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邪神モーロックの都
その41
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王宮内の広場に空いたクレーター状の大穴の底で黄金将軍ジュドーはボロボロの姿で仰向けに横たわっていました。
彼女の身体を覆っていたオリハルコンの神鎧は粉々に砕け散りその顔を隠していた鬼面もすでに失われていました。
今の彼女は破れた肌着のみをまといあちこちから出血した悲惨な姿となって穴の底にぐったりと横たわっていたのでした。
レダの技で失神していた彼女はつい先ほど目覚めてクレーターの底で無様に横たわる自分の姿を見て己の完全な敗北を悟ったのでした。
穴の底で大の字になって横たわるジュドーはすぐ側にスクッと立つレダの変身したペガサスに向かって力の無い声で言いました。
「殺せ・・・」
彼女は無様に生きて恥をさらすより潔く死のうと思ったのです。
しかし穴の底で彼女の側に立つレダのペガサスはぐったりと横たわっている女将軍を憐れむように見下ろすとその頭にテレパシーを飛ばします。
<< それでいいの?あなたがいなくなったらあなたの子供はどうなるの?仲間を裏切ってまで守ろうとした子供はー >>
レダに自分の子供の事を指摘されたジュドーは身体を固い穴の底に横たえたままで顔に悲痛な表情を浮かべます。
その悲しげな素顔は先ほどまで彼女が付けていた無表情な鬼の面とは違いまるでどこにでもいる普通の母親の顔の様でした。
レダはそんな彼女に対して更にテレパシーを飛ばします。
<< わたし、あなたの事をさっき鬼子母神だと言ったわよね。鬼子母神と言うのは世界の果てにある東洋の国に伝わる女性の守護神の名前なの。ハーリーティ又は訶梨帝母とも呼ばれるらしいわ >>
穴の底の地面に横たわるジュドー将軍はその憂いを含んだ顔をレダの方へ向けました。
そして彼女の発するテレパシーに聞き入ります。
<< これはたまたまあたしたちの村に来た旅人から聞いた話しなの。その鬼子母神という女神は元々は人間の子供たちを手当たり次第に捕らえて食べてしまう悪神だったらしいわ。でもある日その所業を憂いた偉い神様が彼女のたくさんいる子供のうちの一人をこっそり隠してしまったの >>
レダのテレパシーがジュドー将軍の頭の中に静かに響きます。
<< 鬼子母神は狂ったように隠された自分の子供を捜したわ。でもどうしても見つからず彼女は結局その偉い神様に泣きついたの。偉い神様は鬼子母神に子供を返してくれたんだけどその時こう言ったの。お前はたくさんいる子供のたった一人を失っただけでそんなに嘆いているがたった一人の子供をお前に奪われた親の悲しみはどれだけのものだったろうかとー >>
穴の底に横たわるジュドー将軍はレダのペガサスの美しい姿を見上げながら頭に響く不思議な言葉に意識を集中させます。
<< その言葉を聞いた鬼子母神は深く反省してそれからは人間の母子を守る守護神になったそうよ >>
レダの放つテレパシーを無言で聞いていたジュドー将軍でしたがやがてポツリとつぶやきました。
「何故わたしにそんな話をする?」
自分の側で横たわるジュドー将軍を見下ろしながらレダのペガサスがテレパシーで答えます。
レダはその長いペガサスの首を少し傾げて横目で将軍を見下ろしていました。
<< そうね。要するにわたしの言いたいのは人間はやり直す事が出来るという事よ。何度でも。何だかオロの受け売りみたいになっちゃうけど・・・。あなたがその気になればきっとこの街の人々を守護する偉大な存在になる事が出来るでしょう >>
しかし穴の底で横になっているジュドーはその長い髪で覆われた頭を横に振ります。
「今更、やり直す事が出来るものか。いくら頭を下げたってー。市民たちも決してわたしを許すまい」
しかしレダはジュドー将軍の言葉を聞くと彼らのいる大きな穴の底から上空を見上げます。
そこには穴の底からぽっかり見える円形の青空と穴のふちに立ってこちらを心配そうに覗き込んでいる多くの人々の姿が確認できました。
<< それはあなたを含めたモーロックの都に住む人間たちが決める事だわ。まぁ、頑張ってみれば?あなたの大切な子供と何よりも自分自身の為にね >>
穴の底で大の字になって仰向けに横たわるジュドー将軍はレダが自分を励まそうとしているのを察すると静かにその目を閉じました。
やがて広場にぽっかりと空いた穴の底に横たわる女将軍のその閉じた目からは悔恨の涙があふれいくつもの筋となって彼女の頬を濡らしました。
さて、レダとジュドー将軍の対決に決着がついた頃、ムスカル王宮の上空ではメデューサ率いるペガサスの少女たちと妖鳥ハーピーの群れとの間で空中戦が始まっていました。
相変わらず魔牛兵と反ムスカル派が入り乱れる混戦が続く王宮内の広場の上空で対峙するメデューサを神輿にかつぐ天馬娘たちと妖鳥ハーピーの群れ。
ハーピーたちはメデューサを乗せたペガサスを中心にした四体の白いペガサスが自分たちの進路に立ち塞がっているのを見て警告音の様な叫びを上げます。
しかしペガサスたちが空中で陣を張ったまま動かず自分たちを待ち受けているかの様に浮遊しているのを見てハーピーたちは激高して攻撃を開始します。
天空を舞う九体のハーピーたちはその腹部についた妖艶な女性の顔の模様を見せつけるように空中で陣を敷くペガサスたちに接近します。
その腹部の模様を見たものは細胞が変化して石になってしまうのです。
けれどメデューサの指示でペガサスたちはハーピーたちが急接近してくるのを感じながらもキュッと目をつむり石化の力の影響を受けないようジッと耐えていました。
メデューサを乗せたスペちゃんのペガサスを始めその前方と左右を固める4人の少女が変身したペガサスたちは目をつむりながら空中を浮遊して陣を敷き迫り来るハーピーの群れを迎え撃とうとしていたのです。
彼女たちは自ら視覚を断ちながら空中で静止しハーピーたちが接近して来るのを待ち構えており指揮官であるメデューサの命令が下るのを今や遅しと待っていました。
空飛ぶハーピーの群れは自分たちの石化能力が彼女たちに通じない事に業を煮やします。
そして空中で静止して陣を敷くペガサスたちに更に急接近しようとしました。
奇怪な声を上げお腹に浮き出た妖艶な女性の顔を見せつけるように急接近する九体の怪鳥たち。
しかし、空中に敷かれた陣の中心でスペちゃんのペガサスにまたがるメデューサは斜め上の空からお腹を見せつけながら次々と接近してくるハーピーたちを自身の持つ魔眼で睨み返します。
その瞬間、ハーピーのお腹の顔から発せられる魔力とメデューサの魔眼の力、二つの見えない超能力の波動が空中でぶつかりました。
そしてー。
メデューサの魔眼から発せられる強力な波動はハーピーのお腹の顔から発する波動を圧倒して怪鳥たちを包み込みその身体は次々と石化して行きます。
空中で石化し身体が急に重くなりパニックにおちいるハーピーたち。
彼女たちは必死に翼を羽ばたかせ身体が落下しないようにしています。
そんなハーピーの群れが混乱する様子を見たメデューサは自分が乗るスペちゃん以外の自分の周りを護り固める三体のペガサスたちに命令を下します。
「アッセンブル!!!」
(前進せよ。そして戦え)
その瞬間メデューサの乗るスペちゃんの変身したペガサスの前と左右を固める三体のペガサスたちがカッと目を見開きました。
彼女たちは引き絞られた弓から矢が放たれるが如くハーピーの群れに向かって突っ込んで行きます。
「トライアングル・アタッーク!!!」
声を合わせた叫びと共にハーピーの群れに突撃する三体のペガサスは無数の分身に分かれました。
これこそペガサス族に伝わる三位一体の攻撃法「トライアングル・アタック」でした。
無数の残像を伴った三体のペガサスたちは身体がはんば石と化し飛ぶのがやっとになっているハーピーたちの群れに突っ込み次々と攻撃を加えます。
空中で身体の一部が石化してパニックになりかろうじて宙に浮かんでいる状態のハーピーたちはペガサスたちの分身攻撃の前に成すすべくもなく打ち倒されて行きます。
それはまるで身動き出来ない九匹の獲物に無数の翼のある馬が襲いかかっているみたいでした。
やがてはんば石化した九体のハーピーの身体はバラバラになり肉塊の混じった無数の石と化していまだ戰いの続く王宮前の広場に雨のように降り注ぎました。
[続く]
彼女の身体を覆っていたオリハルコンの神鎧は粉々に砕け散りその顔を隠していた鬼面もすでに失われていました。
今の彼女は破れた肌着のみをまといあちこちから出血した悲惨な姿となって穴の底にぐったりと横たわっていたのでした。
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「殺せ・・・」
彼女は無様に生きて恥をさらすより潔く死のうと思ったのです。
しかし穴の底で彼女の側に立つレダのペガサスはぐったりと横たわっている女将軍を憐れむように見下ろすとその頭にテレパシーを飛ばします。
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レダに自分の子供の事を指摘されたジュドーは身体を固い穴の底に横たえたままで顔に悲痛な表情を浮かべます。
その悲しげな素顔は先ほどまで彼女が付けていた無表情な鬼の面とは違いまるでどこにでもいる普通の母親の顔の様でした。
レダはそんな彼女に対して更にテレパシーを飛ばします。
<< わたし、あなたの事をさっき鬼子母神だと言ったわよね。鬼子母神と言うのは世界の果てにある東洋の国に伝わる女性の守護神の名前なの。ハーリーティ又は訶梨帝母とも呼ばれるらしいわ >>
穴の底の地面に横たわるジュドー将軍はその憂いを含んだ顔をレダの方へ向けました。
そして彼女の発するテレパシーに聞き入ります。
<< これはたまたまあたしたちの村に来た旅人から聞いた話しなの。その鬼子母神という女神は元々は人間の子供たちを手当たり次第に捕らえて食べてしまう悪神だったらしいわ。でもある日その所業を憂いた偉い神様が彼女のたくさんいる子供のうちの一人をこっそり隠してしまったの >>
レダのテレパシーがジュドー将軍の頭の中に静かに響きます。
<< 鬼子母神は狂ったように隠された自分の子供を捜したわ。でもどうしても見つからず彼女は結局その偉い神様に泣きついたの。偉い神様は鬼子母神に子供を返してくれたんだけどその時こう言ったの。お前はたくさんいる子供のたった一人を失っただけでそんなに嘆いているがたった一人の子供をお前に奪われた親の悲しみはどれだけのものだったろうかとー >>
穴の底に横たわるジュドー将軍はレダのペガサスの美しい姿を見上げながら頭に響く不思議な言葉に意識を集中させます。
<< その言葉を聞いた鬼子母神は深く反省してそれからは人間の母子を守る守護神になったそうよ >>
レダの放つテレパシーを無言で聞いていたジュドー将軍でしたがやがてポツリとつぶやきました。
「何故わたしにそんな話をする?」
自分の側で横たわるジュドー将軍を見下ろしながらレダのペガサスがテレパシーで答えます。
レダはその長いペガサスの首を少し傾げて横目で将軍を見下ろしていました。
<< そうね。要するにわたしの言いたいのは人間はやり直す事が出来るという事よ。何度でも。何だかオロの受け売りみたいになっちゃうけど・・・。あなたがその気になればきっとこの街の人々を守護する偉大な存在になる事が出来るでしょう >>
しかし穴の底で横になっているジュドーはその長い髪で覆われた頭を横に振ります。
「今更、やり直す事が出来るものか。いくら頭を下げたってー。市民たちも決してわたしを許すまい」
しかしレダはジュドー将軍の言葉を聞くと彼らのいる大きな穴の底から上空を見上げます。
そこには穴の底からぽっかり見える円形の青空と穴のふちに立ってこちらを心配そうに覗き込んでいる多くの人々の姿が確認できました。
<< それはあなたを含めたモーロックの都に住む人間たちが決める事だわ。まぁ、頑張ってみれば?あなたの大切な子供と何よりも自分自身の為にね >>
穴の底で大の字になって仰向けに横たわるジュドー将軍はレダが自分を励まそうとしているのを察すると静かにその目を閉じました。
やがて広場にぽっかりと空いた穴の底に横たわる女将軍のその閉じた目からは悔恨の涙があふれいくつもの筋となって彼女の頬を濡らしました。
さて、レダとジュドー将軍の対決に決着がついた頃、ムスカル王宮の上空ではメデューサ率いるペガサスの少女たちと妖鳥ハーピーの群れとの間で空中戦が始まっていました。
相変わらず魔牛兵と反ムスカル派が入り乱れる混戦が続く王宮内の広場の上空で対峙するメデューサを神輿にかつぐ天馬娘たちと妖鳥ハーピーの群れ。
ハーピーたちはメデューサを乗せたペガサスを中心にした四体の白いペガサスが自分たちの進路に立ち塞がっているのを見て警告音の様な叫びを上げます。
しかしペガサスたちが空中で陣を張ったまま動かず自分たちを待ち受けているかの様に浮遊しているのを見てハーピーたちは激高して攻撃を開始します。
天空を舞う九体のハーピーたちはその腹部についた妖艶な女性の顔の模様を見せつけるように空中で陣を敷くペガサスたちに接近します。
その腹部の模様を見たものは細胞が変化して石になってしまうのです。
けれどメデューサの指示でペガサスたちはハーピーたちが急接近してくるのを感じながらもキュッと目をつむり石化の力の影響を受けないようジッと耐えていました。
メデューサを乗せたスペちゃんのペガサスを始めその前方と左右を固める4人の少女が変身したペガサスたちは目をつむりながら空中を浮遊して陣を敷き迫り来るハーピーの群れを迎え撃とうとしていたのです。
彼女たちは自ら視覚を断ちながら空中で静止しハーピーたちが接近して来るのを待ち構えており指揮官であるメデューサの命令が下るのを今や遅しと待っていました。
空飛ぶハーピーの群れは自分たちの石化能力が彼女たちに通じない事に業を煮やします。
そして空中で静止して陣を敷くペガサスたちに更に急接近しようとしました。
奇怪な声を上げお腹に浮き出た妖艶な女性の顔を見せつけるように急接近する九体の怪鳥たち。
しかし、空中に敷かれた陣の中心でスペちゃんのペガサスにまたがるメデューサは斜め上の空からお腹を見せつけながら次々と接近してくるハーピーたちを自身の持つ魔眼で睨み返します。
その瞬間、ハーピーのお腹の顔から発せられる魔力とメデューサの魔眼の力、二つの見えない超能力の波動が空中でぶつかりました。
そしてー。
メデューサの魔眼から発せられる強力な波動はハーピーのお腹の顔から発する波動を圧倒して怪鳥たちを包み込みその身体は次々と石化して行きます。
空中で石化し身体が急に重くなりパニックにおちいるハーピーたち。
彼女たちは必死に翼を羽ばたかせ身体が落下しないようにしています。
そんなハーピーの群れが混乱する様子を見たメデューサは自分が乗るスペちゃん以外の自分の周りを護り固める三体のペガサスたちに命令を下します。
「アッセンブル!!!」
(前進せよ。そして戦え)
その瞬間メデューサの乗るスペちゃんの変身したペガサスの前と左右を固める三体のペガサスたちがカッと目を見開きました。
彼女たちは引き絞られた弓から矢が放たれるが如くハーピーの群れに向かって突っ込んで行きます。
「トライアングル・アタッーク!!!」
声を合わせた叫びと共にハーピーの群れに突撃する三体のペガサスは無数の分身に分かれました。
これこそペガサス族に伝わる三位一体の攻撃法「トライアングル・アタック」でした。
無数の残像を伴った三体のペガサスたちは身体がはんば石と化し飛ぶのがやっとになっているハーピーたちの群れに突っ込み次々と攻撃を加えます。
空中で身体の一部が石化してパニックになりかろうじて宙に浮かんでいる状態のハーピーたちはペガサスたちの分身攻撃の前に成すすべくもなく打ち倒されて行きます。
それはまるで身動き出来ない九匹の獲物に無数の翼のある馬が襲いかかっているみたいでした。
やがてはんば石化した九体のハーピーの身体はバラバラになり肉塊の混じった無数の石と化していまだ戰いの続く王宮前の広場に雨のように降り注ぎました。
[続く]
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