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第6話 セカイ系
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「まずは風呂に入ってもらおう。長い冒険の最中なんだ、ゆっくり入浴なんかしたことないだろう。水浴びくらいはしていたかもしれんが……」
俺はクーレにそう言った。
勇者パーティはあちこちに転戦しながら戦ってきた。
魔法や不思議なパワーが発達したこの世界、戦争は数よりも質が重要だった。
たとえばなんの能力も持たない農民を一万人集めたところで、一人の魔道士の魔法によってあっという間に全滅させられる。
もちろん、地域の占領となるとそれなりの戦力はいるにしても、戦争の趨勢を決める戦闘においては、数人単位の個人の強さがモノを言うのだ。
そして、勇者パーティは各地にいる魔将軍を激闘のすえ倒していったのだ。
まああの外見からとても想像がつかないけどな。
でもよく見るとあいつら、装備もけっこうボロボロで、髪の毛も手入れしていないっぽくてボサボサだったよな。
「よしクーレ、この城、客用の風呂ってあるか?」
「ない。モンスター、あまり風呂入らない。水浴び場はある」
「そ、そうか……まあゴブリンとかコボルトとかたしかに風呂入らなそうだもんな……」
「でも、魔王様専用の浴場はある」
「あるんじゃん! 使えるようになってるか?」
「使える。手入れしてある」
「魔王は逃げ出したのに水回りはちゃんとしているんだな」
「こっそり私が使っている。広くて気持ちいい」
「…………あ、そう。正直で好感がもてる、といっておいてやるぜ……」
そして俺達は、準備万端整えて勇者パーティの襲来を待ち構えたのだった……。
★
先日と同じ作戦室。
先日と同じく俺達はテーブルを挟んで座っていた。
「あのあのあの……あのぉ……」
勇者モジェリアは俺の顔をちらっと見るとすぐに顔を真赤にして俯いてしまう。
こんなんでほんとに魔王軍の魔将軍たちをぶったおしてきたというんだからな。
全然信じらんねえよ。
「ばか、モジェリア、こいつ魔族なんだぞ、なに顔を真っ赤にしてんのさ。インキュバスなんだから惑わされないようにしなよ」
修道女キャルルがそう言う。
失礼な、俺はインキュバスなんかじゃないぞ、ただ顔と声がいいだけのイケメン魔族なだけだ。
「そうよ! どうせこんなやつ、実力は雑魚なんだから! 見た目がいいだけ! 女を惑わすインキュバスに違いないわ! こんな雑魚の顔に動揺しちゃだめ! しっかりしなさいよ!」
メガキスもそう言い、
「デュフフ……きっと今までに数百……いや数千人の人間の女性を色香で惑わしてきたに違いないですぞ、ぐふふ……」
女騎士タッキーもそう言う。
あのなー。
前世と合わせても俺は女の身体に触れたこともねーぞ。
くそ、数千人の女を惑わすとか……。
やってみたいぜ……。
「で、そちらの王太子の返事は?」
俺が聞くと、モジェリアが顔を真っ赤にしながら小声で言った。
「あのあのあの……王太子殿下に置かれましては、交渉の内容については私達に委ねると……。あのあの、そうは言っても私たちが全権委任大使というわけではないので、内容については王太子殿下のこ゚裁可が必要になりますけど……」
「ふーん。勇者パーティって戦闘部隊だろ? 戦闘部隊に交渉を任せるのか。国家の全権委任大使を別に送り込むとかじゃないんだな」
俺の言葉に、ギャル修道女キャルルが自分の派手に塗られたネイルを眺めながら言った。
「そりゃそーっしょ。ここ、魔王軍の本拠地なんだから。国のなよなよなお偉いさんがここまでたどり着くなんてできないっしょ。そもそもみんな臆病者だから魔王軍の本拠地に乗り込む気概もねーし」
ま、それは織り込み済みだ。
魔王といってもエリモートは就任したばかり、たとえ攻撃停止命令を出したとしてもすべてのモンスターを意のままに操れるほどの影響力を発揮できるかは怪しい。まあネームドの魔将軍は一応みんなエリモートへの恭順を示してくれているが。
王都ジグレジアから五百キロ、人間がこの地まで無事にたどり着くには、いつどこから魔族やモンスターの襲撃を受けるかわからない魔王領を通る必要がある。
そんなことができる実力と勇気を持つお偉いさん――つまり上位貴族――なんているわけもない。
「じゃあ今後、勇者モジェリア、お前とそのパーティが俺達の交渉相手になるわけだな」
「デュフフ……。そうなりますな……」
女騎士タッキーが笑ってそう言うのだが……。
ん?
昨日はマントを羽織っていたからわからなかったが、よく見たら、タッキーの身につけている甲冑、なんか絵が書いてあるな。
じっと見てみる。
これは……美少女と美少女がなんかこう、エロい感じで抱き合っているイラストだ。
痛車ならぬ痛甲冑かよ!
しかも百合か……。
「あのー、タッキーさん?」
「ぐふふ、なんですか、アニック殿」
「ちょっと立って、後ろを向いてもらっていい?」
「さすがお気づきになられましたね、ぐふふふ! 私が描いたのでござるよこれ!」
そう言って後ろを向くタッキー。
甲冑の背中部分には裸の少女の上半身のイラスト。背後から別の少女に抱きしめられている。その手がのびて前にいる子の胸を隠している。いわゆる手ブラだな。
イラストの少女の顔は二人とも上気して最高にエロい。
百合エロイラスト痛甲冑かよ……。
「デュフフ、どうですか?」
「正直、ぐっとくる」
ぱっと顔を明るくしてタッキーはすっげー早口でまくしたて始めた。
「デュフ!! これは都で大流行中の『天使少女と悪魔少女のセレナーデ』っていう漫画でこれは神の使いである主人公サリーナと悪魔の娘マリッサが禁断の恋に落ちしかしその恋は成就すると世界の均衡が崩れてしまうのでサリーナは神からマリッサの暗殺を命じられるのですがサリーナは葛藤の末世界よりも恋人をとるというセカイ系で」
セカイ系!
あるのかそんなもんまでこの異世界は。
セカイ系とかちょっと古い気もするけどここは異世界だから古いも何もなかったわ。
「ちょ、ちょっとやめなさいよ、恥ずかしいから……! その甲冑もほんと、やめてほしいんだけど……」
獣人賢者メガキスがタッキーの腕をとって座らせる。
「そんな……メガキス殿も『天使少女と悪魔少女のセレナーデ』おもしろいって言ってたじゃないですか……。同志だと思っていたのですぞ……」
「いいから! まず座って黙ってなさいよ! あと8巻だけ抜けてんのよ! 飛ばして9巻読んだら急展開すぎてびっくりしたわ!」
「あー、メガキスごめん、8巻あーしが返し忘れてんだわ」
勇者パーティにも人気の漫画なのかよ。
うーん、俺もそれ、読んでみたい。
多分少女漫画っぽいやつなんだろうけど、少女漫画ってレベルたけーのいっぱいあるからな。
いや、今はこんな話している場合じゃなかったわ。
こほん、と咳払いをして話をもとに戻す。
「で、俺としては停戦交渉をしたい。今、我々魔王軍はお前らに押し込まれたとはいえ、東ではロードドラゴンである魔将軍デレーツの軍勢が、北では大魔道士の魔将軍コーハ・イーラの軍勢がまだ健在だ。彼らはエリモートへの忠誠を誓うそうだ。つまり、エリモートが停戦命令を出せばいつでもそれが可能な状態だ。その他の有象無象のモンスターは従わないものもいるかもしれないが……」
「いやだめっしょ。今戦争はあーしらの活躍のおかげであーしらが絶対的有利。北のロードドラゴン、デレーツは包囲しているし、北の大魔道士コーハは補給路ぶっつぶしたから動けなくて立ち往生してるっしょ? 今停戦したら魔王軍に休息と補給を与えることになるじゃん? わざわざ敵に塩を送ることになるっしょ?」
敵に塩って日本の言い回しだぞ。
異世界なんだから上杉謙信はいないと思うけど、ま、どうせなんかいわれがあるんだろ、スルーする。
「それなんだが、そうは言っても人間の軍勢も我が魔王領に深く進軍していて……」
俺がそう言いかけたとき。
「わー! きゃー! や、やめなさいよ、や、やめてーー!!」
獣人メスガキ賢者メガキスが絶叫した。
メガキスに抱きついてその身体をまさぐっているのは、我がかわいい妹、魔王エリモートだった。
俺はクーレにそう言った。
勇者パーティはあちこちに転戦しながら戦ってきた。
魔法や不思議なパワーが発達したこの世界、戦争は数よりも質が重要だった。
たとえばなんの能力も持たない農民を一万人集めたところで、一人の魔道士の魔法によってあっという間に全滅させられる。
もちろん、地域の占領となるとそれなりの戦力はいるにしても、戦争の趨勢を決める戦闘においては、数人単位の個人の強さがモノを言うのだ。
そして、勇者パーティは各地にいる魔将軍を激闘のすえ倒していったのだ。
まああの外見からとても想像がつかないけどな。
でもよく見るとあいつら、装備もけっこうボロボロで、髪の毛も手入れしていないっぽくてボサボサだったよな。
「よしクーレ、この城、客用の風呂ってあるか?」
「ない。モンスター、あまり風呂入らない。水浴び場はある」
「そ、そうか……まあゴブリンとかコボルトとかたしかに風呂入らなそうだもんな……」
「でも、魔王様専用の浴場はある」
「あるんじゃん! 使えるようになってるか?」
「使える。手入れしてある」
「魔王は逃げ出したのに水回りはちゃんとしているんだな」
「こっそり私が使っている。広くて気持ちいい」
「…………あ、そう。正直で好感がもてる、といっておいてやるぜ……」
そして俺達は、準備万端整えて勇者パーティの襲来を待ち構えたのだった……。
★
先日と同じ作戦室。
先日と同じく俺達はテーブルを挟んで座っていた。
「あのあのあの……あのぉ……」
勇者モジェリアは俺の顔をちらっと見るとすぐに顔を真赤にして俯いてしまう。
こんなんでほんとに魔王軍の魔将軍たちをぶったおしてきたというんだからな。
全然信じらんねえよ。
「ばか、モジェリア、こいつ魔族なんだぞ、なに顔を真っ赤にしてんのさ。インキュバスなんだから惑わされないようにしなよ」
修道女キャルルがそう言う。
失礼な、俺はインキュバスなんかじゃないぞ、ただ顔と声がいいだけのイケメン魔族なだけだ。
「そうよ! どうせこんなやつ、実力は雑魚なんだから! 見た目がいいだけ! 女を惑わすインキュバスに違いないわ! こんな雑魚の顔に動揺しちゃだめ! しっかりしなさいよ!」
メガキスもそう言い、
「デュフフ……きっと今までに数百……いや数千人の人間の女性を色香で惑わしてきたに違いないですぞ、ぐふふ……」
女騎士タッキーもそう言う。
あのなー。
前世と合わせても俺は女の身体に触れたこともねーぞ。
くそ、数千人の女を惑わすとか……。
やってみたいぜ……。
「で、そちらの王太子の返事は?」
俺が聞くと、モジェリアが顔を真っ赤にしながら小声で言った。
「あのあのあの……王太子殿下に置かれましては、交渉の内容については私達に委ねると……。あのあの、そうは言っても私たちが全権委任大使というわけではないので、内容については王太子殿下のこ゚裁可が必要になりますけど……」
「ふーん。勇者パーティって戦闘部隊だろ? 戦闘部隊に交渉を任せるのか。国家の全権委任大使を別に送り込むとかじゃないんだな」
俺の言葉に、ギャル修道女キャルルが自分の派手に塗られたネイルを眺めながら言った。
「そりゃそーっしょ。ここ、魔王軍の本拠地なんだから。国のなよなよなお偉いさんがここまでたどり着くなんてできないっしょ。そもそもみんな臆病者だから魔王軍の本拠地に乗り込む気概もねーし」
ま、それは織り込み済みだ。
魔王といってもエリモートは就任したばかり、たとえ攻撃停止命令を出したとしてもすべてのモンスターを意のままに操れるほどの影響力を発揮できるかは怪しい。まあネームドの魔将軍は一応みんなエリモートへの恭順を示してくれているが。
王都ジグレジアから五百キロ、人間がこの地まで無事にたどり着くには、いつどこから魔族やモンスターの襲撃を受けるかわからない魔王領を通る必要がある。
そんなことができる実力と勇気を持つお偉いさん――つまり上位貴族――なんているわけもない。
「じゃあ今後、勇者モジェリア、お前とそのパーティが俺達の交渉相手になるわけだな」
「デュフフ……。そうなりますな……」
女騎士タッキーが笑ってそう言うのだが……。
ん?
昨日はマントを羽織っていたからわからなかったが、よく見たら、タッキーの身につけている甲冑、なんか絵が書いてあるな。
じっと見てみる。
これは……美少女と美少女がなんかこう、エロい感じで抱き合っているイラストだ。
痛車ならぬ痛甲冑かよ!
しかも百合か……。
「あのー、タッキーさん?」
「ぐふふ、なんですか、アニック殿」
「ちょっと立って、後ろを向いてもらっていい?」
「さすがお気づきになられましたね、ぐふふふ! 私が描いたのでござるよこれ!」
そう言って後ろを向くタッキー。
甲冑の背中部分には裸の少女の上半身のイラスト。背後から別の少女に抱きしめられている。その手がのびて前にいる子の胸を隠している。いわゆる手ブラだな。
イラストの少女の顔は二人とも上気して最高にエロい。
百合エロイラスト痛甲冑かよ……。
「デュフフ、どうですか?」
「正直、ぐっとくる」
ぱっと顔を明るくしてタッキーはすっげー早口でまくしたて始めた。
「デュフ!! これは都で大流行中の『天使少女と悪魔少女のセレナーデ』っていう漫画でこれは神の使いである主人公サリーナと悪魔の娘マリッサが禁断の恋に落ちしかしその恋は成就すると世界の均衡が崩れてしまうのでサリーナは神からマリッサの暗殺を命じられるのですがサリーナは葛藤の末世界よりも恋人をとるというセカイ系で」
セカイ系!
あるのかそんなもんまでこの異世界は。
セカイ系とかちょっと古い気もするけどここは異世界だから古いも何もなかったわ。
「ちょ、ちょっとやめなさいよ、恥ずかしいから……! その甲冑もほんと、やめてほしいんだけど……」
獣人賢者メガキスがタッキーの腕をとって座らせる。
「そんな……メガキス殿も『天使少女と悪魔少女のセレナーデ』おもしろいって言ってたじゃないですか……。同志だと思っていたのですぞ……」
「いいから! まず座って黙ってなさいよ! あと8巻だけ抜けてんのよ! 飛ばして9巻読んだら急展開すぎてびっくりしたわ!」
「あー、メガキスごめん、8巻あーしが返し忘れてんだわ」
勇者パーティにも人気の漫画なのかよ。
うーん、俺もそれ、読んでみたい。
多分少女漫画っぽいやつなんだろうけど、少女漫画ってレベルたけーのいっぱいあるからな。
いや、今はこんな話している場合じゃなかったわ。
こほん、と咳払いをして話をもとに戻す。
「で、俺としては停戦交渉をしたい。今、我々魔王軍はお前らに押し込まれたとはいえ、東ではロードドラゴンである魔将軍デレーツの軍勢が、北では大魔道士の魔将軍コーハ・イーラの軍勢がまだ健在だ。彼らはエリモートへの忠誠を誓うそうだ。つまり、エリモートが停戦命令を出せばいつでもそれが可能な状態だ。その他の有象無象のモンスターは従わないものもいるかもしれないが……」
「いやだめっしょ。今戦争はあーしらの活躍のおかげであーしらが絶対的有利。北のロードドラゴン、デレーツは包囲しているし、北の大魔道士コーハは補給路ぶっつぶしたから動けなくて立ち往生してるっしょ? 今停戦したら魔王軍に休息と補給を与えることになるじゃん? わざわざ敵に塩を送ることになるっしょ?」
敵に塩って日本の言い回しだぞ。
異世界なんだから上杉謙信はいないと思うけど、ま、どうせなんかいわれがあるんだろ、スルーする。
「それなんだが、そうは言っても人間の軍勢も我が魔王領に深く進軍していて……」
俺がそう言いかけたとき。
「わー! きゃー! や、やめなさいよ、や、やめてーー!!」
獣人メスガキ賢者メガキスが絶叫した。
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