84 / 188
キルケゴールの挫折
罪2・中
しおりを挟む
「事件の情報と、――お酒、ご馳走様でした」
櫻子の近くのマンションに池田が運転する車が着くと、櫻子はすらりとした足を伸ばして降りた。すかさず池田は、後部座席の香田側の窓を開ける。座ったままの香田は小さく頷くと、ホストクラブで池田が手にしていた紙袋を手にした。そうして開けられた窓から、それを櫻子に差し出した。
「さっき店では渡すタイミングなかったからな……今日、櫻子さんの誕生日やろ」
櫻子は、香田の言葉に驚いて彼を見つめた――そう言えば、6月10日は櫻子の二十六歳の誕生日だ。自分でもすっかり忘れていた。それで、シャンパンだったのか。と、櫻子は小さく笑った。そうして、今までは彼からのプレゼントは躊躇っていたが、今回は笑顔でその紙袋を受け取った。
「有難う、香田さん。それに、真田先生に池田君。自分でも忘れてたわ」
昨日は曽根崎警察署での爆発騒ぎがあり、それに祝ってくれるような存在が近くに居ないので、今日が何の日か思い出すこともなかった。別段誕生日を喜ぶ歳ではないが、意外な人に祝われるのは新鮮で嬉しかった。
「今日は、早よ寝とき。明日から本格的に捜査始めるんなら、忙しくなるやろ」
「そうね。じゃあ、おやすみなさい。気を付けて」
頭を下げる櫻子に小さく頷くと、「姐さんおやすみー!」と池田が笑う。パーキングからドライブへシフトチェンジして、彼はアクセルを踏んだ。シルバーの高級車は、小さく笑う香田と僅かに頭を下げる真田を乗せたまま、ゆっくりと櫻子の前から走りだしてすぐに見えなくなった。
紙袋を手にした櫻子は、僅かに機嫌がよさそうな笑みを浮かべて、セキュリティーが強いマンションに入った。玄関ホールには、このマンションのコンシェルジュが控えていて、いつもの様に彼に見送られてエレベーターに向かおうとする。だが、今日はその見慣れたコンセルジュの須藤に止められた。彼は、主に夜に勤務しているので、櫻子はよく見知っていた。
「一条様に、お荷物が届いているのでお預かりしています。後でお部屋にお届けします」
荷物、と聞いて櫻子は僅かに胸騒ぎを覚えた。今日見舞いで見た、怪我をした竜崎の顔が浮かぶ。その為複雑な表情で頷くと、櫻子は三十階にある自分の部屋に向かった。
部屋に着いてカバンと香田から貰った紙袋をソファに置き、スーツのジャケットを手早く脱ぐ。櫻子の部屋は、未だ最小限の家具と開けられていない段ボール箱が置かれたままだ。
丁度その時、マンション内部からのインターフォンが鳴った。
須藤だと確認してドアを開ける。彼が手にしているのは、要冷蔵らしい箱が二つ。それに、深紅の薔薇の花束だった。櫻子はそれらを受け取り、礼を言う。彼は深々と頭を下げると、また一階のコンシェルジュの控室へと帰って行った。
部屋に戻った櫻子はソファに座り、先ず花束のメッセージカードを確認した。
『De votre compréhension』
やはり、自宅まで熟知している。
櫻子はあの薄い茶色の瞳の奥底に眠る、狂気に似た人を不安にさせる不気味な光を思い出した。思わず、身震いがする。あの水槽から、またもや櫻子に贈り物を送ってきた。彼は囚人なのか、最早理解出来なくなってきた。
しかし頭を振り気分を切り替えると、櫻子はそっと花束を横に置く。一つめの箱は、叔母からだった。それでも用心しながら、ゆっくり箱を開ける。
箱から出てきたのは、櫻子が子供の頃から叔母が誕生日に焼いてくれていた、苺が沢山飾られたチーズケーキタルトだった。叔母はチーズケーキを作るのが得意なのだが、誕生日用にアレンジして作ってくれていたので、見間違うはずがない。櫻子は、ほっとする。
そうして、もう一つの箱に視線を落として、櫻子は言葉を失った。
『佐久間馨』
記憶の遠い所で、初老の小柄な男性が泣きそうな顔で駆け寄ってくる。その老人と自分の間に、血だらけの母が横たわっている。そうして、倒れる母の前には血まみれの包丁を手にした少年が立っている。
その少年は櫻子に近寄り、笑顔で彼女に囁いた。
『菫さんは、こっちに来れなかったよ。でも、僕は君とまた会えるよ。『君ならこっちへ来れる』筈だから』
響き渡るスマホの音に、櫻子は遠くなっていた意識が呼び戻されて、はっと我に返った。慌ててスマホを取り出すと、画面には『佐久間馨』の名前が表示されていた。
桐生を思い出したせいで、彼と繋がる過去を思い出してしまったのだろうか。だが、『母は車に轢かれた』のだ。これは、記憶が何か他のものと混乱しているはずだ。
「――もしもし」
通話ボタンを押すと、櫻子はスマホの向こうの人物に語りかけた。
『ごめんなぁ、櫻子。爺ちゃんや。まだ仕事か?』
「ううん、今帰って来たところよ。おじいちゃん、こんな時間まで起きてたの?」
櫻子は、自分の腕時計で時間を確認した。今は、二十二時を過ぎていた。年配の祖父は、二十時を回ると眠りにつく事が多いと聞いていた。
『櫻子の誕生日やし、爺ちゃんは櫻子が好きな『満寿美堂』の豆大福買ってきて送ったんやけど、届いたか?』
慌てて差出人が祖父の名前の荷物を開けると、そこには確かに小さい頃よく見た和菓子屋の、豆大福が入っていた。
「うん、今箱開けてみたよ。おじいちゃん、有難う」
『スマホも、施設の若い子に教えて貰って前より使えるようになったんやで。スタンプも送れるようになったんやけど、おめでとうはちゃんと言いたくてなぁ――なぁ櫻子、仕事頑張るのはええけど、無理せんといてな? じいちゃんは、櫻子の花嫁姿見るまでは、死なれへんわ』
「大丈夫よ、おじいちゃん。いい人が見つかったら、仕事辞めて結婚するから。でも、まだ死なないでね? ひ孫のお世話は、おじいちゃんの仕事なんだから。一緒に、暮らそうね」
祖父は、櫻子が警察官になる事を最後まで反対していた。櫻子には、結婚して家庭に入って静かな生活を送って欲しいと、ずっと口にしていた。
それは無理だと櫻子には分かっていたが、祖父の満足する嘘を答えるしかなかった。何も知らない祖父を、桐生という危険なものに巻き込みたくなかった。
「また、近い内に会いに行くわ。大阪に帰って来たんだから、前より会いやすいから」
『それは、嬉しいなぁ。櫻子は菫に似て美人やから、爺ちゃん施設で自慢してるんや――せや。櫻子、お誕生日おめでとう』
「……っ……」
何故か、櫻子は泣きそうになって言葉に詰まった。しかし、祖父に心配かけてはいけないと、深呼吸をして耐えた。
「――ありがとう、おじいちゃん。それから、おやすみなさい」
電話を切った櫻子はケーキとお饅頭を冷蔵庫に入れてから、ゆっくりとお風呂に入って体を温めた。そうしてお風呂から上がった彼女は、髪を乾かすとすぐにベッドに入った。色々な感情に疲れたのか、その日は直ぐに眠りに落ちた。
櫻子の近くのマンションに池田が運転する車が着くと、櫻子はすらりとした足を伸ばして降りた。すかさず池田は、後部座席の香田側の窓を開ける。座ったままの香田は小さく頷くと、ホストクラブで池田が手にしていた紙袋を手にした。そうして開けられた窓から、それを櫻子に差し出した。
「さっき店では渡すタイミングなかったからな……今日、櫻子さんの誕生日やろ」
櫻子は、香田の言葉に驚いて彼を見つめた――そう言えば、6月10日は櫻子の二十六歳の誕生日だ。自分でもすっかり忘れていた。それで、シャンパンだったのか。と、櫻子は小さく笑った。そうして、今までは彼からのプレゼントは躊躇っていたが、今回は笑顔でその紙袋を受け取った。
「有難う、香田さん。それに、真田先生に池田君。自分でも忘れてたわ」
昨日は曽根崎警察署での爆発騒ぎがあり、それに祝ってくれるような存在が近くに居ないので、今日が何の日か思い出すこともなかった。別段誕生日を喜ぶ歳ではないが、意外な人に祝われるのは新鮮で嬉しかった。
「今日は、早よ寝とき。明日から本格的に捜査始めるんなら、忙しくなるやろ」
「そうね。じゃあ、おやすみなさい。気を付けて」
頭を下げる櫻子に小さく頷くと、「姐さんおやすみー!」と池田が笑う。パーキングからドライブへシフトチェンジして、彼はアクセルを踏んだ。シルバーの高級車は、小さく笑う香田と僅かに頭を下げる真田を乗せたまま、ゆっくりと櫻子の前から走りだしてすぐに見えなくなった。
紙袋を手にした櫻子は、僅かに機嫌がよさそうな笑みを浮かべて、セキュリティーが強いマンションに入った。玄関ホールには、このマンションのコンシェルジュが控えていて、いつもの様に彼に見送られてエレベーターに向かおうとする。だが、今日はその見慣れたコンセルジュの須藤に止められた。彼は、主に夜に勤務しているので、櫻子はよく見知っていた。
「一条様に、お荷物が届いているのでお預かりしています。後でお部屋にお届けします」
荷物、と聞いて櫻子は僅かに胸騒ぎを覚えた。今日見舞いで見た、怪我をした竜崎の顔が浮かぶ。その為複雑な表情で頷くと、櫻子は三十階にある自分の部屋に向かった。
部屋に着いてカバンと香田から貰った紙袋をソファに置き、スーツのジャケットを手早く脱ぐ。櫻子の部屋は、未だ最小限の家具と開けられていない段ボール箱が置かれたままだ。
丁度その時、マンション内部からのインターフォンが鳴った。
須藤だと確認してドアを開ける。彼が手にしているのは、要冷蔵らしい箱が二つ。それに、深紅の薔薇の花束だった。櫻子はそれらを受け取り、礼を言う。彼は深々と頭を下げると、また一階のコンシェルジュの控室へと帰って行った。
部屋に戻った櫻子はソファに座り、先ず花束のメッセージカードを確認した。
『De votre compréhension』
やはり、自宅まで熟知している。
櫻子はあの薄い茶色の瞳の奥底に眠る、狂気に似た人を不安にさせる不気味な光を思い出した。思わず、身震いがする。あの水槽から、またもや櫻子に贈り物を送ってきた。彼は囚人なのか、最早理解出来なくなってきた。
しかし頭を振り気分を切り替えると、櫻子はそっと花束を横に置く。一つめの箱は、叔母からだった。それでも用心しながら、ゆっくり箱を開ける。
箱から出てきたのは、櫻子が子供の頃から叔母が誕生日に焼いてくれていた、苺が沢山飾られたチーズケーキタルトだった。叔母はチーズケーキを作るのが得意なのだが、誕生日用にアレンジして作ってくれていたので、見間違うはずがない。櫻子は、ほっとする。
そうして、もう一つの箱に視線を落として、櫻子は言葉を失った。
『佐久間馨』
記憶の遠い所で、初老の小柄な男性が泣きそうな顔で駆け寄ってくる。その老人と自分の間に、血だらけの母が横たわっている。そうして、倒れる母の前には血まみれの包丁を手にした少年が立っている。
その少年は櫻子に近寄り、笑顔で彼女に囁いた。
『菫さんは、こっちに来れなかったよ。でも、僕は君とまた会えるよ。『君ならこっちへ来れる』筈だから』
響き渡るスマホの音に、櫻子は遠くなっていた意識が呼び戻されて、はっと我に返った。慌ててスマホを取り出すと、画面には『佐久間馨』の名前が表示されていた。
桐生を思い出したせいで、彼と繋がる過去を思い出してしまったのだろうか。だが、『母は車に轢かれた』のだ。これは、記憶が何か他のものと混乱しているはずだ。
「――もしもし」
通話ボタンを押すと、櫻子はスマホの向こうの人物に語りかけた。
『ごめんなぁ、櫻子。爺ちゃんや。まだ仕事か?』
「ううん、今帰って来たところよ。おじいちゃん、こんな時間まで起きてたの?」
櫻子は、自分の腕時計で時間を確認した。今は、二十二時を過ぎていた。年配の祖父は、二十時を回ると眠りにつく事が多いと聞いていた。
『櫻子の誕生日やし、爺ちゃんは櫻子が好きな『満寿美堂』の豆大福買ってきて送ったんやけど、届いたか?』
慌てて差出人が祖父の名前の荷物を開けると、そこには確かに小さい頃よく見た和菓子屋の、豆大福が入っていた。
「うん、今箱開けてみたよ。おじいちゃん、有難う」
『スマホも、施設の若い子に教えて貰って前より使えるようになったんやで。スタンプも送れるようになったんやけど、おめでとうはちゃんと言いたくてなぁ――なぁ櫻子、仕事頑張るのはええけど、無理せんといてな? じいちゃんは、櫻子の花嫁姿見るまでは、死なれへんわ』
「大丈夫よ、おじいちゃん。いい人が見つかったら、仕事辞めて結婚するから。でも、まだ死なないでね? ひ孫のお世話は、おじいちゃんの仕事なんだから。一緒に、暮らそうね」
祖父は、櫻子が警察官になる事を最後まで反対していた。櫻子には、結婚して家庭に入って静かな生活を送って欲しいと、ずっと口にしていた。
それは無理だと櫻子には分かっていたが、祖父の満足する嘘を答えるしかなかった。何も知らない祖父を、桐生という危険なものに巻き込みたくなかった。
「また、近い内に会いに行くわ。大阪に帰って来たんだから、前より会いやすいから」
『それは、嬉しいなぁ。櫻子は菫に似て美人やから、爺ちゃん施設で自慢してるんや――せや。櫻子、お誕生日おめでとう』
「……っ……」
何故か、櫻子は泣きそうになって言葉に詰まった。しかし、祖父に心配かけてはいけないと、深呼吸をして耐えた。
「――ありがとう、おじいちゃん。それから、おやすみなさい」
電話を切った櫻子はケーキとお饅頭を冷蔵庫に入れてから、ゆっくりとお風呂に入って体を温めた。そうしてお風呂から上がった彼女は、髪を乾かすとすぐにベッドに入った。色々な感情に疲れたのか、その日は直ぐに眠りに落ちた。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
ARIA(アリア)
残念パパいのっち
ミステリー
山内亮(やまうちとおる)は内見に出かけたアパートでAR越しに不思議な少女、西園寺雫(さいおんじしずく)と出会う。彼女は自分がAIでこのアパートに閉じ込められていると言うが……
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
強制憑依アプリを使ってみた。
本田 壱好
ミステリー
十八年間モテた試しが無かった俺こと童定春はある日、幼馴染の藍良舞に告白される。
校内一の人気を誇る藍良が俺に告白⁈
これは何かのドッキリか?突然のことに俺は返事が出来なかった。
不幸は続くと言うが、その日は不幸の始まりとなるキッカケが多くあったのだと今となっては思う。
その日の夜、小学生の頃の友人、鴨居常叶から当然連絡が掛かってきたのも、そのキッカケの一つだ。
話の内容は、強制憑依アプリという怪しげなアプリの話であり、それをインストールして欲しいと言われる。
頼まれたら断れない性格の俺は、送られてきたサイトに飛んで、その強制憑依アプリをインストールした。
まさかそれが、運命を大きく変える出来事に発展するなんて‥。当時の俺は、まだ知る由もなかった。


ファクト ~真実~
華ノ月
ミステリー
特別編からはお昼の12時10分に更新します。
主人公、水無月 奏(みなづき かなで)はひょんな事件から警察の特殊捜査官に任命される。
そして、同じ特殊捜査班である、透(とおる)、紅蓮(ぐれん)、槙(しん)、そして、室長の冴子(さえこ)と共に、事件の「真実」を暴き出す。
その事件がなぜ起こったのか?
本当の「悪」は誰なのか?
そして、その事件と別で最終章に繋がるある真実……。
こちらは全部で第七章で構成されています。第七章が最終章となりますので、どうぞ、最後までお読みいただけると嬉しいです!
よろしくお願いいたしますm(__)m
夜の動物園の異変 ~見えない来園者~
メイナ
ミステリー
夜の動物園で起こる不可解な事件。
飼育員・えまは「動物の声を聞く力」を持っていた。
ある夜、動物たちが一斉に怯え、こう囁いた——
「そこに、"何か"がいる……。」
科学者・水原透子と共に、"見えざる来園者"の正体を探る。
これは幽霊なのか、それとも——?
伏線回収の夏
影山姫子
ミステリー
ある年の夏。俺は15年ぶりにT県N市にある古い屋敷を訪れた。大学時代のクラスメイトだった岡滝利奈の招きだった。屋敷で不審な事件が頻発しているのだという。かつての同級生の事故死。密室から消えた犯人。アトリエにナイフで刻まれた無数のX。利奈はそのなぞを、ミステリー作家であるこの俺に推理してほしいというのだ。俺、利奈、桐山優也、十文字省吾、新山亜沙美、須藤真利亜の6人は大学時代、この屋敷でともに芸術の創作に打ち込んだ仲間だった。6人の中に犯人はいるのか? 脳裏によみがえる青春時代の熱気、裏切り、そして別れ。懐かしくも苦い思い出をたどりながら事件の真相に近づく俺に、衝撃のラストが待ち受けていた。
《あなたはすべての伏線を回収することができますか?》
支配するなにか
結城時朗
ミステリー
ある日突然、乖離性同一性障害を併発した女性・麻衣
麻衣の性格の他に、凶悪な男がいた(カイ)と名乗る別人格。
アイドルグループに所属している麻衣は、仕事を休み始める。
不思議に思ったマネージャーの村尾宏太は気になり
麻衣の家に尋ねるが・・・
麻衣:とあるアイドルグループの代表とも言える人物。
突然、別の人格が支配しようとしてくる。
病名「解離性同一性障害」 わかっている性格は、
凶悪な男のみ。
西野:元国民的アイドルグループのメンバー。
麻衣とは、プライベートでも親しい仲。
麻衣の別人格をたまたま目撃する
村尾宏太:麻衣のマネージャー
麻衣の別人格である、凶悪な男:カイに
殺されてしまう。
治療に行こうと麻衣を病院へ送る最中だった
西田〇〇:村尾宏太殺害事件の捜査に当たる捜一の刑事。
犯人は、麻衣という所まで突き止めるが
確定的なものに出会わなく、頭を抱えて
いる。
カイ :麻衣の中にいる別人格の人
性別は男。一連の事件も全てカイによる犯行。
堀:麻衣の所属するアイドルグループの人気メンバー。
麻衣の様子に怪しさを感じ、事件へと首を突っ込んでいく・・・
※刑事の西田〇〇は、読者のあなたが演じている気分で読んで頂ければ幸いです。
どうしても浮かばなければ、下記を参照してください。
物語の登場人物のイメージ的なのは
麻衣=白石麻衣さん
西野=西野七瀬さん
村尾宏太=石黒英雄さん
西田〇〇=安田顕さん
管理官=緋田康人さん(半沢直樹で机バンバン叩く人)
名前の後ろに来るアルファベットの意味は以下の通りです。
M=モノローグ (心の声など)
N=ナレーション
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる