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南の国の戦
血族
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水龍が飛ぶと、荷馬車が二台ヘンライン王国に向かうのがすぐに見えた。ツェーザルが送った食料だろう。ヘンライン王国の食糧にも限りがあるので、兵たちにとって有難いものだ。ヴェンデルガルトを始め、ジークハルトもアロイスも水以外ほとんど口にしていないが、今は空腹も気にならなかった。返事をしないツェーザルの事が心配だった。
国境まで、龍が飛ぶと数時間だった。バーチュ王国で見張りをしていたレーヴェニヒ王国の兵が、水龍に気が付くと降りやすいように広い場所を作ってくれた。水龍のヘートヴィヒは運んでいる三人に負担を与えない様にゆっくりと地面に降りた。ジークハルトとヴェンデルガルトは龍に乗った事があるので慣れているが、アロイスは初めて乗った龍に少し気分が悪そうだった。だが地面に降りると慌てて宮殿に向かい、ツェーザルの名を呼んだ。
「兄上! ツェーザル兄上!」
「騒がしいぞ、アロイス」
そこに、意外な人物が現れた。第二王子のバルドゥルだった。珍しく酒を呑んでいないのか、しっかり立っている。
「兄貴! ツェーザル兄上が何処にいるかご存じないのですか!?」
アロイスは、掴み掛からんばかりにバルドゥルに訊ねる。ジークハルトとヴェンデルガルトも、慌ててその場に着いた。
「兄貴だって人間だ、休んでいるんだろう。お前の相手ばかりしてられないんだよ」
どちらも、険のある雰囲気で対峙している。
「アンゲラー王国は、負けたか?」
不意に、バルドゥルがそうアロイスに声をかけた。アロイスは、眉を顰める。
「政治や外交なんて興味ない兄貴が、そんなこと気にするんだな。意外だよ。とにかく、今はツェーザル兄上に大事ないかを確かめたいんだ」
アロイスはバルドゥルの肩を押して、奥の部屋に向かおうとした時だ。
「アロイス王子!」
ジークハルトが叫んだ。そして剣を抜くが、間に合わない。バルドゥルは隠し持っていた短剣で、アロイスの心臓を背後から刺した。
「っ……!」
声もなく、アロイスが崩れ落ちた。バルドゥルは剣が刺さったままの彼から離れて、部屋の奥に向かった。
「アロイス様! 治療!」
ジークハルトは慌てて駆け寄り、ヴェンデルガルトは治癒魔法をかけた。しかし、アロイスは気を失ったままでジークハルトの腕でぐったりとしたままだった。
「剣を抜くのです! 早く!」
後から入って来たヘートヴィヒが、悲鳴のような声を上げた。その言葉を聞き、ジークハルトが素早く剣を抜く。途端、血が溢れてジークハルトの騎士服を汚した。
「防御!」
ビルギットが唱えた言葉と同じだ。しかし彼女の魔法とは違い、水の膜のようなものがアロイスを包む。
「龍殺しの実……! まさか、ここにあるなんて!」
ヘートヴィヒは、涙を浮かべて水に包まれたアロイスを抱き締める様に絞り出すようにそう呟いた。
「どういうことだ、何が起こったんだ!?」
ジークハルトは、第二王子の顔を知らない。兄弟である事は、会話で理解していたようだ。しかし、ヴェンデルガルトの治癒魔法が効かない理由が分からなかったのだ。それは、ヴェンデルガルトも同じだった。
「龍を殺す事が出来る――龍殺しの実。そのナイフには、その実が塗られているはず。昔人間と龍が戦っていた時に、もう絶滅させたはずなのに……龍の血を持つ人間にも効くなんて……! 私の血を引く子よ……」
ヘートヴィヒの涙は止まらない。ヘートヴィヒが来ず、カサンドラがヴェンデルガルトを迎えに来たこと。そして、この言葉。ヴェンデルガルトは、出来るだけ優しくヘートヴィヒに語りかけた。
「バーチュ王国の祖先の王族の子を、あなたが産んだの? アロイス達は、あなたの産んだ王族の子孫なの?」
ヘートヴィヒは、力なく頷いた。彼女がアロイスにあまり話しかけなかったのも、愛情の裏返しだったのだ。自分の血を宿すバーチュ王国に、深く関わらない為に。
「何故、ヴェンデルガルト嬢の治癒魔法が効かない? 龍殺しという名前……アロイス王子は死ぬのか!?」
「龍であるなら、一日で死にます。これは、回復魔法は効かない――でも、この子は随分血が薄くなっているはず。助かるかもしれない」
「この短剣は、君にとっても危険だな」
ジークハルトは、アロイスから抜いたナイフをハンカチで包んでおく。それから、アロイスを包む水を怪訝そうに眺めた。
「これは、何の魔法なんだ?」
「この水の中に居れば、栄養と微量の回復魔法が与え続けられます。ヴェンデルガルトが包まれていた封印と似たようなものです。回復魔法は速攻では聞きませんが、ゆっくりと与え続けて解毒します」
その言葉に納得して、ジークハルトはバルドゥルを追いかける事にした。
「君は危ない! アロイスを連れて、レーヴェニヒ王国の兵の元に行くんだ! ヴェンデルガルト嬢も!」
「私は行きます! ツェーザル様が心配です!」
アロイスの状況に、ヴェンデルガルトは大きな瞳に涙をあふれさせていた。彼が心配だが、傍にいても何も出来ない。それなら、彼が心配しているツェーザルを護りたかった。
「俺から離れるな! 行くぞ!」
ジークハルトは説得をするのを諦めて、バルドゥルが逃げた後を追いかけた。その後を、ヴェンデルガルトも続いた。
国境まで、龍が飛ぶと数時間だった。バーチュ王国で見張りをしていたレーヴェニヒ王国の兵が、水龍に気が付くと降りやすいように広い場所を作ってくれた。水龍のヘートヴィヒは運んでいる三人に負担を与えない様にゆっくりと地面に降りた。ジークハルトとヴェンデルガルトは龍に乗った事があるので慣れているが、アロイスは初めて乗った龍に少し気分が悪そうだった。だが地面に降りると慌てて宮殿に向かい、ツェーザルの名を呼んだ。
「兄上! ツェーザル兄上!」
「騒がしいぞ、アロイス」
そこに、意外な人物が現れた。第二王子のバルドゥルだった。珍しく酒を呑んでいないのか、しっかり立っている。
「兄貴! ツェーザル兄上が何処にいるかご存じないのですか!?」
アロイスは、掴み掛からんばかりにバルドゥルに訊ねる。ジークハルトとヴェンデルガルトも、慌ててその場に着いた。
「兄貴だって人間だ、休んでいるんだろう。お前の相手ばかりしてられないんだよ」
どちらも、険のある雰囲気で対峙している。
「アンゲラー王国は、負けたか?」
不意に、バルドゥルがそうアロイスに声をかけた。アロイスは、眉を顰める。
「政治や外交なんて興味ない兄貴が、そんなこと気にするんだな。意外だよ。とにかく、今はツェーザル兄上に大事ないかを確かめたいんだ」
アロイスはバルドゥルの肩を押して、奥の部屋に向かおうとした時だ。
「アロイス王子!」
ジークハルトが叫んだ。そして剣を抜くが、間に合わない。バルドゥルは隠し持っていた短剣で、アロイスの心臓を背後から刺した。
「っ……!」
声もなく、アロイスが崩れ落ちた。バルドゥルは剣が刺さったままの彼から離れて、部屋の奥に向かった。
「アロイス様! 治療!」
ジークハルトは慌てて駆け寄り、ヴェンデルガルトは治癒魔法をかけた。しかし、アロイスは気を失ったままでジークハルトの腕でぐったりとしたままだった。
「剣を抜くのです! 早く!」
後から入って来たヘートヴィヒが、悲鳴のような声を上げた。その言葉を聞き、ジークハルトが素早く剣を抜く。途端、血が溢れてジークハルトの騎士服を汚した。
「防御!」
ビルギットが唱えた言葉と同じだ。しかし彼女の魔法とは違い、水の膜のようなものがアロイスを包む。
「龍殺しの実……! まさか、ここにあるなんて!」
ヘートヴィヒは、涙を浮かべて水に包まれたアロイスを抱き締める様に絞り出すようにそう呟いた。
「どういうことだ、何が起こったんだ!?」
ジークハルトは、第二王子の顔を知らない。兄弟である事は、会話で理解していたようだ。しかし、ヴェンデルガルトの治癒魔法が効かない理由が分からなかったのだ。それは、ヴェンデルガルトも同じだった。
「龍を殺す事が出来る――龍殺しの実。そのナイフには、その実が塗られているはず。昔人間と龍が戦っていた時に、もう絶滅させたはずなのに……龍の血を持つ人間にも効くなんて……! 私の血を引く子よ……」
ヘートヴィヒの涙は止まらない。ヘートヴィヒが来ず、カサンドラがヴェンデルガルトを迎えに来たこと。そして、この言葉。ヴェンデルガルトは、出来るだけ優しくヘートヴィヒに語りかけた。
「バーチュ王国の祖先の王族の子を、あなたが産んだの? アロイス達は、あなたの産んだ王族の子孫なの?」
ヘートヴィヒは、力なく頷いた。彼女がアロイスにあまり話しかけなかったのも、愛情の裏返しだったのだ。自分の血を宿すバーチュ王国に、深く関わらない為に。
「何故、ヴェンデルガルト嬢の治癒魔法が効かない? 龍殺しという名前……アロイス王子は死ぬのか!?」
「龍であるなら、一日で死にます。これは、回復魔法は効かない――でも、この子は随分血が薄くなっているはず。助かるかもしれない」
「この短剣は、君にとっても危険だな」
ジークハルトは、アロイスから抜いたナイフをハンカチで包んでおく。それから、アロイスを包む水を怪訝そうに眺めた。
「これは、何の魔法なんだ?」
「この水の中に居れば、栄養と微量の回復魔法が与え続けられます。ヴェンデルガルトが包まれていた封印と似たようなものです。回復魔法は速攻では聞きませんが、ゆっくりと与え続けて解毒します」
その言葉に納得して、ジークハルトはバルドゥルを追いかける事にした。
「君は危ない! アロイスを連れて、レーヴェニヒ王国の兵の元に行くんだ! ヴェンデルガルト嬢も!」
「私は行きます! ツェーザル様が心配です!」
アロイスの状況に、ヴェンデルガルトは大きな瞳に涙をあふれさせていた。彼が心配だが、傍にいても何も出来ない。それなら、彼が心配しているツェーザルを護りたかった。
「俺から離れるな! 行くぞ!」
ジークハルトは説得をするのを諦めて、バルドゥルが逃げた後を追いかけた。その後を、ヴェンデルガルトも続いた。
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