こっちにきたまえ。」
師匠はそう言うと奥の部屋に自分を招き入れた。
「早速、始めようか。まずは、魔法について簡単なところから説明を始めるよ。まず、魔法というのは、自分の魔力を利用して様々な現象を引き起こす。そのために必要なのが現象を引き起こすための術式なんだ。術式は現象を引き起こすトリガーだと思うといいね。そして術式には、詠唱と記述がある。その術式に現象を呼び起こす事で魔法は発動するんだ。現象は、イメージによって作り出される。例えば、」
そういうと、師匠は、手のひらを上にかざし、
「ライト」
師匠の手の上に光の玉が輝きだす。
「これは、”ライト”の魔法。暗い所で回りを照らすのに役立つね。”ライト”という術式とそれによる現象をイメージする事で発動する。照らす範囲は魔力によって調節できるけど、広範囲を照らそうとするとそれだけ魔力を消費することになる。」
そう説明すると、師匠はすっとライトを消す。
《魔法 生活魔法を習得した》
「やってみ。君なら出来るんじゃないか?」
俺は、師匠と同じように手を上にかざし、”電球がつく”イメージと共にライトを唱える。
「ライト」
すると、師匠と同じように光の玉が浮かびあげる。
「うん。やっぱり君は天才だね。現象をきちんと理解している。本来は、術式と現象を組み合わせるのに苦労するんだけど…」
師匠は、腕を組みながらそう言った。
「君は、呑み込みが早いね。じゃあ、次ね。現象を引き起すためには必要な条件がある。一つは、イメージを作り出す触媒、つまり材料が必要だという事。例えば何かを燃やすには”燃やす物”と火が必要だろ。何かに火を付けるだけなら術式とイメージでできるけど、燃やし続けるには、”燃やす物”が必要となる。これが触媒ね。これには3つの方法がある。
1つ目は、自然界にあるものを利用する。
2つ目は、自分でその現象に必要な物を用意する。
3つ目は、”無限物質世界”からその現象に必要な触媒を召喚し、それを利用する。
3つ目の無限物質世界からの召喚には多くの魔力が必要となるから、大きな魔法を使う時は、大抵2番目の触媒を自分で用意した方が必要となる魔力が抑えられるんだ。」
師匠はそう言うと、小さな炭を取り出し、軽く的に向かって投げる。そして術式を唱える。
「ファイヤーボール」
”小さな炭”が発火し、的に向かって勢いよく飛んで的に当たる。そして、的に当たると小さく破裂した。
「まぁ、この程度なら無限物質世界より触媒を召喚してやった方がいいんだけど、分かりやすくするため触媒を使ってみたんだ。」
《LVが上がりました。》
「さて、君なら出来ると思うから、ちょっとやってみ」
そう言うと、師匠は”小さな炭”を俺に渡した。
俺は意識を集中して、魔力量を調節しながら”小さな炭”に火を付け的に投げる。そして、
「ファイヤーボール」
火の玉は、師匠と同じように的に向かって飛んでいき、的に当たると小さく破裂した。
「いいね。天才だし、呑み込みも早い。普通、この魔法が使えるようになるまで結構時間がかかるんだけどなぁ。」
「さて、本日最後は、魔法の種類について話をする。魔法には、大きく分けて5種類存在する。
主に生活に用いられる『生活魔法』、戦闘時に用いられる『攻撃魔法、防御魔法、回復魔法、補助強化魔法』
そしてそれを行使する方法が3種類ある。
1つ目は、今使っている様な術式を用いる術式魔法。
2つ目は、召喚魔法。
そして3つ目は精霊魔法。
我々は、基本的に術式を使うわけだか、これを術式魔法という。これには属性があって、
『火属性、水属性、風属性、地属性、光属性、闇属性、無属性』ってなってるんだ。この属性には、効果があり、火は水、水は樹、樹は風、風は地 地は樹、樹は火に有効とされている。闇と光は相反するものだから効果は絶大だね。更に魔法には階層があり、魔力に応じて使える魔法が異なる。階層が上がれば上がるほど、強力な上級魔法や最上級魔法、更には禁呪と呼ばれる人では到達できないような魔法が使えるようになるんだ。まぁ、有能な魔導士なら3階層、賢者クラスになると5階層に到達するケースもある。今まで、歴史上の最高階層は魔導王の7階層で天候にも影響を及ぼしたと言われてるよ。
召喚魔法は、主に召喚士が使う魔法だね。魔物や魔獣を自分に従属させ、必要に応じて呼び出すことができる。従属することで、従者の能力は主人の能力に応じて変化する。主従関係はお互いの意思をもって成立するので一方的には行えない。まぁ、ちゃんと説得するのが必要ってことだね。
精霊魔法は、主に精霊使いが使う魔法。これは、現象の根源の基となる精霊と契約を結び、必要に応じて呼び出し、”協力”をしてもらうことで能力を発揮する。なので、精霊のご機嫌が崩れると協力してもらえなくなってしまう。まぁ、信頼関係が大事って事だね。」
師匠は、指をピッと立てて説明してくれた。
「さて、今日のところはこれくらいにしておこうか。また、時間がある時に来るといいよ。今日、学んだことはしっかり復習しておくこと。」
そう言うと、師匠は、部屋に戻り本を読み始めた。
「ありがとうございました。」
自分は、深々と頭を下げ、お礼を言う。
「あ、そうそう。そこの本を貸してあげるから次来るまでに読んどいて。」
師匠は、一冊の本を指さしている。
俺は、その本をとり、表紙を見た。
”魔導書入門”
「そこに、今日説明した内容も書いてあるから、勉強するのに役に立つと思う。頑張ってくれ。」
にこりと微笑み、本の続きを読み始めた。
「師匠、本日はありがとうございました。」
俺は、深々と頭を下げお礼を言う。帰りの廊下で執事のアコードさんとすれ違う。
「タカミさん、お帰りですか?外は暗くなりかけております。道中お気をつけてお帰りください。」
こんな自分にも挨拶と一礼をしてくれた。やっぱり、執事となるとなんか違うなー。なんというか、品格が滲み出ているというか。俺もこの人を見習おう!そんな事を考えながら家路についた。そして、師匠から渡された魔道の入門書に目を通す。すると、
《ユニークスキル 召喚を取得しました》
《ユニークスキル 精霊魔術を取得しました》
《補助強化魔法(低)を取得した》
《防御魔法(低)を取得した》
《スキル 水属性を取得した》
《氷魔法(低)を取得した。》
《スキル 地属性を取得した》
《地魔法(低)を取得した。》
《スキル 風属性を取得した》
《風魔法(低)を取得した。》
《スキル 闇属性を取得した》
《闇魔法(低)を取得した。》
チートだなぁ。まったく。
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