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併用療法
7クール目
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2024年12月19日、化学療法開始から24週目に、7クール目の点滴。
今回は4週間空けたおかげで、赤血球数も血小板数も問題ありませんでした。
が、CEAマーカーの値が激増しちゃった。14くらいまで落ちて落ち着いていたのが、今回は45くらい。あれー。
よくない兆候なのかしらと思っていると、先生も首をかしげています。
「CTスキャンの結果を見ると、原発巣の肺がんは小さくなったままです。肺の中もきれいなので、どうして急に上がっちゃったのか、よくわからないんですよね……」
ふーん。とりあえず、やばいって感じではまだない模様。
「甲状腺に水疱のようなものがあるので、それが本当に水疱なのかエコーで確認してみましょう」
どうやら、がん以外の原因でCEAマーカーの値が急上昇したのかもしれないと疑っておいでのようです。甲状腺の異常でも上がることがあるっぽいもんね。
というわけで、甲状腺の超音波試験を受けることになりました。
「早ければ、明日空きがありますけど」
「じゃあ、それでお願いします」
試験はさくっと終わりそうだけど、結果を聞くのは次回の診察時。つまり4週間後です。
「今は効果判定を2クールごとにやってますが、今後は3クールごと、または4クールごとくらいにするよう、考えていきましょうか」
「はい」
CEAマーカーの値が上がっちゃっても、先生の視点からは、効果判定の間隔をあけてもいいくらいに病状が落ち着いているように見えるみたい。そう思うと、あまり不安に思うこともありません。先生の静かな話し方も効いてる気がする。きっと患者に不安を与えないよう、どんなときでも穏やかに話してくださるんだろうなあ。
実際、今回だってCEAマーカーの値が上がっても、本人的には「ふーん」で終わっちゃったしね。
* * *
ところで、我が家は現在、リフォーム第二弾の工事中です。第一弾はトイレのリフォームで、11月に完了済み。
今回は浴室と洗面所を一新して、家中の壁紙を貼り替えてもらいます。あと、キッチンと洗面所のライトも明るいダウンライトに変更。全部で2週間の予定で、前半が終わりました。
前半が浴室と洗面所。
まだ工事が完全には終わってないので、ガラス戸の保護シートを付けたままだったりします。でも浴室の設置自体は2日で終わり、入れるようになりました。
いい! 新しいお風呂、最高!
前よりも体が温まる気がするし、首まで浸かって足を伸ばして入れるのです。いいわー。洗い場の掃除も、お風呂から出た後にボタンひとつで勝手にやってくれます。ガラス戸の保護シートを外すのが楽しみ。洗ってるところを見たい。とっても楽しそう。
新しい洗面台もいい! 収納たっぷり!
三面鏡にもなる鏡の裏に、収納ボックスが付いています。前は横の壁にメディシンボックスが作り付けてあったのですが、それに比べて収納スペースが3倍から4倍になった気がします。
洗面台下の収納スペースも、容量と使い勝手ともに大幅アップ。前は両開きの扉が付いているだけで、収納スペースとしての機能性はゼロ。配水管をよけて、ちょっとしたものを入れるくらいしかできませんでした。
でも新しい洗面台では、引き出しが2段になってるんですよ。いいよ、引き出し。上の段にはタオル類を入れて、下の段にはストック類を入れて、きれいに片付いちゃう。
そして来週は、いよいよ居室の壁紙張り替えです。
今日は内装工事の親方が来て、室内の確認をしながら計測をしていきました。計測しながら、親方に聞かれました。
「ここ、暮らしてるんですよね?」
「はい、ずっとここで暮らしてますよ」
どういう意味かと思ったら、生活感がないほど部屋がすっきりしてるのだと言います。「それほどかな?」と思ったけど、考えてみたらそうかもしれない。
たとえば、15畳のリビング兼ダイニングには、家具がダイニングセットとテレビ台と二人掛け用ソファーしかないもんね。あとはゴミ箱くらい。ゴミ箱を家具に数えていいのかわかりませんが。
書斎はデスクセットが二人分と、プリンター台だけ。あ、あとゴミ箱。
とにかく家具が少ない。なぜなら、作り付けの収納スペースを使い倒しているから。そしてそこに収まりきるだけしか、物を買わないから。
部屋の中に家具が少ないと、モデルルームやショールームっぽく見えるみたい。
そして職人さんたちからすると、とても仕事がしやすい環境なのだそうです。家具が多ければ、それを動かすところから始めなきゃいけないものね。
「いや、すっきりしてますねー」
親方に褒められれば、悪い気はしません。うふふ。リフォーム会社の監督責任者も、こんなことを言ってました。
「この家は、職人さんたちが張り切りそうだなあ」
一気にいけるから、イケイケで仕事しそう、という意味だそうです。イケイケで仕事するって、どんな感じなんだろう。どんな感じだろうと、気持ちよく仕事をしてもらえるならそれが一番。
