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併用療法
MBA判定
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退院して、自宅の体組成計での測定を再開して、驚いたことがあります。MBA判定が下がっていました。
MBA判定とは、タニタの体組成計のもつ機能です。測定した体組成データから、アスリートにどれくらい近いかを次の4段階で判定します。
・ビギナー
・アマチュア
・セミアスリート
・プロアスリート
タニタの体組成計の中で、インナースキャンシリーズに搭載されている機能です。
今までずっと、セミアスリートと表示されるのが自慢でした。たまにプロアスリート判定が出ることもありました。なのに、アマチュア。今までアマチュアまで下がったことなんて、なかったのに。
何かの間違いかな、と思って数日様子を見てみました。が、アマチュアのまま変化がありません。
なんでだろう。体脂肪率は前と変わらないから、筋肉量が減ったわけではないはずなのに。
そこで入院前と変わった点を調べてみたところ、筋肉点数が大幅に下がっていることがわかりました。この筋肉点数なるものも、タニタの体組成計で独自に表示するデータです。
入院前は平均で80から85ほどだったのが、退院後は55前後までがっつり下がっています。むう。
ネットで検索すると「がんになると筋力が落ちる」という記事がいくつも見つかりました。でもそれって、食欲が落ちたり、そのせいで体重が落ちて筋肉量が減るのが原因だとあります。でもわたしの場合、体重は落ちてないし、体組成計を信じるなら筋肉量も減ってない。筋肉点数だけが下がってる。
筋肉点数の具体的な測定基準が公開されていないから、どうして下がったのかがわかりません。点滴に入っている薬剤が原因で、下がって見えるだけなのかな。それとも、本当に点数が落ちてるのかしらん。
何となくなんだけど、本当に筋肉の質が落ちてる気がする。
なぜかというと、ほんのり疲れやすくなっているから。まるで筋肉量が落ちたかのように。となれば、運動しなきゃね。
それに、点滴に入っている成分が原因で見かけ上、下がっているように見えているだけなのか、実際に筋肉の質が下がっているのか、気になるじゃない? ネットで調べて答えが見つからないなら、自分で調べるしかありません。
レッツ検証!
咳がひどかった頃は、運動して息が上がると咳が激しく悪化するので、運動なんてできやしませんでしたけど。抗がん剤のおかげで、咳は少しずつ減ってます。退院した頃には、しゃべらなければあまり出ないくらいまで減ってました。
いきなりきつい運動をしても体に悪そうだから、まずはウォーキングから。
もともと早朝のウォーキングを日課としてたのですが、咳が激しくなってからは中断してたんですよね。あの頃は、歩くだけでもへたばってたので。歩いてるうちにゴボッと血を吐くと、後は激しく咳き込んじゃって、ウォーキングどころじゃなかったからなあ。
それを思うと、ウォーキングする気になるほど咳が減ったのはすごいと思います。抗がん剤のおかげだわ。最初は1kmくらいから始めて、普通に歩けそうなので以前と同じ2kmちょっとまで距離を伸ばしました。
咳もますます減ってきました。日々の違いは微々たるものなのですが、1週間単位で比較すると確実に減ってるのがわかります。
ついには、夜寝る前に飲んでいた咳止めが不要になりました。すごい。
ここまでくると、もう少しきつめの運動をしても大丈夫そう。というわけで、まずはリングフィットアドベンチャーにチャレンジしました。これも以前から習慣的にやってたものです。2年ほど続けてました。これのおかげで、腕の筋力が結構ついた気がします。
でも逆に、習慣化しすぎてトレーニングに体が慣れちゃった感もありました。あまり筋肉痛にならなくなってきたのです。運動になってることは間違いないけど、筋肉の質を上げるにはちょっと物足りないかもしれない。
そこで、だいぶ前に購入した海外のトレーニング本を引っ張り出し、サーキットトレーニングをやってみました。メニューは、下半身コースだとこんな感じ。
・ニーアップ(左右12回ずつ)
・バーピー(10回)
・ワイドスクワット(15回)
・Xジャンプ(左右8回ずつ)
・ランジ(左右12回ずつ)
・ジャンプスクワット(15回)
・リバースランジ&ニーリフト(左右12回ずつ)
・縄跳び(50回)
これを順に、30分間でできるだけ繰り返します。休憩は途中に3回、30秒間。
久しぶりにやったら、きついきつい。汗だくだし、終わった直後から早くも翌日の筋肉痛が予想できました。思ったとおり翌日から2日間、しっかり筋肉痛。ももの内側と裏側、それとお尻の筋肉が痛いから、ちゃんと狙っている場所に効いています。いい感じ。
筋肉痛が少し落ち着くのを待ってから、上半身コースもやりました。
・マウンテンクライマー(左右15回ずつ)
・ベントレッグレイズ(15回)
・レイダウンプッシュアップ(10回)
・バイシクルクランチ(左右15回ずつ)
・スナップジャンプ(15回)
・ロシアンツイスト(左右12回ずつ)
・腕立て伏せ(15回)
・トライセップディップ(15回)
今度は上体がまんべんなく筋肉痛になりました。効いてる、効いてる。
毎回同じメニューだと体が慣れちゃうので、別のメニューと交互に。毎回しっかり筋肉痛になるので、一週間に二回くらいしかできませんでした。
それでもちゃんと成果はあります。最初の1か月は筋肉点数が平均55付近をうろうろしてたのですが、2か月目に入った9月くらいから、じりじりと上がり始めました。9月の平均が60くらい、10月に入ってからは65くらい。
ということは、たぶん本当に筋肉の質が落ちてたんですね。筋肉量が落ちてないからって、油断してるとやばい。幸い、今のところは元気なので、このまま復活を目指して運動を続けていこうと思います。
MBA判定とは、タニタの体組成計のもつ機能です。測定した体組成データから、アスリートにどれくらい近いかを次の4段階で判定します。
・ビギナー
・アマチュア
・セミアスリート
・プロアスリート
タニタの体組成計の中で、インナースキャンシリーズに搭載されている機能です。
今までずっと、セミアスリートと表示されるのが自慢でした。たまにプロアスリート判定が出ることもありました。なのに、アマチュア。今までアマチュアまで下がったことなんて、なかったのに。
何かの間違いかな、と思って数日様子を見てみました。が、アマチュアのまま変化がありません。
なんでだろう。体脂肪率は前と変わらないから、筋肉量が減ったわけではないはずなのに。
そこで入院前と変わった点を調べてみたところ、筋肉点数が大幅に下がっていることがわかりました。この筋肉点数なるものも、タニタの体組成計で独自に表示するデータです。
入院前は平均で80から85ほどだったのが、退院後は55前後までがっつり下がっています。むう。
ネットで検索すると「がんになると筋力が落ちる」という記事がいくつも見つかりました。でもそれって、食欲が落ちたり、そのせいで体重が落ちて筋肉量が減るのが原因だとあります。でもわたしの場合、体重は落ちてないし、体組成計を信じるなら筋肉量も減ってない。筋肉点数だけが下がってる。
筋肉点数の具体的な測定基準が公開されていないから、どうして下がったのかがわかりません。点滴に入っている薬剤が原因で、下がって見えるだけなのかな。それとも、本当に点数が落ちてるのかしらん。
何となくなんだけど、本当に筋肉の質が落ちてる気がする。
なぜかというと、ほんのり疲れやすくなっているから。まるで筋肉量が落ちたかのように。となれば、運動しなきゃね。
それに、点滴に入っている成分が原因で見かけ上、下がっているように見えているだけなのか、実際に筋肉の質が下がっているのか、気になるじゃない? ネットで調べて答えが見つからないなら、自分で調べるしかありません。
レッツ検証!
咳がひどかった頃は、運動して息が上がると咳が激しく悪化するので、運動なんてできやしませんでしたけど。抗がん剤のおかげで、咳は少しずつ減ってます。退院した頃には、しゃべらなければあまり出ないくらいまで減ってました。
いきなりきつい運動をしても体に悪そうだから、まずはウォーキングから。
もともと早朝のウォーキングを日課としてたのですが、咳が激しくなってからは中断してたんですよね。あの頃は、歩くだけでもへたばってたので。歩いてるうちにゴボッと血を吐くと、後は激しく咳き込んじゃって、ウォーキングどころじゃなかったからなあ。
それを思うと、ウォーキングする気になるほど咳が減ったのはすごいと思います。抗がん剤のおかげだわ。最初は1kmくらいから始めて、普通に歩けそうなので以前と同じ2kmちょっとまで距離を伸ばしました。
咳もますます減ってきました。日々の違いは微々たるものなのですが、1週間単位で比較すると確実に減ってるのがわかります。
ついには、夜寝る前に飲んでいた咳止めが不要になりました。すごい。
ここまでくると、もう少しきつめの運動をしても大丈夫そう。というわけで、まずはリングフィットアドベンチャーにチャレンジしました。これも以前から習慣的にやってたものです。2年ほど続けてました。これのおかげで、腕の筋力が結構ついた気がします。
でも逆に、習慣化しすぎてトレーニングに体が慣れちゃった感もありました。あまり筋肉痛にならなくなってきたのです。運動になってることは間違いないけど、筋肉の質を上げるにはちょっと物足りないかもしれない。
そこで、だいぶ前に購入した海外のトレーニング本を引っ張り出し、サーキットトレーニングをやってみました。メニューは、下半身コースだとこんな感じ。
・ニーアップ(左右12回ずつ)
・バーピー(10回)
・ワイドスクワット(15回)
・Xジャンプ(左右8回ずつ)
・ランジ(左右12回ずつ)
・ジャンプスクワット(15回)
・リバースランジ&ニーリフト(左右12回ずつ)
・縄跳び(50回)
これを順に、30分間でできるだけ繰り返します。休憩は途中に3回、30秒間。
久しぶりにやったら、きついきつい。汗だくだし、終わった直後から早くも翌日の筋肉痛が予想できました。思ったとおり翌日から2日間、しっかり筋肉痛。ももの内側と裏側、それとお尻の筋肉が痛いから、ちゃんと狙っている場所に効いています。いい感じ。
筋肉痛が少し落ち着くのを待ってから、上半身コースもやりました。
・マウンテンクライマー(左右15回ずつ)
・ベントレッグレイズ(15回)
・レイダウンプッシュアップ(10回)
・バイシクルクランチ(左右15回ずつ)
・スナップジャンプ(15回)
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・腕立て伏せ(15回)
・トライセップディップ(15回)
今度は上体がまんべんなく筋肉痛になりました。効いてる、効いてる。
毎回同じメニューだと体が慣れちゃうので、別のメニューと交互に。毎回しっかり筋肉痛になるので、一週間に二回くらいしかできませんでした。
それでもちゃんと成果はあります。最初の1か月は筋肉点数が平均55付近をうろうろしてたのですが、2か月目に入った9月くらいから、じりじりと上がり始めました。9月の平均が60くらい、10月に入ってからは65くらい。
ということは、たぶん本当に筋肉の質が落ちてたんですね。筋肉量が落ちてないからって、油断してるとやばい。幸い、今のところは元気なので、このまま復活を目指して運動を続けていこうと思います。
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