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診断まで
イマドキの肺がん
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肺がんの可能性があると最初に聞いたときには、とても意外に思いました。
だって、たばこには縁がないんだもの。たばこなんて一度も吸ったことがないし、家族にも喫煙者がいません。なのに肺がん。
首をかしげていたところに、ナショナルジオグラフィックの記事にとてもタイムリーなものを発見しました。
「PM2.5などでの肺がんが世界で増加、台湾では患者の2/3が非喫煙」
日本語版は有料会員向けの限定記事ですが、英語の元記事であれば課金なしで最後まで読めます。
「What we're learning from lung cancer patients who never smoked」
内容はまさにタイトルどおり。PM2.5を始めとする大気汚染が原因とみられる肺がんが、世界的に増加しています。これまでは「肺がんのリスクが高いのは喫煙者」と言われていましたが、いまや喫煙していなくても肺がんリスクが高まっている、というわけです。
だからこれまでと同じような検診では、肺がんの犠牲者は増えるばかりなのだ、と。
これを読んで、とても納得しました。大気汚染が原因かあ……。これだな。
これまでどおりの検診では発見が遅れる、というのにも大いに同意しました。だって、まさに自分がそうだから。
これまでずっと毎年、欠かさず一日人間ドックを受けてきました。だけど肺がんの疑いなんて一度も指摘されたことがありません。
血痰などの症状が出るのはステージが進んでから、と言われていますが、その症状が出てから医者に行っても「何ともない」と言われて、たらいまわしにされたくらいだもんなあ。耳鼻科の先生が「紹介状を書きましょうか」と言ってくださらなければ、もっとどんどん発見が遅くなっていたはず。
大学病院の先生によれば「人間ドックのX線写真では、わからないと思います」とのことでした。CTスキャンでないと、わからないらしい。
つまり今の人間ドックの肺検査は、肺がんの早期発見には役に立たないということなのです。早期に発見したければ、肺のCTスキャンは欠かせません。
大気汚染が原因なら、肺がんは今後、増えることこそあれ、減ることはないでしょう。予防が大事と言われても、大気汚染の改善なんて、個人の力で簡単にどうこうできる問題じゃないもんね。となると、頼みの綱は早期発見ということに。
自分はもう手遅れだけど、夫にも友人にも定期検診のオプションとしてCTスキャンを受けることを勧めておきました。
だって、たばこには縁がないんだもの。たばこなんて一度も吸ったことがないし、家族にも喫煙者がいません。なのに肺がん。
首をかしげていたところに、ナショナルジオグラフィックの記事にとてもタイムリーなものを発見しました。
「PM2.5などでの肺がんが世界で増加、台湾では患者の2/3が非喫煙」
日本語版は有料会員向けの限定記事ですが、英語の元記事であれば課金なしで最後まで読めます。
「What we're learning from lung cancer patients who never smoked」
内容はまさにタイトルどおり。PM2.5を始めとする大気汚染が原因とみられる肺がんが、世界的に増加しています。これまでは「肺がんのリスクが高いのは喫煙者」と言われていましたが、いまや喫煙していなくても肺がんリスクが高まっている、というわけです。
だからこれまでと同じような検診では、肺がんの犠牲者は増えるばかりなのだ、と。
これを読んで、とても納得しました。大気汚染が原因かあ……。これだな。
これまでどおりの検診では発見が遅れる、というのにも大いに同意しました。だって、まさに自分がそうだから。
これまでずっと毎年、欠かさず一日人間ドックを受けてきました。だけど肺がんの疑いなんて一度も指摘されたことがありません。
血痰などの症状が出るのはステージが進んでから、と言われていますが、その症状が出てから医者に行っても「何ともない」と言われて、たらいまわしにされたくらいだもんなあ。耳鼻科の先生が「紹介状を書きましょうか」と言ってくださらなければ、もっとどんどん発見が遅くなっていたはず。
大学病院の先生によれば「人間ドックのX線写真では、わからないと思います」とのことでした。CTスキャンでないと、わからないらしい。
つまり今の人間ドックの肺検査は、肺がんの早期発見には役に立たないということなのです。早期に発見したければ、肺のCTスキャンは欠かせません。
大気汚染が原因なら、肺がんは今後、増えることこそあれ、減ることはないでしょう。予防が大事と言われても、大気汚染の改善なんて、個人の力で簡単にどうこうできる問題じゃないもんね。となると、頼みの綱は早期発見ということに。
自分はもう手遅れだけど、夫にも友人にも定期検診のオプションとしてCTスキャンを受けることを勧めておきました。
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