壁紙が一新されたら、また一段と家の中が明るくなりそう。来週末の仕上がりも楽しみです。
今回は4週間空けたおかげで、赤血球数も血小板数も問題ありませんでした。
が、CEAマーカーの値が激増しちゃった。14くらいまで落ちて落ち着いていたのが、今回は45くらい。あれー。
よくない兆候なのかしらと思っていると、先生も首をかしげています。
「CTスキャンの結果を見ると、原発巣の肺がんは小さくなったままです。肺の中もきれいなので、どうして急に上がっちゃったのか、よくわからないんですよね……」
ふーん。とりあえず、やばいって感じではまだない模様。
「甲状腺に水疱のようなものがあるので、それが本当に水疱なのかエコーで確認してみましょう」
どうやら、がん以外の原因でCEAマーカーの値が急上昇したのかもしれないと疑っておいでのようです。甲状腺の異常でも上がることがあるっぽいもんね。
というわけで、甲状腺の超音波試験を受けることになりました。
「早ければ、明日空きがありますけど」
「じゃあ、それでお願いします」
試験はさくっと終わりそうだけど、結果を聞くのは次回の診察時。つまり4週間後です。
「今は効果判定を2クールごとにやってますが、今後は3クールごと、または4クールごとくらいにするよう、考えていきましょうか」
「はい」
CEAマーカーの値が上がっちゃっても、先生の視点からは、効果判定の間隔をあけてもいいくらいに病状が落ち着いているように見えるみたい。そう思うと、あまり不安に思うこともありません。先生の静かな話し方も効いてる気がする。きっと患者に不安を与えないよう、どんなときでも穏やかに話してくださるんだろうなあ。
実際、今回だってCEAマーカーの値が上がっても、本人的には「ふーん」で終わっちゃったしね。
* * *
ところで、我が家は現在、リフォーム第二弾の工事中です。第一弾はトイレのリフォームで、11月に完了済み。
今回は浴室と洗面所を一新して、家中の壁紙を貼り替えてもらいます。あと、キッチンと洗面所のライトも明るいダウンライトに変更。全部で2週間の予定で、前半が終わりました。
前半が浴室と洗面所。
まだ工事が完全には終わってないので、ガラス戸の保護シートを付けたままだったりします。でも浴室の設置自体は2日で終わり、入れるようになりました。
いい! 新しいお風呂、最高!
前よりも体が温まる気がするし、首まで浸かって足を伸ばして入れるのです。いいわー。洗い場の掃除も、お風呂から出た後にボタンひとつで勝手にやってくれます。ガラス戸の保護シートを外すのが楽しみ。洗ってるところを見たい。とっても楽しそう。
新しい洗面台もいい! 収納たっぷり!
三面鏡にもなる鏡の裏に、収納ボックスが付いています。前は横の壁にメディシンボックスが作り付けてあったのですが、それに比べて収納スペースが3倍から4倍になった気がします。
洗面台下の収納スペースも、容量と使い勝手ともに大幅アップ。前は両開きの扉が付いているだけで、収納スペースとしての機能性はゼロ。配水管をよけて、ちょっとしたものを入れるくらいしかできませんでした。
でも新しい洗面台では、引き出しが2段になってるんですよ。いいよ、引き出し。上の段にはタオル類を入れて、下の段にはストック類を入れて、きれいに片付いちゃう。
そして来週は、いよいよ居室の壁紙張り替えです。
今日は内装工事の親方が来て、室内の確認をしながら計測をしていきました。計測しながら、親方に聞かれました。
「ここ、暮らしてるんですよね?」
「はい、ずっとここで暮らしてますよ」
どういう意味かと思ったら、生活感がないほど部屋がすっきりしてるのだと言います。「それほどかな?」と思ったけど、考えてみたらそうかもしれない。
たとえば、15畳のリビング兼ダイニングには、家具がダイニングセットとテレビ台と二人掛け用ソファーしかないもんね。あとはゴミ箱くらい。ゴミ箱を家具に数えていいのかわかりませんが。
書斎はデスクセットが二人分と、プリンター台だけ。あ、あとゴミ箱。
とにかく家具が少ない。なぜなら、作り付けの収納スペースを使い倒しているから。そしてそこに収まりきるだけしか、物を買わないから。
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そして職人さんたちからすると、とても仕事がしやすい環境なのだそうです。家具が多ければ、それを動かすところから始めなきゃいけないものね。
「いや、すっきりしてますねー」
親方に褒められれば、悪い気はしません。うふふ。リフォーム会社の監督責任者も、こんなことを言ってました。
「この家は、職人さんたちが張り切りそうだなあ」
一気にいけるから、イケイケで仕事しそう、という意味だそうです。イケイケで仕事するって、どんな感じなんだろう。どんな感じだろうと、気持ちよく仕事をしてもらえるならそれが一番。
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