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第一章 異世界召喚編
15 薬師を目指そう
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翌朝、マナはメラメラに黒いドレスを着せていた。ユリカの言った通り、針子が一日でメラメラのドレスを仕上げて小さな靴まで用意してきた。ドレスの次にメラメラに靴を履かせながら、マナは自分がどれだけ特別な待遇を受けているのかを知った。一日経って夢見心地の気分から脱却し、今の状況を現実として受け止め始めていた。
「はい、できあがり」
「わぁい」
新しいドレスをもらったメラメラは、嬉しくて部屋の中を飛び回る。黒いドレスに黒い翼、おまけに靴まで黒い。その姿は正に漆黒の天使、しかもとびきり可愛い天使だ。その姿をうっとりと見上げているマナの前にユリカが紅茶を出した。
「ありがとう、ユリカ」
ユリカが頭を下げると、マナは自分なんかにそんなにペコペコしなくてもいいのにと思ってしまう。
「マナ様、シャル様から朝食をご一緒したいとの申し出がありました。ついでにお話ししたい事があるとか」
「わたしもシャルとお話ししたいわ」
「承知いたしました、こちらにお呼びいたしますか?」
「そうして下さい」
マナは浮き浮きした気持ちで言った。シャルは話しやすいし一緒にいると楽しい。それにマナは、知識の豊富なシャルの事を頼もしくも思っていた。
♢♢♢
「あれだ、今から何かやりたい事を見つけよう」
朝食の席で、テーブルを挟んでマナの向かいにいるシャルが、ちぎったパンを片手に言った。
「シャルのやりたい事って?」
「違う違う、マナのやりたいことを見つけるの、学園を卒業するまでにこれだっていうものを身につけないと、他の妃候補に負けちゃうよ」
そんな話を聞くとマナは溜息が出そうになる。他の妃候補との争いなど考えたくはなかった。しかし、学園に妃候補として通う以上は、それは避けられない現実で、考える程に気が重くなる。そんな主の隣でメラメラは専用に作ってもらった小さくて高い椅子にちょんと座って、右手に食パン、左手にクロワッサンを持って交互に食べまくっていた。
「そんな深刻な顔しないで気楽にいこうよ」
「……」
「あー、マナはさ、やってみたい事ってある? そういうのがあるんなら、わたしがサポートするよ」
「シャル、ありがとう」
マナは考えてみる。そして、ぱっと浮かんだ事を口にした。
「薬師って、わたしでもなれるかな?」
「ブロンズランクなら、ちょっと勉強すれば誰でもなれるけどね。薬屋さんの経営にはゴールドⅠ以上のランクが必要だよ」
「あの、ランクってどういう風になってるの?」
「昨日もちょっと言ったけど、薬師には九段階のランクがあって、下からブロンズ、シルバー、ゴールド、メディカ、クラウトマスター、クリエイターで、ゴールドまではⅠとⅡに分かれてる。ブロンズは栄養剤や簡単な傷薬の作成からハーブの扱いなんかもあって、料理人なんかは必ず持ってるし、花屋さんなんかも持ってる人がいるね」
薬師の称号は薬師だけに与えられるものではなく、もっと広範な分野に及んでいるのだ。中でも食にはかなり深く食い込んでいて、一流の料理人にはゴールド以上の薬師のランクを所持している者がいる。そうでないと薬膳料理を作る事ができない。
「クリエイターっていうのが一番なんだね」
「そうだよ、クリエイターはこの国に二人しかいない。その下のクラウトマスターでも、両手の指で数えるくらいしかいないし、その下のメディカが百人くらいだ。メディカからは試験が難関になって、極端に数が少なくなるんだ」
マナはその話を聞いているとアルメリアの顔が思い出された。公爵令嬢でメディカの称号を持ち、容姿も端麗、これ以上ない完璧な令嬢だ。マナはそんな人に戦いを挑もうとしているのだ。その事実に気付くと体が震えそうになった。
「簡単に説明すると、クリエイターは毒薬の調合から新薬の開発まで一人で何でもできる。クラウトマスターは5人以上のチームなら、クリエイターと同じことができる。で、メディカは独自に新薬の開発はできないけれど、補佐として関わる事はできる。それ以下のランクでは、新薬の開発に関わる事はできない。後、毒性の強い材料も扱えないね。つまるところ、メディカ以上が真正の薬師ってこと」
マナが今まで読んだ小説の主人公ならば、ここでクリエイターになると奮起するだろうが、マナはそんなに志を高くは持てない。それでも、薬師を目指すのならメディカまで到達しなければならない事は分かった。
「どうすればいいのかな……」
マナが独り言ちると、シャルが自分の胸に手を置いて言った。
「わたしに任せてよ。一応、ゴールドⅠランクだからさ」
「そうなんだ……」
「魔法使いって、いろんな知識が求められるからね、お薬の勉強もその一環だよ」
シャルは魔法使いの上に薬師としての資格まで持ち合わせているのだった。マナは自分との差を見せつけられて、ますます落ち込んでしまった。やっぱり妃候補なんて辞退すればよかったと心の底から思った。
「まずはブロンズⅠランクを目指して勉強だ! 食事が終わったら、お城の図書館に行こうね!」
マナの気も知らずにシャルは元気溌剌として言った。
「みんなすごい人ばっかりで、何かわたし……」
「マナだってメラメラがいるじゃん!」
「フェアリーって、誰でも契約できるって言ってたよね……」
シャルが勢いだけで励ますと逆効果になってしまう。マナはフェアリーに関する事はしっかりと覚えていた。シャルは一瞬黙って、これだと思う言葉を見つけて言った。
「ほら、よく言うじゃない、可愛さこそ正義ってさ」
「アハハ……」
マナから乾いた笑いが漏れた。その時にメラメラが身を乗り出して、バスケットからクロワッサンを引っ張り出していた。マナは自分も食べようかなと手を伸ばして驚愕する。
「え? パンがない!?」
バスケットにたっぷりあったパンが一つもなくなっていた。そのタイミングで、ユリカが新たにパンの入ったバスケットに置き換えた。マナが、そんな侍女のそつのない仕事ぶりに感心していると、メラメラがクロワッサンを食べながら、空いている手でスライスされた食パンを取った。それにはマナでも苦笑いを浮かべた。
「フェアリーって本当に底なしなんだね……」
「マナが止めてあげないと、いくらでも食べちゃうと思うよ」
「メラメラ、もうパンはおわりね」
「ふわぁい」
メラメラはパンをほおばった状態で返事をした。その姿が可愛らしくて心がほっこりする。そしてマナは、シャルが言った事は本当かもしれないと思い直すのだった。
♢♢♢
穏やかな昼下がり、マナはアルカードに誘われて中庭で散策を楽しんでいた。マナが緊張してまともにものが言えないのは相変わらずだが、二人でいること自体が幸せだった。
そんな二人を城の上階から見ている者があった。青い扇子を手にいつも怯えている侍女を連れ歩く公爵令嬢のアルメリアだ。彼女は憮然とした表情で閉じた扇子を両手で握って力を加えた。女性の力なので扇子が折れたりはしないが、両手が震えて相当な力を入れている事が分かり、侍女は恐れをなした。
「おおー、ラブだねぇ」
「なっ!? あなた!」
いつの間にかシャルがアルメリアの隣にいた。シャルは手で庇を作って窓から仲睦まじいマナと王太子の姿を見下ろした。
「もしかして嫉妬してる?」
シャルの突然の登場に驚いていたアルメリアは、すぐに公爵令嬢としての体裁を取り戻して冷淡な態度を取る。
「何故このわたくしが、あの程度の娘に嫉妬しなければならないのですか。ただ、あの子がわたくしの忠告に従わないので腹を立てていただけです」
「ほんとかなぁ? 腹の底ではマナの事をどうにかしてやろうとか思ってるんじゃないの?」
「どうしてわたくしが手を下す必要があるのですか?」
「邪魔な妃候補が減った方が、あんたには都合がいいでしょ」
公爵令嬢にずけずけと言うシャルに、近くで見ていた侍女は戦慄していた。シャルは身分こそ低いものの、魔法使いとしては一流だ。魔法使いはその存在自体が貴重なので、身分を越えた権威を持っているのだ。
「なるほど、あなたの考えがよくわかりました。わたくしがあの人を敵視していると、そういうお話しですね」
アルメリアが扇子を開いて口元を隠し、その内に笑い声を含んだ。
「何がおかしいんだよ!」
「あなたの至極下らない勘繰りに笑わずにいらませんでしたのよ。あの子は学園に行けば恐らく破滅するでしょう、わたくしがどうする必要もないのです」
「それ、どういう意味?」
「言葉で説明できることではありません。それに、例え説明できたとしても、平民のあなたでは理解する事はできないでしょう」
ごめんあそばせ、とアルメリアは侍女を連れて立ち去った。後に残されたシャルの気持ちには、どうにも拭いきれない靄のようなものが残った。
「はい、できあがり」
「わぁい」
新しいドレスをもらったメラメラは、嬉しくて部屋の中を飛び回る。黒いドレスに黒い翼、おまけに靴まで黒い。その姿は正に漆黒の天使、しかもとびきり可愛い天使だ。その姿をうっとりと見上げているマナの前にユリカが紅茶を出した。
「ありがとう、ユリカ」
ユリカが頭を下げると、マナは自分なんかにそんなにペコペコしなくてもいいのにと思ってしまう。
「マナ様、シャル様から朝食をご一緒したいとの申し出がありました。ついでにお話ししたい事があるとか」
「わたしもシャルとお話ししたいわ」
「承知いたしました、こちらにお呼びいたしますか?」
「そうして下さい」
マナは浮き浮きした気持ちで言った。シャルは話しやすいし一緒にいると楽しい。それにマナは、知識の豊富なシャルの事を頼もしくも思っていた。
♢♢♢
「あれだ、今から何かやりたい事を見つけよう」
朝食の席で、テーブルを挟んでマナの向かいにいるシャルが、ちぎったパンを片手に言った。
「シャルのやりたい事って?」
「違う違う、マナのやりたいことを見つけるの、学園を卒業するまでにこれだっていうものを身につけないと、他の妃候補に負けちゃうよ」
そんな話を聞くとマナは溜息が出そうになる。他の妃候補との争いなど考えたくはなかった。しかし、学園に妃候補として通う以上は、それは避けられない現実で、考える程に気が重くなる。そんな主の隣でメラメラは専用に作ってもらった小さくて高い椅子にちょんと座って、右手に食パン、左手にクロワッサンを持って交互に食べまくっていた。
「そんな深刻な顔しないで気楽にいこうよ」
「……」
「あー、マナはさ、やってみたい事ってある? そういうのがあるんなら、わたしがサポートするよ」
「シャル、ありがとう」
マナは考えてみる。そして、ぱっと浮かんだ事を口にした。
「薬師って、わたしでもなれるかな?」
「ブロンズランクなら、ちょっと勉強すれば誰でもなれるけどね。薬屋さんの経営にはゴールドⅠ以上のランクが必要だよ」
「あの、ランクってどういう風になってるの?」
「昨日もちょっと言ったけど、薬師には九段階のランクがあって、下からブロンズ、シルバー、ゴールド、メディカ、クラウトマスター、クリエイターで、ゴールドまではⅠとⅡに分かれてる。ブロンズは栄養剤や簡単な傷薬の作成からハーブの扱いなんかもあって、料理人なんかは必ず持ってるし、花屋さんなんかも持ってる人がいるね」
薬師の称号は薬師だけに与えられるものではなく、もっと広範な分野に及んでいるのだ。中でも食にはかなり深く食い込んでいて、一流の料理人にはゴールド以上の薬師のランクを所持している者がいる。そうでないと薬膳料理を作る事ができない。
「クリエイターっていうのが一番なんだね」
「そうだよ、クリエイターはこの国に二人しかいない。その下のクラウトマスターでも、両手の指で数えるくらいしかいないし、その下のメディカが百人くらいだ。メディカからは試験が難関になって、極端に数が少なくなるんだ」
マナはその話を聞いているとアルメリアの顔が思い出された。公爵令嬢でメディカの称号を持ち、容姿も端麗、これ以上ない完璧な令嬢だ。マナはそんな人に戦いを挑もうとしているのだ。その事実に気付くと体が震えそうになった。
「簡単に説明すると、クリエイターは毒薬の調合から新薬の開発まで一人で何でもできる。クラウトマスターは5人以上のチームなら、クリエイターと同じことができる。で、メディカは独自に新薬の開発はできないけれど、補佐として関わる事はできる。それ以下のランクでは、新薬の開発に関わる事はできない。後、毒性の強い材料も扱えないね。つまるところ、メディカ以上が真正の薬師ってこと」
マナが今まで読んだ小説の主人公ならば、ここでクリエイターになると奮起するだろうが、マナはそんなに志を高くは持てない。それでも、薬師を目指すのならメディカまで到達しなければならない事は分かった。
「どうすればいいのかな……」
マナが独り言ちると、シャルが自分の胸に手を置いて言った。
「わたしに任せてよ。一応、ゴールドⅠランクだからさ」
「そうなんだ……」
「魔法使いって、いろんな知識が求められるからね、お薬の勉強もその一環だよ」
シャルは魔法使いの上に薬師としての資格まで持ち合わせているのだった。マナは自分との差を見せつけられて、ますます落ち込んでしまった。やっぱり妃候補なんて辞退すればよかったと心の底から思った。
「まずはブロンズⅠランクを目指して勉強だ! 食事が終わったら、お城の図書館に行こうね!」
マナの気も知らずにシャルは元気溌剌として言った。
「みんなすごい人ばっかりで、何かわたし……」
「マナだってメラメラがいるじゃん!」
「フェアリーって、誰でも契約できるって言ってたよね……」
シャルが勢いだけで励ますと逆効果になってしまう。マナはフェアリーに関する事はしっかりと覚えていた。シャルは一瞬黙って、これだと思う言葉を見つけて言った。
「ほら、よく言うじゃない、可愛さこそ正義ってさ」
「アハハ……」
マナから乾いた笑いが漏れた。その時にメラメラが身を乗り出して、バスケットからクロワッサンを引っ張り出していた。マナは自分も食べようかなと手を伸ばして驚愕する。
「え? パンがない!?」
バスケットにたっぷりあったパンが一つもなくなっていた。そのタイミングで、ユリカが新たにパンの入ったバスケットに置き換えた。マナが、そんな侍女のそつのない仕事ぶりに感心していると、メラメラがクロワッサンを食べながら、空いている手でスライスされた食パンを取った。それにはマナでも苦笑いを浮かべた。
「フェアリーって本当に底なしなんだね……」
「マナが止めてあげないと、いくらでも食べちゃうと思うよ」
「メラメラ、もうパンはおわりね」
「ふわぁい」
メラメラはパンをほおばった状態で返事をした。その姿が可愛らしくて心がほっこりする。そしてマナは、シャルが言った事は本当かもしれないと思い直すのだった。
♢♢♢
穏やかな昼下がり、マナはアルカードに誘われて中庭で散策を楽しんでいた。マナが緊張してまともにものが言えないのは相変わらずだが、二人でいること自体が幸せだった。
そんな二人を城の上階から見ている者があった。青い扇子を手にいつも怯えている侍女を連れ歩く公爵令嬢のアルメリアだ。彼女は憮然とした表情で閉じた扇子を両手で握って力を加えた。女性の力なので扇子が折れたりはしないが、両手が震えて相当な力を入れている事が分かり、侍女は恐れをなした。
「おおー、ラブだねぇ」
「なっ!? あなた!」
いつの間にかシャルがアルメリアの隣にいた。シャルは手で庇を作って窓から仲睦まじいマナと王太子の姿を見下ろした。
「もしかして嫉妬してる?」
シャルの突然の登場に驚いていたアルメリアは、すぐに公爵令嬢としての体裁を取り戻して冷淡な態度を取る。
「何故このわたくしが、あの程度の娘に嫉妬しなければならないのですか。ただ、あの子がわたくしの忠告に従わないので腹を立てていただけです」
「ほんとかなぁ? 腹の底ではマナの事をどうにかしてやろうとか思ってるんじゃないの?」
「どうしてわたくしが手を下す必要があるのですか?」
「邪魔な妃候補が減った方が、あんたには都合がいいでしょ」
公爵令嬢にずけずけと言うシャルに、近くで見ていた侍女は戦慄していた。シャルは身分こそ低いものの、魔法使いとしては一流だ。魔法使いはその存在自体が貴重なので、身分を越えた権威を持っているのだ。
「なるほど、あなたの考えがよくわかりました。わたくしがあの人を敵視していると、そういうお話しですね」
アルメリアが扇子を開いて口元を隠し、その内に笑い声を含んだ。
「何がおかしいんだよ!」
「あなたの至極下らない勘繰りに笑わずにいらませんでしたのよ。あの子は学園に行けば恐らく破滅するでしょう、わたくしがどうする必要もないのです」
「それ、どういう意味?」
「言葉で説明できることではありません。それに、例え説明できたとしても、平民のあなたでは理解する事はできないでしょう」
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