48 / 142
完璧にも苦手なものがある Ⅱ(有栖視点)
しおりを挟む
遊沙が疲労で寝込んだ時に、すぐに病院に連れて行けなかったことなどから、俺は自動車教習所に通うことにした。一番近い教習所に申し込んだ際に、騒ぎになると面倒なのでなるべく夜間に受けて欲しいと言われたが、そんなことは知ったことではない。こちらは一刻も早く免許が欲しい。
…………まあ、迷惑をかけるのは本意ではないし、代わりになるべく目立たない格好で行っている。
今日も実技を二時間やって、仮免までは残すところ実技が三時間、講義が二時間だ。そろそろ仮免許試験の勉強もしないといけない。基本的に暗記なのでそれほど難しくなさそうだが、実技では脱輪したら即アウトで練習も出来ないので結構不安だ。
家に帰ると、遊沙が唇の前に人差し指を立てて、しーっとやってきた。何だこれ、可愛いな。
もう自分が彼に対して可愛いと思うことに対する抵抗も少なくなってきた。小動物を可愛いと思うのと似た感情なのだろうと思っている。
可愛い動作の原因は冴木で、珍しいことにこたつで眠っていた。彼は滅多にこういう所で寝ないので、余程疲れていたのだろう。
やはり休業して良かった。
ファッション雑誌の編集社や撮影スタジオなどからは何事かと思われたり、理由をしつこく聞かれたりしてちょっと面倒だったが、彼らも仕事だから仕方ない。俺はそれなりに収入源になっていると思うし、一ヶ月穴が空くのは困るのかもしれない。
けど、いつかの後輩モデルとか、それ以外にもモデルはたくさんいるから何とかなるのではと思っている。モデルになりたくてなった熱意のある人がやる方が、本当は良いのだから。
遊沙がちょいちょいと手招きをするので、二人してそっと階段を上り、遊沙の自室に入る。
「見て、これ。有栖のおかげで買えたから、一緒にやろ」
そう言って渡されたのは、それなりに大きな長方形の箱。箱に書いてある文字を読むと、どうやらこれがゲームというものらしい。開けてみると、黒くて薄い、しかし結構重たくてスマホみたいな画面がついた物体が出てきた。AとかBとかが書いてあるボタンがいくつかと、レバーみたいなものが左右に一つずつ付いている。
俺が物珍しそうに見ていると、遊沙が、表面に絵が描いてある薄いプラスチックの箱を開けて、その中に入っていたSDカードみたいなものを俺の手の中のゲームに差し込んできた。
「はい、これでゲーム出来るようになるから。えっと、あとはテレビに繋ぐから、それちょっと借りるね」
彼は俺からゲームを受け取ると、テレビと線が繋がった箱みたいなものにそれを差し込んだ。
テレビを点けると、テレビ番組じゃなく、ゲーム画面が表示される。
ああ、これでゲーム機をテレビに繋げるのか。すごいな、どういう仕組みなのだろう。
遊沙はテキパキと設定とかをして、それからさっき差し込んだゲーム機からボタンが付いている部分だけを取り外した。
取り外しが出来るとは知らなかった、と感心している俺に、彼がそのボタン部分を渡してくる。
クエスチョンマークをたくさん浮かべていると、それがコントローラーだよ、と教えてくれた。これで操作するらしい。
ゲームが始まると、何故か眠っている男の顔がどアップで映され、次の瞬間その男の目が開いた。男はベッドの様なものから起き上がり、不思議そうに辺りを見回している。
そこから画面には操作法法が表示され、その通りにキャラを動かすと次の指南が現れる仕組みになっているようだ。
物語は面白そうだが、操作がとても難しい。まずどこどこのボタンを、とか言われてもどのボタンがどこにあるのかよく分からないし、そのボタンを押しながら別のボタンを押すとか、レバーを動かすとか言われてもなかなか上手くいかなかった。
俺のせいで主人公らしき男があまりにも挙動不審なので、遊沙が軽く手本を見せてくれた。それを見ているととても簡単そうなのだが、自分でやろうとすると上手くいかない。
そのゲームは画像がものすごく綺麗だったので、物語と合わせて気になったが、俺にはちょっとまだ難しかった。
それはまた今度やることにして、今度はさっきとは違う系統のゲームを渡される。これは二つのゲーム機でやるためテレビが使えないということで、取り外したボタン部分をまたゲーム機に取り付ける。
イカが人型になっていて、彼らがインクで戦うゲームらしく、さっきのものとは操作法法が違った。さっきはBで「走る」だったのが、こっちはBで「ジャンプ」だ。すごく混乱する。
俺はどうやらこういうのが苦手らしく、遊沙の10分の1も上手く出来なかった。
それでもなんとかチュートリアルは突破出来たが、知らない人とすぐ対戦するのは不安だから遊沙とゲーム内で戦ってみることにした。
ルールは、自分のチームの色でステージをより多く染め上げた方の勝ち、というシンプルなゲームだ。
とりあえず色を塗れば良いみたいなのでそうしてみたが、ステージは入り組んでいてアスレチック要素もあり、失敗すると落ちて死んでしまう。シビアだ。
15秒後くらいに復活出来るのだが、その間にステージを相手のインクで塗られてしまうので、負けやすくなってしまう。遊沙とやっているときは何もされなかったが、知らない人とやると普通に殺されるらしいので、実質殺されすぎると負けることになる。
しばらく遊沙とやって、いくつかあるステージの地形をなんとか覚えたところで、早速知らない人たちとやる。4対4のバトルだ。俺も遊沙もランク1なので弱くても多めに見てもらえるだろう。
何回かやって、俺は初めて一人を倒すことが出来た。俺のいたチームは負けてしまったが、チームに少しでも貢献できたと思うと何だか嬉しかった。バトルに勝つと経験値が多くもらえて、ランクが上がると新しい武器がゲーム内通貨で買えるようになるので、俺はペンキを塗るときにコロコロするやつみたいな武器を買ってみることにした。遊沙はスナイパーライフルみたいなものを買っていた。
俺の武器はただコロコロしていれば良いので楽だし楽しかった。イカたちはインクの中に潜伏出来るのだが、このコロコロは相手インクの中に潜んでいる相手をそのまま轢き潰すことが出来るので、上手くコロコロすればさっきより倒せた。
倒されたイカから出るものがインクなので誤魔化されているが、正直結構グロい気がする。体が相手インクで染め上げられると、着ていた服だけ残してべしゃっ、と爆散するのだが、自分の上で誰かが倒されると、その着ていた服がばらばらと降ってくる。また、遊沙が敵だった時、俺には手加減してくれるので倒されないが、同じチームの人と二人で色を塗っているとき、横にいた人が突然爆散したので何が起こったのかと見渡すと、高台の上からスナイパーライフルを構えてこちらを見ている遊沙がいてめちゃくちゃ怖かった。あの武器で撃たれると一撃で死ぬらしい。怖すぎる。
相手のインクを塗り返しているときに、相手インクに潜伏していた人が突然ヌッと出てきて殺されるのもかなりびっくりする。なんのホラーゲームだ。
このゲームはさっきのよりは簡単だが、いろんな意味で怖いゲームだった。可愛いイラストに騙されてはいけない。
それなりに遊んだ後に、遊沙が炒飯を持ってきてくれた。冷めていても美味しいのに、わざわざレンジで温めてくれているところが遊沙らしい。
ゲーム機の片方は俺用に買ってくれたと言うので、その分の金を払おうとしたら断られた。学費の礼も兼ねているらしい。遊沙は結構頑固なので、大人しくもらっておくことにした。
――――――――†
(端書き)
小説とか用のツイッターアカウントをさっき作ってみたので興味があれば。
プロフィール欄に載せています。
…………まあ、迷惑をかけるのは本意ではないし、代わりになるべく目立たない格好で行っている。
今日も実技を二時間やって、仮免までは残すところ実技が三時間、講義が二時間だ。そろそろ仮免許試験の勉強もしないといけない。基本的に暗記なのでそれほど難しくなさそうだが、実技では脱輪したら即アウトで練習も出来ないので結構不安だ。
家に帰ると、遊沙が唇の前に人差し指を立てて、しーっとやってきた。何だこれ、可愛いな。
もう自分が彼に対して可愛いと思うことに対する抵抗も少なくなってきた。小動物を可愛いと思うのと似た感情なのだろうと思っている。
可愛い動作の原因は冴木で、珍しいことにこたつで眠っていた。彼は滅多にこういう所で寝ないので、余程疲れていたのだろう。
やはり休業して良かった。
ファッション雑誌の編集社や撮影スタジオなどからは何事かと思われたり、理由をしつこく聞かれたりしてちょっと面倒だったが、彼らも仕事だから仕方ない。俺はそれなりに収入源になっていると思うし、一ヶ月穴が空くのは困るのかもしれない。
けど、いつかの後輩モデルとか、それ以外にもモデルはたくさんいるから何とかなるのではと思っている。モデルになりたくてなった熱意のある人がやる方が、本当は良いのだから。
遊沙がちょいちょいと手招きをするので、二人してそっと階段を上り、遊沙の自室に入る。
「見て、これ。有栖のおかげで買えたから、一緒にやろ」
そう言って渡されたのは、それなりに大きな長方形の箱。箱に書いてある文字を読むと、どうやらこれがゲームというものらしい。開けてみると、黒くて薄い、しかし結構重たくてスマホみたいな画面がついた物体が出てきた。AとかBとかが書いてあるボタンがいくつかと、レバーみたいなものが左右に一つずつ付いている。
俺が物珍しそうに見ていると、遊沙が、表面に絵が描いてある薄いプラスチックの箱を開けて、その中に入っていたSDカードみたいなものを俺の手の中のゲームに差し込んできた。
「はい、これでゲーム出来るようになるから。えっと、あとはテレビに繋ぐから、それちょっと借りるね」
彼は俺からゲームを受け取ると、テレビと線が繋がった箱みたいなものにそれを差し込んだ。
テレビを点けると、テレビ番組じゃなく、ゲーム画面が表示される。
ああ、これでゲーム機をテレビに繋げるのか。すごいな、どういう仕組みなのだろう。
遊沙はテキパキと設定とかをして、それからさっき差し込んだゲーム機からボタンが付いている部分だけを取り外した。
取り外しが出来るとは知らなかった、と感心している俺に、彼がそのボタン部分を渡してくる。
クエスチョンマークをたくさん浮かべていると、それがコントローラーだよ、と教えてくれた。これで操作するらしい。
ゲームが始まると、何故か眠っている男の顔がどアップで映され、次の瞬間その男の目が開いた。男はベッドの様なものから起き上がり、不思議そうに辺りを見回している。
そこから画面には操作法法が表示され、その通りにキャラを動かすと次の指南が現れる仕組みになっているようだ。
物語は面白そうだが、操作がとても難しい。まずどこどこのボタンを、とか言われてもどのボタンがどこにあるのかよく分からないし、そのボタンを押しながら別のボタンを押すとか、レバーを動かすとか言われてもなかなか上手くいかなかった。
俺のせいで主人公らしき男があまりにも挙動不審なので、遊沙が軽く手本を見せてくれた。それを見ているととても簡単そうなのだが、自分でやろうとすると上手くいかない。
そのゲームは画像がものすごく綺麗だったので、物語と合わせて気になったが、俺にはちょっとまだ難しかった。
それはまた今度やることにして、今度はさっきとは違う系統のゲームを渡される。これは二つのゲーム機でやるためテレビが使えないということで、取り外したボタン部分をまたゲーム機に取り付ける。
イカが人型になっていて、彼らがインクで戦うゲームらしく、さっきのものとは操作法法が違った。さっきはBで「走る」だったのが、こっちはBで「ジャンプ」だ。すごく混乱する。
俺はどうやらこういうのが苦手らしく、遊沙の10分の1も上手く出来なかった。
それでもなんとかチュートリアルは突破出来たが、知らない人とすぐ対戦するのは不安だから遊沙とゲーム内で戦ってみることにした。
ルールは、自分のチームの色でステージをより多く染め上げた方の勝ち、というシンプルなゲームだ。
とりあえず色を塗れば良いみたいなのでそうしてみたが、ステージは入り組んでいてアスレチック要素もあり、失敗すると落ちて死んでしまう。シビアだ。
15秒後くらいに復活出来るのだが、その間にステージを相手のインクで塗られてしまうので、負けやすくなってしまう。遊沙とやっているときは何もされなかったが、知らない人とやると普通に殺されるらしいので、実質殺されすぎると負けることになる。
しばらく遊沙とやって、いくつかあるステージの地形をなんとか覚えたところで、早速知らない人たちとやる。4対4のバトルだ。俺も遊沙もランク1なので弱くても多めに見てもらえるだろう。
何回かやって、俺は初めて一人を倒すことが出来た。俺のいたチームは負けてしまったが、チームに少しでも貢献できたと思うと何だか嬉しかった。バトルに勝つと経験値が多くもらえて、ランクが上がると新しい武器がゲーム内通貨で買えるようになるので、俺はペンキを塗るときにコロコロするやつみたいな武器を買ってみることにした。遊沙はスナイパーライフルみたいなものを買っていた。
俺の武器はただコロコロしていれば良いので楽だし楽しかった。イカたちはインクの中に潜伏出来るのだが、このコロコロは相手インクの中に潜んでいる相手をそのまま轢き潰すことが出来るので、上手くコロコロすればさっきより倒せた。
倒されたイカから出るものがインクなので誤魔化されているが、正直結構グロい気がする。体が相手インクで染め上げられると、着ていた服だけ残してべしゃっ、と爆散するのだが、自分の上で誰かが倒されると、その着ていた服がばらばらと降ってくる。また、遊沙が敵だった時、俺には手加減してくれるので倒されないが、同じチームの人と二人で色を塗っているとき、横にいた人が突然爆散したので何が起こったのかと見渡すと、高台の上からスナイパーライフルを構えてこちらを見ている遊沙がいてめちゃくちゃ怖かった。あの武器で撃たれると一撃で死ぬらしい。怖すぎる。
相手のインクを塗り返しているときに、相手インクに潜伏していた人が突然ヌッと出てきて殺されるのもかなりびっくりする。なんのホラーゲームだ。
このゲームはさっきのよりは簡単だが、いろんな意味で怖いゲームだった。可愛いイラストに騙されてはいけない。
それなりに遊んだ後に、遊沙が炒飯を持ってきてくれた。冷めていても美味しいのに、わざわざレンジで温めてくれているところが遊沙らしい。
ゲーム機の片方は俺用に買ってくれたと言うので、その分の金を払おうとしたら断られた。学費の礼も兼ねているらしい。遊沙は結構頑固なので、大人しくもらっておくことにした。
――――――――†
(端書き)
小説とか用のツイッターアカウントをさっき作ってみたので興味があれば。
プロフィール欄に載せています。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
生まれ変わりは嫌われ者
青ムギ
BL
無数の矢が俺の体に突き刺さる。
「ケイラ…っ!!」
王子(グレン)の悲痛な声に胸が痛む。口から大量の血が噴きその場に倒れ込む。意識が朦朧とする中、王子に最後の別れを告げる。
「グレン……。愛してる。」
「あぁ。俺も愛してるケイラ。」
壊れ物を大切に包み込むような動作のキス。
━━━━━━━━━━━━━━━
あの時のグレン王子はとても優しく、名前を持たなかった俺にかっこいい名前をつけてくれた。いっぱい話しをしてくれた。一緒に寝たりもした。
なのにー、
運命というのは時に残酷なものだ。
俺は王子を……グレンを愛しているのに、貴方は俺を嫌い他の人を見ている。
一途に慕い続けてきたこの気持ちは諦めきれない。
★表紙のイラストは、Picrew様の[見上げる男子]ぐんま様からお借りしました。ありがとうございます!

