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第25話 二件目の事件発生
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でも、それでいいのかなと思ってしまう。だって、この村にいなければ、日向は普通に生きていけるはずだ。もちろん、あれこれと困難はあるだろう。しかし、ここで悪意と哀れみの目で生きていくよりはマシだろう。
「大丈夫よ。あなたが心配しなくても、日向はしっかりした子だもの」
「でしょうね」
二度ほど話しただけだが、とてもしっかりしているのは解っている。それこそ、高校生らしからぬ感じだ。毬も初めは高校生っぽくないなと思ったが、こうして喋っていると、やっぱり高校生だと感じさせられる。でも、日向には隙がない。
「ま、問題は日向じゃなくて、次の世代の担い手である高校生を殺そうとしている犯人よ。長引くとあなたへの危険のリスクも高まるし、何とかしなきゃ」
「そうだな。せめて多聞と連絡が付けばいいんだが」
襲われたのならば、犯人を目撃しているはずだ。ということは多聞は犯人を知っている。
「反撃を考えているのかもしれないわ。ともかく、今日は何も動けないわね」
「ああ」
こうして長かった一日は終わり、翌日から捜索を開始しようとしていたのだが――
「古関さん。大変です!」
「むがっ」
容赦なく襟首を掴まれて揺すられて、文人は早朝、夜が明けきらないうちから叩き起こされた。犯人は鴨田だ。
「鴨田さん」
「ま、また、死体が」
「え?」
まさか多聞がと、文人はそこで完全に覚醒した。しかし、鴨田から告げられたのは予想外の名前だ。
「か、川で、駒形さんが」
「なっ」
「しかも今度は」
そこで死体の状況を思い出したのか、ぶるっと鴨田は身震いをする。今回も無残な死体だったということか。
「また心臓が?」
「ち、違います。今度は、目ん玉です」
「――」
無残な死体を想像し、文人も黙るしかなかった。そうしているうちに、ささっと毬が部屋にやって来た。その毬はすでに制服に着替えていて、いつ起きたんだと驚かされる。
「駒形さんが死んだって。麻央さんですか?」
「え、ええ。朝、見回りに出たところで」
「行きましょう」
「ええっ」
毬がすぐに飛び出そうとするので、これには鴨田が驚いた。見ない方がいいですと押し留める。
「いいえ。大丈夫。それより鴨田さんは兄に知らせてきて。兄さんは昨日、麻央さんと部屋で喋っていたんだし、何か知っているかも」
「え、ええ。はい。って、現場に行くのはいいけど、死体に触れないように。というか、見ないようにね」
止めても無駄と悟ったのか、そんな不可能なことを付け足して、鴨田は文人の部屋を飛び出していく。まったく、警察官だというのにあの人が最も落ち着きがない。
「行きましょう」
「み、見たくないなあ」
目玉をくり抜かれているらしいという情報が、文人の心をすでに挫いている。というか、どうして目玉なのか。
「それは簡単よ。人を操るのに必要なのは目だから」
「――そ、そういう理由なのか」
「ええ。芹奈の時が心臓だったのもそう。術に関わる部分だから。そしてそこを欠損させれば、その人はもう復活できない。変わり身であろうとね」
「なるほどね」
理由に関しては今やあっさりと納得出来るものの、しかし、気分のいい話ではない。そして、見たくない気持ちに変化は訪れない。が、毬がそれを許してくれるはずもなく、手早く着替えて川へと向かった。
「うっ」
「酷いわね」
すでに川原には町の人たちが集まり、死体を遠巻きに取り囲んでいた。今回は芹奈の時と違って、誰もが近づこうとしない。それもそのはずで、目玉が抉られた死体というのは、想像よりも強烈だった。
元は美人だった顔が無残にも崩れ、ぽっかりと空いた血の塊を宿す穴がこちらを向いている。まさに異様だ。そして、身体のあちこちは食い散らかされたようになっている。
「誰か筵を持ってこいよ」
そう言う声はするものの、誰も触ろうとはしなかった。いや、前回の死体も引き上げたのは文人と鴨田、そして杉岡だ。村の人たちは、極力触れないようにしている。
「秘密の部分のせいよ。下手に事件に関わりたくないの」
「ああ。証拠としてデータが取られちゃうから」
「ええ。今回は警察が入って来れないから、それほど警戒することはないんだけど、貴重な収入源だからね。絶たれる可能性があることには手出ししたくないのよ。それがたとえ身内の死体であっても」
「ほう」
警察に疑われて証拠を、指紋やDNAを採取されたくない。そのために、彼らは遠巻きに見ているわけか。そして、疑いは総て鬼である日向に押しつける。なるほど、そして日向は日向でそれが役目だと解っているから、率先して自分の情報を提供するってことか。よく出来たシステムだ。虫酸が走るほど嫌なものだけれども。
「あっ」
そんなことを考えていると、日向が家から出て来て、川の近くに筵を置いていった。服装はまるで神官のように真っ白な着物と袴だったのが、文人がいた位置からでもよく解った。
「あれが、日向の役目なのか」
「いいえ。それは緊急時のみよ。というより、あの格好を見たでしょ。あの子はこの村の人々を護るのが仕事よ」
「――」
緊急時には切り捨てるって言っちゃってるし、それに虐げておいて護るのが役目って、どこまで昔なんだ。文人は腹が立ったものの、毬の言葉に違和感も覚えていた。
今の言葉は明らかに村人と同じ意見であり、彼女自身の意見とは異なる。そう感じた。そしてその理由は明らかで、大勢の村人が毬と文人を見ていたためだ。
「――」
この場では余計なことを言えないってわけか。それは毬が、まだ当主ではないからか。彼女が率先して早乙女を継ぎたいと思っているのは、自分の意見を言えるようにしたいからだなと、そこまで気づいてしまう。
「大丈夫よ。あなたが心配しなくても、日向はしっかりした子だもの」
「でしょうね」
二度ほど話しただけだが、とてもしっかりしているのは解っている。それこそ、高校生らしからぬ感じだ。毬も初めは高校生っぽくないなと思ったが、こうして喋っていると、やっぱり高校生だと感じさせられる。でも、日向には隙がない。
「ま、問題は日向じゃなくて、次の世代の担い手である高校生を殺そうとしている犯人よ。長引くとあなたへの危険のリスクも高まるし、何とかしなきゃ」
「そうだな。せめて多聞と連絡が付けばいいんだが」
襲われたのならば、犯人を目撃しているはずだ。ということは多聞は犯人を知っている。
「反撃を考えているのかもしれないわ。ともかく、今日は何も動けないわね」
「ああ」
こうして長かった一日は終わり、翌日から捜索を開始しようとしていたのだが――
「古関さん。大変です!」
「むがっ」
容赦なく襟首を掴まれて揺すられて、文人は早朝、夜が明けきらないうちから叩き起こされた。犯人は鴨田だ。
「鴨田さん」
「ま、また、死体が」
「え?」
まさか多聞がと、文人はそこで完全に覚醒した。しかし、鴨田から告げられたのは予想外の名前だ。
「か、川で、駒形さんが」
「なっ」
「しかも今度は」
そこで死体の状況を思い出したのか、ぶるっと鴨田は身震いをする。今回も無残な死体だったということか。
「また心臓が?」
「ち、違います。今度は、目ん玉です」
「――」
無残な死体を想像し、文人も黙るしかなかった。そうしているうちに、ささっと毬が部屋にやって来た。その毬はすでに制服に着替えていて、いつ起きたんだと驚かされる。
「駒形さんが死んだって。麻央さんですか?」
「え、ええ。朝、見回りに出たところで」
「行きましょう」
「ええっ」
毬がすぐに飛び出そうとするので、これには鴨田が驚いた。見ない方がいいですと押し留める。
「いいえ。大丈夫。それより鴨田さんは兄に知らせてきて。兄さんは昨日、麻央さんと部屋で喋っていたんだし、何か知っているかも」
「え、ええ。はい。って、現場に行くのはいいけど、死体に触れないように。というか、見ないようにね」
止めても無駄と悟ったのか、そんな不可能なことを付け足して、鴨田は文人の部屋を飛び出していく。まったく、警察官だというのにあの人が最も落ち着きがない。
「行きましょう」
「み、見たくないなあ」
目玉をくり抜かれているらしいという情報が、文人の心をすでに挫いている。というか、どうして目玉なのか。
「それは簡単よ。人を操るのに必要なのは目だから」
「――そ、そういう理由なのか」
「ええ。芹奈の時が心臓だったのもそう。術に関わる部分だから。そしてそこを欠損させれば、その人はもう復活できない。変わり身であろうとね」
「なるほどね」
理由に関しては今やあっさりと納得出来るものの、しかし、気分のいい話ではない。そして、見たくない気持ちに変化は訪れない。が、毬がそれを許してくれるはずもなく、手早く着替えて川へと向かった。
「うっ」
「酷いわね」
すでに川原には町の人たちが集まり、死体を遠巻きに取り囲んでいた。今回は芹奈の時と違って、誰もが近づこうとしない。それもそのはずで、目玉が抉られた死体というのは、想像よりも強烈だった。
元は美人だった顔が無残にも崩れ、ぽっかりと空いた血の塊を宿す穴がこちらを向いている。まさに異様だ。そして、身体のあちこちは食い散らかされたようになっている。
「誰か筵を持ってこいよ」
そう言う声はするものの、誰も触ろうとはしなかった。いや、前回の死体も引き上げたのは文人と鴨田、そして杉岡だ。村の人たちは、極力触れないようにしている。
「秘密の部分のせいよ。下手に事件に関わりたくないの」
「ああ。証拠としてデータが取られちゃうから」
「ええ。今回は警察が入って来れないから、それほど警戒することはないんだけど、貴重な収入源だからね。絶たれる可能性があることには手出ししたくないのよ。それがたとえ身内の死体であっても」
「ほう」
警察に疑われて証拠を、指紋やDNAを採取されたくない。そのために、彼らは遠巻きに見ているわけか。そして、疑いは総て鬼である日向に押しつける。なるほど、そして日向は日向でそれが役目だと解っているから、率先して自分の情報を提供するってことか。よく出来たシステムだ。虫酸が走るほど嫌なものだけれども。
「あっ」
そんなことを考えていると、日向が家から出て来て、川の近くに筵を置いていった。服装はまるで神官のように真っ白な着物と袴だったのが、文人がいた位置からでもよく解った。
「あれが、日向の役目なのか」
「いいえ。それは緊急時のみよ。というより、あの格好を見たでしょ。あの子はこの村の人々を護るのが仕事よ」
「――」
緊急時には切り捨てるって言っちゃってるし、それに虐げておいて護るのが役目って、どこまで昔なんだ。文人は腹が立ったものの、毬の言葉に違和感も覚えていた。
今の言葉は明らかに村人と同じ意見であり、彼女自身の意見とは異なる。そう感じた。そしてその理由は明らかで、大勢の村人が毬と文人を見ていたためだ。
「――」
この場では余計なことを言えないってわけか。それは毬が、まだ当主ではないからか。彼女が率先して早乙女を継ぎたいと思っているのは、自分の意見を言えるようにしたいからだなと、そこまで気づいてしまう。
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