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本編

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「カンナ様!」

「ふにゃっ?!な、何?」

意味も無く暇なので適当に廊下を歩いているといきなり声をかけられました。びっくりするからっ!

「ルヴィエーラ国、姫神子のリナ様からカンナ様宛にお手紙が届いています。」

ん…?ルヴィエーラ国…?姫神子?んーと、なんか忘れてる気が…。ルヴィエーラ、ルヴィエーラ………ああっ!あの私の事黒髪だからって追い出した国かっっ!!で姫神子ってのはあの子、だよね。一緒に異世界に来た子。なんでそんな子から手紙が来たんだろ…。

「カンナ様?」

「なんでもない。その手紙はどこにあるの?」

「今は魔王陛下がお持ちです。カンナ様を呼んできて欲しいと頼まれました。」

「そっか。とりあえず行こうかな。」

平和に神子生活出来てんのかなあの子。あの馬鹿国を救えたのかな。







コンコンコン…

「カンナです。」

「どうぞ。」

「失礼します。」

ドアを開けて部屋に入る。ハインツさんに座って下さいと言われて革の高級なソファに座る。もふもふだよー。

「さてと、楽しい話は後にして、問題はこの手紙。ルヴィエーラ国の神子、今は姫神子になったらしいリナ・コウガイン。内容は見てないけど、なんで姫神子が君宛てに手紙を書くのか…教えてくれる?」

………そう言えば、ハインツさんに何にも言ってなかった!!

「えっと…、リナさんとは友人です。神子になる前から知り合いで神子になってからは別々の道を歩んでるんです。たまにやり取りしているんです。」

お願いだからこれ以上は何もきかないでほしいなっ!

「………そうですか。」

「とりあえず内容が分からないので見てみますね。」

これ、絶対嘘だってバレてると思うな…。あはは…。
とりあえず内容が気になるので端を切って開けると10枚くらいの便箋が入っている。
その手紙の内容は、
私桜坂神無…つまりもう1人の異世界トリップ者に対しての失礼な態度や配慮のこと。
王族と大神官、その他異世界召喚に関与した神官に制裁を下し、女神からの加護を消滅させ刑として警備を厳重にした牢に投獄したこと。
女神の神子、そして国を支える女王として"姫神子"として君臨し女神と二人三脚で国を作り直していること。
鎖国政策を廃止し他国との接点を増やすことや、国民への税金の緩和や食料支給を始めたこと。
そして1度会って話をしたいと書いてあった。
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