不死者転生 -救いのない物語- 転生した不死者は生きる為に侵略し美しい眷属を従える

ボロン

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転生したら不死者でした

不死者転生16 混沌の姉妹と破滅の軍団

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 冷めぬ悪夢に彷徨うエリーと、崇拝者に全てを捧げるアリア、2人の混沌を味わいながら久し振りの息抜きを終えたオレはアンデットの掌握にかかる。

スケルトンナイト達は、アンデッドの群れの手を繋ぎ合わせ、ほぼ全てのアンデットが何かしらで繋がれる状態になっている。

偵察部隊を周囲に放ち、護衛の使い魔に守られながらアンデッドのいる盆地にはいったオレの目の前に数百台のスケルトンが並んでいた。これが全て、、いや、これを全て配下に加える。スケルトンナイトの軍団だ!

オレは目の前の一体に触れると、使い魔にすべく瘴気を集中し一気に侵食させていく。

 侵食の流れは途切れる事なくスケルトンを染め上げていく。一度できた流れは淀みなく、次々と新たな使い魔をうんでいく。

 わずかな時間で全てのアンデッドが使い魔に生まれ変わり、、、狂いなく、一つの生き物のように一斉に跪きこうべを垂れる。

 マスゲームやったら優勝だな。俺の意思は、瞬時に伝わり、イメージした通りにスケルトンナイトは敬礼する。一矢乱れぬ動きは、それだけで十分な脅威を感じさせるだろう。死を恐れず、兵糧も必要ない。一度命令を受ければ、24時間消滅するまで常に全力で動く悪魔の軍勢だ。

オレは初めて組織的な暴力を得た。この暴力で瘴気の森を蹂躙してやろう。

この肥沃な瘴気を独占し、いずれ全ての敵を打ち砕くだろう!!

オレは不死者だ!不死者らしく、己から死を遠ざけ、嘲り、生あるものをさえ支配してみせよう。

悠久の時間はオレに味方するのだから。
手始めに、周囲一帯を抑えてやろう。まずは北の平定だ。

具体的な力を持つに至ったオレは、永遠の死から逃れるべく行動を開始する。
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