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転生したら不死者でした
不死者転生15 不死者の軍団
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200年近く放置されていた洋館内部の掃除は流石に骨の折れる作業だったが、一ヶ月程で満足な状態になった。もちろん、その間にアリアとエリーを堪能、、したかったが周辺の地理調査と並行して使い魔量産に明け暮れた為、何事もなく過ごしていた。
働きすぎだろ、、くそっ。
今の使い魔の数を整理するとこんな感じだ。
□戦闘要員
黒毛熊: 10頭
狼: 120頭
□非戦闘•偵察要員
人間: 3名
黒鳥: 50羽
鼠: 130匹
蛇: 80匹
その他小動物: 60匹
合計450
組織的な敵対勢力でもなければ、十分に防御できるだろう。だが、既に狩り尽くしてしまった為、この場でこれ以上の戦力増強は望まない。
周辺20km内の敵性存在は以下の通りだ。
小鬼
100匹未満の集団: 5
100匹越えの集団:3
アンデット:数百体
、、、、なんだよこのクソゲー感!!
小鬼もアンデットも全て北に集中している。北から小鬼(北側ほど数が多い)、アンデットが固まっている一帯があり、そして洋館。南側はいたって平和だ。
おそらく、、だが、それなりの規模の戦争でもあったのだろう。アンデット達は盆地になったエリアに集中しており、皆ボロボロだが甲冑などの装備を身につけている。このアンデッド達が防波堤のようになり、小鬼は南下することができないようだ。
アンデットは意思を持たず、発生した際に周囲には人もいなかったのだろう。甲冑を着た骨の集団が棒立ちになっている。研究員によると、アンデットは基本的に同種の生き物に反応し襲うそうだ。形が近い小鬼や、亜人種は人型アンデットの討伐対象になりえるかは不明たが、、、小鬼が南下していないから恐らくダメなのだろう。近くに人型の生物がいない為、動く事もなく100年以上あそこにいるわけだ。
「我々、使い魔は正確には生命体ではないのでアンデットが反応する事はないと思われます。小鬼も下手に刺激してあの数が北へ移動するようなことがあればさすがに全滅するでしょうから手を出せずにいるかと。」
との研究員の判断だが、あれがこちらに向えば、手に入れた拠点を失いかねない。知能もたいしたことないので、ぶっちゃけ引き篭もれば攻め落とされる事はないだろうが、でられなくなる。不死で監禁とかシャレにならないからな。
「アンデットを使い魔にできないだろうか?」
「アンデットの研究は私の専門外なのですが、、可能性はあります。」
「本当か?詳しく話せ」
「小鬼と違い自然発生したアンデットに意思はなく、ただただ生者を襲います。そして、ご覧の通り、生者がいなければ彫刻のように動きを止めるのです。ベースになる骨はあくまで人間のもので、瘴気に作り変えられたものではないのです。
私を含め、不死者様に新たな肉体を与えられた使い魔は構造こそ生前と同じですが、総て瘴気でできております。仮にですが、主人へ従うように意思を込めた瘴気で、骨を染める事ができれば、使い魔にできる可能性があると思われます。」
「確かに、、、使い魔に生まれ変わる際には全ての細胞が入れ替わる工程がある。あまり意識していなかったが、骨も含めて変化していたな、、。小鬼にはダメだったが、アンデットで出来るか検証してみよう。希望が出てきたな。」
「黒毛熊なら襲われない、と言う理解であっているか??」
「はい、まったく種族が異なりますので問題ないかと。」
「ではさっそく確保に動くか」
黒鳥による偵察で比較的孤立している数体に目星を付け黒毛熊による拉致作戦を実行する事にした。まず一体を確保し、本当に我々を敵と認識しないか検証する必要がある。
黒毛熊を慎重に近付ける。貴重な戦力だ万が一でも失うわけにはいかない。仮に反応した場合、洋館に戻すのは危険が伴うので、北に突っ込ませて小鬼を道連れにするつもりだ。
30mの距離でも反応なし。
20mでも同様。
10m、、、やはり反応なし。
そのまま慎重に距離を詰める。
9…8…7……6…5…4…3…2……1…………
驚く程、無反応。触れても、反応を示さない。なんて不完全な存在だろう?引き離したらつられて動くなんて事ないよな、、、。
黒毛熊に一体確保させ移動させる。その間も、他のアンデットが反応しないかを確認しているが、、まったく動きなしだ。これなら問題ないだろう。とりあえずその一体を屋敷まで連れ返させる事にした。
確保したアンデットは研究員が近づいても無反応、アリアやエリーも同様だった。俺に対しては、、、やはり無反応。危険はなさそうだが、念の為、手足を縛り付け芋虫状態にして寝かしている。
「我々に対しては、一応無害と考えていいだろう。さっそく使い魔化するかを試す事にする。」
そう宣言し、俺はアンデットに触れると、オレの命令に正しく従うアンデッドの姿をイメージしながら瘴気を流し込んでいく。
小鬼の時のように吸収される事はなく、むしろ一瞬抵抗を感じたが染み渡る感触を得た。それで、成功を確信する。瘴気に明確な意思を込め、アンデットの本体である骨に一気に流し込む。
すると、生体を使い魔にする時とは比べ物にならない程、一気に瘴気が駆け抜けるようにして塗り替えていく。骨の表面はなんというか、、、膜のような感じで一瞬抵抗を感じるのだが、そこを抜けると逆に吸収するかのように浸透して一気に成り変わるのだ。
これは、、、気持ちいいな。
「成功だ。想像以上に簡単に使い魔にできたな。」
研究員に縄を解くように命じる。そばで控えていたアリアとエリーは少し不安そうだ。縄を解かれたアンデットは俺の意思に従い立ち上がると敬礼する。その動きは滑らかで生きているようだ。
そして、、オレは今アクセスしていなかった。敬礼するアンデット軍団を想像していただけだ。これはどういうことだ?試しに回れ右、と念じる。
すると、アンデットは、、スケルトンナイトにしよう。スケルトンナイトはイメージ通りに回れ右、再び敬礼するよう念じると敬礼する。
「、、、アクセスしなくても念じればその通りに動くな。」
「な、、なんと!?本当ですか?」
「ああ、お前らに念じても特に動きはないからわからないんだろ?だが、、こいつは念じた通りに動くな。」
それを聞いた研究員は少し複雑そうな表情をした後、何やら仮説を検証しているのか思考に没頭している。
スケルトンナイトは距離に関係なく意思通りに動くだろうか?オレは黒毛熊を一体召喚しアンデッドのある盆地まで適当に経路を変えながら進むように指示して、アンデットには黒毛熊と行動を共にするよう念じて命令した。
何往復か繰り返してみたが、スケルトンナイトは黒毛熊から離れることはなく指示をこなしてみせた。これは、、、かなり使える。あのアンデッド全てを配下にできればちょっとした軍隊として活用できそうだ。
次いで、戦闘能力だが黒毛熊と戦闘するよう指示すると、俊敏な動きを見せ戦うことができた。細かな指示はしていないが、盾や槍を器用に使いこなしている。
驚いたのは質量が少ないくせに黒毛熊の大質量の突進を受け止めた点だろう。物理法則ガン無視である。
骨自体の強度はどうかと思い防御させずに突進を受けさせると今度は簡単に吹き飛び骨も砕け無惨な姿になってしまった。飛び散った骨は磁力でもあるのかと、疑いたくなる動きで少しづつ集まり、おおよそ30分程で回復した。
次に同じように粉砕した後、一部の骨を集まらないように回収してみたところ、一定以上離れると反応がなくなりくっつくことはなかったが、時間の経過で不足分の骨が修復されたのには驚いた。
また、骨が集まる時の法則だが、部位は重要ではなく1番集中しているポイントが中心になるようだ。回収していた骨をふたたび近くに置くと液体がスポンジに染み込むように骨の中に消えた。なんて便利、、、これはかなりのチートだろう。
戦士でもいれば戦わせてみたところだが、、、動きを見る限りは一般的な人間と変わらない程度で、1対1なら身体能力の差でオレでも勝てそうだ。
兵糧も必要なく、疲れ知らずの兵隊と思えばかなり有益な戦士だろう。数百体のアンデットをすべて支配下におけばちょっとした戦争もできるだろう。
物理無視の防御性能など、よく分からない点も多々あるので研究員に付き従い能力検証させる事にした。研究員は喜び勇んで研究に没頭している。
あと問題は、、、数百体を同じように使い魔にするのは流石に萎えるな。なんとかならないか、、、肉体を持たない分、侵蝕は一瞬で終わったが、、、そこでふと思いつく。ドミノ倒しのように、、たとえば手を繋ぎ合わせている状態で流し込んだら一気に終わらないだろうか?意外といける気がする、、。
オレは黒毛クマに命じ更に5体のアンデットを用意すると、2組にわけ、それぞれ手を繋がせる。人骨が手を繋いで立っている姿はなかなかシュールだ。
端の一体に向け瘴気を注ぎ込む、、と次の瞬間から、瘴気の侵略は次々と感染するように進み滞りなく2体同時に使い魔にする方ができた。最初のスケルトンナイトと同じように、アクセスしなくても命令に従った。
3体のグループも全く同じだった。これは、、、本当に楽しいな。
数百体を一回で使い魔にできる可能性が見えた。しかも、個別に指示は必要ない。この世界の軍隊で、完全に統一された意思による円滑な動きを見せる軍隊などいないだろう。
さらに上空から全体像を正確に把握できるのだから、この世界の軍事力としては破格、かなりの脅威になる筈だ。
新たに配下に加わった5体のスケルトンナイトに命じて、アンデット盆地にいるすべてのアンデットの手を繋がせるように命令する。命令を受けたスケルトンナイトは整然と移動を開始。素晴らしい動きだ。
アンデット全体を一つに繋げるのに、、数日はかかるかもしれないな。研究員も没頭しているし、、、数百体のアンデッド軍団が数日で手に入ると思うと、緊張が一気にとけ、色々と余裕がでてくる。
数日か、、、では、前祝いだ。
ここ暫くまったくオモチャで遊んでいなかったんだ。しっかりと相手をしてもらおう。
オレは部屋で待機しているはずのアリアの元は向かう。
「アリア、エリーの部屋に1時間後来るように。」
「不死者さま、承りました。」
丁寧なお辞儀をしアリアは承知した。特に何も考えていなさそうだ。根が純粋だからな、オレがなぜ1時間後にエリーの部屋へ、と言ったかなんて疑問にも持たずに了承した。
悪趣味な遊びの始まりだ。
働きすぎだろ、、くそっ。
今の使い魔の数を整理するとこんな感じだ。
□戦闘要員
黒毛熊: 10頭
狼: 120頭
□非戦闘•偵察要員
人間: 3名
黒鳥: 50羽
鼠: 130匹
蛇: 80匹
その他小動物: 60匹
合計450
組織的な敵対勢力でもなければ、十分に防御できるだろう。だが、既に狩り尽くしてしまった為、この場でこれ以上の戦力増強は望まない。
周辺20km内の敵性存在は以下の通りだ。
小鬼
100匹未満の集団: 5
100匹越えの集団:3
アンデット:数百体
、、、、なんだよこのクソゲー感!!
小鬼もアンデットも全て北に集中している。北から小鬼(北側ほど数が多い)、アンデットが固まっている一帯があり、そして洋館。南側はいたって平和だ。
おそらく、、だが、それなりの規模の戦争でもあったのだろう。アンデット達は盆地になったエリアに集中しており、皆ボロボロだが甲冑などの装備を身につけている。このアンデッド達が防波堤のようになり、小鬼は南下することができないようだ。
アンデットは意思を持たず、発生した際に周囲には人もいなかったのだろう。甲冑を着た骨の集団が棒立ちになっている。研究員によると、アンデットは基本的に同種の生き物に反応し襲うそうだ。形が近い小鬼や、亜人種は人型アンデットの討伐対象になりえるかは不明たが、、、小鬼が南下していないから恐らくダメなのだろう。近くに人型の生物がいない為、動く事もなく100年以上あそこにいるわけだ。
「我々、使い魔は正確には生命体ではないのでアンデットが反応する事はないと思われます。小鬼も下手に刺激してあの数が北へ移動するようなことがあればさすがに全滅するでしょうから手を出せずにいるかと。」
との研究員の判断だが、あれがこちらに向えば、手に入れた拠点を失いかねない。知能もたいしたことないので、ぶっちゃけ引き篭もれば攻め落とされる事はないだろうが、でられなくなる。不死で監禁とかシャレにならないからな。
「アンデットを使い魔にできないだろうか?」
「アンデットの研究は私の専門外なのですが、、可能性はあります。」
「本当か?詳しく話せ」
「小鬼と違い自然発生したアンデットに意思はなく、ただただ生者を襲います。そして、ご覧の通り、生者がいなければ彫刻のように動きを止めるのです。ベースになる骨はあくまで人間のもので、瘴気に作り変えられたものではないのです。
私を含め、不死者様に新たな肉体を与えられた使い魔は構造こそ生前と同じですが、総て瘴気でできております。仮にですが、主人へ従うように意思を込めた瘴気で、骨を染める事ができれば、使い魔にできる可能性があると思われます。」
「確かに、、、使い魔に生まれ変わる際には全ての細胞が入れ替わる工程がある。あまり意識していなかったが、骨も含めて変化していたな、、。小鬼にはダメだったが、アンデットで出来るか検証してみよう。希望が出てきたな。」
「黒毛熊なら襲われない、と言う理解であっているか??」
「はい、まったく種族が異なりますので問題ないかと。」
「ではさっそく確保に動くか」
黒鳥による偵察で比較的孤立している数体に目星を付け黒毛熊による拉致作戦を実行する事にした。まず一体を確保し、本当に我々を敵と認識しないか検証する必要がある。
黒毛熊を慎重に近付ける。貴重な戦力だ万が一でも失うわけにはいかない。仮に反応した場合、洋館に戻すのは危険が伴うので、北に突っ込ませて小鬼を道連れにするつもりだ。
30mの距離でも反応なし。
20mでも同様。
10m、、、やはり反応なし。
そのまま慎重に距離を詰める。
9…8…7……6…5…4…3…2……1…………
驚く程、無反応。触れても、反応を示さない。なんて不完全な存在だろう?引き離したらつられて動くなんて事ないよな、、、。
黒毛熊に一体確保させ移動させる。その間も、他のアンデットが反応しないかを確認しているが、、まったく動きなしだ。これなら問題ないだろう。とりあえずその一体を屋敷まで連れ返させる事にした。
確保したアンデットは研究員が近づいても無反応、アリアやエリーも同様だった。俺に対しては、、、やはり無反応。危険はなさそうだが、念の為、手足を縛り付け芋虫状態にして寝かしている。
「我々に対しては、一応無害と考えていいだろう。さっそく使い魔化するかを試す事にする。」
そう宣言し、俺はアンデットに触れると、オレの命令に正しく従うアンデッドの姿をイメージしながら瘴気を流し込んでいく。
小鬼の時のように吸収される事はなく、むしろ一瞬抵抗を感じたが染み渡る感触を得た。それで、成功を確信する。瘴気に明確な意思を込め、アンデットの本体である骨に一気に流し込む。
すると、生体を使い魔にする時とは比べ物にならない程、一気に瘴気が駆け抜けるようにして塗り替えていく。骨の表面はなんというか、、、膜のような感じで一瞬抵抗を感じるのだが、そこを抜けると逆に吸収するかのように浸透して一気に成り変わるのだ。
これは、、、気持ちいいな。
「成功だ。想像以上に簡単に使い魔にできたな。」
研究員に縄を解くように命じる。そばで控えていたアリアとエリーは少し不安そうだ。縄を解かれたアンデットは俺の意思に従い立ち上がると敬礼する。その動きは滑らかで生きているようだ。
そして、、オレは今アクセスしていなかった。敬礼するアンデット軍団を想像していただけだ。これはどういうことだ?試しに回れ右、と念じる。
すると、アンデットは、、スケルトンナイトにしよう。スケルトンナイトはイメージ通りに回れ右、再び敬礼するよう念じると敬礼する。
「、、、アクセスしなくても念じればその通りに動くな。」
「な、、なんと!?本当ですか?」
「ああ、お前らに念じても特に動きはないからわからないんだろ?だが、、こいつは念じた通りに動くな。」
それを聞いた研究員は少し複雑そうな表情をした後、何やら仮説を検証しているのか思考に没頭している。
スケルトンナイトは距離に関係なく意思通りに動くだろうか?オレは黒毛熊を一体召喚しアンデッドのある盆地まで適当に経路を変えながら進むように指示して、アンデットには黒毛熊と行動を共にするよう念じて命令した。
何往復か繰り返してみたが、スケルトンナイトは黒毛熊から離れることはなく指示をこなしてみせた。これは、、、かなり使える。あのアンデッド全てを配下にできればちょっとした軍隊として活用できそうだ。
次いで、戦闘能力だが黒毛熊と戦闘するよう指示すると、俊敏な動きを見せ戦うことができた。細かな指示はしていないが、盾や槍を器用に使いこなしている。
驚いたのは質量が少ないくせに黒毛熊の大質量の突進を受け止めた点だろう。物理法則ガン無視である。
骨自体の強度はどうかと思い防御させずに突進を受けさせると今度は簡単に吹き飛び骨も砕け無惨な姿になってしまった。飛び散った骨は磁力でもあるのかと、疑いたくなる動きで少しづつ集まり、おおよそ30分程で回復した。
次に同じように粉砕した後、一部の骨を集まらないように回収してみたところ、一定以上離れると反応がなくなりくっつくことはなかったが、時間の経過で不足分の骨が修復されたのには驚いた。
また、骨が集まる時の法則だが、部位は重要ではなく1番集中しているポイントが中心になるようだ。回収していた骨をふたたび近くに置くと液体がスポンジに染み込むように骨の中に消えた。なんて便利、、、これはかなりのチートだろう。
戦士でもいれば戦わせてみたところだが、、、動きを見る限りは一般的な人間と変わらない程度で、1対1なら身体能力の差でオレでも勝てそうだ。
兵糧も必要なく、疲れ知らずの兵隊と思えばかなり有益な戦士だろう。数百体のアンデットをすべて支配下におけばちょっとした戦争もできるだろう。
物理無視の防御性能など、よく分からない点も多々あるので研究員に付き従い能力検証させる事にした。研究員は喜び勇んで研究に没頭している。
あと問題は、、、数百体を同じように使い魔にするのは流石に萎えるな。なんとかならないか、、、肉体を持たない分、侵蝕は一瞬で終わったが、、、そこでふと思いつく。ドミノ倒しのように、、たとえば手を繋ぎ合わせている状態で流し込んだら一気に終わらないだろうか?意外といける気がする、、。
オレは黒毛クマに命じ更に5体のアンデットを用意すると、2組にわけ、それぞれ手を繋がせる。人骨が手を繋いで立っている姿はなかなかシュールだ。
端の一体に向け瘴気を注ぎ込む、、と次の瞬間から、瘴気の侵略は次々と感染するように進み滞りなく2体同時に使い魔にする方ができた。最初のスケルトンナイトと同じように、アクセスしなくても命令に従った。
3体のグループも全く同じだった。これは、、、本当に楽しいな。
数百体を一回で使い魔にできる可能性が見えた。しかも、個別に指示は必要ない。この世界の軍隊で、完全に統一された意思による円滑な動きを見せる軍隊などいないだろう。
さらに上空から全体像を正確に把握できるのだから、この世界の軍事力としては破格、かなりの脅威になる筈だ。
新たに配下に加わった5体のスケルトンナイトに命じて、アンデット盆地にいるすべてのアンデットの手を繋がせるように命令する。命令を受けたスケルトンナイトは整然と移動を開始。素晴らしい動きだ。
アンデット全体を一つに繋げるのに、、数日はかかるかもしれないな。研究員も没頭しているし、、、数百体のアンデッド軍団が数日で手に入ると思うと、緊張が一気にとけ、色々と余裕がでてくる。
数日か、、、では、前祝いだ。
ここ暫くまったくオモチャで遊んでいなかったんだ。しっかりと相手をしてもらおう。
オレは部屋で待機しているはずのアリアの元は向かう。
「アリア、エリーの部屋に1時間後来るように。」
「不死者さま、承りました。」
丁寧なお辞儀をしアリアは承知した。特に何も考えていなさそうだ。根が純粋だからな、オレがなぜ1時間後にエリーの部屋へ、と言ったかなんて疑問にも持たずに了承した。
悪趣味な遊びの始まりだ。
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