【蒼き月の輪舞】 モブにいきなりモテ期がきました。そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!
黒木 鳴
BL
「これが人生に三回訪れるモテ期とかいうものなのか……?そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!そして俺はモブっ!!」アクションゲームの世界に転生した主人公ラファエル。ゲームのキャラでもない彼は清く正しいモブ人生を謳歌していた。なのにうっかりゲームキャラのイケメン様方とお近づきになってしまい……。実は有能な無自覚系お色気包容主人公が年下イケメンに懐かれ、最強隊長には迫られ、しかも王子や戦闘部隊の面々にスカウトされます。受け、攻め、人材としても色んな意味で突然のモテ期を迎えたラファエル。生態系トップのイケメン様たちに狙われたモブの運命は……?!固定CPは主人公×年下侯爵子息。くっついてからは甘めの溺愛。
今世はメシウマ召喚獣
片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。
最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。
※女の子もゴリゴリ出てきます。
※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。
※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。
※なるべくさくさく更新したい。
天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します
バナナ男さん
BL
享年59歳、ハッピーエンドで人生の幕を閉じた大樹は、生前の善行から神様の幹部候補に選ばれたがそれを断りあの世に行く事を望んだ。
しかし自分の人生を変えてくれた「アルバード英雄記」がこれから起こる未来を綴った予言書であった事を知り、その本の主人公である呪われた英雄<レオンハルト>を助けたいと望むも、運命を変えることはできないときっぱり告げられてしまう。
しかしそれでも自分なりのハッピーエンドを目指すと誓い転生───しかし平凡の代名詞である大樹が転生したのは平凡な平民ではなく……?
少年マンガとBLの半々の作品が読みたくてコツコツ書いていたら物凄い量になってしまったため投稿してみることにしました。
(後に)美形の英雄 ✕ (中身おじいちゃん)平凡、攻ヤンデレ注意です。
文章を書くことに関して素人ですので、変な言い回しや文章はソッと目を滑らして頂けると幸いです。
また歴史的な知識や出てくる施設などの設定も作者の無知ゆえの全てファンタジーのものだと思って下さい。

例え何度戻ろうとも僕は悪役だ…
東間
BL
ゲームの世界に転生した留木原 夜は悪役の役目を全うした…愛した者の手によって殺害される事で……
だが、次目が覚めて鏡を見るとそこには悪役の幼い姿が…?!
ゲームの世界で再び悪役を演じる夜は最後に何を手に?
攻略者したいNO1の悪魔系王子と無自覚天使系悪役公爵のすれ違い小説!
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

真面目系委員長の同室は王道転校生⁉~王道受けの横で適度に巻き込まれて行きます~
シキ
BL
全寮制学園モノBL。
倉科誠は真面目で平凡な目立たない学級委員長だった。そう、だった。季節外れの王道転入生が来るまでは……。
倉科の通う私立藤咲学園は山奥に位置する全寮制男子高校だ。外界と隔絶されたそこでは美形生徒が信奉され、親衛隊が作られ、生徒会には俺様会長やクール系副会長が在籍する王道学園と呼ぶに相応しいであろう場所。そんな学園に一人の転入生がやってくる。破天荒な美少年の彼を中心に巻き起こる騒動に同室・同クラスな委員長も巻き込まれていき……?
真面目で平凡()な学級委員長が王道転入生くんに巻き込まれ何だかんだ総受けする青春系ラブストーリー。
一部固定CP(副会長×王道転入生)もいつつ、基本は主人公総受けです。
こちらは個人サイトで数年前に連載していて、途中だったお話です。
今度こそ完走させてあげたいと思いたってこちらで加筆修正して再連載させていただいています。
当時の企画で書いた番外編なども掲載させていただきますが、生暖かく見守ってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる