144 / 163
第10章 決戦前
第101話 目覚め
しおりを挟む
===ユウキ視点========================
「…………これらが君が失った過去だ」
急に頭をよぎった幼い頃や高校生だった時の記憶を思い返している途中、目の前の男に声をかけられ、意識を現実に向ける。
目の前には青い髪を上げ、茶色のシャツと紺のズボンを着た歳は30歳程度の男が、右手に持った本を開けながら俺を見ている。
ここは床が無く、天井も無い。俺らはただ流れ星のようなものが飛んでいる金色の世界に漂っていた。こんな非現実なところはある訳が無いので、幻覚かあるいは夢の中だろう。
俺は警戒を最大限しながら、男と喋る事にした。得体も知れない男だが、今はとにかく情報が欲しいし、何故か目の前の男を今逃すともう会えないような気がしたからだ。
「………ここはどこなんだ?」
「……………」
「………お前は何者なんだ?」
「……………」
「………さっきの記憶は本当に俺のなのか?」
「ええ、勿論です。……もっとも、復元出来たのはこれだけですけど」
前の質問には無言だったのに、俺の記憶の事には答えた。取り敢えず、俺の記憶について考えてみよう。確かに気になっていたから、丁度良いかもな。
俺は再び、俺の記憶というものを思い返してみる。………やっぱりもう一度思い返してみても、男はあの記憶が俺のものだと言うが、どうもしっくりこない。
どの時期も見に覚えも無い、あっと思い出す事も無い、まるで記憶がすり抜けるかのような………。けど、あの綺麗な女性は見覚えはある。破壊神が化けた時の様に女性だけは見た覚えがあるのに………。
「……それが彼女がやった喪失。決して戻る事は無い、蘇る事は無い」
薄っすらと少しずつ、男の体が足から徐々に透けていっているように見える。
「ただ、刻まれたものが無くなった訳では無い。使い方………いや、存在を知れず、認識出来ないだけ」
自分の体が透けていっているのに、構わず喋り続ける。
「だが、この記憶があれば呼び醒ます事は出来るかも知れない。あるいは呼び起せ。その力を」
言い終わる頃には跡形もなく、消えた。
結局、あの男が言っていた事は何一つ分からない。けど、何かが醒めるような気がした………。
『………………ねぇ…………』
何だ?
『………私、役に立ててた?』
さあな?あの頃の俺に聞いてみたら?
『……ふふっ、きっと君はこの会話も無かった事にするんでしょ?』
………さあ?分からないな。けど、きっと俺は今の会話を覚えてないだろう。
『………なら、今言っておくね』
『私はいつでも、力になるよ』
…………知ってる。
『………早く私を認識って、思い出して。私はいつまでも待ってるから……………』
俺は目を開ける。頭は覚束ないし、目も正直ほとんど霞んで見えない。けど、色は分かる。目に移っている色は灰色だ。
「師匠!!」「お師匠様!!」
弟子の大きな声で、意識が急激に覚醒してくるのが分かる。
………確か、俺はすごく強くなった魔神と戦って、そして瀕死になってそれで………
「……っ!!?まじーー」(ゴチィィン!!)
俺が飛び起きようとしたら、リリの頭に当たってしまい、跳ね返るように倒れる。跳ね返った先には柔らかいベットの感触があり、俺はベットに寝ている事を感覚で知った。それより…………
「いってぇぇぇ!!」
急に頭に鉄より硬いものがぶつかった事により、悶えてしまう。頭がズキズキと痛み、目から涙が出るほどだった。
「あぁぁぁっ!!また私の頭を馬鹿にしてぇぇっ!!」
「………姉さん、抑えて」
リリが何やら怒っているようだが、そんな事は気にしてられない。一刻も早く治さねば。俺は痛みが強いおでこより少しつむじよりの部分に手を当て、回復魔法を使おうとするが、発動しない。理由はすぐに分かった。
「…………魔力が無い……」
そう、俺の体内には圧倒的に魔力が不足していた。訳を知るために攻武やら守姫に呼びかけるが、一向に反応が無い。"ソウルウェポン"はあるみたいだが、顕現させる事が出来ない。一体何が………?
「そりゃあ、当たり前だろ」
「………っ!?誰だ!?……っぅ!!」
急に聞こえた聞いた事も無い男の声。俺はすぐさま警戒態勢を取ろうとするが、体中に激痛が走った。
どうやら体は思った以上に限界のようで、体を起こす事しか出来なかった。
「おいおい、もう動けるのかよ」
呑気な声で近づいて来たのは40代後半辺りの男。白を基調とした模様が多い鎧を着ている。あれは神官騎士の鎧によく似ている。そして、男の頭はそれはもう光っていた。
「お前まで俺の頭を見るのかよ!!」
男は相当色んな人に見られたのか、うんざりしているようだ。
それより………男の魔力、何か違うな。合体した時のリルや『戯神』の魔力にどちらかと似ている。一体何者だ?
「………もう何か勘付いているのかよ……。洞察力まで化け物だな……」
「そんな事より、あんたは何者だ?すぐに襲って来ない辺り、敵ではなさそうだが?」
俺が問いかけると、待ってましたとでも言わんばかりの嬉しそうな顔になった。
「ふっ。そうだよな、知りたいよな!よし、教えてやろう!俺はーー」
「あ、この人はアギラさんです。アルナ様の眷属らしいですよ」
アギラとかいう男の台詞をサラッと奪ったドヤ顔のリリ。そして崩れ去るアギラ。
「………取り敢えず、本題に入って……」
俺は今の現状を把握してない。悪いが、むさい男のコントに付き合っている余裕は無いんだ。
「えぇと、ここは?」
動けない俺をいわゆるお姫様抱っこで運んでいるリリに聞く。ここは教会っぽいところのようだが、俺とリリ、ルル、アギラ以外、誰も居ない。そして、今向いている反対方向では、開けろと騒ぐ声が聞こえる。………マジでどこ?
「ここは《アブェル》で一番大きな教会です。今から、アギラさんに門を開けてもらって、神界に行きます」
………急展開過ぎ。
「いやなんで俺が神界とやらに行かねぇと行けねぇんだよ!?さっさとこれまでの経緯を話せよ!?」
「………………」
動けない代わりにリリに問い詰めたが、リリは顔を逸らし、一向に現状を説明しようとしない。こっちは早く対策をーー
「よし、開いたぞ~~」
どうやら神界に繋がるものが開いてしまったらしく、リリから視線を目の前に移すと、そこには真っ白な縦に長い楕円形のものがあった。……それは『戯神』が出していたものと殆ど同じだった。
「さあ、行きますよ」
「え?ちょっ!!」
リリは俺の事なんか御構い無しのようで、楕円形のものに駆け出して行く。
抵抗出来ない俺は、目をギュッと瞑った………。
「会うのは初めまして。ユウキさん」
何かしらの衝撃が来るかもと覚悟していた俺の耳に、優しげな女性の声が聞こえた。
目を開き、真っ直ぐと正面を見ると、そこには色んな刺繍がされた真っ白なドレスのようなものを着た金色の髪をなびかせ、虹色の目で俺を見つめる女性が居た。
その女性はあまりにも、俺に関わりがあるとされるあの女性に似ていた………。
===============================
「…………これらが君が失った過去だ」
急に頭をよぎった幼い頃や高校生だった時の記憶を思い返している途中、目の前の男に声をかけられ、意識を現実に向ける。
目の前には青い髪を上げ、茶色のシャツと紺のズボンを着た歳は30歳程度の男が、右手に持った本を開けながら俺を見ている。
ここは床が無く、天井も無い。俺らはただ流れ星のようなものが飛んでいる金色の世界に漂っていた。こんな非現実なところはある訳が無いので、幻覚かあるいは夢の中だろう。
俺は警戒を最大限しながら、男と喋る事にした。得体も知れない男だが、今はとにかく情報が欲しいし、何故か目の前の男を今逃すともう会えないような気がしたからだ。
「………ここはどこなんだ?」
「……………」
「………お前は何者なんだ?」
「……………」
「………さっきの記憶は本当に俺のなのか?」
「ええ、勿論です。……もっとも、復元出来たのはこれだけですけど」
前の質問には無言だったのに、俺の記憶の事には答えた。取り敢えず、俺の記憶について考えてみよう。確かに気になっていたから、丁度良いかもな。
俺は再び、俺の記憶というものを思い返してみる。………やっぱりもう一度思い返してみても、男はあの記憶が俺のものだと言うが、どうもしっくりこない。
どの時期も見に覚えも無い、あっと思い出す事も無い、まるで記憶がすり抜けるかのような………。けど、あの綺麗な女性は見覚えはある。破壊神が化けた時の様に女性だけは見た覚えがあるのに………。
「……それが彼女がやった喪失。決して戻る事は無い、蘇る事は無い」
薄っすらと少しずつ、男の体が足から徐々に透けていっているように見える。
「ただ、刻まれたものが無くなった訳では無い。使い方………いや、存在を知れず、認識出来ないだけ」
自分の体が透けていっているのに、構わず喋り続ける。
「だが、この記憶があれば呼び醒ます事は出来るかも知れない。あるいは呼び起せ。その力を」
言い終わる頃には跡形もなく、消えた。
結局、あの男が言っていた事は何一つ分からない。けど、何かが醒めるような気がした………。
『………………ねぇ…………』
何だ?
『………私、役に立ててた?』
さあな?あの頃の俺に聞いてみたら?
『……ふふっ、きっと君はこの会話も無かった事にするんでしょ?』
………さあ?分からないな。けど、きっと俺は今の会話を覚えてないだろう。
『………なら、今言っておくね』
『私はいつでも、力になるよ』
…………知ってる。
『………早く私を認識って、思い出して。私はいつまでも待ってるから……………』
俺は目を開ける。頭は覚束ないし、目も正直ほとんど霞んで見えない。けど、色は分かる。目に移っている色は灰色だ。
「師匠!!」「お師匠様!!」
弟子の大きな声で、意識が急激に覚醒してくるのが分かる。
………確か、俺はすごく強くなった魔神と戦って、そして瀕死になってそれで………
「……っ!!?まじーー」(ゴチィィン!!)
俺が飛び起きようとしたら、リリの頭に当たってしまい、跳ね返るように倒れる。跳ね返った先には柔らかいベットの感触があり、俺はベットに寝ている事を感覚で知った。それより…………
「いってぇぇぇ!!」
急に頭に鉄より硬いものがぶつかった事により、悶えてしまう。頭がズキズキと痛み、目から涙が出るほどだった。
「あぁぁぁっ!!また私の頭を馬鹿にしてぇぇっ!!」
「………姉さん、抑えて」
リリが何やら怒っているようだが、そんな事は気にしてられない。一刻も早く治さねば。俺は痛みが強いおでこより少しつむじよりの部分に手を当て、回復魔法を使おうとするが、発動しない。理由はすぐに分かった。
「…………魔力が無い……」
そう、俺の体内には圧倒的に魔力が不足していた。訳を知るために攻武やら守姫に呼びかけるが、一向に反応が無い。"ソウルウェポン"はあるみたいだが、顕現させる事が出来ない。一体何が………?
「そりゃあ、当たり前だろ」
「………っ!?誰だ!?……っぅ!!」
急に聞こえた聞いた事も無い男の声。俺はすぐさま警戒態勢を取ろうとするが、体中に激痛が走った。
どうやら体は思った以上に限界のようで、体を起こす事しか出来なかった。
「おいおい、もう動けるのかよ」
呑気な声で近づいて来たのは40代後半辺りの男。白を基調とした模様が多い鎧を着ている。あれは神官騎士の鎧によく似ている。そして、男の頭はそれはもう光っていた。
「お前まで俺の頭を見るのかよ!!」
男は相当色んな人に見られたのか、うんざりしているようだ。
それより………男の魔力、何か違うな。合体した時のリルや『戯神』の魔力にどちらかと似ている。一体何者だ?
「………もう何か勘付いているのかよ……。洞察力まで化け物だな……」
「そんな事より、あんたは何者だ?すぐに襲って来ない辺り、敵ではなさそうだが?」
俺が問いかけると、待ってましたとでも言わんばかりの嬉しそうな顔になった。
「ふっ。そうだよな、知りたいよな!よし、教えてやろう!俺はーー」
「あ、この人はアギラさんです。アルナ様の眷属らしいですよ」
アギラとかいう男の台詞をサラッと奪ったドヤ顔のリリ。そして崩れ去るアギラ。
「………取り敢えず、本題に入って……」
俺は今の現状を把握してない。悪いが、むさい男のコントに付き合っている余裕は無いんだ。
「えぇと、ここは?」
動けない俺をいわゆるお姫様抱っこで運んでいるリリに聞く。ここは教会っぽいところのようだが、俺とリリ、ルル、アギラ以外、誰も居ない。そして、今向いている反対方向では、開けろと騒ぐ声が聞こえる。………マジでどこ?
「ここは《アブェル》で一番大きな教会です。今から、アギラさんに門を開けてもらって、神界に行きます」
………急展開過ぎ。
「いやなんで俺が神界とやらに行かねぇと行けねぇんだよ!?さっさとこれまでの経緯を話せよ!?」
「………………」
動けない代わりにリリに問い詰めたが、リリは顔を逸らし、一向に現状を説明しようとしない。こっちは早く対策をーー
「よし、開いたぞ~~」
どうやら神界に繋がるものが開いてしまったらしく、リリから視線を目の前に移すと、そこには真っ白な縦に長い楕円形のものがあった。……それは『戯神』が出していたものと殆ど同じだった。
「さあ、行きますよ」
「え?ちょっ!!」
リリは俺の事なんか御構い無しのようで、楕円形のものに駆け出して行く。
抵抗出来ない俺は、目をギュッと瞑った………。
「会うのは初めまして。ユウキさん」
何かしらの衝撃が来るかもと覚悟していた俺の耳に、優しげな女性の声が聞こえた。
目を開き、真っ直ぐと正面を見ると、そこには色んな刺繍がされた真っ白なドレスのようなものを着た金色の髪をなびかせ、虹色の目で俺を見つめる女性が居た。
その女性はあまりにも、俺に関わりがあるとされるあの女性に似ていた………。
===============================
0
お気に入りに追加
195
あなたにおすすめの小説
最強魔導師エンペラー
ブレイブ
ファンタジー
魔法が当たり前の世界 魔法学園ではF~ZZにランク分けされており かつて実在したZZクラス1位の最強魔導師エンペラー 彼は突然行方不明になった。そして現在 三代目エンペラーはエンペラーであるが 三代目だけは知らぬ秘密があった
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
召喚アラサー女~ 自由に生きています!
マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。
牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子
信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。
初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった
***
異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います
かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
異世界最強の賢者~二度目の転移で辺境の開拓始めました~
夢・風魔
ファンタジー
江藤賢志は高校生の時に、四人の友人らと共に異世界へと召喚された。
「魔王を倒して欲しい」というお決まりの展開で、彼のポジションは賢者。8年後には友人らと共に無事に魔王を討伐。
だが魔王が作り出した時空の扉を閉じるため、単身時空の裂け目へと入っていく。
時空の裂け目から脱出した彼は、異世界によく似た別の異世界に転移することに。
そうして二度目の異世界転移の先で、彼は第三の人生を開拓民として過ごす道を選ぶ。
全ての魔法を網羅した彼は、規格外の早さで村を発展させ──やがて……。
*小説家になろう、カクヨムでも投稿しております。
死んだと思ったら異世界に
トワイライト
ファンタジー
18歳の時、世界初のVRMMOゲーム『ユグドラシルオンライン』を始めた事がきっかけで二つの世界を救った主人公、五十嵐祐也は一緒にゲームをプレイした仲間達と幸せな日々を過ごし…そして死んだ。
祐也は家族や親戚に看取られ、走馬灯の様に流れる人生を振り替える。
だが、死んだはず祐也は草原で目を覚ました。
そして自分の姿を確認するとソコにはユグドラシルオンラインでの装備をつけている自分の姿があった。
その後、なんと体は若返り、ゲーム時代のステータス、装備、アイテム等を引き継いだ状態で異世界に来たことが判明する。
20年間プレイし続けたゲームのステータスや道具などを持った状態で異世界に来てしまった祐也は異世界で何をするのか。
「取り敢えず、この世界を楽しもうか」
この作品は自分が以前に書いたユグドラシルオンラインの続編です。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
異世界転生したらよくわからない騎士の家に生まれたので、とりあえず死なないように気をつけていたら無双してしまった件。
星の国のマジシャン
ファンタジー
引きこもりニート、40歳の俺が、皇帝に騎士として支える分家の貴族に転生。
そして魔法剣術学校の剣術科に通うことなるが、そこには波瀾万丈な物語が生まれる程の過酷な「必須科目」の数々が。
本家VS分家の「決闘」や、卒業と命を懸け必死で戦い抜く「魔物サバイバル」、さらには40年の弱男人生で味わったことのない甘酸っぱい青春群像劇やモテ期も…。
この世界を動かす、最大の敵にご注目ください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる