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第49話 気持ちいいんだよ
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二階にあるルシファーの寝室に引っ張り込まれ、どんっとベッドに押し倒されると、いよいよ奏汰は困ってしまう。
「俺はなぁ」
「大丈夫だ。俺様のムスコを挿れるトコまではやらない」
「いやいや」
そう宣言されてもね。ケダモノと化した男の台詞なんて信用ゼロだよ。
「俺様もこの数日、あれこれ考えたんだ。奏汰はまだまだ男同士であることにハードルを感じている」
「それはまぁ、そうだよ」
当たり前じゃん。奏汰は頷いた。
だって、男だよ。受け入れるようには出来ていないわけだよ。
ってことは、突っ込むのってケツでしょ。
一杯ハードルがある。
「ということは、だ。まずは男同士でも気持ちいいということを知らなきゃ始まらない」
頷く奏汰の上に覆い被さったルシファーは、真剣な目で訴えてきた。
「・・・・・・ああ、まあ、うん」
それは正論であるので反論し難い。奏汰は曖昧に頷いた。
「そこでちょっとした遊びを交えて気持ちいいことを教えようと思ったんだが」
「いや、待て。それがさっきの男体盛りになるのかよ!?」
お前の思考回路はどうなっているんだと、奏汰はどんっとルシファーの胸を叩く。
ああ、いつ触ってもいい筋肉しおってからに。
脱いだら凄いんだろうなあ。
ベッドに押し倒されているせいか、そこまで考えて顔が赤くなる。
「どうした? ああ、こうやって俺様が上にいる状態が嬉しいのか?」
ルシファー、いつでもどこでもポジティブ思考だ。おかげで奏汰の頭はすぐに冷静になる。
「なんでそうなるんだよ。大体、男体盛りで何が解るっていうんだ?」
流されるかと、奏汰はもぞもぞと動いてルシファーの下から脱出しようとした。しかし、どう足掻いても体格差がある。抜け出せない。
「男体盛りでも解ることは一杯ある。例えば」
「うひゃっ」
するっと脇腹を撫でられ、奏汰はびくっと身体を震わせる。すると、やわやわとそこを撫でられた。
くすぐったい。
「いや、ひゃひゃっ」
ルキアが当初笑っていた理由が解った。脇腹攻撃か。
ってこれ、人類だろうと悪魔だろうとくすぐったいだけだろ。
しかし、脇腹をくすぐられていると防御が甘くなる。悪戯する手はその間に服の中に潜り込み、するっと胸を撫でた。
「んっ」
日頃は意識しない場所をくりっと撫でられ、奏汰は不覚にも甘い声を出してしまった。
「ほら、気持ちよくなってきただろ」
「いやいや」
「今日は奏汰のあちこちを撫で回してやるぞ」
「いやいや」
何その嫌な宣言と思っていたら、そっと唇が首筋に落とされた。そしてやわやわと唇で首筋を撫でられる。そのソフトな触り方に
「あっ」
奏汰は敏感にも感じてしまう。
「やはり俺様と奏汰は相性抜群だ」
「いや、うぅ」
嬉しそうなルシファーと、戸惑う奏汰。
そのままベッドでの愛撫は夜通し続くことになるのだった。
「俺はなぁ」
「大丈夫だ。俺様のムスコを挿れるトコまではやらない」
「いやいや」
そう宣言されてもね。ケダモノと化した男の台詞なんて信用ゼロだよ。
「俺様もこの数日、あれこれ考えたんだ。奏汰はまだまだ男同士であることにハードルを感じている」
「それはまぁ、そうだよ」
当たり前じゃん。奏汰は頷いた。
だって、男だよ。受け入れるようには出来ていないわけだよ。
ってことは、突っ込むのってケツでしょ。
一杯ハードルがある。
「ということは、だ。まずは男同士でも気持ちいいということを知らなきゃ始まらない」
頷く奏汰の上に覆い被さったルシファーは、真剣な目で訴えてきた。
「・・・・・・ああ、まあ、うん」
それは正論であるので反論し難い。奏汰は曖昧に頷いた。
「そこでちょっとした遊びを交えて気持ちいいことを教えようと思ったんだが」
「いや、待て。それがさっきの男体盛りになるのかよ!?」
お前の思考回路はどうなっているんだと、奏汰はどんっとルシファーの胸を叩く。
ああ、いつ触ってもいい筋肉しおってからに。
脱いだら凄いんだろうなあ。
ベッドに押し倒されているせいか、そこまで考えて顔が赤くなる。
「どうした? ああ、こうやって俺様が上にいる状態が嬉しいのか?」
ルシファー、いつでもどこでもポジティブ思考だ。おかげで奏汰の頭はすぐに冷静になる。
「なんでそうなるんだよ。大体、男体盛りで何が解るっていうんだ?」
流されるかと、奏汰はもぞもぞと動いてルシファーの下から脱出しようとした。しかし、どう足掻いても体格差がある。抜け出せない。
「男体盛りでも解ることは一杯ある。例えば」
「うひゃっ」
するっと脇腹を撫でられ、奏汰はびくっと身体を震わせる。すると、やわやわとそこを撫でられた。
くすぐったい。
「いや、ひゃひゃっ」
ルキアが当初笑っていた理由が解った。脇腹攻撃か。
ってこれ、人類だろうと悪魔だろうとくすぐったいだけだろ。
しかし、脇腹をくすぐられていると防御が甘くなる。悪戯する手はその間に服の中に潜り込み、するっと胸を撫でた。
「んっ」
日頃は意識しない場所をくりっと撫でられ、奏汰は不覚にも甘い声を出してしまった。
「ほら、気持ちよくなってきただろ」
「いやいや」
「今日は奏汰のあちこちを撫で回してやるぞ」
「いやいや」
何その嫌な宣言と思っていたら、そっと唇が首筋に落とされた。そしてやわやわと唇で首筋を撫でられる。そのソフトな触り方に
「あっ」
奏汰は敏感にも感じてしまう。
「やはり俺様と奏汰は相性抜群だ」
「いや、うぅ」
嬉しそうなルシファーと、戸惑う奏汰。
そのままベッドでの愛撫は夜通し続くことになるのだった。
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