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ペガサスの少女
そのご
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ペガサス族の集会所で催されているシュナンとメデューサの歓迎会。
そして少女たちによる賑やかな宴もたけなわの頃、シュナンの隣で黙々と食事をしていたメデューサがペガサス族について疑問に思っていた事を口にします。
「なんでこの連中、女の子ばかりなの?」
師匠の杖が答えます。
「君のご先祖のせいだよ。メデューサ」
「どうして?」
メデューサは首をかしげながら訊ね返します。
シュナンも目隠しで覆われた顔をうつむかせながら師匠の声に耳を傾けていました。
「何故ならペガサス族は君達メデューサ族が人工的に作り出した種族だからだ」
「えっ!」
メデューサは驚きます。
シュナンの膝上に置かれた師匠の杖は更に話し続けました。
「ペガサス族はメデューサ族の魔法科学によって人工的に作り出された眷属だ。寿命は人間とほぼ同じだが女の子しか生まれずいったん青年期まで成長するとその外見は死ぬまで変わらない。体力や生殖能力も同じだ。見かけは若い娘だがペガサスに変身する事が出来るし実はそっちが本体なんだ」
シュナンが興味深げに頷き言いました。
「なるほど、でもどうやって子孫を増やして村を維持してるんでしょう?女の子だけなのに」
師匠の杖が答えます。
「おそらく周囲の村の男や旅人をたまに誘惑して何とかしてるんだろう。シュナンに対してもかなり積極的だったしな・・・」
メデューサが蛇の前髪の下からきつい目でシュナンの膝に置かれた師匠の杖を睨みつけます。
そして言いました。
「まぁ・・・あたしの一族も人の事言えないけど」
蛇で覆われた顔をうつむかせそこから覗く口元を不機嫌そうに歪めるメデューサ。
シュナンはそんなメデューサを気遣い何か言おうとしました。
そんな時、彼らの隣にいるレダが不意にシュナンに声をかけてきました。
「どう、シュナン?わたし達ペガサス族の自慢料理は」
目隠しをした顔をレダの方に向け彼女にお礼を言うシュナン。
「ありがとうレダ。こんな美味しい料理を食べたのは初めてだ。王都のレストランの高価な料理よりずっと美味しいよ」
シュナンの言葉を聞いたレダは嬉しそうに笑うとシュナン少年に片目をつむりウインクをします。
「喜んでくれて嬉しいわ。まだまだ楽しんでね。ちなみにデザートは、わ・た・し」
その瞬間、メデューサの生きた蛇で出来た髪がざわりと逆立ちます。
彼女はもう少しで蛇の前髪で隠された魔眼を露わにしてレダを睨みつける所でした。
自分の胸に手を当てて強く握りしめこみ上げる感情を必死に抑えるメデューサ。
そんな彼女の気持ちを知ってか知らずか上機嫌な様子のレダは車座になって座り料理を食べお喋りを楽しんでいる仲間たちの方に目をやります。
そしてパンパンと手を叩きました。
すると輪になって座っているペガサス族の中から数人の少女がスクッと立ち上がり広間の端にあるスペースへ小走りで移動しました。
スペースに集まった数人の少女たちは他のペガサス族がシンプルな黒い革製のビキニを着けているのとは違いフリルのいっぱい付いた華やかな衣装を身にまとっていました。
ミニスカートの間から彼女たちの健康的なスラリとした美脚が覗きます。
宴会芸を行う為に広間に設けられたスペースに集結した数人の少女たちは真ん中に立つ桃色の髪の少女を中心に綺麗な隊列を組みポーズを決めました。
右端にいる栗毛の髪を頭の片側で結んだ少女が高らかに宣言します。
「わたしたちUMAでーす!!」
そう彼女たちはペガサス族の中でも選りすぐりの芸達者なウマ娘たちを集めた5人組のアイドルグループUMA(ウーマ)だったのです。
UMAの少女たちは真ん中に立つリーダー格である桃色の髪の美少女ハル・ウララちゃんを中心に両肩を引き締める様にすぼめるとその豊満な胸を見せつけるかの如く突き出し悩殺ポーズを取ります。
「だっちゅーのっ!!」
広間に車座の輪になって座り端っこのスペースで展開するUMAのパフォーマンスを見つめるペガサス族の少女たちから一斉に歓声が上がります。
「ウララちゃーん!!!」
「スペちゃーん!!!」
「ティオちゃーん!!!」
そして少女たちから見て正面の上座に座っているシュナン少年は師匠の杖を通して見るUMAのセクシーなポーズに思わず顔を赤らめました。
シュナンの膝の上に載せられている師匠の杖も興味があるのか弟子に向かって頼みます。
「おいこら、シュナン。恥ずかしがらずにもっと杖の先端を前に掲げてくれ。よく見えん」
一方シュナンの隣に座るメデューサは蛇の髪越しにUMAの美少女たちを睨みつけ顔をしかめます。
「死○ばいいのに」
そんなメデューサの不満げな様子にはおかまいなしにさらにUMAの少女たちのパフォーマンスはヒートアップして行きます。
広間の端に設けられた演芸用のスペースに居並ぶUMAのメンバーの中で列の真ん中に立つ桃色の髪のリーダー格の女の子ハル・ウララ。
通称ウララちゃんが腕を突き上げて叫びます。
「あたし達のデビュー曲「うまぴょん音頭」歌います!!」
リーダーの掛け声と共に他のUMAの少女たちもポーズを取り調子を合わせて踊りながら歌い始めます。
うまぴょん
うまぴょん
うまぴょんぴょん♪
うまうま
ぴょんぴょん♪
ぴょん
ぴょぴょーん♪
彼女たちの明るい歌声に上座に座るシュナンは思わず目隠ししをした顔をほころばせます。
シュナンが掲げる師匠の杖も感心して声を発しました。
「見事なものだ。なかなかの芸達者だな」
しかし彼らの隣で座るメデューサはその上半分を蛇の髪で覆った顔を引きつらせて言いました。
「作者の頭が心配だわ」
[続く]
そして少女たちによる賑やかな宴もたけなわの頃、シュナンの隣で黙々と食事をしていたメデューサがペガサス族について疑問に思っていた事を口にします。
「なんでこの連中、女の子ばかりなの?」
師匠の杖が答えます。
「君のご先祖のせいだよ。メデューサ」
「どうして?」
メデューサは首をかしげながら訊ね返します。
シュナンも目隠しで覆われた顔をうつむかせながら師匠の声に耳を傾けていました。
「何故ならペガサス族は君達メデューサ族が人工的に作り出した種族だからだ」
「えっ!」
メデューサは驚きます。
シュナンの膝上に置かれた師匠の杖は更に話し続けました。
「ペガサス族はメデューサ族の魔法科学によって人工的に作り出された眷属だ。寿命は人間とほぼ同じだが女の子しか生まれずいったん青年期まで成長するとその外見は死ぬまで変わらない。体力や生殖能力も同じだ。見かけは若い娘だがペガサスに変身する事が出来るし実はそっちが本体なんだ」
シュナンが興味深げに頷き言いました。
「なるほど、でもどうやって子孫を増やして村を維持してるんでしょう?女の子だけなのに」
師匠の杖が答えます。
「おそらく周囲の村の男や旅人をたまに誘惑して何とかしてるんだろう。シュナンに対してもかなり積極的だったしな・・・」
メデューサが蛇の前髪の下からきつい目でシュナンの膝に置かれた師匠の杖を睨みつけます。
そして言いました。
「まぁ・・・あたしの一族も人の事言えないけど」
蛇で覆われた顔をうつむかせそこから覗く口元を不機嫌そうに歪めるメデューサ。
シュナンはそんなメデューサを気遣い何か言おうとしました。
そんな時、彼らの隣にいるレダが不意にシュナンに声をかけてきました。
「どう、シュナン?わたし達ペガサス族の自慢料理は」
目隠しをした顔をレダの方に向け彼女にお礼を言うシュナン。
「ありがとうレダ。こんな美味しい料理を食べたのは初めてだ。王都のレストランの高価な料理よりずっと美味しいよ」
シュナンの言葉を聞いたレダは嬉しそうに笑うとシュナン少年に片目をつむりウインクをします。
「喜んでくれて嬉しいわ。まだまだ楽しんでね。ちなみにデザートは、わ・た・し」
その瞬間、メデューサの生きた蛇で出来た髪がざわりと逆立ちます。
彼女はもう少しで蛇の前髪で隠された魔眼を露わにしてレダを睨みつける所でした。
自分の胸に手を当てて強く握りしめこみ上げる感情を必死に抑えるメデューサ。
そんな彼女の気持ちを知ってか知らずか上機嫌な様子のレダは車座になって座り料理を食べお喋りを楽しんでいる仲間たちの方に目をやります。
そしてパンパンと手を叩きました。
すると輪になって座っているペガサス族の中から数人の少女がスクッと立ち上がり広間の端にあるスペースへ小走りで移動しました。
スペースに集まった数人の少女たちは他のペガサス族がシンプルな黒い革製のビキニを着けているのとは違いフリルのいっぱい付いた華やかな衣装を身にまとっていました。
ミニスカートの間から彼女たちの健康的なスラリとした美脚が覗きます。
宴会芸を行う為に広間に設けられたスペースに集結した数人の少女たちは真ん中に立つ桃色の髪の少女を中心に綺麗な隊列を組みポーズを決めました。
右端にいる栗毛の髪を頭の片側で結んだ少女が高らかに宣言します。
「わたしたちUMAでーす!!」
そう彼女たちはペガサス族の中でも選りすぐりの芸達者なウマ娘たちを集めた5人組のアイドルグループUMA(ウーマ)だったのです。
UMAの少女たちは真ん中に立つリーダー格である桃色の髪の美少女ハル・ウララちゃんを中心に両肩を引き締める様にすぼめるとその豊満な胸を見せつけるかの如く突き出し悩殺ポーズを取ります。
「だっちゅーのっ!!」
広間に車座の輪になって座り端っこのスペースで展開するUMAのパフォーマンスを見つめるペガサス族の少女たちから一斉に歓声が上がります。
「ウララちゃーん!!!」
「スペちゃーん!!!」
「ティオちゃーん!!!」
そして少女たちから見て正面の上座に座っているシュナン少年は師匠の杖を通して見るUMAのセクシーなポーズに思わず顔を赤らめました。
シュナンの膝の上に載せられている師匠の杖も興味があるのか弟子に向かって頼みます。
「おいこら、シュナン。恥ずかしがらずにもっと杖の先端を前に掲げてくれ。よく見えん」
一方シュナンの隣に座るメデューサは蛇の髪越しにUMAの美少女たちを睨みつけ顔をしかめます。
「死○ばいいのに」
そんなメデューサの不満げな様子にはおかまいなしにさらにUMAの少女たちのパフォーマンスはヒートアップして行きます。
広間の端に設けられた演芸用のスペースに居並ぶUMAのメンバーの中で列の真ん中に立つ桃色の髪のリーダー格の女の子ハル・ウララ。
通称ウララちゃんが腕を突き上げて叫びます。
「あたし達のデビュー曲「うまぴょん音頭」歌います!!」
リーダーの掛け声と共に他のUMAの少女たちもポーズを取り調子を合わせて踊りながら歌い始めます。
うまぴょん
うまぴょん
うまぴょんぴょん♪
うまうま
ぴょんぴょん♪
ぴょん
ぴょぴょーん♪
彼女たちの明るい歌声に上座に座るシュナンは思わず目隠ししをした顔をほころばせます。
シュナンが掲げる師匠の杖も感心して声を発しました。
「見事なものだ。なかなかの芸達者だな」
しかし彼らの隣で座るメデューサはその上半分を蛇の髪で覆った顔を引きつらせて言いました。
「作者の頭が心配だわ」
[続く]
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