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召喚
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俺の目の間に広がった光景はいつもの見慣れた教室ではなかった。
広大な空間に床には赤い絨毯が引かれ、階段を数段上がったところには椅子がありそこにはいかにもな王様らしき人が鎮座していた。
周りには水野先生を含めクラス全員がいるみたいだ。
「此度の召喚で度の召喚でそなたを呼んだのには理由がある。今世界は危機に瀕している。我ら人族は魔物と魔族に存在を脅かされている。そやつらを率いている魔王を倒してきてほしい。」
王様がこの事態の説明を始めた。
周りの反応はざまざまだ。
困惑する者。怯える者。苛立つ者。期待に胸を膨らます者。冷静な者。
反応はみな違う。
かくいう俺は不安とワクワクの半々ってところかな。
やっぱりどうなるか分からない不安もあるが何かが変わるそんな期待もあった。
もしかしたら、俺つえぇーだってできるかもしれないのだ。
「まずはスキルを見せてもらおう。この世界に渡るときにこの世界に縛られない特異なスキルが覚醒したはずだ。」
すると、水野先生が前にでて質問する。
「私はこの子たちの代表者なのですが質問してもよろしいでしょうか。」
王様は表情を変えずに答える。
「よかろう。」
ゴホン。咳払いをし水野先生は話始めた。
「それでは三つほど質問させてもらいます。一つ目は私たちは元の世界に帰ることはできますか?」
「魔王を倒せば元の世界に帰れることを約束しよう。」
この答えに一部の人は喜びを隠せないでいた。
俺は元の世界に未練などない。
これはどちらでもいいといったところだ。
加賀達がこの世界からいなくなってくれると思えば喜ばしいことか。
俄然、魔王討伐にやる気が出てきた。
「では二つ目は魔王を倒した暁には報酬はでるのでしょうか?」
「金銀財宝に名誉を渡そう。」
女子たちの目が変わった。
不安そうにしてた女子までもが金に目がくらんでいる。
現金な奴だ。
「三つ目は私たちはこの世界に疎く戦闘経験もお金も装備もありません。そこの援助の方は期待できるのでしょうか?」
「心配するな。この屋敷には私を含め数名通訳ができるものがいる。そのものに知識の共有と旅の案内も頼んである。好きなだけ質問するといい戦闘に関してもこの屋敷で一ヶ月ほど戦闘訓練を付けさせてもらう。旅に出るときには金銭を用意しよう。それで各々好きな装備を買うといい。」
大まかに聞きたいことは水野先生が聞いてくれた。
細かい質問は後で通訳さんに聞けば問題ないだろう。
「あと一つだけお願い事をしてもよろしいでしょうか。」
「聞こう」
まだなにかあるのだろうか。
俺は早くスキルとやらが気になるのだが。
「一週間ほどでよいので私たちだけにしていただけないでしょうか。いかんせんまだこの世界に来て戸惑っている者も多くいます。私もその一人です。なので私たちが落ち着く時間と、今後のことを考える時間が欲しいのです。」
流石先生といったところか。
生徒のことをよく考えている。
こんな状況に即座に適応できるわけがないのだ。
この事態を受け入れるにも時間が必要ということだ。まぁ俺以外にもこの状況を喜んでいる者もいるみたいだが。
「よかろう。食事は時間になったら運んでおく。メイド達はもう一つの屋敷におる。何かあったら聞くとよい。その代わり屋敷の敷地外には出ないように。そして必ず戦闘訓練には参加してもらう。それでよいな。」
「はい。ありがとうございます。」
まぁ妥当なところだろう。
この世界の常識がない俺たちを屋敷の外に出すわけにはいかないだろう。
それこそぶっ壊れスキルを発動とかされたら街は大混乱だ。
戦闘訓練もどのみち参加はしなくては生きていけないし、休まないようにちゃんと心の整理と話し合いを済ませておけってところか。
むしろ屋敷内を俺たちだけにしてくれてるっぽいしなかなかに配慮してくれている感じだな。
「ではもう質問はないな。スキルを見せてもらおう。」
待ってました!どんなスキル楽しみだ。
「どのように発動すればよいのですか?」
水野先生が聞いた
それだそれ結局まだわからないのだ。
「自分の胸の内に聞けばイメージが浮かび上がってくるはずだ。」
なるほど。やってみるか。
んんー。俺のスキル。俺のスキル。
頭の中に浮かび上がってきたぞ。すごい!
「……なるほど。これがスキルですか。では私から発表するのが筋ですね。古賀さくらさん私の近くまできてくれますか?」
「はい。」
相手がいないと発動しないタイプのスキルか。
俺も同じだが。
「大丈夫。安心して君に危害が及ぶことはないから。僕のスキルは『責任転嫁』少しの間任意の対象に僕と同じ動きをさせる能力です。」
すると、古賀さんを見ながら手を上げた。
少し遅れて、古賀さんも手を上げる。
おおー!なんともいえねぇーそんな強くなさそうなスキルだな。
「では加賀君から時計回りに発表していきましょうか。」
このままスキル大発表会は始まった。
まとめるとこうだ。
水野 仙人 『責任転嫁』5秒間視界に移る任意の対象に自分と同じ動きをさせる。 再使用待機時間1日
小田 環 『直立不動』手で触れたものの一切の機能を3秒間止める。 再使用待機時間1日
加賀 翔 『英雄豪傑』 5秒間見たもの全てを記憶でき武術を極める。 再使用待機時間1日
西郷 連 『電光石火』 1秒間音速で動ける。 再使用待機時間1日
早乙女 大和 『敬天愛人』 5秒間自身を中心とした半径1m以内の任意の相手は自分のことが好きになる。 再使用待機時間1日
篠原 哲也 『縦横無尽』 5秒間空間の中を自由に動ける。再使用待機時間1日
下田 秀樹 『一球入魂』 自分の身体能力全てを乗せ投げる。 再使用待機時間1日
杉田 直人 『唯一無二』 視界に映る構造が95%以上同じ二つのものを一つにする 再使用待機時間1日
竹内 和夫 『獅子奮迅』5秒間理性がなくなり、身体能力大幅に向上する 再使用待機時間1日
立川 浩一 『盤石之固』5秒間自分と同じ質量までのものを空間に固定する。再使用待機時間1日
谷村 聡 『変幻自在』自分と同じ質量までの無機物を好きな形に変えることができる。 再使用待機時間1日
赤坂 萌 『平穏無事』 3秒間自身が動いてない間は外からのいかなる影響も受けない。 再使用待機時間1日
足立 七海 『中途半端』 視界に映る任意の相手の進行中の行動を止めることができる。 再使用待機時間1日
鮎川 遥 『天下無敵』 3秒間身体能力が向上し他者からの抵抗を受けない。再使用待機時間1日
茅野 美羽 『金剛不壊』 3秒間手で触れた無機物を壊れなくする。 再使用待機時間1日
黒井 百合香 『無我夢中』 一つのことに集中している間自分の存在を薄めることができる。再使用待機時間1日
古賀 さくら 『水月鏡花』 3秒間視界に映る任意のものに幻を見せる。 再使用待機時間1日
柴崎 阿佐美 『開口一番』 3秒間視界の中にいる任意の対象に任意の言葉を話させる。 再使用待機時間1日
高倉 結衣 『拈華微笑』 3秒間視界に映る任意のものに心で伝えることができる。 再使用待機時間1日
鶴岡 千代 『三者三様』 10秒間三つまで異なることを考えることができる。 再使用待機時間1日
沼地 涼子 『背水之陣』 手で触れた生物一つと自分の心肺機能を停止させる 再使用待機時間1日
これは思ったより厄介だぞスキルは1日一回しか使用できず時間制限があるものばかりだ。
基本的には奥の手って感じだな。
一応、物理法則無視した強力な能力も多数あるが。
それに能力格差もえげつないな。
戦闘能力で言うなら英雄豪傑 獅子奮迅 天下無敵がトップだろう。
火力で言うなら電光石火 一球入魂ってところかあとはサポートスキルや守りスキルと意味わからんスキルだ。
一番の外れスキルでいうと背水之陣だろう。
使ったら自分も死ぬってもう一生使えんやん。
現に発動ができないモノやわかりずらいスキルは口頭説明で終わったしたな。
俺は手帳にメモっていたスキルを見ながら考えていた。
今俺たちは寝室にいる。
スキル大発表会の後俺たちはこことは別の隣の屋敷に案内された。
なかなかに大きい屋敷で寝室もでかかった。
というよりでかい寝室を案内してもらったのだ。
この状況下なら大人数でいたほうがいいだろうとの水野先生の判断だ。
