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第一章 ロリータなご先祖様と一緒♪
第10話 解呪が効かない! 【※※※和彦視点】
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和彦は、桜子の衣服を脱がせにかかった。
桜子は魔術師なので、脱がせるのに面倒な甲冑などはみにつけていない。
魔術師用のローブをナイフを使って雑に切り裂く。
「きゃーー! やめて! お願い! やめて!」
叫ぶ桜子の悲鳴にさらに興奮して、桜子を押し倒して床に押し付ける。
春樹と美香子も一緒になって三人がかりで押さえつけた。
「とりあえず黙っとけや」
そういって一発顔面をぶん殴る。
たった一発で桜子の綺麗な顔に派手なアザができ、鼻血が噴出した。
「ふぎ……や、や、やめ、やめて……」
ああ最高だ、と和彦は思った。
「心配すんな、ここはアンデッドダンジョンだ。死んでも運がよければアンデッドとして復活できるかもな」
春樹と二人で声をあげて笑った。
「でっけえ胸してるなあ……たのしませてくれよ……ひひ……」
と、そこに、ダンジョンの奥からなにかの羽音が聞こえてきた。
「ん? なんだ……」
見ると、大量のコウモリの群れがこちらへと飛んでくるではないか。
その数、千? 二千? いや一万匹以上いるか?
とにかく、幅五メートルほどはあるダンジョンの通路を埋め尽くすようにして、コウモリが飛んでくるのだ。
「やばい! きっとアンデッドのコウモリだ! 解呪するぞ!」
和彦と春樹、それに美香子の三人はそれそれ詠唱を始める。
「闇の力よ、消え失せよ。悪夢の力を解き放て。聖なる神よ、我が声に応えたまえ、――解呪!!」
だがしかし、解呪の呪文をもってしても、一匹のコウモリも土に還らない。
「な……なんだと……? このダンジョンにはアンデッドしかいないはず……!」
焦る三人。
★
ご先祖様がのんびりといった。
「いやそりゃ呼び出せるモンスターはアンデッドばっかりだけどさー、これはただの草食動物やからなー。ただの小動物なら呼び出せるんや。99999匹呼び出したん見たのは初めてやけど」
★
「くそ! どうしたらいい!」
春樹と美香子は魔法のメイスを取り出す。
襲ってくるコウモリをそれで振り払って叩き落していく。
が、なにしろ99999匹である。
そのくらいではどうにもならない。
和彦が叫んだ。
「魔法で凍らせてやる! 氷の王よ! 我の言葉に応じてその力を与えよ! あだなす敵をすべて氷で覆いつくせ! 大凍結ー!」
すると和彦の指先から魔法力が発せられ、コウモリを襲う。
「ギャーーーーー」
という叫びをあげて凍り、地面におちていくコウモリ。
三千匹ものコウモリをあっというまに凍らせ殺したのだ。
さすがの実力といってよかった。
だが、残りはまだ96000匹いる。
いまだダンジョンの通路はコウモリで埋め尽くされていた。
そこに、どこからか声が聞こえてきた。
男の声だ。
どこかで聞き覚えがあるような……?
『われこそはこのダンジョンのダンジョンマスター。愚かなる冒険者よ、貴様の命はここで尽きる。その吸血コウモリに血を吸われてミイラみたいになって死ぬがよい。吸血コウモリだからこわいんだぞ、ふふふこわいか、あ、もうマナがなくな』
その放送みたいなのはぶつっと切れた。
吸血コウモリなのか、やっかいだぞ、と和彦たちは思った。
半ばパニック状態だ。
「こ、これはやばい! いったん逃げよう」
春樹が言うと、美香子も、
「うん、これは逃げた方がいいね」
「よし、桜子はおいて、俺たちだけ逃げるぞ……って、入口の方はふさがれてるな、しょうがない、奥の方へ逃れるぞ!」
桜子は魔術師なので、脱がせるのに面倒な甲冑などはみにつけていない。
魔術師用のローブをナイフを使って雑に切り裂く。
「きゃーー! やめて! お願い! やめて!」
叫ぶ桜子の悲鳴にさらに興奮して、桜子を押し倒して床に押し付ける。
春樹と美香子も一緒になって三人がかりで押さえつけた。
「とりあえず黙っとけや」
そういって一発顔面をぶん殴る。
たった一発で桜子の綺麗な顔に派手なアザができ、鼻血が噴出した。
「ふぎ……や、や、やめ、やめて……」
ああ最高だ、と和彦は思った。
「心配すんな、ここはアンデッドダンジョンだ。死んでも運がよければアンデッドとして復活できるかもな」
春樹と二人で声をあげて笑った。
「でっけえ胸してるなあ……たのしませてくれよ……ひひ……」
と、そこに、ダンジョンの奥からなにかの羽音が聞こえてきた。
「ん? なんだ……」
見ると、大量のコウモリの群れがこちらへと飛んでくるではないか。
その数、千? 二千? いや一万匹以上いるか?
とにかく、幅五メートルほどはあるダンジョンの通路を埋め尽くすようにして、コウモリが飛んでくるのだ。
「やばい! きっとアンデッドのコウモリだ! 解呪するぞ!」
和彦と春樹、それに美香子の三人はそれそれ詠唱を始める。
「闇の力よ、消え失せよ。悪夢の力を解き放て。聖なる神よ、我が声に応えたまえ、――解呪!!」
だがしかし、解呪の呪文をもってしても、一匹のコウモリも土に還らない。
「な……なんだと……? このダンジョンにはアンデッドしかいないはず……!」
焦る三人。
★
ご先祖様がのんびりといった。
「いやそりゃ呼び出せるモンスターはアンデッドばっかりだけどさー、これはただの草食動物やからなー。ただの小動物なら呼び出せるんや。99999匹呼び出したん見たのは初めてやけど」
★
「くそ! どうしたらいい!」
春樹と美香子は魔法のメイスを取り出す。
襲ってくるコウモリをそれで振り払って叩き落していく。
が、なにしろ99999匹である。
そのくらいではどうにもならない。
和彦が叫んだ。
「魔法で凍らせてやる! 氷の王よ! 我の言葉に応じてその力を与えよ! あだなす敵をすべて氷で覆いつくせ! 大凍結ー!」
すると和彦の指先から魔法力が発せられ、コウモリを襲う。
「ギャーーーーー」
という叫びをあげて凍り、地面におちていくコウモリ。
三千匹ものコウモリをあっというまに凍らせ殺したのだ。
さすがの実力といってよかった。
だが、残りはまだ96000匹いる。
いまだダンジョンの通路はコウモリで埋め尽くされていた。
そこに、どこからか声が聞こえてきた。
男の声だ。
どこかで聞き覚えがあるような……?
『われこそはこのダンジョンのダンジョンマスター。愚かなる冒険者よ、貴様の命はここで尽きる。その吸血コウモリに血を吸われてミイラみたいになって死ぬがよい。吸血コウモリだからこわいんだぞ、ふふふこわいか、あ、もうマナがなくな』
その放送みたいなのはぶつっと切れた。
吸血コウモリなのか、やっかいだぞ、と和彦たちは思った。
半ばパニック状態だ。
「こ、これはやばい! いったん逃げよう」
春樹が言うと、美香子も、
「うん、これは逃げた方がいいね」
「よし、桜子はおいて、俺たちだけ逃げるぞ……って、入口の方はふさがれてるな、しょうがない、奥の方へ逃れるぞ!」
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