48 / 56
第48話 もう終わりですねえ
しおりを挟む
これも幸運だったのかもしれなかった。
ヴェレンディは光希の【鼓動の剣】、つまり刀身ガチャの仕組みについてまでは完全に理解していなかった。
鼓動の剣はカプレカ数である297秒が経過するとた、一度刀身が消える。
再び刀身ガチャを行うまでは攻撃力も防御力もゼロになるのだ。
カタシロ・ブレードを出現させてから、280秒は立っていた。
光希としては一度刀身ガチャを引き直すつもりだったからヴェレンディとの会話を続けていたのだが――。
ヴェレンディが三連装砲での攻撃をあと数十秒、送らせていたら、カタシロ・ブレードは消滅し、そして光希たちはあっさりと全滅していただろう。
だが、そうはならなかった。
こんなちょっとした偶然も、ミシェルの肉を喰ったおかげの幸運なのかもしれなかった。
50センチ口径の巨砲が火を噴き、砲弾が発射される。
丈夫なはずのダンジョンの壁や天井が衝撃波で破壊されてぼろぼろと崩れた。
普通であればその衝撃波だけで光希たちは全身に致命的なダメージを受けたことだろう。
だが、衝撃波と轟音は由羽愛が何重にも重ね掛けしていた魔法障壁によって防がれていた。
そして。
飛んでくる三つの砲弾。重さは一つ1.5トン。
並の魔法攻撃の威力を遥かに凌駕する、物理的な攻撃。
カタシロ・ブレードが消滅するまで、あと十秒。
「おぁぁぁぁぁあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
光希が気合を入れると、カタシロ・ブレードがさらに強い光を放った。
極限まで集中した光希の目には、飛んでくる砲弾がはっきりと見えた。
「うらぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
天叢雲剣――草薙剣と同等の霊力を持つカタシロ・ブレードが、光希の魂の力を吸い取り、そして眩しく光り輝く。
「おるぁっ!」
光希が剣を振り抜くと、カタシロ・ブレードから放出された神聖なる力が三つの砲弾とぶつかりあった。
グォォォーーーーーーーンッ!
鈍い音とともに、砲弾の衝撃力とカタシロ・ブレードの衝撃力がぶつかりあい――。
ドオオオオオーーーーーーーーーーーンッ!!!!!
という、まるで世界の終わりのようなとんでもない轟音が鳴り響いた。
鋼鉄でできた1.5トンの砲弾はぐしゃっとひしゃげて床に叩き落される。
ダンジョンの床がひび割れて破壊された。
ここが最終階層の地下十五階でなかったならば、たとえば地下十階であったならば下層階まで破壊しただろうと思われるほどの衝撃が空気を震わせる。
壁と天井がさらに崩れた。
光希自身も、その衝撃力に耐えきれなくなって後方にふっとばされる。
崩れる壁を見て、光希は思った。
――ここで戦闘になってくれて、助かったぜ……。
巨大な砲弾を三つとも床に叩き落すことに成功したが、その反動も凄まじいものだった。
光希の身体はとんでもない威力で跳ね飛ばされる。
なすすべもなく壁に叩きつけられる――その寸前で、
「マスター!!!!!」
ミシェルが光希の身体を受け止めてくれた。
だがミシェルの力だけではその衝撃力をすべて吸収できるわけもなく、ふたり重なるようにして壁に打ち付けられた。
ゴキバキッ! という、光希自身とミシェルの骨が折れる音を身体越しに感じた。
「光希さん! ミシェルさん!」
由羽愛が駆けつけてくる。
ミシェルは光希をかばって壁に衝突したショックで気絶しているようだった。
光希自身もミシェルの身体がクッションになったとはいえ、全身にダメージを受けている。
「くひゅー……くひゅー……」
ミシェルの呼吸が聞こえる。
ほとんど死戦期呼吸のようにも聞こえた。
死の直前の、あえぐような呼吸である。
まさに、命をかけて光希を救ってくれたのだ。
「由羽愛……すぐにミシェルに……治癒魔法をかけてくれ……」
「で、でも光希さんも!」
「俺はまだ大丈夫だ、とにかくミシェルが先だ……」
そんな姿を見て、爆笑している女が一人。
「あっはっはっはっはっはっはっは!!!! どっちが先でも関係ないですねー! 次の装填まで四十秒! さらばだ、愚かな人間よ! ここから逆転の方法など、ないですよぉ!」
再び、三連装砲の砲口が光希たちに向けられる。
光希は柄を握ろうとして――。
それが手の中にないことに気がついた。
鼓動の剣の柄が、数メートル離れたところに転がっているのが見えた。
カタシロ・ブレードはすでに消え失せている。
「さあ! そろそろ走馬灯を見るころですねえ!」
「まだ……死なないさ……俺たちはお前を殺す……」
「では聞こう! ツバキは消滅し、お前のスキルも使えない! ウサギは瀕死で五体満足なのはそこの子どもだけ! さあ、ここからどう逆転するつもりぃ? あっはっはっはっは! もう終わりですねえ、あと三十秒! 私を殺せると思ったのが間違いでしたねえ!!! あっはっはっはっはっは!」
:コロッケ台風〈やばい、死ぬ〉
:おならのらなお〈どうにかしてくれ〉
:きジムナー〈ツバキはまじで消滅したのか?〉
:光の戦士〈詰んだのか?〉
:エージ〈これで終わりか、まさか?〉
:みかか〈がんばれ! なんとかしてくれ!〉
:Kokoro〈由羽愛ちゃんだけでもどうにか逃げて!〉
:由香〈由羽愛ちゃんにげてぇぇぇぇえええええええええええええええ!!!!!!!!!〉
:seven〈ナッシーなんとかしろおおおお!〉
:見習い回復術師〈誰かなんかいい案ないのか?〉
:青葉賞〈こっから逆転する方法ないんかよ!?〉
:リャンペコちゃん〈おいまじでなんとかしろ!〉
:250V〈あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!〉
:♰momotaro♰〈あqwせdrftgyふじこlp〉
:音速の閃光〈おけまる水産おけまる水産おけまる水産おけまる水産おけまる水産おけまる水産おけまる水産おけまる水産おけまる水産おけまる水産おけまる水産おけまる水〉
:五苓散〈jごkれあpkgらじぴおjがじがrhjがぁふぇpl@」あwふぇp@l」あうぇf@pl@pl」grっhねtぴっじhてj〉
:ビビー〈なんとかしろやくそなんとかなんねえのかくそkすおすjさjdさいおpjsdぎおsじお!〉
:カレンダー〈やだやだやだ! みんな死ぬなああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!〉
:Q10〈頼む! 奇跡おきてくれえええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!〉
:冷凍焼きおにぎり〈神様頼むよこんな終わりはないよ!〉
:時計〈誰か助けて! たのむぅぅうーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!〉
:ペケポンポン〈由羽愛ちゃん、治癒魔法はいいからミシェルをかじってからにげろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお〉
:ルクレくん〈それだ! ミシェルの肉喰って逃げろ! せめて由羽愛ちゃんだけでも! 頼む!〉
:小南江〈神様神様神様〉
:パックス〈ミシェル! ミシェル! ミシェル! ミシェル! がんばれがんばれがんばれ〉
:闇の執行者〈ツバキどうにかしろ!!!!! ツバキどうにかしてくれええ! いねえのかああああああああああああ?〉
由羽愛の持っているタブレット上で悲痛なコメントが次から次へと読み上げられる。
光希はまだぎりぎり意識を保っていた。
しかし、頭を打ってしまっている、半分夢で半分現実のような気分だ。
ここは……どこだ?
ここはいったい……?
ヴェレンディは光希の【鼓動の剣】、つまり刀身ガチャの仕組みについてまでは完全に理解していなかった。
鼓動の剣はカプレカ数である297秒が経過するとた、一度刀身が消える。
再び刀身ガチャを行うまでは攻撃力も防御力もゼロになるのだ。
カタシロ・ブレードを出現させてから、280秒は立っていた。
光希としては一度刀身ガチャを引き直すつもりだったからヴェレンディとの会話を続けていたのだが――。
ヴェレンディが三連装砲での攻撃をあと数十秒、送らせていたら、カタシロ・ブレードは消滅し、そして光希たちはあっさりと全滅していただろう。
だが、そうはならなかった。
こんなちょっとした偶然も、ミシェルの肉を喰ったおかげの幸運なのかもしれなかった。
50センチ口径の巨砲が火を噴き、砲弾が発射される。
丈夫なはずのダンジョンの壁や天井が衝撃波で破壊されてぼろぼろと崩れた。
普通であればその衝撃波だけで光希たちは全身に致命的なダメージを受けたことだろう。
だが、衝撃波と轟音は由羽愛が何重にも重ね掛けしていた魔法障壁によって防がれていた。
そして。
飛んでくる三つの砲弾。重さは一つ1.5トン。
並の魔法攻撃の威力を遥かに凌駕する、物理的な攻撃。
カタシロ・ブレードが消滅するまで、あと十秒。
「おぁぁぁぁぁあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
光希が気合を入れると、カタシロ・ブレードがさらに強い光を放った。
極限まで集中した光希の目には、飛んでくる砲弾がはっきりと見えた。
「うらぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
天叢雲剣――草薙剣と同等の霊力を持つカタシロ・ブレードが、光希の魂の力を吸い取り、そして眩しく光り輝く。
「おるぁっ!」
光希が剣を振り抜くと、カタシロ・ブレードから放出された神聖なる力が三つの砲弾とぶつかりあった。
グォォォーーーーーーーンッ!
鈍い音とともに、砲弾の衝撃力とカタシロ・ブレードの衝撃力がぶつかりあい――。
ドオオオオオーーーーーーーーーーーンッ!!!!!
という、まるで世界の終わりのようなとんでもない轟音が鳴り響いた。
鋼鉄でできた1.5トンの砲弾はぐしゃっとひしゃげて床に叩き落される。
ダンジョンの床がひび割れて破壊された。
ここが最終階層の地下十五階でなかったならば、たとえば地下十階であったならば下層階まで破壊しただろうと思われるほどの衝撃が空気を震わせる。
壁と天井がさらに崩れた。
光希自身も、その衝撃力に耐えきれなくなって後方にふっとばされる。
崩れる壁を見て、光希は思った。
――ここで戦闘になってくれて、助かったぜ……。
巨大な砲弾を三つとも床に叩き落すことに成功したが、その反動も凄まじいものだった。
光希の身体はとんでもない威力で跳ね飛ばされる。
なすすべもなく壁に叩きつけられる――その寸前で、
「マスター!!!!!」
ミシェルが光希の身体を受け止めてくれた。
だがミシェルの力だけではその衝撃力をすべて吸収できるわけもなく、ふたり重なるようにして壁に打ち付けられた。
ゴキバキッ! という、光希自身とミシェルの骨が折れる音を身体越しに感じた。
「光希さん! ミシェルさん!」
由羽愛が駆けつけてくる。
ミシェルは光希をかばって壁に衝突したショックで気絶しているようだった。
光希自身もミシェルの身体がクッションになったとはいえ、全身にダメージを受けている。
「くひゅー……くひゅー……」
ミシェルの呼吸が聞こえる。
ほとんど死戦期呼吸のようにも聞こえた。
死の直前の、あえぐような呼吸である。
まさに、命をかけて光希を救ってくれたのだ。
「由羽愛……すぐにミシェルに……治癒魔法をかけてくれ……」
「で、でも光希さんも!」
「俺はまだ大丈夫だ、とにかくミシェルが先だ……」
そんな姿を見て、爆笑している女が一人。
「あっはっはっはっはっはっはっは!!!! どっちが先でも関係ないですねー! 次の装填まで四十秒! さらばだ、愚かな人間よ! ここから逆転の方法など、ないですよぉ!」
再び、三連装砲の砲口が光希たちに向けられる。
光希は柄を握ろうとして――。
それが手の中にないことに気がついた。
鼓動の剣の柄が、数メートル離れたところに転がっているのが見えた。
カタシロ・ブレードはすでに消え失せている。
「さあ! そろそろ走馬灯を見るころですねえ!」
「まだ……死なないさ……俺たちはお前を殺す……」
「では聞こう! ツバキは消滅し、お前のスキルも使えない! ウサギは瀕死で五体満足なのはそこの子どもだけ! さあ、ここからどう逆転するつもりぃ? あっはっはっはっは! もう終わりですねえ、あと三十秒! 私を殺せると思ったのが間違いでしたねえ!!! あっはっはっはっはっは!」
:コロッケ台風〈やばい、死ぬ〉
:おならのらなお〈どうにかしてくれ〉
:きジムナー〈ツバキはまじで消滅したのか?〉
:光の戦士〈詰んだのか?〉
:エージ〈これで終わりか、まさか?〉
:みかか〈がんばれ! なんとかしてくれ!〉
:Kokoro〈由羽愛ちゃんだけでもどうにか逃げて!〉
:由香〈由羽愛ちゃんにげてぇぇぇぇえええええええええええええええ!!!!!!!!!〉
:seven〈ナッシーなんとかしろおおおお!〉
:見習い回復術師〈誰かなんかいい案ないのか?〉
:青葉賞〈こっから逆転する方法ないんかよ!?〉
:リャンペコちゃん〈おいまじでなんとかしろ!〉
:250V〈あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!〉
:♰momotaro♰〈あqwせdrftgyふじこlp〉
:音速の閃光〈おけまる水産おけまる水産おけまる水産おけまる水産おけまる水産おけまる水産おけまる水産おけまる水産おけまる水産おけまる水産おけまる水産おけまる水〉
:五苓散〈jごkれあpkgらじぴおjがじがrhjがぁふぇpl@」あwふぇp@l」あうぇf@pl@pl」grっhねtぴっじhてj〉
:ビビー〈なんとかしろやくそなんとかなんねえのかくそkすおすjさjdさいおpjsdぎおsじお!〉
:カレンダー〈やだやだやだ! みんな死ぬなああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!〉
:Q10〈頼む! 奇跡おきてくれえええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!〉
:冷凍焼きおにぎり〈神様頼むよこんな終わりはないよ!〉
:時計〈誰か助けて! たのむぅぅうーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!〉
:ペケポンポン〈由羽愛ちゃん、治癒魔法はいいからミシェルをかじってからにげろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお〉
:ルクレくん〈それだ! ミシェルの肉喰って逃げろ! せめて由羽愛ちゃんだけでも! 頼む!〉
:小南江〈神様神様神様〉
:パックス〈ミシェル! ミシェル! ミシェル! ミシェル! がんばれがんばれがんばれ〉
:闇の執行者〈ツバキどうにかしろ!!!!! ツバキどうにかしてくれええ! いねえのかああああああああああああ?〉
由羽愛の持っているタブレット上で悲痛なコメントが次から次へと読み上げられる。
光希はまだぎりぎり意識を保っていた。
しかし、頭を打ってしまっている、半分夢で半分現実のような気分だ。
ここは……どこだ?
ここはいったい……?
11
お気に入りに追加
47
あなたにおすすめの小説
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
勇者がパーティーを追放されたので、冒険者の街で「助っ人冒険者」を始めたら……勇者だった頃よりも大忙しなのですが!?
シトラス=ライス
ファンタジー
漆黒の勇者ノワールは、突然やってきた国の皇子ブランシュに力の証である聖剣を奪われ、追放を宣言される。
かなり不真面目なメンバーたちも、真面目なノワールが気に入らず、彼の追放に加担していたらしい。
結果ノワールは勇者にも関わらずパーティーを追い出されてしまう。
途方に暮れてたノワールは、放浪の最中にたまたまヨトンヘイム冒険者ギルドの受付嬢の「リゼ」を救出する。
すると彼女から……「とっても強いそこのあなた! 助っ人冒険者になりませんか!?」
特にやることも見つからなかったノワールは、名前を「ノルン」と変え、その誘いを受け、公僕の戦士である「助っ人冒険者」となった。
さすがは元勇者というべきか。
助っ人にも関わらず主役級の大活躍をしたり、久々に食事やお酒を楽しんだり、新人の冒険者の面倒を見たりなどなど…………あれ? 勇者だったころよりも、充実してないか?
一方その頃、勇者になりかわったブランシュは能力の代償と、その強大な力に振り回されているのだった……
*本作は以前連載をしておりました「勇者がパーティーをクビになったので、山に囲まれた田舎でスローライフを始めたら(かつて助けた村娘と共に)、最初は地元民となんやかんやとあったけど……今は、勇者だった頃よりもはるかに幸せなのですが?」のリブート作品になります。
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
NTRエロゲの世界に転移した俺、ヒロインの好感度は限界突破。レベルアップ出来ない俺はスキルを取得して無双する。~お前らNTRを狙いすぎだろ~
ぐうのすけ
ファンタジー
高校生で18才の【黒野 速人】はクラス転移で異世界に召喚される。
城に召喚され、ステータス確認で他の者はレア固有スキルを持つ中、速人の固有スキルは呪い扱いされ城を追い出された。
速人は気づく。
この世界、俺がやっていたエロゲ、プリンセストラップダンジョン学園・NTRと同じ世界だ!
この世界の攻略法を俺は知っている!
そして自分のステータスを見て気づく。
そうか、俺の固有スキルは大器晩成型の強スキルだ!
こうして速人は徐々に頭角を現し、ハーレムと大きな地位を築いていく。
一方速人を追放したクラスメートの勇者源氏朝陽はゲームの仕様を知らず、徐々に成長が止まり、落ちぶれていく。
そしてクラス1の美人【姫野 姫】にも逃げられ更に追い込まれる。
順調に強くなっていく中速人は気づく。
俺達が転移した事でゲームの歴史が変わっていく。
更にゲームオーバーを回避するためにヒロインを助けた事でヒロインの好感度が限界突破していく。
強くなり、ヒロインを救いつつ成り上がっていくお話。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
カクヨムとアルファポリス同時掲載。
序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。 え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし
水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑
★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位!
★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント)
「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」
『醜い豚』
『最低のゴミクズ』
『無能の恥晒し』
18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。
優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。
魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。
ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。
プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。
そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。
ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。
「主人公は俺なのに……」
「うん。キミが主人公だ」
「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」
「理不尽すぎません?」
原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。
※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる