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第7話 オーダー通り
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あー今日も疲れた。
俺は半地下のシャワー室へ行く。
水は川から水路で取り入れており、そこの貯水槽に貯めてある。
この辺は山が近いので川水も綺麗なもんだ。
変な寄生虫もいないみたいだし。
んで、温水の魔石(ただじゃないぞ、高価でもないけど)のパワーを魔力で解放して貯水槽にいれれば温水シャワーの出来上がりだ。
そのままだとちょっと熱いが、コックで水とお湯を調節すればいい湯加減になる。
中世風の世界観なのに、こんなに簡単にシャワーを浴びれるなんていい世界じゃないか。
で。
俺は早速シャワー室に入り、コックをひねると、頭上に設置されたシャワーから温水が……。
出てこなかった。
そのかわり、出てきたのは冷たい水。
「うお、つめて!」
今は夏だからいいけど、冬でこれをくらったら心臓麻痺で死にそうだな。
あれ、エリシアのやつ、お湯の準備はしたとかいってたのに……。
まあいい、今の季節なら水でも文句は言わないぜ。
石鹸でよく身体を洗ってからシャワー室を出ると、真っ裸の俺の前に、メイド服姿のエリシアがタオルを持って待っていた。
「いや、ちょ、待っ……」
「なんですか、カルート様? 主人家のお体を拭くのもわれわれメイドの仕事でございます」
「いやいやいや、待て待て、そんな高貴な家でもないから!」
「ケッ、これだからメイドを雇い慣れていない家は……」
「今、ケッ、って言った? 言ったよね?」
「おほほほほなんのことかしら? いいから拭いてさしあげます。ささ、じっとしていください! ……あら、ごりっぱ」
「なにを見てるんだ、やめろほほぉぉぉ!」
手に持ったバスタオルで俺の身体を拭き始めるメイド。
ここは狭いから逃げる場所もない。
「や、やめて……」
「おほほほほほ、ここもちゃんとふかないと蒸れますよ」
「そこはいいから! 自分でやるから!」
「いえいえ、しわの中までわたくしが綺麗にしてさしあげますわ」
俺の前にひざまずいて股間を拭こうとするエリシア。
「やぁめぇろぉ!」
くそ、エリシアのやつ、なんかいい匂いするし、髪の毛をアップにしていてちらりと見えるうなじは白くてすべすべの肌だし、こんなかわいい女の子の前ですっぱだかでタオルで身体を拭かれてると……。
やべーじゃねえか!
ムクッとなっちゃうぞ、やめろ!
恥ずかしい!
ん?
あれ、なんかおかしいぞ。
「…………え、ちょっと待って、お前、そのバスタオル……?」
「はい?」
「……それ、農機具を拭くための雑巾なんだけど……」
「あら、道理でこの家には汚れたタオルしかないのねえ、ケッ、って思ってましたわ。おほほほほ」
……なんなんだこいつ……。
★
「さあさあさあ、お食事の時間ですわ」
ダイニングのテーブルについた俺たち。
「お料理は私がするのに……」
おばさんがそう言うけど、
「おほほほ! お料理をしないメイドなんて翼のないワイバーンみたいなものですわ!」
よくわからん例えを出しつつ、料理を持ってくるエリシア。
……料理?
なんだこれ?
エリシアがテーブルに置いた皿の上には、山盛りになった豆の煮たやつ。
まあそれはいい。この辺の普通の食事だ。
しかし、その豆の煮ものに焼いたメザシみたいな小魚がたくさん『突き刺さってる』のは解せない。
「なにこれ、なんでこんななってんの?」
「わっはっはっはっは! こんなの見たことない! 我は愉快だぞ!」
メロはおもしろがっているが……。
「おほほほほ! ダルアナ市の名物でございますわ!」
そうだ、北部ダルアナ市って、料理がまずいことで有名だった……。
いやしかし、食ってみればおいしいかもしれん。
なんか小魚でトゲトゲになった豆の煮ものをスプーンですくって口に入れる。
「むぼっ」
「うぐっ」
「ぐえっ」
「けほっ、けほっ」
おじさんもおばさんもメロも俺も、みんないっせいに変な声がでた。
……すっぱい。
すっぱい上に、なんかしょっぱい。
一言で言うと、おいしくない……。
「おほほほほほ! どうかしら、私のお料理は!」
ドヤ顔でそういうエリシアにメロが口をへの字にして顔をしかめ、それでも無理して笑って、
「くっくっく、この刺激で我が魔力が解放されそうだ……。我がダークネスドラゴンファイヤーデストロイヤー騎士団のコック長に……コック長に……コック長には絶対にしてやらない……ママ、じゃない、我が母上よ、これ残していい?」
「だめよ、全部食べなさい。ぱくっ、モグモグ……。ゲホッ、ゲホッ、オエッ……。やっぱり少しなら残していいわ」
食べ物を粗末にすると怒るおばさんですらそう言う。
見た目も味も破壊力ありすぎだろ、この料理。
せっかく一日のおわりを飾る夕食がこんなの出てきちゃって、なんかみんなしょぼーんとしちゃってるよ。
「……お料理はこれからも私がつくるわ。あなたはそれ以外をやってちょうだいね……」
★
結論から言うと、エリシアは駄目メイドだった。
とにかく家事ができない。
何一つできない。
四角い部屋は丸く掃くし、エリシアの洗濯した服は生乾きのにおいがするし、料理は下手だし、よく見ると綺麗なメイド服のブラウスもボタンを掛け違いしていてなーんかだらしないし。
シャワーの貯水槽には魔石をよく入れ忘れるし(だから水だったのだ!)。
「お嬢様、私が綺麗にして差し上げますわ」
メロのふわふわの髪の毛を梳くのもがさつなやり方でガシガシとやるもんだから、
「痛い痛い! エリシア痛い!」
いやがってメロは涙目でエリシアから逃げ回る始末。
「……おじさん、なんでこんなの、雇ったの……?」
「一応、オーダー通りのメイドが来たんだがな。こんなにも家事ができないとは……」
オーダー通り?
そう、その意味がわかるのはとある日の朝の自主練のときだった。
俺は半地下のシャワー室へ行く。
水は川から水路で取り入れており、そこの貯水槽に貯めてある。
この辺は山が近いので川水も綺麗なもんだ。
変な寄生虫もいないみたいだし。
んで、温水の魔石(ただじゃないぞ、高価でもないけど)のパワーを魔力で解放して貯水槽にいれれば温水シャワーの出来上がりだ。
そのままだとちょっと熱いが、コックで水とお湯を調節すればいい湯加減になる。
中世風の世界観なのに、こんなに簡単にシャワーを浴びれるなんていい世界じゃないか。
で。
俺は早速シャワー室に入り、コックをひねると、頭上に設置されたシャワーから温水が……。
出てこなかった。
そのかわり、出てきたのは冷たい水。
「うお、つめて!」
今は夏だからいいけど、冬でこれをくらったら心臓麻痺で死にそうだな。
あれ、エリシアのやつ、お湯の準備はしたとかいってたのに……。
まあいい、今の季節なら水でも文句は言わないぜ。
石鹸でよく身体を洗ってからシャワー室を出ると、真っ裸の俺の前に、メイド服姿のエリシアがタオルを持って待っていた。
「いや、ちょ、待っ……」
「なんですか、カルート様? 主人家のお体を拭くのもわれわれメイドの仕事でございます」
「いやいやいや、待て待て、そんな高貴な家でもないから!」
「ケッ、これだからメイドを雇い慣れていない家は……」
「今、ケッ、って言った? 言ったよね?」
「おほほほほなんのことかしら? いいから拭いてさしあげます。ささ、じっとしていください! ……あら、ごりっぱ」
「なにを見てるんだ、やめろほほぉぉぉ!」
手に持ったバスタオルで俺の身体を拭き始めるメイド。
ここは狭いから逃げる場所もない。
「や、やめて……」
「おほほほほほ、ここもちゃんとふかないと蒸れますよ」
「そこはいいから! 自分でやるから!」
「いえいえ、しわの中までわたくしが綺麗にしてさしあげますわ」
俺の前にひざまずいて股間を拭こうとするエリシア。
「やぁめぇろぉ!」
くそ、エリシアのやつ、なんかいい匂いするし、髪の毛をアップにしていてちらりと見えるうなじは白くてすべすべの肌だし、こんなかわいい女の子の前ですっぱだかでタオルで身体を拭かれてると……。
やべーじゃねえか!
ムクッとなっちゃうぞ、やめろ!
恥ずかしい!
ん?
あれ、なんかおかしいぞ。
「…………え、ちょっと待って、お前、そのバスタオル……?」
「はい?」
「……それ、農機具を拭くための雑巾なんだけど……」
「あら、道理でこの家には汚れたタオルしかないのねえ、ケッ、って思ってましたわ。おほほほほ」
……なんなんだこいつ……。
★
「さあさあさあ、お食事の時間ですわ」
ダイニングのテーブルについた俺たち。
「お料理は私がするのに……」
おばさんがそう言うけど、
「おほほほ! お料理をしないメイドなんて翼のないワイバーンみたいなものですわ!」
よくわからん例えを出しつつ、料理を持ってくるエリシア。
……料理?
なんだこれ?
エリシアがテーブルに置いた皿の上には、山盛りになった豆の煮たやつ。
まあそれはいい。この辺の普通の食事だ。
しかし、その豆の煮ものに焼いたメザシみたいな小魚がたくさん『突き刺さってる』のは解せない。
「なにこれ、なんでこんななってんの?」
「わっはっはっはっは! こんなの見たことない! 我は愉快だぞ!」
メロはおもしろがっているが……。
「おほほほほ! ダルアナ市の名物でございますわ!」
そうだ、北部ダルアナ市って、料理がまずいことで有名だった……。
いやしかし、食ってみればおいしいかもしれん。
なんか小魚でトゲトゲになった豆の煮ものをスプーンですくって口に入れる。
「むぼっ」
「うぐっ」
「ぐえっ」
「けほっ、けほっ」
おじさんもおばさんもメロも俺も、みんないっせいに変な声がでた。
……すっぱい。
すっぱい上に、なんかしょっぱい。
一言で言うと、おいしくない……。
「おほほほほほ! どうかしら、私のお料理は!」
ドヤ顔でそういうエリシアにメロが口をへの字にして顔をしかめ、それでも無理して笑って、
「くっくっく、この刺激で我が魔力が解放されそうだ……。我がダークネスドラゴンファイヤーデストロイヤー騎士団のコック長に……コック長に……コック長には絶対にしてやらない……ママ、じゃない、我が母上よ、これ残していい?」
「だめよ、全部食べなさい。ぱくっ、モグモグ……。ゲホッ、ゲホッ、オエッ……。やっぱり少しなら残していいわ」
食べ物を粗末にすると怒るおばさんですらそう言う。
見た目も味も破壊力ありすぎだろ、この料理。
せっかく一日のおわりを飾る夕食がこんなの出てきちゃって、なんかみんなしょぼーんとしちゃってるよ。
「……お料理はこれからも私がつくるわ。あなたはそれ以外をやってちょうだいね……」
★
結論から言うと、エリシアは駄目メイドだった。
とにかく家事ができない。
何一つできない。
四角い部屋は丸く掃くし、エリシアの洗濯した服は生乾きのにおいがするし、料理は下手だし、よく見ると綺麗なメイド服のブラウスもボタンを掛け違いしていてなーんかだらしないし。
シャワーの貯水槽には魔石をよく入れ忘れるし(だから水だったのだ!)。
「お嬢様、私が綺麗にして差し上げますわ」
メロのふわふわの髪の毛を梳くのもがさつなやり方でガシガシとやるもんだから、
「痛い痛い! エリシア痛い!」
いやがってメロは涙目でエリシアから逃げ回る始末。
「……おじさん、なんでこんなの、雇ったの……?」
「一応、オーダー通りのメイドが来たんだがな。こんなにも家事ができないとは……」
オーダー通り?
そう、その意味がわかるのはとある日の朝の自主練のときだった。
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