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第28話 矜持
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「とりあえず、小休止しよう。正直、疲労が溜まっている。これじゃなにもできない」
光希の言葉に全員が頷いた。
ベヒモスの死体から離れたところでミシェルがコッヘルで湯を沸かす。
それで各々コーヒーや紅茶やココアを飲む。
光輝は砂糖のたっぷり入った紅茶を一口すすった。
食道を熱い紅茶が流れていく。その味との香りが光希の疲れを少しだが癒やしてくれた。
霊体であるツバキは飲み物には手を付けずに言う。
「さて、ヴェレンディの今の居場所だが。ここから北に2キロ、東に1キロの地点に拠点を築いている。死体たちを集めて女王様きどりで優雅に暮らしている」
「もっと正確な地点はわかるか?」
「もちろんさ。北に2176メートル、東987メートルだ」
「……まあそれでいいが」
「そこまでの道案内ならしてあげられるよ。伊達にこの迷宮で35年も暮らしてないさ」
そしてツバキは光希をまっすぐ見て言った。
「ヴェレンディのやつ、ほんとに王様みたいな椅子で酒のんでいるからな。その地点からさらに東に850センチの地点。そこに奴を倒すためのキーを隠しておいた。これだけは決して忘れるなよ。やつの玉座から東に850センチだ」
「キー? なにがあるんだ?」
「あいつを倒せるアイテムさ。それなしでもお前らの力なら倒せるかもしれないが……あれば確実だ。使いこなすには難しい条件があるんだけどね」
「条件?」
「それは・・・由羽愛、君だよ」
いきなり名指しされてびっくりしたのか、由羽愛はコーヒーを持ったまま目を見開いて、
「え、あたしですか?」
「そうさ。あれを使いこなすには君のその二重詠唱の力が絶対にいる。私を殺したヴェレンディを倒すには、あのアイテムの力を由羽愛、君が開放する必要があるんだ」
ミシェルがそれに口を挟む。
「具体性がないぞ。もっとわかりやすくいってくれないか」
「言えない。アイテムの特性上、私の安全が確保されないかぎり、そのアイテムがなんなのかは言えない。だが嘘はついていないぞ。さっき魔法契約書をかわしただろう? 最大限の協力をしているし、最大限の情報提供だ。嘘なら今頃私は魔力を失っている」
確かにその通りではあったので、光希も訝しがりながらも一応今は納得しておくことにした。
「由羽愛、これからヴェレンディのもとへと行くまでに、私はお前に訓練をほどこす。ちゃんとうまい具合に魔法を使えるようになってくれよ」
「あ、はい・・・」
その返事に満足したのか、ツバキはにこりと笑うと、由羽愛の飲んでいるコーヒーに花を近づけ、クンクンとその香りを嗅ぐ。
コーヒーは飲めなくとも香りを楽しむことぐらいはできるようだった。
「霊体じゃあ、食べることもできないからさ。うなぎの蒲焼が好物だったのに。あの皮の方の見た目がヘビみたいで実に食欲をそそるし」
「はあ……あたしはあれヘビみたいだから嫌いですけど……」
由羽愛が困ったようにそう言う。
しばらくの沈黙のあと。
「……あの、梨本さん」
由羽愛が光希に尋ねた。
「凛音さんのこと……あたし、なんて言ったらいいか……」
「ん? 大丈夫だ、心配することない。きっと、輪魂の法に成功してそのへんを漂っているさ。あとはもうゾンビでもなんでもそこに入ってもらおう。そのあと、人形をつくれる人形師を探し出して『入れ物』を作ってもらおう」
「それなんですが……凛音さんは……あたしが聞くのもええと……」
言い淀む由羽愛。
数百年の年月を過ごして来きたツバキは由羽愛の言いたいことを察したようで、
「私がかわりに言ってやろう。梨本光希、お前、恋人が死んだというのに全然動揺も悲しみもしていないな? 執着もしていないし、はっきりいって魂を探し出そうとしているようにも見えない。そもそも、魂の探し方、知っているのか? 私に聞かなくてもいいのか?」
:青葉賞〈それは俺も気になっていた〉
:音速の閃光〈そうだよ、絶世の美少女の恋人が亡くなったんだからもっと泣きわめいてもいいはず〉
:ビビー〈やっぱりまだ抱いていないからか?〉
:支釣込足〈え、俺新参なんだけど二人って付き合ってたんでしょ? え、やっていなかったの?〉
:monica〈まさか。二人とも22歳と21歳とかでしょ? そんなことある?〉
:きジムナー〈あるんだなあこいつら〉
「ふふふ。マスターはな、童貞だから。私がおいしくいただくために今は熟成させてるのさ」
:250V〈さすがミシェル、きしょい〉
:積乱雲〈童貞を熟成させていいもんなんだ……発酵したりすんのか〉
タブレットに表示されるそんなコメント欄を一瞥して光希はそのタブレットをポンポンと叩く。
「いいんだ、凛音はきっと輪魂の法に成功している。それに、俺は凛音と約束したんだ。なによりも由羽愛を助けるってな。それが最優先だ。そうじゃないと凛音に俺が怒られる。俺達はプロの探索者で、小学生の由羽愛を助けにきた。凛音には悪いが、凛音の魂は由羽愛の命の次だ。それがプロとしての矜持だ。プライドだ」
それを聞いてツバキはふん、と鼻を鳴らして、
「ま、それならそれでいいさ。一応、私が凛音とかいうやつの魂は私も魔法探知で探してやってる。今の私でも感知くらいはできるからな。感謝しなよ? 有象無象の魂や霊がこの辺をうようよしているが、凛音のはまだ見つからないな……」
「きっと見つかる。俺は心配していない。とにかく、ヴェレンディを倒して由羽愛を地上に連れて帰るんだ。……それより、とにかく疲れた。俺も魔力が枯渇しかかっている。交代で見張りを立てて休もう。体力の回復が下手なやつはダンジョンで生き残れない」
そうして光希たちは順番で仮眠をとることにしたのだが。
事件は、そのすぐあとに起こった。
光希の言葉に全員が頷いた。
ベヒモスの死体から離れたところでミシェルがコッヘルで湯を沸かす。
それで各々コーヒーや紅茶やココアを飲む。
光輝は砂糖のたっぷり入った紅茶を一口すすった。
食道を熱い紅茶が流れていく。その味との香りが光希の疲れを少しだが癒やしてくれた。
霊体であるツバキは飲み物には手を付けずに言う。
「さて、ヴェレンディの今の居場所だが。ここから北に2キロ、東に1キロの地点に拠点を築いている。死体たちを集めて女王様きどりで優雅に暮らしている」
「もっと正確な地点はわかるか?」
「もちろんさ。北に2176メートル、東987メートルだ」
「……まあそれでいいが」
「そこまでの道案内ならしてあげられるよ。伊達にこの迷宮で35年も暮らしてないさ」
そしてツバキは光希をまっすぐ見て言った。
「ヴェレンディのやつ、ほんとに王様みたいな椅子で酒のんでいるからな。その地点からさらに東に850センチの地点。そこに奴を倒すためのキーを隠しておいた。これだけは決して忘れるなよ。やつの玉座から東に850センチだ」
「キー? なにがあるんだ?」
「あいつを倒せるアイテムさ。それなしでもお前らの力なら倒せるかもしれないが……あれば確実だ。使いこなすには難しい条件があるんだけどね」
「条件?」
「それは・・・由羽愛、君だよ」
いきなり名指しされてびっくりしたのか、由羽愛はコーヒーを持ったまま目を見開いて、
「え、あたしですか?」
「そうさ。あれを使いこなすには君のその二重詠唱の力が絶対にいる。私を殺したヴェレンディを倒すには、あのアイテムの力を由羽愛、君が開放する必要があるんだ」
ミシェルがそれに口を挟む。
「具体性がないぞ。もっとわかりやすくいってくれないか」
「言えない。アイテムの特性上、私の安全が確保されないかぎり、そのアイテムがなんなのかは言えない。だが嘘はついていないぞ。さっき魔法契約書をかわしただろう? 最大限の協力をしているし、最大限の情報提供だ。嘘なら今頃私は魔力を失っている」
確かにその通りではあったので、光希も訝しがりながらも一応今は納得しておくことにした。
「由羽愛、これからヴェレンディのもとへと行くまでに、私はお前に訓練をほどこす。ちゃんとうまい具合に魔法を使えるようになってくれよ」
「あ、はい・・・」
その返事に満足したのか、ツバキはにこりと笑うと、由羽愛の飲んでいるコーヒーに花を近づけ、クンクンとその香りを嗅ぐ。
コーヒーは飲めなくとも香りを楽しむことぐらいはできるようだった。
「霊体じゃあ、食べることもできないからさ。うなぎの蒲焼が好物だったのに。あの皮の方の見た目がヘビみたいで実に食欲をそそるし」
「はあ……あたしはあれヘビみたいだから嫌いですけど……」
由羽愛が困ったようにそう言う。
しばらくの沈黙のあと。
「……あの、梨本さん」
由羽愛が光希に尋ねた。
「凛音さんのこと……あたし、なんて言ったらいいか……」
「ん? 大丈夫だ、心配することない。きっと、輪魂の法に成功してそのへんを漂っているさ。あとはもうゾンビでもなんでもそこに入ってもらおう。そのあと、人形をつくれる人形師を探し出して『入れ物』を作ってもらおう」
「それなんですが……凛音さんは……あたしが聞くのもええと……」
言い淀む由羽愛。
数百年の年月を過ごして来きたツバキは由羽愛の言いたいことを察したようで、
「私がかわりに言ってやろう。梨本光希、お前、恋人が死んだというのに全然動揺も悲しみもしていないな? 執着もしていないし、はっきりいって魂を探し出そうとしているようにも見えない。そもそも、魂の探し方、知っているのか? 私に聞かなくてもいいのか?」
:青葉賞〈それは俺も気になっていた〉
:音速の閃光〈そうだよ、絶世の美少女の恋人が亡くなったんだからもっと泣きわめいてもいいはず〉
:ビビー〈やっぱりまだ抱いていないからか?〉
:支釣込足〈え、俺新参なんだけど二人って付き合ってたんでしょ? え、やっていなかったの?〉
:monica〈まさか。二人とも22歳と21歳とかでしょ? そんなことある?〉
:きジムナー〈あるんだなあこいつら〉
「ふふふ。マスターはな、童貞だから。私がおいしくいただくために今は熟成させてるのさ」
:250V〈さすがミシェル、きしょい〉
:積乱雲〈童貞を熟成させていいもんなんだ……発酵したりすんのか〉
タブレットに表示されるそんなコメント欄を一瞥して光希はそのタブレットをポンポンと叩く。
「いいんだ、凛音はきっと輪魂の法に成功している。それに、俺は凛音と約束したんだ。なによりも由羽愛を助けるってな。それが最優先だ。そうじゃないと凛音に俺が怒られる。俺達はプロの探索者で、小学生の由羽愛を助けにきた。凛音には悪いが、凛音の魂は由羽愛の命の次だ。それがプロとしての矜持だ。プライドだ」
それを聞いてツバキはふん、と鼻を鳴らして、
「ま、それならそれでいいさ。一応、私が凛音とかいうやつの魂は私も魔法探知で探してやってる。今の私でも感知くらいはできるからな。感謝しなよ? 有象無象の魂や霊がこの辺をうようよしているが、凛音のはまだ見つからないな……」
「きっと見つかる。俺は心配していない。とにかく、ヴェレンディを倒して由羽愛を地上に連れて帰るんだ。……それより、とにかく疲れた。俺も魔力が枯渇しかかっている。交代で見張りを立てて休もう。体力の回復が下手なやつはダンジョンで生き残れない」
そうして光希たちは順番で仮眠をとることにしたのだが。
事件は、そのすぐあとに起こった。
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