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おっぱい刑事(デカ)暁に吠える
その11
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「気の毒だが、あなたには、死んでいただく。口封じの為にな。他者の命を奪うのは、僕の信条に反するが、致し方ない。覚悟しろ、おっぱい刑事(デカ)!!」
片腕に装着した刀についた、ドローンを頭上に振りかざし、凶悪な表情を、その顔に浮かべる金田先生。
一方、そんな彼に対して、少し距離を置いた場所で身構える乙白刑事は、何故か余裕の笑みを、その顔に浮かべていた。
「そうは行きませんよ、先生ー」
彼女がそう言った、その時であったー。
ダダダダーッ!!!
背後の闇から、いきなり飛び出すみたいにして、二人の人物が乙白刑事の左右に居並ぶと、まるで彼女を守護するかの様に、目の前にいる金田先生の前に立ち塞がる。
「どうも、お晩です。金田先生」
「金田、お前の好きにはさせないぞ!」
身を潜めていた路地裏の陰から飛び出し、乙白刑事の左右を固めるみたいにして、金田先生の前に立ち塞がったのは、女刑事と同じく、愛知県警に所属する二人の刑事ー。
ベテラン刑事である山さんこと、山形平蔵刑事と、若手の熱血漢、本田武流刑事であった。
そして二人は、乙白刑事と共に闇夜の街路で、今回の事件の犯人である金田先生と向かい合うと、改めて目の前に立つ犯罪者を、厳しい目で見やる。
「こんな事になって、残念です。金田先生」
「見損なったぞ、金田」
自分の思いを口々に発する、乙白刑事の左右を固める二人の刑事たち。
しかしー。
「クークックーッ」
新たに参入した二人の刑事を含む三人の刑事たちと、闇夜の街路で対峙する金田先生は、低い声で笑うと、自嘲するみたいに呟いた。
「どうやら、まんまと嵌められたのは、僕の方だった様だな」
すると、彼と闇夜の街路で対峙する三人の刑事の内、真ん中に立つ乙白刑事が、ピンと指を突き出すと、よく通る声で言った。
「その通りです。共犯者である白銀先生を捕えれば、あなたは焦って、必ず何らかの行動を起こすと思っていました。だから、わざと隙を作って、待ち構えていたんです。あなたは頭はすごく良いけど、少し短慮な所がありますからね。まぁ、何というか、こちらの思うツボでした」
「クックックーッ、さすがはおっぱい刑事(デカ)!僕が見込んだだけの事はあるー」
彼が、やはり自嘲気味に、そう呟いたその時であった。
「おいっ!金田!」
乙白刑事の隣に立っていた本田刑事が、そこから、ずいっと前に一歩踏み出すと、その勢いのまま、目の前にいる金田先生の方に、つかつかと歩み寄る。
そして、金田先生のすぐ前で、密着するみたいに立ち塞がった彼は、大きく両手を広げると、悲痛な声で叫んだ。
「本当に見損なったぞ、金田!!お前は変態で、おまけにへっぽこだけど、立派な先生になりたいという気持ちと、乙白さんを愛する心(特におっぱい)だけは、本物だと思っていたのにー」
大きく両手を広げながら叫ぶ、本田刑事。
彼の目は、涙で濡れていた。
「そんなに人が斬りたいのなら、この俺を斬れっ!!か弱い女の子じゃなくて、この俺をー。背中からじゃなくて、正面から斬ってみろっ!この俺をー。さぁっ、どうした!?出来るものならやってみろっ!!」
一方、そんな彼の目前に立つ、金田先生はといえば、先端に白刃がついたドローンを片手でかざしながら、無言で路上に立っていた。
その姿は、本田刑事の真摯な言葉に、じっと耳を傾けている様にも見えた。
しかしー。
「斬念!!」
金田先生が、片手に装着したドローンを、正面に向かって振り下ろすと同時に、本田刑事のスーツを着た身体から、血が吹き出した。
「ぎゃあああぁぁーっ!!」
無残な悲鳴を上げて、地面に仰向けに倒れる、本田刑事。
「きゃあああぁぁーっ!本田さぁーん!!」
地面に仰向けに倒れた、本田刑事の姿を見て、両頬に左右の手のひらを押し付けながら絶叫する、乙白刑事。
彼女とその隣に立つ山形刑事は、地面に倒れ込んだ本田刑事の側まで駆け寄ると、彼に寄り添う様にして、その傍らに膝をついた。
「大丈夫かっ!?本田っ!!」
「本田さん!しっかりしてっ!!」
路上で仰向けに倒れている本田刑事の、身体の左右に寄り添うようにして、それぞれ、地に膝をつく山形刑事と乙白刑事は、口々に悲痛な声を上げる。
だが、それぞれが地面にしゃがみ込む、彼らに挟まれる様にして、その身を二人の間にぐったりと横たえる本田刑事は、自分を心配する同僚たちを下から見上げると、息も絶え絶えの声で言った。
「だ、大丈夫です。山さん、乙白さん。命に別状はありません。か、身体の表面を少し斬られただけです。それより、今は俺の事よりもー」
地面の上に仰向けに横たわる本田刑事は、そう言うと、スーツを着た自分の身体の正面につけられた、斜めに走る切り裂かれた跡を、持ち上げた片手でそっと触る。
その袈裟がけに切り裂かれた、スーツの奥からは、傷跡に沿って、徐々に血が滲み出してきていた。
「本田!もう喋るなっ!!」
「そうです!今すぐ、救急車を呼びますからー」
ぐったりと横たわる本田刑事を挟み込む様にして、その左右の地面に、それぞれに膝をついた、山形刑事と乙白刑事は、彼に向かって口々に叫ぶ。
その時であった。
彼らがうずくまっている路上からは、少し離れた場所から、あざ笑う様な声が響いて来た。
「ククククーッ。まったく、愚かな奴よ。殺すだけの価値もないわ」
それは、本田刑事を切り倒した張本人ー。
怪人キター侍こと、金田先生が、自分の立っている地点からは、少し離れた路上で倒れている本田刑事と、その側で彼に付き添う、二人の刑事たちに向かって言い放った、甲高い嘲りの声であった。
[続く]
片腕に装着した刀についた、ドローンを頭上に振りかざし、凶悪な表情を、その顔に浮かべる金田先生。
一方、そんな彼に対して、少し距離を置いた場所で身構える乙白刑事は、何故か余裕の笑みを、その顔に浮かべていた。
「そうは行きませんよ、先生ー」
彼女がそう言った、その時であったー。
ダダダダーッ!!!
背後の闇から、いきなり飛び出すみたいにして、二人の人物が乙白刑事の左右に居並ぶと、まるで彼女を守護するかの様に、目の前にいる金田先生の前に立ち塞がる。
「どうも、お晩です。金田先生」
「金田、お前の好きにはさせないぞ!」
身を潜めていた路地裏の陰から飛び出し、乙白刑事の左右を固めるみたいにして、金田先生の前に立ち塞がったのは、女刑事と同じく、愛知県警に所属する二人の刑事ー。
ベテラン刑事である山さんこと、山形平蔵刑事と、若手の熱血漢、本田武流刑事であった。
そして二人は、乙白刑事と共に闇夜の街路で、今回の事件の犯人である金田先生と向かい合うと、改めて目の前に立つ犯罪者を、厳しい目で見やる。
「こんな事になって、残念です。金田先生」
「見損なったぞ、金田」
自分の思いを口々に発する、乙白刑事の左右を固める二人の刑事たち。
しかしー。
「クークックーッ」
新たに参入した二人の刑事を含む三人の刑事たちと、闇夜の街路で対峙する金田先生は、低い声で笑うと、自嘲するみたいに呟いた。
「どうやら、まんまと嵌められたのは、僕の方だった様だな」
すると、彼と闇夜の街路で対峙する三人の刑事の内、真ん中に立つ乙白刑事が、ピンと指を突き出すと、よく通る声で言った。
「その通りです。共犯者である白銀先生を捕えれば、あなたは焦って、必ず何らかの行動を起こすと思っていました。だから、わざと隙を作って、待ち構えていたんです。あなたは頭はすごく良いけど、少し短慮な所がありますからね。まぁ、何というか、こちらの思うツボでした」
「クックックーッ、さすがはおっぱい刑事(デカ)!僕が見込んだだけの事はあるー」
彼が、やはり自嘲気味に、そう呟いたその時であった。
「おいっ!金田!」
乙白刑事の隣に立っていた本田刑事が、そこから、ずいっと前に一歩踏み出すと、その勢いのまま、目の前にいる金田先生の方に、つかつかと歩み寄る。
そして、金田先生のすぐ前で、密着するみたいに立ち塞がった彼は、大きく両手を広げると、悲痛な声で叫んだ。
「本当に見損なったぞ、金田!!お前は変態で、おまけにへっぽこだけど、立派な先生になりたいという気持ちと、乙白さんを愛する心(特におっぱい)だけは、本物だと思っていたのにー」
大きく両手を広げながら叫ぶ、本田刑事。
彼の目は、涙で濡れていた。
「そんなに人が斬りたいのなら、この俺を斬れっ!!か弱い女の子じゃなくて、この俺をー。背中からじゃなくて、正面から斬ってみろっ!この俺をー。さぁっ、どうした!?出来るものならやってみろっ!!」
一方、そんな彼の目前に立つ、金田先生はといえば、先端に白刃がついたドローンを片手でかざしながら、無言で路上に立っていた。
その姿は、本田刑事の真摯な言葉に、じっと耳を傾けている様にも見えた。
しかしー。
「斬念!!」
金田先生が、片手に装着したドローンを、正面に向かって振り下ろすと同時に、本田刑事のスーツを着た身体から、血が吹き出した。
「ぎゃあああぁぁーっ!!」
無残な悲鳴を上げて、地面に仰向けに倒れる、本田刑事。
「きゃあああぁぁーっ!本田さぁーん!!」
地面に仰向けに倒れた、本田刑事の姿を見て、両頬に左右の手のひらを押し付けながら絶叫する、乙白刑事。
彼女とその隣に立つ山形刑事は、地面に倒れ込んだ本田刑事の側まで駆け寄ると、彼に寄り添う様にして、その傍らに膝をついた。
「大丈夫かっ!?本田っ!!」
「本田さん!しっかりしてっ!!」
路上で仰向けに倒れている本田刑事の、身体の左右に寄り添うようにして、それぞれ、地に膝をつく山形刑事と乙白刑事は、口々に悲痛な声を上げる。
だが、それぞれが地面にしゃがみ込む、彼らに挟まれる様にして、その身を二人の間にぐったりと横たえる本田刑事は、自分を心配する同僚たちを下から見上げると、息も絶え絶えの声で言った。
「だ、大丈夫です。山さん、乙白さん。命に別状はありません。か、身体の表面を少し斬られただけです。それより、今は俺の事よりもー」
地面の上に仰向けに横たわる本田刑事は、そう言うと、スーツを着た自分の身体の正面につけられた、斜めに走る切り裂かれた跡を、持ち上げた片手でそっと触る。
その袈裟がけに切り裂かれた、スーツの奥からは、傷跡に沿って、徐々に血が滲み出してきていた。
「本田!もう喋るなっ!!」
「そうです!今すぐ、救急車を呼びますからー」
ぐったりと横たわる本田刑事を挟み込む様にして、その左右の地面に、それぞれに膝をついた、山形刑事と乙白刑事は、彼に向かって口々に叫ぶ。
その時であった。
彼らがうずくまっている路上からは、少し離れた場所から、あざ笑う様な声が響いて来た。
「ククククーッ。まったく、愚かな奴よ。殺すだけの価値もないわ」
それは、本田刑事を切り倒した張本人ー。
怪人キター侍こと、金田先生が、自分の立っている地点からは、少し離れた路上で倒れている本田刑事と、その側で彼に付き添う、二人の刑事たちに向かって言い放った、甲高い嘲りの声であった。
[続く]
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