独身男の一人旅 松山へ行ってみた

司条西

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3日目 松山城

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12時10分、松山駅着。
ここから路面電車で大街道まで行き、ロープウェイ東雲口駅へ。



中では坊ちゃんの登場人物に扮した係員が案内をしてくれた。
頂上までの往復は520円、松山城天守閣の観覧券を付けると1040円だ。

エスカレーターで移動して3階のリフト・ロープウェイ乗り場まで移動。
ロープウェイは10分毎の出発のためリフトを選択。
風はあるが意外と寒くない。
解放感もあって眺めも良い。
これはリフトで正解だった、そう思った所でロープウェイに追い抜かれる。
到着はせいぜい1分ほどの差だったが、なんか悔しい。

頂上にある長者ヶ平駅から、さらに歩いて天守を目指す。
けっこうな距離を歩かされるが、休みどころが充実しており景色も良いので苦にはならない。
下から見た石垣の迫力には圧倒される。



姫路城、和歌山城と並んで日本三大連立式平山城に数えられる松山城は、山の四方に配された大小の天守閣が渡櫓で連結された造りになっている
そのためどの方向から敵が来ても迎撃が可能だ。
頂上からは四方を見渡すことができるため、攻め手は奇襲もできず、出血覚悟の力攻めで落とすしか無い。
イメージは城というより近代的な要塞に近いかもしれない。

戸無門をくぐり本丸への道を進む。
経路は全て高所にある櫓から狙撃可能になっていて、門の前は全て十字砲火が可能な造りだ。



おまけに多重に通路が折れ曲がっているため攻め手は方向感覚を失い、逃げるのさえ難儀するに違いない。
これで門を固く閉じられていたら、兵はいくら命があっても足りないだろう。

ようやく本丸広場に到着すると足はヘトヘトだ。
歩くだけでもこれなのだ、本当にえげつない城である。



売店で一服してから、天守閣へと入る。
日本でも貴重な現存12天守の一つである松山城は、敵の侵入を拒むため階段も急勾配だ。
そのため入り口で貸してもらえるスリッパも、グリップが強いものになっている。
靴下で上がることもできるが、床もつるつるで滑るので大人しくスリッパを履くのが無難だろう。

天守の中は鉄砲狭間に石落とし、甲冑や掛け軸などが展示されている。
面白いのはVRコーナーで、上空から見た松山城の様子などを仮想体験できる。
最上階は展望台で、どの方向も絶景だ。
これから向かう道後温泉も見える。
本館は保存修理中とのことだが、新しい施設もできたと聞いているので楽しみだ。
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