部屋割は加賀翔、西郷連、早乙女大和、篠原哲也、下田秀樹、杉田直人の6人。
もう一部屋が俺こと小田環、竹内和夫、立川浩一、谷川聡の4人だ。
なぜ5対5ではないかというと杉田がごねたからだ。
そして見事に、陽キャ部屋と陰キャ部屋という形になったまぁそうなるわな。
女子部屋はというと黒井百合香、赤坂萌、足立七海、鮎川遥、茅野美羽の5人。
もう一部屋が古賀さくら、柴崎阿佐美、高倉結衣、鶴岡千代、沼地涼子の5人だ。
こちらは綺麗に5対5の陽キャ、陰キャ部屋に分かれた。
まぁどこも構図は同じだよな。
水野先生はというと基本的には寝る前に部屋を巡回して別室で寝るということだ。
不安で寝れない子が居たら一緒に寝るという感じだそうだ。
大人がいる安心感はすごいからな。
今俺らが居る寝室はベットが6つで椅子と机、テーブルが一つずつのテーブルに椅子がもう一つといったところだ。
一応窓があるから換気性も抜群だ。
疲れがたまっていたからか俺はベットに飛びこむやいなや寝てしまった。
コンコンッ
ドアをノックする音で目が覚める。
目を開けると水野先生がドアをあけ入ってきた。
「皆夕飯の時間だ。食堂に行くから準備が終わったら廊下で待っているように。」
そういうと水野先生は部屋を出て行った。
どうやらほかのみんなも寝ていたようだ。
次々と起きていく。
俺は一足先に廊下で待ってるか。
もし遅れたら迷子になって夕飯を逃してしまうかもしれないからな。
ここは広いしここにきてすぐ寝てしまったから探索もしていないしな。
それに準備という準備も俺にはない。
だって一人だからな。
誰かを待つこともないし話すこともない。
悲しくなってきたな。
あまり考えないようにしよう。
今から俺の異世界ライフが始まるのだから。
廊下で待っていると続々と人が集まってきた。
全員揃ったところで水野先生が食堂に案内をしてくれた。
よく場所を知っているものだ。
俺たちが寝ている間にメイドさんにでも聞いたのだろうか。
夕飯の時間も場所も知っているわけだからそうなのだろう。
そもそも大まかな説明を水野先生が受けたのだろう。
皆に言うより代表者に伝えたほうが効率的だし信頼を置いている人物からの説明のほうが安心するだろうとの配慮だろう。
まぁそのとおりなのだが。
考え事をしているといつのまにか食堂についていた。
クラス全員が余裕で入る大きさでなかなかのでかさだ。
パーティー会場を思い浮かべてくれたらわかりやすいだろう。
そこには等間隔で5つ丸テーブルが並べられているそれもなかなかの大きさで余裕もって4人はそこで食事ができるだろう。
中央の壁際には数段の段差がありステージのようなものがある。
本来はパーティー会場なのだろう。
各々テーブルに着き、食事を始めた。
テーブルが5つで4人ということはクラスが20人であるため5人テーブルの所ができるのだがそこは水野先生が適当に座っている。
食事が始まり残りも少なくなってきたところで水野先生が口を開いた。
「食べながらでいいから聞いてほしい。今後についてだ。」
おおまかにはご飯は決められた時間に食べようとのことだ。
無理な場合は部屋までもっていくが結団力が大事な状況だ。
できるだけ皆で食べようとのこと。
そして戦闘訓練には参加しなくてはいけないので心の整理をしてい置いて欲しいとのこと。
実際には水野先生が戦うから全員が戦わなくてはいけないわけではないが、一応自分の身はまもれるようにとのこと。
それに冒険に出ないと王様からの支援も受けれないからと。
それ以外は敷地からでなければ基本的には自由にしていいとのことだ。
連絡事項も終わり俺たちはまた寝室に戻る。
慣れない状況下でかかる精神的ストレスは相当なものなのだろう。
俺はベットに入った瞬間、眠りに落ちてしまった。
広大な空間に床には赤い絨毯が引かれ、階段を数段上がったところには椅子がありそこにはいかにもな王様らしき人が鎮座していた。
周りには水野先生を含めクラス全員がいるみたいだ。
「此度の召喚で度の召喚でそなたを呼んだのには理由がある。今世界は危機に瀕している。我ら人族は魔物と魔族に存在を脅かされている。そやつらを率いている魔王を倒してきてほしい。」
王様がこの事態の説明を始めた。
周りの反応はざまざまだ。
困惑する者。怯える者。苛立つ者。期待に胸を膨らます者。冷静な者。
反応はみな違う。
かくいう俺は不安とワクワクの半々ってところかな。
やっぱりどうなるか分からない不安もあるが何かが変わるそんな期待もあった。
もしかしたら、俺つえぇーだってできるかもしれないのだ。
「まずはスキルを見せてもらおう。この世界に渡るときにこの世界に縛られない特異なスキルが覚醒したはずだ。」
すると、水野先生が前にでて質問する。
「私はこの子たちの代表者なのですが質問してもよろしいでしょうか。」
王様は表情を変えずに答える。
「よかろう。」
ゴホン。咳払いをし水野先生は話始めた。
「それでは三つほど質問させてもらいます。一つ目は私たちは元の世界に帰ることはできますか?」
「魔王を倒せば元の世界に帰れることを約束しよう。」
この答えに一部の人は喜びを隠せないでいた。
俺は元の世界に未練などない。
これはどちらでもいいといったところだ。
加賀達がこの世界からいなくなってくれると思えば喜ばしいことか。
俄然、魔王討伐にやる気が出てきた。
「では二つ目は魔王を倒した暁には報酬はでるのでしょうか?」
「金銀財宝に名誉を渡そう。」
女子たちの目が変わった。
不安そうにしてた女子までもが金に目がくらんでいる。
現金な奴だ。
「三つ目は私たちはこの世界に疎く戦闘経験もお金も装備もありません。そこの援助の方は期待できるのでしょうか?」
「心配するな。この屋敷には私を含め数名通訳ができるものがいる。そのものに知識の共有と旅の案内も頼んである。好きなだけ質問するといい戦闘に関してもこの屋敷で一ヶ月ほど戦闘訓練を付けさせてもらう。旅に出るときには金銭を用意しよう。それで各々好きな装備を買うといい。」
大まかに聞きたいことは水野先生が聞いてくれた。
細かい質問は後で通訳さんに聞けば問題ないだろう。
「あと一つだけお願い事をしてもよろしいでしょうか。」
「聞こう」
まだなにかあるのだろうか。
俺は早くスキルとやらが気になるのだが。
「一週間ほどでよいので私たちだけにしていただけないでしょうか。いかんせんまだこの世界に来て戸惑っている者も多くいます。私もその一人です。なので私たちが落ち着く時間と、今後のことを考える時間が欲しいのです。」
流石先生といったところか。
生徒のことをよく考えている。
こんな状況に即座に適応できるわけがないのだ。
この事態を受け入れるにも時間が必要ということだ。まぁ俺以外にもこの状況を喜んでいる者もいるみたいだが。
「よかろう。食事は時間になったら運んでおく。メイド達はもう一つの屋敷におる。何かあったら聞くとよい。その代わり屋敷の敷地外には出ないように。そして必ず戦闘訓練には参加してもらう。それでよいな。」
「はい。ありがとうございます。」
まぁ妥当なところだろう。
この世界の常識がない俺たちを屋敷の外に出すわけにはいかないだろう。
それこそぶっ壊れスキルを発動とかされたら街は大混乱だ。
戦闘訓練もどのみち参加はしなくては生きていけないし、休まないようにちゃんと心の整理と話し合いを済ませておけってところか。
むしろ屋敷内を俺たちだけにしてくれてるっぽいしなかなかに配慮してくれている感じだな。
「ではもう質問はないな。スキルを見せてもらおう。」
待ってました!どんなスキル楽しみだ。
「どのように発動すればよいのですか?」
水野先生が聞いた
それだそれ結局まだわからないのだ。
「自分の胸の内に聞けばイメージが浮かび上がってくるはずだ。」
なるほど。やってみるか。
んんー。俺のスキル。俺のスキル。
頭の中に浮かび上がってきたぞ。すごい!
「……なるほど。これがスキルですか。では私から発表するのが筋ですね。古賀さくらさん私の近くまできてくれますか?」
「はい。」
相手がいないと発動しないタイプのスキルか。
俺も同じだが。
「大丈夫。安心して君に危害が及ぶことはないから。僕のスキルは『責任転嫁』少しの間任意の対象に僕と同じ動きをさせる能力です。」
すると、古賀さんを見ながら手を上げた。
少し遅れて、古賀さんも手を上げる。
おおー!なんともいえねぇーそんな強くなさそうなスキルだな。
「では加賀君から時計回りに発表していきましょうか。」
このままスキル大発表会は始まった。
まとめるとこうだ。
水野 仙人 『責任転嫁』5秒間視界に移る任意の対象に自分と同じ動きをさせる。 再使用待機時間1日
小田 環 『直立不動』手で触れたものの一切の機能を3秒間止める。 再使用待機時間1日
加賀 翔 『英雄豪傑』 5秒間見たもの全てを記憶でき武術を極める。 再使用待機時間1日
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篠原 哲也 『縦横無尽』 5秒間空間の中を自由に動ける。再使用待機時間1日
下田 秀樹 『一球入魂』 自分の身体能力全てを乗せ投げる。 再使用待機時間1日
杉田 直人 『唯一無二』 視界に映る構造が95%以上同じ二つのものを一つにする 再使用待機時間1日
竹内 和夫 『獅子奮迅』5秒間理性がなくなり、身体能力大幅に向上する 再使用待機時間1日
立川 浩一 『盤石之固』5秒間自分と同じ質量までのものを空間に固定する。再使用待機時間1日
谷村 聡 『変幻自在』自分と同じ質量までの無機物を好きな形に変えることができる。 再使用待機時間1日
赤坂 萌 『平穏無事』 3秒間自身が動いてない間は外からのいかなる影響も受けない。 再使用待機時間1日
足立 七海 『中途半端』 視界に映る任意の相手の進行中の行動を止めることができる。 再使用待機時間1日
鮎川 遥 『天下無敵』 3秒間身体能力が向上し他者からの抵抗を受けない。再使用待機時間1日
茅野 美羽 『金剛不壊』 3秒間手で触れた無機物を壊れなくする。 再使用待機時間1日
黒井 百合香 『無我夢中』 一つのことに集中している間自分の存在を薄めることができる。再使用待機時間1日
古賀 さくら 『水月鏡花』 3秒間視界に映る任意のものに幻を見せる。 再使用待機時間1日
柴崎 阿佐美 『開口一番』 3秒間視界の中にいる任意の対象に任意の言葉を話させる。 再使用待機時間1日
高倉 結衣 『拈華微笑』 3秒間視界に映る任意のものに心で伝えることができる。 再使用待機時間1日
鶴岡 千代 『三者三様』 10秒間三つまで異なることを考えることができる。 再使用待機時間1日
沼地 涼子 『背水之陣』 手で触れた生物一つと自分の心肺機能を停止させる 再使用待機時間1日
これは思ったより厄介だぞスキルは1日一回しか使用できず時間制限があるものばかりだ。
基本的には奥の手って感じだな。
一応、物理法則無視した強力な能力も多数あるが。
それに能力格差もえげつないな。
戦闘能力で言うなら英雄豪傑 獅子奮迅 天下無敵がトップだろう。
火力で言うなら電光石火 一球入魂ってところかあとはサポートスキルや守りスキルと意味わからんスキルだ。
一番の外れスキルでいうと背水之陣だろう。
使ったら自分も死ぬってもう一生使えんやん。
現に発動ができないモノやわかりずらいスキルは口頭説明で終わったしたな。
俺は手帳にメモっていたスキルを見ながら考えていた。
今俺たちは寝室にいる。
スキル大発表会の後俺たちはこことは別の隣の屋敷に案内された。
なかなかに大きい屋敷で寝室もでかかった。
というよりでかい寝室を案内してもらったのだ。
この状況下なら大人数でいたほうがいいだろうとの水野先生の判断だ。
部屋割は加賀翔、西郷連、早乙女大和、篠原哲也、下田秀樹、杉田直人の6人。
もう一部屋が俺こと小田環、竹内和夫、立川浩一、谷川聡の4人だ。
なぜ5対5ではないかというと杉田がごねたからだ。
そして見事に、陽キャ部屋と陰キャ部屋という形になったまぁそうなるわな。
女子部屋はというと黒井百合香、赤坂萌、足立七海、鮎川遥、茅野美羽の5人。
もう一部屋が古賀さくら、柴崎阿佐美、高倉結衣、鶴岡千代、沼地涼子の5人だ。
こちらは綺麗に5対5の陽キャ、陰キャ部屋に分かれた。
まぁどこも構図は同じだよな。
水野先生はというと基本的には寝る前に部屋を巡回して別室で寝るということだ。
不安で寝れない子が居たら一緒に寝るという感じだそうだ。
大人がいる安心感はすごいからな。
今俺らが居る寝室はベットが6つで椅子と机、テーブルが一つずつのテーブルに椅子がもう一つといったところだ。
一応窓があるから換気性も抜群だ。
疲れがたまっていたからか俺はベットに飛びこむやいなや寝てしまった。
コンコンッ
ドアをノックする音で目が覚める。
目を開けると水野先生がドアをあけ入ってきた。
「皆夕飯の時間だ。食堂に行くから準備が終わったら廊下で待っているように。」
そういうと水野先生は部屋を出て行った。
どうやらほかのみんなも寝ていたようだ。
次々と起きていく。
俺は一足先に廊下で待ってるか。
もし遅れたら迷子になって夕飯を逃してしまうかもしれないからな。
ここは広いしここにきてすぐ寝てしまったから探索もしていないしな。
それに準備という準備も俺にはない。
だって一人だからな。
誰かを待つこともないし話すこともない。
悲しくなってきたな。
あまり考えないようにしよう。
今から俺の異世界ライフが始まるのだから。
廊下で待っていると続々と人が集まってきた。
全員揃ったところで水野先生が食堂に案内をしてくれた。
よく場所を知っているものだ。
俺たちが寝ている間にメイドさんにでも聞いたのだろうか。
夕飯の時間も場所も知っているわけだからそうなのだろう。
そもそも大まかな説明を水野先生が受けたのだろう。
皆に言うより代表者に伝えたほうが効率的だし信頼を置いている人物からの説明のほうが安心するだろうとの配慮だろう。
まぁそのとおりなのだが。
考え事をしているといつのまにか食堂についていた。
クラス全員が余裕で入る大きさでなかなかのでかさだ。
パーティー会場を思い浮かべてくれたらわかりやすいだろう。
そこには等間隔で5つ丸テーブルが並べられているそれもなかなかの大きさで余裕もって4人はそこで食事ができるだろう。
中央の壁際には数段の段差がありステージのようなものがある。
本来はパーティー会場なのだろう。
各々テーブルに着き、食事を始めた。
テーブルが5つで4人ということはクラスが20人であるため5人テーブルの所ができるのだがそこは水野先生が適当に座っている。
食事が始まり残りも少なくなってきたところで水野先生が口を開いた。
「食べながらでいいから聞いてほしい。今後についてだ。」
おおまかにはご飯は決められた時間に食べようとのことだ。
無理な場合は部屋までもっていくが結団力が大事な状況だ。
できるだけ皆で食べようとのこと。
そして戦闘訓練には参加しなくてはいけないので心の整理をしてい置いて欲しいとのこと。
実際には水野先生が戦うから全員が戦わなくてはいけないわけではないが、一応自分の身はまもれるようにとのこと。
それに冒険に出ないと王様からの支援も受けれないからと。
それ以外は敷地からでなければ基本的には自由にしていいとのことだ。
連絡事項も終わり俺たちはまた寝室に戻る。
慣れない状況下でかかる精神的ストレスは相当なものなのだろう。
俺はベットに入った瞬間、眠りに落ちてしまった。
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