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第3話 スキルアップ
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次の日の朝、俺はかなり早起きして家を出た。
で、俺はひとりで村のはずれの森に来ていた。
いろいろ試したいことがあったのだ。
俺の知っている【The New Ela Wars Ⅳ Killing Occupation】の歴史によれば、あと数年でこの世は戦乱に巻き込まれる。
しかも首謀者は俺とメロになるのだ。
もちろん俺はそんなことにならないように動くつもりだけど、とりあえず今の自分になにをできるのかは改めて確認しておきたい。
俺は納屋から古びた剣を持ち出してきた。
両手で握って構えてみる。
お。わりとサマになっているな。
振ってみる。
ヒュン、という風切り音とともに剣が振り下ろされる。
うん、なかなかいい感じじゃないか。
今まで十五年間、カルートとして生きてきた記憶はあるが、どこからどこまでがゲーム準拠になっているかを試してみたい。
【The New Ela Wars Ⅳ Killing Occupation】、略してTEW4には確固とした職業という概念はない。
いっぱい剣を振ればそれだけ剣士としてのレベルがあがり、魔法をいっぱい使えばメイジとしてのレベルがあがるというシステムだ。
さらにいうと、これは多分この世界の住人は知らないだろうけど。
剣の経験値をあげるのに必要なのは『剣を振った回数』もしくは『剣で|的|《まと》にヒットさせた回数』なのである。
つまり、実際に戦闘して敵を倒すとレベルアップするのではない。
すごい強敵を一撃で一体倒すよりも、スライムみたいなザコでもひたすら剣を振って倒した方がレベルは上がる。
ヒットさせた方がレベルは上がりやすいが、させなくても剣を振るだけでもスキル経験値はあがることはあがる。
素振りだけだと本当に微小の上り幅なんだけど。
ただし、それで強くなるのにも天井があって、経験値は無制限に稼げるけど、ある種の職業スキルを取得しないと一定のレベルで止まる。
例えばの話なんだが、経験値を100稼ぐごとにレベルが1上がるとして、経験値1000稼いでも職業スキルを解放していないとレベルが5で止まってしまう。
しかし経験値を稼ぐだけ稼いでおけば、職業スキルの解放をあとで行ってもいい。
その場合は一気にレベル10まであがるってわけだ。
スキルを手に入れる方法はたくさんあるが、各ギルドのクエストをクリアすると報酬として手に入るものが多い。
で、俺の知っている魔将軍カルートは魔剣の使い手として有名だった。
魔剣か、すくなくとも俺が現在持っているこのぼろい剣のことではないだろう。
「うーん、魔法は使えるかな」
俺は左手のこぶしを目の前にかかげ、「むんっ」と気合を入れてみる。
すると俺のこぶしから炎が上がる。
そいつを近くの岩に向かって「おりゃ!」と投げてみた。
炎の球が岩にぶつかった。
ゴオォォッ! と大きな音ともに岩が炎で包まれる。
「おお、使えるじゃん」
まあカルートの記憶上では普通に魔法を使っていたから使えて当然ではある。
調子に乗って二回、三回と岩に向けて火球の魔法を放つ。
そして四回目の火球の魔法を放とうとした時だった。
突然、謎の疲労感に襲われて俺は立っていられなくなり、かくん、と膝から折れて地面にへたりこんでしまった。
これはMP切れだな。
たった三回使っただけでもうヘトヘトだ。
一瞬、草刈りに便利だなと思った俺が間違いだった。
三回しか使えないんだもんな。
ま、これもスキルレベルがあがっていけばMPもあがっていくし、それに魔導書ショップで魔導書を買ったり、メイジギルドで魔術師に教えてもらったり(有料)して職業レベルの解放をすれば、新たな魔法を使えるようになるはずだ。
体感だけど、一度完全に切れたMPが一発分回復するまで十五分といったところか。
RPGによくあるような、宿屋に泊まるとかは必要なくて、時間経過で自動回復みたいだ。
一度三回魔法を使ってMP切れしても、十五分もたつとまた一回使えるってわけだな。
「うーん、俺は学校での戦闘訓練をさぼっていたからな……」
とにかく空打ちでもいいからいっぱい魔法を使いまくって魔力のレベルをあげることに専念しよう。
それから俺は毎日朝に早起きして、ひたすら剣を振り、魔法を岩に向けて撃ちまくることを繰り返した。
技術なんて何も知らないから、とにかく木をぶっ叩く。
ま、こういうのが一番実戦で役に立つってもんさ。
きつい農作業をしながらの訓練だったので体力的にけっこう厳しかったが、最終的には一度に魔法を四回放てるようになったし、剣で岩を真っ二つにできる程度にはスキルアップさせることに成功した。
うむ、このくらいできればある程度戦えるんじゃないだろうか?
いや、まだまだかな?
とにかく毎日ひたすら剣の素振りを行い、魔法を使う訓練を続けた。
……そのうち、お金をためてもっといい魔法を使えるように魔導書を買ってみよう。
そしてそんな毎日の、ある日の夕方のことだった。
俺は、このゲーム世界での人生で大きな意味を持つ出会いをすることになった。
で、俺はひとりで村のはずれの森に来ていた。
いろいろ試したいことがあったのだ。
俺の知っている【The New Ela Wars Ⅳ Killing Occupation】の歴史によれば、あと数年でこの世は戦乱に巻き込まれる。
しかも首謀者は俺とメロになるのだ。
もちろん俺はそんなことにならないように動くつもりだけど、とりあえず今の自分になにをできるのかは改めて確認しておきたい。
俺は納屋から古びた剣を持ち出してきた。
両手で握って構えてみる。
お。わりとサマになっているな。
振ってみる。
ヒュン、という風切り音とともに剣が振り下ろされる。
うん、なかなかいい感じじゃないか。
今まで十五年間、カルートとして生きてきた記憶はあるが、どこからどこまでがゲーム準拠になっているかを試してみたい。
【The New Ela Wars Ⅳ Killing Occupation】、略してTEW4には確固とした職業という概念はない。
いっぱい剣を振ればそれだけ剣士としてのレベルがあがり、魔法をいっぱい使えばメイジとしてのレベルがあがるというシステムだ。
さらにいうと、これは多分この世界の住人は知らないだろうけど。
剣の経験値をあげるのに必要なのは『剣を振った回数』もしくは『剣で|的|《まと》にヒットさせた回数』なのである。
つまり、実際に戦闘して敵を倒すとレベルアップするのではない。
すごい強敵を一撃で一体倒すよりも、スライムみたいなザコでもひたすら剣を振って倒した方がレベルは上がる。
ヒットさせた方がレベルは上がりやすいが、させなくても剣を振るだけでもスキル経験値はあがることはあがる。
素振りだけだと本当に微小の上り幅なんだけど。
ただし、それで強くなるのにも天井があって、経験値は無制限に稼げるけど、ある種の職業スキルを取得しないと一定のレベルで止まる。
例えばの話なんだが、経験値を100稼ぐごとにレベルが1上がるとして、経験値1000稼いでも職業スキルを解放していないとレベルが5で止まってしまう。
しかし経験値を稼ぐだけ稼いでおけば、職業スキルの解放をあとで行ってもいい。
その場合は一気にレベル10まであがるってわけだ。
スキルを手に入れる方法はたくさんあるが、各ギルドのクエストをクリアすると報酬として手に入るものが多い。
で、俺の知っている魔将軍カルートは魔剣の使い手として有名だった。
魔剣か、すくなくとも俺が現在持っているこのぼろい剣のことではないだろう。
「うーん、魔法は使えるかな」
俺は左手のこぶしを目の前にかかげ、「むんっ」と気合を入れてみる。
すると俺のこぶしから炎が上がる。
そいつを近くの岩に向かって「おりゃ!」と投げてみた。
炎の球が岩にぶつかった。
ゴオォォッ! と大きな音ともに岩が炎で包まれる。
「おお、使えるじゃん」
まあカルートの記憶上では普通に魔法を使っていたから使えて当然ではある。
調子に乗って二回、三回と岩に向けて火球の魔法を放つ。
そして四回目の火球の魔法を放とうとした時だった。
突然、謎の疲労感に襲われて俺は立っていられなくなり、かくん、と膝から折れて地面にへたりこんでしまった。
これはMP切れだな。
たった三回使っただけでもうヘトヘトだ。
一瞬、草刈りに便利だなと思った俺が間違いだった。
三回しか使えないんだもんな。
ま、これもスキルレベルがあがっていけばMPもあがっていくし、それに魔導書ショップで魔導書を買ったり、メイジギルドで魔術師に教えてもらったり(有料)して職業レベルの解放をすれば、新たな魔法を使えるようになるはずだ。
体感だけど、一度完全に切れたMPが一発分回復するまで十五分といったところか。
RPGによくあるような、宿屋に泊まるとかは必要なくて、時間経過で自動回復みたいだ。
一度三回魔法を使ってMP切れしても、十五分もたつとまた一回使えるってわけだな。
「うーん、俺は学校での戦闘訓練をさぼっていたからな……」
とにかく空打ちでもいいからいっぱい魔法を使いまくって魔力のレベルをあげることに専念しよう。
それから俺は毎日朝に早起きして、ひたすら剣を振り、魔法を岩に向けて撃ちまくることを繰り返した。
技術なんて何も知らないから、とにかく木をぶっ叩く。
ま、こういうのが一番実戦で役に立つってもんさ。
きつい農作業をしながらの訓練だったので体力的にけっこう厳しかったが、最終的には一度に魔法を四回放てるようになったし、剣で岩を真っ二つにできる程度にはスキルアップさせることに成功した。
うむ、このくらいできればある程度戦えるんじゃないだろうか?
いや、まだまだかな?
とにかく毎日ひたすら剣の素振りを行い、魔法を使う訓練を続けた。
……そのうち、お金をためてもっといい魔法を使えるように魔導書を買ってみよう。
そしてそんな毎日の、ある日の夕方のことだった。
俺は、このゲーム世界での人生で大きな意味を持つ出会いをすることになった。
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