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隆太郎サイド STORY.9 穏やかな日の思い付き
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充実した時はあっという間に過ぎるという。
最終学年を迎え、気が付けば春も終わり、季節は夏色に染まっていた。
じりじりと肌を焼く陽射しの中、冷暖房完備の学校内。教室は心地よく、窓から降り注ぐ太陽の光がぽかぽかとした陽気を作っていた。
夏、といえば。
美緒の誕生日だ。
そして今、まさにそれは1週間後に迫っていた。俺の頭を悩まし続けるもの――彼女への誕生日プレゼントはいまだ決まらない。
これまでは姉が勧める可愛らしい洋菓子のバスケットとか、ぬいぐるみだとか、美緒が好きそうなものを妥当に選んできた。毎回それで美緒はとても喜んでいたし、俺に最高の笑顔を向けてくれた。
でも、今回は。一大決心の告白をするんだからそれに見合った特別なものを渡したい。予算はたっぷりあるからお金については問題ない。
美緒が喜んでくれて、これまでとは違う特別なもので、それでもって振られたとしてもちゃんと受け取ってもらえるもの。……いや、別に弱気になっているわけではないけれど、それでもやっぱりここは重要だ。受け取れないなんて言われてしまったら本も子もない。
……でも、これでもし振られてしまったら。
俺と美緒はこの先どうなるんだろう。
『幼馴染』なんて所詮は脆い関係だ。これから先、美緒に俺以外の大切な人ができて、そいつと付き合うことになったとしたら――俺は美緒の側にいられなくなるかもしれない。いや、側にいることはできるかもしれないけれど、それは彼女にとっての『1番』じゃない。
俺じゃない他の『誰か』が美緒の側にいる。
彼女の艶のある長い髪を撫で、柔らかな頬に触れ、強く抱きしめながらその唇にキスをする。それだけじゃない、俺が知らないもっと深いところまで――そいつは知ることができるのだ。
「あーくそっ」
もう、マジで。
考えただけで胸くそ悪い。今そんな奴が目の前に現れたらぶん殴ること間違いないだろう。一生美緒の前に出られなくする、なんてことを本気でしそうだ。
ぱしん、と。軽く頭をはたかれた。
顔を上げれば数学の教師、中島の姿が。そういや、今は授業中だった。
「前。問3の問題、解いてこい」
「…………」
思わずため息がでる。
いもしない『誰か』にまで嫉妬するなんて、どうやら、俺は最近本当に重症らしい。
* * *
放課後。自転車を駅前に止めて、俺と美緒はショッピング街にきていた。今日は教師のほとんどが出張のため、部活動も委員会もなしだ。早く下校できたため珍しくまだ日が高い。
ここへ来たのは美緒の買い物に付き合うためだ。なにやら来週のいつかに使うものを買いたいらしい。買いたいものの名称は一応聞いたけれどよく分からなかった。ナントカペーパーとか言っていた気がする。
通りには他にもたくさんの店が並んでいた。大きなデパートもあるし、ここにこれば大抵目的のものは手に入れられるだろう。
そして今。俺はその人混みの中をひとり待っているところだ。目的地にくるやいなや美緒は一緒に来てもつまんないだろうから、とか何とか言って、引きとめるのも聞かず本屋の前に俺を置いてけぼりにしたまま先へ消えてしまった。
つまらないも何も、美緒の場合ひとりにすると心配だから付いていきたかったのに。
ちゃんとここへ戻ってこれるかさえ心配だったけれど動くわけにもいかない。だいたい美緒がどこへ行ったかも分からないし、すれ違いになったら余計に困る。
結局追いかけることは諦めて、本屋の中に入った。暑苦しい人混みの中を待っているのはさすがに耐えがたい。
と、そのとき。
「隆太郎」
「おわっ」
それはもうタイミングよく。突然後ろから肩をたたかれた。驚いて振り返れば、そこには孝明の姿があった。
「びっくりしたー……。なんだ、孝明か」
ほっと息をはいた俺に孝明は苦笑を浮かべた。制服姿に肩には学生鞄。孝明も学校帰り直接ここへ来たのだろう。
「前通ったらお前が見えてさ」
驚かせてごめん、と孝明は言った。
「参考書でも買いに来たのか? 隆太郎が本屋にいるなんて珍しいな」
「いや……」
ちらりと本屋の壁にかかっている時計に目を向けた。美緒と別れてからまだ5分ほどしか経っていない。
「ちょっと美緒の買い物に付き合ってて」
言葉にしてからまずかったかな、と思った。でもまあ実際事実だし、嘘を付く方がおかしいし。
案の定孝明は少し眉をひそめ、複雑そうな表情でふーんとつぶやいた。
「お前は?」
とにかく話題転換のため、今度は孝明に問い返す。
「俺は……買い物」
「ふーん。何を?」
なんとなく聞いてみた。すると孝明は少しだけ言葉に詰まったようすを見せ、けれどもすぐに口を開いた。
「いろいろ、な」
いろいろ。
その妙に濁した言葉に引っかかりを覚えた。いつもなら、孝明はこんなふうに曖昧な答え方はしない。何か。俺に対して、含みを与えているような気がした。
「というわけで急いでるから」
「あ、ああ」
「じゃあな」
こちらに笑顔を向け、孝明は踵を返す。
去っていくその後ろ姿を、視界から完全に消えるまでじっと見つめていた。
* * *
「隆太郎ー!」
あれから待つこと30分。特にすることもなく、手持ちぶさたにその辺の本を手に取っていたら、後ろから俺を呼ぶ声がした。
振り返ると、声の通り美緒がこちらに向かって駆けてきていた。長い距離をそうしていたのか少し息が荒い。
「ごめーん、すっごく遅くなっちゃった」
顔の前でぱんっと両手を合わせる。
「戻り方分かんなくなっちゃって……人に聞いてたらこの通り。ほんっとうにごめんね」
ごめんね、と美緒は繰り返した。
小さくため息をひとつ。美緒の頭をぽかりと軽くたたく。
「お前、そーいうときは電話かメールしろよな」
ちらりと、美緒が目線をこちらに上げる。
「迎えにいってやるから」
「うん……」
少し眉を下げて美緒は頷いた。
その表情はどことなく申し訳なさそうで。美緒のことだから、またそんな迷惑はかけられない、なんていう余計なことを考えているんだろう。美緒は、もう10数年の付き合いだというのに、俺に対しての遠慮を忘れない。それは俺のことをよく考えてくれているからこそなんだろうけれど少し寂しくもある。俺はもっと美緒に頼ってほしいし、甘えてほしい。
ぽんぽんと美緒の頭をたたいた。
「帰ろう」
「うん」
美緒は小さく頷くと、俺に柔らかい笑顔を向けた。
「海、ここからも見えないねえ」
帰り道。のんびりと自転車走らせていると、後ろに座っている美緒がそんなことをぽつりと漏らした。
ここの道は結構高いところにある。前方にまだ何もないことを確認してから右を向いた。下に見えるのは先ほどまでいた地元のショッピング街だ。高い建物が建ち並んでいるのが視界に映った。
「もう少し高いとこなら見えるんじゃん? 近いように見えて、海、結構遠いからな」
「うーん……。でも、学校の屋上からも見えないんだよね」
「そうなの?」
うん、と美緒は頷いた。
俺も屋上には何度も行ったことはあるけれど、そんなことを意識して見たことは一度もなかった。
「優花の部屋からはね、海見えるんだよ。遠ーいところに微かにだけど、きらきら光って見えるの」
「ふーん……」
いかにも美緒が好きそうな場所だ。志筑の部屋で子どものようにはしゃぐ美緒の姿が簡単に想像できた。
「あ」
そうだ。それがあった。
突如声を上げた俺に、後ろで美緒が首を傾げたのが分かった。
「どうしたの?」
「いや」
別に、とそれに言葉を返す。
この辺で高いところ。海まで見える、視界の広いところ。その場所は何となくだけれど見当が付く。探せば見つかるかもしれない。
「ちょっとー、すっごく気になるんですけど」
美緒が不満げに声を上げた。
「だから何でもないって」
「うそっ。じゃあなんでそんなにやにやしてるのよ」
「してねー」
にやにやってなんだ。確かに良いことを思い付いて、それが顔に出ていたかもしれないけれど。その表現の仕方はないだろ。
「してるっ」
けれど美緒はますます声を強めて反論してきた。
「もー隆太郎の馬鹿っ。口に出したことは最後まで言ってよね!」
「いや、俺『あ』しか言ってない『あ』しか」
そう言うと、美緒はうっと言葉に詰まり、一度言葉を飲み込んだ。
「……あ、揚げ足取るなー!」
そして爆発。
揚げ足も何も取っていないけれど。
いつになく無茶苦茶な美緒にちょっと笑ってしまった。こんな彼女も可愛いなんて思ってしまう俺は、相当の馬鹿なんだろうか?
ミオちゃん馬鹿。
中学時代、よく孝明が言っていた言葉を思い出した。
「……まあ、馬鹿でもいっかなあ……」
馬鹿は馬鹿でも、孝明の言う『ミオちゃん馬鹿』なら大歓迎だ。なんてったって俺は何よりも、誰よりも、美緒が好きだと自信を持って言える。
案の定俺の心の内なんかを知らない美緒は、意味をはき違え、よくないっと言って俺の頭をはたいてきた。
「もう知らないもん」
そして美緒はふいと顔を背けてしまう。
あー可愛い。
口元に笑みが浮かんだ。
にやにやとした笑み。先ほどは否定していたそれが、自然と浮かんでくるのを感じた。
最終学年を迎え、気が付けば春も終わり、季節は夏色に染まっていた。
じりじりと肌を焼く陽射しの中、冷暖房完備の学校内。教室は心地よく、窓から降り注ぐ太陽の光がぽかぽかとした陽気を作っていた。
夏、といえば。
美緒の誕生日だ。
そして今、まさにそれは1週間後に迫っていた。俺の頭を悩まし続けるもの――彼女への誕生日プレゼントはいまだ決まらない。
これまでは姉が勧める可愛らしい洋菓子のバスケットとか、ぬいぐるみだとか、美緒が好きそうなものを妥当に選んできた。毎回それで美緒はとても喜んでいたし、俺に最高の笑顔を向けてくれた。
でも、今回は。一大決心の告白をするんだからそれに見合った特別なものを渡したい。予算はたっぷりあるからお金については問題ない。
美緒が喜んでくれて、これまでとは違う特別なもので、それでもって振られたとしてもちゃんと受け取ってもらえるもの。……いや、別に弱気になっているわけではないけれど、それでもやっぱりここは重要だ。受け取れないなんて言われてしまったら本も子もない。
……でも、これでもし振られてしまったら。
俺と美緒はこの先どうなるんだろう。
『幼馴染』なんて所詮は脆い関係だ。これから先、美緒に俺以外の大切な人ができて、そいつと付き合うことになったとしたら――俺は美緒の側にいられなくなるかもしれない。いや、側にいることはできるかもしれないけれど、それは彼女にとっての『1番』じゃない。
俺じゃない他の『誰か』が美緒の側にいる。
彼女の艶のある長い髪を撫で、柔らかな頬に触れ、強く抱きしめながらその唇にキスをする。それだけじゃない、俺が知らないもっと深いところまで――そいつは知ることができるのだ。
「あーくそっ」
もう、マジで。
考えただけで胸くそ悪い。今そんな奴が目の前に現れたらぶん殴ること間違いないだろう。一生美緒の前に出られなくする、なんてことを本気でしそうだ。
ぱしん、と。軽く頭をはたかれた。
顔を上げれば数学の教師、中島の姿が。そういや、今は授業中だった。
「前。問3の問題、解いてこい」
「…………」
思わずため息がでる。
いもしない『誰か』にまで嫉妬するなんて、どうやら、俺は最近本当に重症らしい。
* * *
放課後。自転車を駅前に止めて、俺と美緒はショッピング街にきていた。今日は教師のほとんどが出張のため、部活動も委員会もなしだ。早く下校できたため珍しくまだ日が高い。
ここへ来たのは美緒の買い物に付き合うためだ。なにやら来週のいつかに使うものを買いたいらしい。買いたいものの名称は一応聞いたけれどよく分からなかった。ナントカペーパーとか言っていた気がする。
通りには他にもたくさんの店が並んでいた。大きなデパートもあるし、ここにこれば大抵目的のものは手に入れられるだろう。
そして今。俺はその人混みの中をひとり待っているところだ。目的地にくるやいなや美緒は一緒に来てもつまんないだろうから、とか何とか言って、引きとめるのも聞かず本屋の前に俺を置いてけぼりにしたまま先へ消えてしまった。
つまらないも何も、美緒の場合ひとりにすると心配だから付いていきたかったのに。
ちゃんとここへ戻ってこれるかさえ心配だったけれど動くわけにもいかない。だいたい美緒がどこへ行ったかも分からないし、すれ違いになったら余計に困る。
結局追いかけることは諦めて、本屋の中に入った。暑苦しい人混みの中を待っているのはさすがに耐えがたい。
と、そのとき。
「隆太郎」
「おわっ」
それはもうタイミングよく。突然後ろから肩をたたかれた。驚いて振り返れば、そこには孝明の姿があった。
「びっくりしたー……。なんだ、孝明か」
ほっと息をはいた俺に孝明は苦笑を浮かべた。制服姿に肩には学生鞄。孝明も学校帰り直接ここへ来たのだろう。
「前通ったらお前が見えてさ」
驚かせてごめん、と孝明は言った。
「参考書でも買いに来たのか? 隆太郎が本屋にいるなんて珍しいな」
「いや……」
ちらりと本屋の壁にかかっている時計に目を向けた。美緒と別れてからまだ5分ほどしか経っていない。
「ちょっと美緒の買い物に付き合ってて」
言葉にしてからまずかったかな、と思った。でもまあ実際事実だし、嘘を付く方がおかしいし。
案の定孝明は少し眉をひそめ、複雑そうな表情でふーんとつぶやいた。
「お前は?」
とにかく話題転換のため、今度は孝明に問い返す。
「俺は……買い物」
「ふーん。何を?」
なんとなく聞いてみた。すると孝明は少しだけ言葉に詰まったようすを見せ、けれどもすぐに口を開いた。
「いろいろ、な」
いろいろ。
その妙に濁した言葉に引っかかりを覚えた。いつもなら、孝明はこんなふうに曖昧な答え方はしない。何か。俺に対して、含みを与えているような気がした。
「というわけで急いでるから」
「あ、ああ」
「じゃあな」
こちらに笑顔を向け、孝明は踵を返す。
去っていくその後ろ姿を、視界から完全に消えるまでじっと見つめていた。
* * *
「隆太郎ー!」
あれから待つこと30分。特にすることもなく、手持ちぶさたにその辺の本を手に取っていたら、後ろから俺を呼ぶ声がした。
振り返ると、声の通り美緒がこちらに向かって駆けてきていた。長い距離をそうしていたのか少し息が荒い。
「ごめーん、すっごく遅くなっちゃった」
顔の前でぱんっと両手を合わせる。
「戻り方分かんなくなっちゃって……人に聞いてたらこの通り。ほんっとうにごめんね」
ごめんね、と美緒は繰り返した。
小さくため息をひとつ。美緒の頭をぽかりと軽くたたく。
「お前、そーいうときは電話かメールしろよな」
ちらりと、美緒が目線をこちらに上げる。
「迎えにいってやるから」
「うん……」
少し眉を下げて美緒は頷いた。
その表情はどことなく申し訳なさそうで。美緒のことだから、またそんな迷惑はかけられない、なんていう余計なことを考えているんだろう。美緒は、もう10数年の付き合いだというのに、俺に対しての遠慮を忘れない。それは俺のことをよく考えてくれているからこそなんだろうけれど少し寂しくもある。俺はもっと美緒に頼ってほしいし、甘えてほしい。
ぽんぽんと美緒の頭をたたいた。
「帰ろう」
「うん」
美緒は小さく頷くと、俺に柔らかい笑顔を向けた。
「海、ここからも見えないねえ」
帰り道。のんびりと自転車走らせていると、後ろに座っている美緒がそんなことをぽつりと漏らした。
ここの道は結構高いところにある。前方にまだ何もないことを確認してから右を向いた。下に見えるのは先ほどまでいた地元のショッピング街だ。高い建物が建ち並んでいるのが視界に映った。
「もう少し高いとこなら見えるんじゃん? 近いように見えて、海、結構遠いからな」
「うーん……。でも、学校の屋上からも見えないんだよね」
「そうなの?」
うん、と美緒は頷いた。
俺も屋上には何度も行ったことはあるけれど、そんなことを意識して見たことは一度もなかった。
「優花の部屋からはね、海見えるんだよ。遠ーいところに微かにだけど、きらきら光って見えるの」
「ふーん……」
いかにも美緒が好きそうな場所だ。志筑の部屋で子どものようにはしゃぐ美緒の姿が簡単に想像できた。
「あ」
そうだ。それがあった。
突如声を上げた俺に、後ろで美緒が首を傾げたのが分かった。
「どうしたの?」
「いや」
別に、とそれに言葉を返す。
この辺で高いところ。海まで見える、視界の広いところ。その場所は何となくだけれど見当が付く。探せば見つかるかもしれない。
「ちょっとー、すっごく気になるんですけど」
美緒が不満げに声を上げた。
「だから何でもないって」
「うそっ。じゃあなんでそんなにやにやしてるのよ」
「してねー」
にやにやってなんだ。確かに良いことを思い付いて、それが顔に出ていたかもしれないけれど。その表現の仕方はないだろ。
「してるっ」
けれど美緒はますます声を強めて反論してきた。
「もー隆太郎の馬鹿っ。口に出したことは最後まで言ってよね!」
「いや、俺『あ』しか言ってない『あ』しか」
そう言うと、美緒はうっと言葉に詰まり、一度言葉を飲み込んだ。
「……あ、揚げ足取るなー!」
そして爆発。
揚げ足も何も取っていないけれど。
いつになく無茶苦茶な美緒にちょっと笑ってしまった。こんな彼女も可愛いなんて思ってしまう俺は、相当の馬鹿なんだろうか?
ミオちゃん馬鹿。
中学時代、よく孝明が言っていた言葉を思い出した。
「……まあ、馬鹿でもいっかなあ……」
馬鹿は馬鹿でも、孝明の言う『ミオちゃん馬鹿』なら大歓迎だ。なんてったって俺は何よりも、誰よりも、美緒が好きだと自信を持って言える。
案の定俺の心の内なんかを知らない美緒は、意味をはき違え、よくないっと言って俺の頭をはたいてきた。
「もう知らないもん」
そして美緒はふいと顔を背けてしまう。
あー可愛い。
口元に笑みが浮かんだ。
にやにやとした笑み。先ほどは否定していたそれが、自然と浮かんでくるのを感じた。
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