肺がんだった話

結城有子

文字の大きさ
上 下
32 / 35
併用療法

6クール目

しおりを挟む
 2024年11月14日、化学療法開始から20週目に、6クール目の点滴。

 点滴前の診察で、無事に白血球数が基準値をクリアしていると、主治医のS先生から説明がありました。ギリギリみたいだけど、クリアはクリア。

「この感じだと4週ごとでちょうどよさそうなので、周期は4週にしましょう」

 維持療法に入って2クールが終わるので、ここでまた効果判定をすることになりました。

「効果判定のためのCTスキャンを入れておきます」

 ちゃんと効果がありますように。

 腰の痛みと喉からの出血についても聞かれました。でも、どちらもあのとき限りで、その後は症状がありません。何だかわからないけど、どうしようもないので様子見することに。

 維持療法の点滴は、だいたい1時間半から2時間くらいで終わることがわかりました。点滴の時間は短くなったけど、検査のために早朝から病院にいるので、なんだかんだと半日かかります。

 だから昼食は点滴の間にとることにしました。点滴中に食事してる人なんて、他に見かけないけどね……。

 点滴のとき、看護師さんは「どちらの手にしますか?」と必ず聞いてくれます。自分としては別にどっちでもいいので、「やりやすいほうでお願いします」と答えていました。

 でも維持療法に移行する前は、左右交互に点滴してたんですよね。

 どうして今は気にしなくなったんだろうと不思議に思って、質問してみました。すると────。

「前は、点滴すると血管が細くなっちゃうお薬が入ってたんですよ。だから毎回、場所を変えていたんでしょうね。今の点滴はそれほどでもないので、あまり気にしなくて大丈夫なんです」

 なるほど。その「血管が細くなっちゃうお薬」は、シスプラチンのことかしら。それとも、めちゃくちゃ痛かったマンニットールのことかしらん。何にしても、なくなってよかった。


 * * *


 ところで、トイレのリフォームが11月6日に終わりました。というわけで、今回がリフォーム後の初点滴。

 その感想は────。

 トイレをリフォームして、よかったわー! トイレ内で石けんを使って手を洗えるって、ほんと最高。

 リフォームついでに、トイレ内での手拭きをタオルからペーパータオルに変更しました。ペーパータオルって、ずいぶんいろいろ種類があるんですね。ただいまちょこちょこお試し中。トイレのペーパータオルが存外よかったので、キッチンもペーパータオルに変更しちゃいました。

 手洗い器は人感センサーつきで、自動水栓。ハンドソープのディスペンサーも自動にしました。トイレ自体にも自動の機能がついていて、流すのも自動なら、蓋を閉めるのも自動です。用を足した後、トイレ設備に触れることなく手洗いして出てこられちゃう。すごい。

 ただし、トイレを使うたびに毎回石けんで手を洗っていると、手荒れしやすくなることが判明しました。皮脂を落とし過ぎちゃうからですね。そこでハンドソープのディスペンサー横に、ポンプタイプのボディミルクをハンドクリーム代わりに置いてみました。

 なかなかよかった。

 トイレだけで終わらず、追加でなんだかんだと結構な規模のリフォームをすることになりましたが、それは12月16日開始と予定が決まりました。年内の工事は諦めてたので、リフォーム会社の担当者さんには感謝です。

 浴室と洗面所を全面的にリフォームするほか、廊下と書斎とリビングとキッチンの壁紙を貼り替え、一部は照明も入れ替える予定です。キッチンの照明がダウンライトになるのが楽しみ。

 夫が「何でも好きなもの選んでいいよ」と甘いことを言ってくれるので、好き放題に選んでたら金額がすごいことになっちゃったけど。スケルトン工事かよってくらいの総額。でも夫が大丈夫って言うから、大丈夫なんでしょう。

 出来上がりが楽しみです。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

生きる 〜アルコール依存症と戦って〜

いしかわ もずく(ペンネーム)
エッセイ・ノンフィクション
皆より酒が強いと思っていた。最初はごく普通の酒豪だとしか思わなかった。 それがいつに間にか自分で自分をコントロールできないほどの酒浸りに陥ってしまい家族、仕事そして最後は自己破産。 残されたものはたったのひとつ。 命だけ。 アルコール依存専門病院に7回の入退院を繰り返しながら、底なし沼から社会復帰していった著者の12年にわたるセミ・ドキュメンタリー 現在、医療従事者として現役。2024年3月で還暦を迎える男の物語。

「繊細さんの日々のこと」

黒子猫
エッセイ・ノンフィクション
「繊細さん」の私が、日常で感じたことなどを綴ります。 ちなみに私は内向型HSPです✨

昨日19万円失った話(実話)

アガサ棚
エッセイ・ノンフィクション
19万円を失った様とその後の奇行を記した物

ホテルのお仕事 〜心療内科と家を往復するだけだったニートの逆転劇〜

F星人
エッセイ・ノンフィクション
※この物語は、ある男が体験した『実話』である。 尚、プライバシーの関係上、すべての人物は仮名とする。 和泉浩介(いずみ こうすけ)は、子どもの頃から『倒れちゃいけない』と考えれば考えるほど追い込まれて、貧血で倒れてしまう症状があった。 そのため、入学式、全校集会、卒業式、アルバイト等にまともに参加できず、周りからの目もあって次第に心を塞ぎ込んでしまう。 心療内科の先生によると、和泉の症状は転換性障害や不安障害の可能性がある……とのことだったが、これだという病名がハッキリしないのだという。 「なんで俺がこんな目に……」 和泉は謎の症状から抜け出せず、いつのまにか大学の卒業を迎え……半ば引きこもり状態になり、7年の月日が経った。 そして時は西暦2018年……。 ニートのまま、和泉は31歳を迎えていた。 このままではいけないと、心療内科の先生のアドバイスをきっかけに勇気を出してバイトを始める。 そこから和泉の人生は大きく動き出すのだった。 心療内科と家を往復するだけだった男の大逆転劇が幕を開ける。

子供って難解だ〜2児の母の笑える小話〜

珊瑚やよい(にん)
エッセイ・ノンフィクション
10秒で読める笑えるエッセイ集です。 2匹の怪獣さんの母です。11歳の娘と5歳の息子がいます。子供はネタの宝庫だと思います。クスッと笑えるエピソードをどうぞ。 毎日毎日ネタが絶えなくて更新しながら楽しんでいます(笑)

REALITYのあれこれ

伊藤穂乃花
エッセイ・ノンフィクション
配信アプリREALITYの豆知識や雑学みたいなものを簡単にまとめたエッセイです。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

戦国布武【裏技】武将物語

MJ
エッセイ・ノンフィクション
戦国布武のゲームの裏技や物語

処理中です...