君の涙の雫には

Nori

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第一射 湿気った火薬

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「カルネ、ここ任務はこの国…敷いては世界にとって重要な任務だ!このアンドロイドを仕留めなければ世界は混乱の時代に陥ってしまう。この事だけは必ず、成功させなくてはいけない。」

「わかってます。民間人の避難は完了していますか?」

「問題なく避難完了した。」

 アンドロイドは、核融合で機能しているためボディを破壊した場合、核物質が漏れてしまう。民間人のがもし居たら、被曝してしまう可能性がある。

 今回の任務は本来特殊部隊が必要だが。
もしターゲットの存在が世間に知られればまだ技術が届かない核融合の技術を手に入れるためや高性能のAIを積んだアンドロイド。
それは未知の存在に過ぎない。

 もしこれがバレれば国の中はパニックになり、どうなるか予想もできない。

「ターゲット目視にて確認」

アンドロイドは頭に全ての制御機能が付いている。
それを狙えば核物質が漏れることはない。

 いつもならコンピュータ制御の銃を使っているが。奴はAI、コンピュータの撹乱を起こすこともできるかもしれない。

 それでアナログな銃を使えることからも俺は、選ばれた。

 俺が、スコープから見たのはしゃがみ込んでいる水色髪の少女だった。

 俺は、前もってターゲットの見た目を知っていたが本物を見ると俺はよくわからない感情に飲み込まれた。スコープ越しにターゲットを見ているとこちらを見てきた。

 俺は、少し慌ててしまった。心が乱れれば銃口もぶれてしまう。落ち着いてスコープを見ればターゲットは泣いていた。

これは、罠なのだろうか。
それだとしたら俺は、このAIに勝てない。

 俺は、彼女に恋をしてしまった。
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